2015年7月に発売されたオンキヨー初のカスタムインイヤーモニター(以下カスタムIEM)「IE-C」シリーズが、今年5月にフルリニューアル。「IE-J」シリーズと「IE-M」の2シリーズとして生まれ変わりました。

 リニューアルのポイントは大きく2点。1点はデザインの変更。これまでのC型と呼ばれる耳に馴染む比較的小型のタイプに加え、D型と呼ばれるフェイスプレートが広く、デザイン性に富んだタイプが追加されました。

 もう1点はサウンドの変化。新たに導入された「IE-M」シリーズでは、ドライバーに独自開発のマグネシムBA(バランスド・アーマチュア)ドライバーを採用、さらなる高音質を目指し、高いレスポンスや広帯域の再生を実現しています。「IE-M」シリーズも旧モデルの技術を踏襲しつつ、5年で変化したサウンドのトレンドなどを鑑みて、新たに音の全てをチューニングし直しています。

 そんなオンキヨーのカスタムIEMですが、発売当初から様々なアニメやアーティストとコラボをしたモデルを発表。カスタムIEMはプロが作って使用するものでは?というような、これまでのイメージを覆し、カスタムIEMの普及に務め続けて来ました。

 そして今年9月28日からは、日常系アニメの大人気作である「ご注文はうさぎですか?BLOOM」(以下 ごちうさ)とコラボしたモデルが発売されました。

 今回はその「ご注文はうさぎですか?BLOOM」で、 マヤの声優として活躍している徳井青空さんが、カスタムIEMを作成したとの情報を聞きつけ、オンキヨーのスタッフと共に製品をお渡しする席に同席させていただきました。

 その一部始終をレポートさせいただきます。

 

 

徳井青空さんにはすでに耳型採取を行っていただいており、今回は完成品の納品となります。

耳型は採取は全国にある「メガネのアイガン」各店舗にて行います。耳型採取の際には別途採取料金を「メガネのアイガン」に支払います。 

 

 

画像2: ぐーもる!人気アニメ「ごちうさ」マヤを演じた声優・徳井青空さんが、ごちうさ仕様のオンキヨーカスタムIEMを作成。 「ボーカルが浮き立って希望通りのサウンドが楽しめました。大満足です!」(徳井)

オンキヨースタッフ:こちらが製品になります。

徳井青空:パッケージ可愛い!

画像3: ぐーもる!人気アニメ「ごちうさ」マヤを演じた声優・徳井青空さんが、ごちうさ仕様のオンキヨーカスタムIEMを作成。 「ボーカルが浮き立って希望通りのサウンドが楽しめました。大満足です!」(徳井)

オンキヨースタッフ:開けてみてください。

徳井青空:はい。

画像4: ぐーもる!人気アニメ「ごちうさ」マヤを演じた声優・徳井青空さんが、ごちうさ仕様のオンキヨーカスタムIEMを作成。 「ボーカルが浮き立って希望通りのサウンドが楽しめました。大満足です!」(徳井)

徳井青空:可愛いい!

画像5: ぐーもる!人気アニメ「ごちうさ」マヤを演じた声優・徳井青空さんが、ごちうさ仕様のオンキヨーカスタムIEMを作成。 「ボーカルが浮き立って希望通りのサウンドが楽しめました。大満足です!」(徳井)

徳井青空:めっちゃ綺麗!

徳井青空:絵柄が表面じゃなくて中に入っている!劣化しないですよね。削れて無くなっちゃうと寂しいですもんね。ごちうさマークが一生守られる!

画像6: ぐーもる!人気アニメ「ごちうさ」マヤを演じた声優・徳井青空さんが、ごちうさ仕様のオンキヨーカスタムIEMを作成。 「ボーカルが浮き立って希望通りのサウンドが楽しめました。大満足です!」(徳井)

徳井青空:アクセサリーみたい!

画像7: ぐーもる!人気アニメ「ごちうさ」マヤを演じた声優・徳井青空さんが、ごちうさ仕様のオンキヨーカスタムIEMを作成。 「ボーカルが浮き立って希望通りのサウンドが楽しめました。大満足です!」(徳井)

徳井青空:この茶色いところ、コーヒーカラーも可愛い。男子も女子も使いやすい色味ですよね。

オンキヨースタッフ:はい。その内側にMAYA(キャラクター名)の名前と、もう一方にONKYOのロゴが入っています。

画像8: ぐーもる!人気アニメ「ごちうさ」マヤを演じた声優・徳井青空さんが、ごちうさ仕様のオンキヨーカスタムIEMを作成。 「ボーカルが浮き立って希望通りのサウンドが楽しめました。大満足です!」(徳井)

徳井青空:えっ!本当にケーブル細いですね。めっちゃ細い!

オンキヨースタッフ:ケーブルが目立たないと好評です。

画像9: ぐーもる!人気アニメ「ごちうさ」マヤを演じた声優・徳井青空さんが、ごちうさ仕様のオンキヨーカスタムIEMを作成。 「ボーカルが浮き立って希望通りのサウンドが楽しめました。大満足です!」(徳井)

徳井青空:このケーブル、ここに挿すんですよね。

オンキヨースタッフ:はい。赤い方が右側です。Rと書いてある方です。カチャッと音がするまで差し込んでください。ちなみに、今回徳井さんに選んでいただいたのは、“T2”というコネクターのタイプです。“T2”は新シリーズから採用された、MMCXの次期規格として期待されている新しい端子です。

画像10: ぐーもる!人気アニメ「ごちうさ」マヤを演じた声優・徳井青空さんが、ごちうさ仕様のオンキヨーカスタムIEMを作成。 「ボーカルが浮き立って希望通りのサウンドが楽しめました。大満足です!」(徳井)

徳井青空:はい。出来ました。

画像11: ぐーもる!人気アニメ「ごちうさ」マヤを演じた声優・徳井青空さんが、ごちうさ仕様のオンキヨーカスタムIEMを作成。 「ボーカルが浮き立って希望通りのサウンドが楽しめました。大満足です!」(徳井)

徳井青空:耳に付けてみます。

画像12: ぐーもる!人気アニメ「ごちうさ」マヤを演じた声優・徳井青空さんが、ごちうさ仕様のオンキヨーカスタムIEMを作成。 「ボーカルが浮き立って希望通りのサウンドが楽しめました。大満足です!」(徳井)

徳井青空:ああっ。耳にピッタリですね。

オンキヨースタッフ:今回はオンキヨーのハイレゾ対応スマートフォン「GRANBEAT<DP-CMX1>」には、徳井さん演じるマヤのキャラクターソングを、2018年「ONKYO DIRECT」で限定発売した「ごちうさ」とパイオニアのコラボプレーヤー「XDP-20(W)」には、チマメ隊の「なかよし!○!なかよし!」を入れてきました。まずは「GRANBEAT」の方で聴いてみてください。

 

画像13: ぐーもる!人気アニメ「ごちうさ」マヤを演じた声優・徳井青空さんが、ごちうさ仕様のオンキヨーカスタムIEMを作成。 「ボーカルが浮き立って希望通りのサウンドが楽しめました。大満足です!」(徳井)

徳井青空:では、試聴してみます。

徳井青空:うわっ、凄い! ふんふんふん。

画像14: ぐーもる!人気アニメ「ごちうさ」マヤを演じた声優・徳井青空さんが、ごちうさ仕様のオンキヨーカスタムIEMを作成。 「ボーカルが浮き立って希望通りのサウンドが楽しめました。大満足です!」(徳井)

徳井青空:これ耳から取るときはどうすれば良いですか?グイッと回して取れば良いですか?

オンキヨースタッフ:はい。

徳井青空:えいっ!取れました。

オンキヨースタッフ:フィット感大丈夫ですか?

徳井青空:ピッタリです。はい。大丈夫です!

オンキヨースタッフ:音はどうですか?

徳井青空:ボーカルが立つ感じ。私の希望通りになっています。ありがとうございます。

徳井青空:耳型を取るときに、「IE-J1」、「IE-J2」、「IE-J3」と3種類聴かせてもらいました。音の違いが何パターンかありましたよね。

オンキヨースタッフ:徳井さんが選んだのは「IE-J2」ですね。2wayで低域と高域に1基ずつ2つのBAドライバーを搭載したモデルです。ノズルサイズは密閉度の高いProタイプですね。

徳井青空:どの色もめっちゃ可愛いいですね。特にマヤカラーは綺麗です!リゼのパープルも凄く可愛いです。でもチノちゃんの色も可愛いな。みんな可愛い(笑)。

徳井青空:来年のイベントに向けて、メンバー全員がそれぞれを付けられると良いですね。

オンキヨースタッフ:そうしてもらえると嬉しいです。

徳井青空:このオリジナルの専用ケースも付いているのですね?

オンキヨースタッフ:はい。Van Nuysさんに作ってもらったオリジナル専用ケースです。

画像16: ぐーもる!人気アニメ「ごちうさ」マヤを演じた声優・徳井青空さんが、ごちうさ仕様のオンキヨーカスタムIEMを作成。 「ボーカルが浮き立って希望通りのサウンドが楽しめました。大満足です!」(徳井)

徳井青空:凄い!ポケットが中に3つあって、イヤホンの右、左と、ケーブルが入るんですね。これは可愛い。ストラップも可愛い。ベルトにも通せる感じですね。

画像17: ぐーもる!人気アニメ「ごちうさ」マヤを演じた声優・徳井青空さんが、ごちうさ仕様のオンキヨーカスタムIEMを作成。 「ボーカルが浮き立って希望通りのサウンドが楽しめました。大満足です!」(徳井)

オンキヨースタッフ:あと、ONKYO BASEで予約注文していただいた方の特典ポストカードがこちらになります。

徳井青空:ポストカード、メンバー全員分入っています!マヤを一番上に入れ替えておきます(笑)

画像18: ぐーもる!人気アニメ「ごちうさ」マヤを演じた声優・徳井青空さんが、ごちうさ仕様のオンキヨーカスタムIEMを作成。 「ボーカルが浮き立って希望通りのサウンドが楽しめました。大満足です!」(徳井)

オンキヨースタッフ:現在、秋葉原のONKYO BASEでは徳井さんのサイン入りポスターも掲出していますので、ごちうさファンの方から、徳井さんファンの方まで、ご来場をお待ちしています。

 

画像19: ぐーもる!人気アニメ「ごちうさ」マヤを演じた声優・徳井青空さんが、ごちうさ仕様のオンキヨーカスタムIEMを作成。 「ボーカルが浮き立って希望通りのサウンドが楽しめました。大満足です!」(徳井)

 

オンキヨー カスタムIEM「ご注文はうさぎですか?」モデル

  

画像: オンキヨー カスタムIEM「ご注文はうさぎですか?」モデル

改めて今回のカスタムIEMの作成について、お話を聞かせてください。今回6種類のドライバーモデルの中から「IE-J2」を選んだ理由は何ですか?

徳井青空:普段聴く音楽はやはりアニソンが多いです。あとせっかくなので「ごちうさ」のイベントやライブなど、自分が歌ったりする場面でも使うことを考えると、やはりボーカルが聴きやすいモデルが良いかなと思って選びました。「IE-J3」は一番高いから強そうだな(笑)と思ったのですが、ちょっと聴こえすぎちゃう気がして…。

オンキヨースタッフ:各モデル値段の違いもありますが、それはクオリティの違いではなく、やはり好みの違いになってくると思います。今ご購入してくださっているお客様も、様々なドライバーのモデルが売れていますね。

 

普段はどのようなイヤホンを使っていますか?

徳井青空:色々使っています。Bluetoothの無線イヤホンを使ってスマホから曲を聴いたりしますし、音をきちんと確認したいときはパソコンにヘッドホンを繋いで聴いたりもしています。最近だと原点に戻って、有線のイヤホンでじっくり聴いたりしていますね。ゲームなどBluetoothの無線イヤホンだとラグ(遅延)があったりしますから、その場合は有線の方がいいです。

 

ハイレゾの音源なども聴きますか?

徳井青空:はい。自分が歌った曲がハイレゾで発売されたりすると、聴き比べたりします。ハイレゾだとCDでは聴こえてこない音が聴こえたりしますよ。ちょっと鼻にかかった時の声とか、そんな所も発見できて楽しいですよね。

これまでの私の楽曲も、ぜひハイレゾなどで隅々まで聴いてもらいたいです。今まで聴いてきた曲も、カスタムIEMみたいないいイヤホンとハイレゾ音源で聴くと、新しい発見があるんじゃないかな。

 

カスタムIEMはプロが作って使うというイメージがあるかもしれませんね。

徳井青空:オーダーメイドの物ってイヤホンに限らず、作る機会って少ないと思うんです。でも、そういう体験が出来るいい機会にもなるかなと。自分専用ってちょっと嬉しいですよね。

今回は「ごちうさ」のメンバーのカラーが全て揃っているので、そこを選ぶところから楽しめると思います。そんな特別な物を自分の好きなキャラクターに合わせて作る事ができ使ってもらえるのは私たちも嬉しいですし、より作品も好きになってもらえると思っています。

 

せっかくなので、こちらのチマメ隊のエンディング曲「なかよし!○!なかよし!」も聴いてみてください。

徳井青空:いやーいいですね。新曲をこんなにじっくり聴くのは初めてです。3人の声がすごく可愛く聴こえてきて最高です!

 

実は、けっこうカスタムIEMでラジオを聴くのが好きなんです。カスタムIEMだどラジオを収録しているブースの広さまで分かる気がしますし、その空気感が楽しくて家でコソコソ(笑)聴いたりしています。

 

声優さんの視点から、カスタムIEMで聴いて欲しいところはありますか?

徳井青空:キャラクターソングなどを特に聴いてもらいたいですね。息遣いなども含め、普段の声とは違ってキャラクターになりきって歌っていますので、そういった所が聴きどころだと思います。

普段から様々な役も演じさせていただいていますが、「ごちうさ」のマヤちゃんの曲でしか出していない息や音もありますので、そういった所をぜひ聴いて欲しいです。

「ごちうさ」は曲が段違いに多いので、それを聴く楽しみも増えると思います。いのりちゃん(水瀬いのり)もソロで歌う時の声と、演じているチノちゃんとして歌うときの歌声も全然違うので、そういった所も楽しんでもらえると思います。各メンバーの声色の違いや、細かな息遣いまで聴いてほしいです。

あと、歌以外にセリフなんかも聴いて欲しいですね。ドラマCDとかもカスタムIEMで聴いて欲しいです。「ごちうさ」もラジオをやっていますので、そういったトークも聴いてもらえると良いですね。同じ空間にいる感じになれると思います。

 

画像1: 声優さんの視点から、カスタムIEMで聴いて欲しいところはありますか?
画像2: 声優さんの視点から、カスタムIEMで聴いて欲しいところはありますか?

 

最後に今後のご予定があればお願いします。

徳井青空:2021年2月に「ごちうさ」のオーケストコンサートがあります。私もそちらに出演しますので、沢山の「ごちうさ」ファンの起こしをお待ちしております! 

 

「ご注文はオーケストラですか?」
 TVアニメ「ご注文はうさぎですか?」の素敵な音楽をオーケストラアレンジでお届け!

東京公演
2021年2月6 日(土)
<昼公演> 13:30開場 / 14:30開演
<夜公演> 18:00開場 / 19:00開演
会場:Bunkamuraオーチャードホール

 

徳井青空さんプロフィール

12月26日生まれ、千葉県南房総市出身。『ご注文はうさぎですか?』のマヤ役をはじめ、『ラブライブ!』の矢澤にこ役、『探偵オペラ ミルキィホームズ』譲崎ネロ役など、人気作品のキャラクターを演じています。

▼徳井青空
公式ウェブサイト
https://avex.jp/tokuisora/
公式ブログ
https://lineblog.me/tokuisora/
公式Twitter
https://twitter.com/tokui_sorangley
公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCJ8Wj4izZCt1i9gdTXnbD_Q

 

リツイートキャンペーン開催!徳井青空さん直筆サイン入りチェキを3名様にプレゼント

画像21: ぐーもる!人気アニメ「ごちうさ」マヤを演じた声優・徳井青空さんが、ごちうさ仕様のオンキヨーカスタムIEMを作成。 「ボーカルが浮き立って希望通りのサウンドが楽しめました。大満足です!」(徳井)

【期間】
2020年12月26日〜2021年1月8日

【応募の手順】
1. ご自身のTwitterアカウントでStereo Sound ONLINEの公式アカウント「@StereoSound_inc」をフォロー
2. キャンペーン対象投稿をリツイート

【当選発表】
キャンペーン期間終了後に、厳正な抽選の上当選者を決定いたします。当選者様には公式TwitterアカウントからTwitterのダイレクトメッセージで、当選のご連絡させていただきます。

※チェキの種類はお選びできません。

 

 

 

オンキヨー カスタムIEM「ご注文はうさぎですか?」モデル

予約受付:2021年3月26日(金)15:00まで

画像: ぐーもる!人気アニメ「ごちうさ」マヤを演じた声優・徳井青空さんが、ごちうさ仕様のオンキヨーカスタムIEMを作成。 「ボーカルが浮き立って希望通りのサウンドが楽しめました。大満足です!」(徳井)
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読者の皆様からの熱いご要望にお応えして、ウエスギの管球式プリアンプ新型モデル、U・BROS-280Rの特別限定仕様の第2次頒布をステレオサウンドストアで開始します。頒布期間は2020
年12月26日(土)から2021年4月12日(月)まで。受注生産品のため、2021年4月中旬よりメーカーから順次発送されます。

頒布モデルは専用の特別仕様となります。本体ウッドケースを楽器や工芸品、家具などの高級品に使用されてきた黒檀。限定仕様を示すオーナメントバッジが本体後面に貼付されます。付属リモートコンソールの側板はローズウッドの無垢材ウレタン仕上げ。さらに、保守用として希少なヴィンテージ真空管12AX7A(独テレフンケン製)、12AT7(蘭フィリップス軍用品)各2本も付属します。

画像: フロントはアルミ削り出しの6個の操作ノブが均等に並ぶ明解なデザイン。左から、電源スイッチ、4段階の低域調整、バランス、ボリュウム、入力セレクター、バランス入力セレクター。

フロントはアルミ削り出しの6個の操作ノブが均等に並ぶ明解なデザイン。左から、電源スイッチ、4段階の低域調整、バランス、ボリュウム、入力セレクター、バランス入力セレクター。

画像: リアパネル。端子類は左から、2系統のXLRバランス入力、4系統のRCAアンバランス入力、LINEソース出力、2系統のRCAアンバランス出力。右端はAC電源3ピンインレット。

リアパネル。端子類は左から、2系統のXLRバランス入力、4系統のRCAアンバランス入力、LINEソース出力、2系統のRCAアンバランス出力。右端はAC電源3ピンインレット。

ご購入はこちらまで(2020年12月26日より頒布開始)

オーディオ評論家 山之内正氏のリスニングルームからお届けするリポートの後編では、2020年にこのリスニングルームで聴いて、印象のよかったクラシック音楽ソフト(SACD)を紹介していただきます。

その演奏のどこが素晴らしいのか? 高音質の秘密は? さらに担当レコーディングエンジニアの個性や近年の仕事ぶりまで交えてのディスク紹介は、ステレオサウンドならではの内容です。

画像: 山之内 正が選ぶ2020年のクラシック高音質SACD7選。 youtu.be

山之内 正が選ぶ2020年のクラシック高音質SACD7選。

youtu.be

巣ごもりの年末年始、このディスクレビューをご覧いただき、クラシックの名演奏・名録音にじっくりと耳を傾けてはいかがでしょう。

YouTubeの動画説明欄には、今回紹介している7作品について、その詳細が記述されているサイト、もしくは購入できるオンラインショップのURLも記載していますので、興味が湧いてきたら、そちらもぜひ訪ねてみてくださいね。

 ミュージックバードが制作し、全国のコミュニティFMで放送されている『週刊メディア通信』で、弊社から発売中のStereoSoundオリジナルセレクション「アリス」のSACD/CDが紹介されます。

 この番組はサントラのプロデューサーとしても活躍中の高島幹雄さんが22年にわたってパーソナリティを勤める人気番組。新旧J-POPからテレビや日本映画のテーマ曲、サントラ、アニソン、特撮ソングにコミックソングなど広い、でも偏りもある選曲が特長というもの。

 今回は番組中で「チャンピオン」と「狂った果実」をオンエアし、同時にディスクについても紹介されます。

 1月28日の夜24時(29日の早朝0時)からの全国放送で、東京地区はFM世田谷(FM 83.4MHz)で放送予定。またこれとは別に以下の地域での放送も行われるので、試聴可能な方はぜひチェックを。

2020年
12月29日(火)22時〜 青森県むつ市FM AZUR(FMアジュール)
12月30日(水)19時〜 東京 調布FM
12月30日(水)24時〜 群馬県エフエム太郎(太田市)
12月31日(木)21時〜 茨城県 たかはぎFM(高萩市)

2012年
1月3日(日)22:00〜 北海道 FMねむろ(根室市)

 1990年にFIFAワールドカップ・サッカーの前夜祭として、イタリアで開催された“三大テノール”によるコンサート。その舞台裏を描いた『甦る三大テノール 永遠の歌声』が2021年1月8日から全国公開される。

 このコンサートはこれまでも映画化されているが、本作はカラカラ浴場やドジャー・スタジアムなどでのコンサート映像や未公開のバックステージ映像、関係者のインタビューなどで構成したドキュメンタリー作品となっている。

 そんな期待作の初号試写が、東京・五反田のIMAGICA試写室で行われた。今回そこに参加する機会を得たので、その模様をリポートしたい。

画像1: 『甦る三大テノール 永遠の歌声』試写会リポート。世界中を魅了し、クラシックの楽しさを多くの人に伝えた“三大テノール”の貴重なバックステージ映像とインタビューで構成したドキュメント

1990年イタリアの“三大テノール”が、世界中に愛されて行く様子を描く

 1990年にイタリアで開催された“三大テノール”によるコンサート。オペラのテノール歌手三人、しかもルチオアーノ・パヴァロッティ、プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラスという当時の大スターが同じ舞台に立つという普段ならありえない出来事が大きな注目を集めた。この公演の映像作品やCDは日本でも大ヒットしたので、覚えている人も多いだろう。

 その『甦る三大テノール〜』では、同じテノール歌手としてライバル関係にもあった三人が顔を合わせたときの様子、打ち合わせやリハーサルなど、これまで見ることのなかった貴重な映像とともに、それぞれの素顔や歌声を満喫できる作品になっている。

 当時の音源はすべて5.1チャンネルにリマスターされ、鮮度の高い音で甦った。ローマのカラカラ浴場の音の響きが豊かに再現されるし、アメリカのドジャー・スタジアムの公演では、広大な空間をリアルに再現する。ここではスタジアムにステージを設営する映像など、これまで“三大テノール”を知っているはずの人でも、初めて見る映像がいっぱいだ。

 そして、三人の打ち合わせやプライベート映像なども、ファンにはたまらない内容になっている。加えて指揮者のズービン・メータらの関係者が、三人の素顔や予想を超えた大人気となった“三大テノール”のその後について語っていく。

 1回で終わるはずだったコンサートは、1994年のワールドカップ・アメリカ大会で再び開催。世界で100以上のネットワークで放送され、13億人が視聴したという。その後もフランス(1998年)、日本(2002年)で開催された。

 こうして成長を遂げた“三大テノール”は、クラシックの魅力を若い世代も含めた多くの人に知らしめ、オペラファンの拡大にも貢献した一方で、商業主義的と批判もされるなどの歴史にも触れていく。作品ではそこから2007年のルチアーノ・パヴァロッティの死去とその後までを描いている。

画像2: 『甦る三大テノール 永遠の歌声』試写会リポート。世界中を魅了し、クラシックの楽しさを多くの人に伝えた“三大テノール”の貴重なバックステージ映像とインタビューで構成したドキュメント

“三大テノール”のコンサートをもっと見たくなる、バラエティ豊かなステージ

 コンサートの楽曲はもちろんオペラが中心だが、アメリカでの開催では「マイ・ウェイ」や「ニューヨーク・ニューヨーク」といったポップスも歌われるなど、開催国に合わせた選曲も行われていた。3人が歌うポピュラーミュージックは実に魅力的で、各国でのコンサートをCDでじっくりと聴き直したいと思ったほどだ。

 そして、世界で活躍する“三大テノール”の素顔、コンサート前の音楽への姿勢などが見られるのは、とても貴重だ。それぞれの魅力がたっぷりと詰まっているし、世界的な大人気となった理由もよくわかる。大スクリーンと質の高い音響設備の整った映画館で見れば、その面白さは倍増するはずだ。

 当時から“三大テノール”に魅了されてきた人はもちろん、“三大テノール”の名を知らなかった人にも、彼らの魅力が充分伝わる魅力的な作品に仕上がっている。

『甦る三大テノール 永遠の歌声』

画像3: 『甦る三大テノール 永遠の歌声』試写会リポート。世界中を魅了し、クラシックの楽しさを多くの人に伝えた“三大テノール”の貴重なバックステージ映像とインタビューで構成したドキュメント

●2021年1月8日 Bunkamuraル・シネマほか全国公開
●出演:ルチアーノ・パヴァロッティ、プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラス、ズービン・メータ、ニコレッタ・マントヴァーニ、マリオ・ドラティ、ラロ・シフリン、ポール・ポッツほか
●2020年ドイツ作品
●ビスタ
●94分
●配給:GAGA

<歌唱楽曲>
『アルルの女』より「フェデリコの嘆き」、『港の酒場の女』から「そんなことはあり得ない」、『帰れ、ソレントへ』、『太陽の土地』、『シェリト・リンド』より「ペドロ・インファンテ」、『マッティナータ』、『バラ色の人生』、『オ・ソレ・ミオ』、『ウエスト・サイド物語』より「アメリカ」、『マイ・ウェイ』、『ニューヨーク・ニューヨーク』、『トスカ』より「星はひかりぬ」、『グラナダ』、『トスカ』より「妙なる調和」、『トゥーランドット』より「誰も寝てはならぬ」

画像1: Auto Sound Web Grand Prix 2020:【特別座談会】ブロンズアワード獲得 ダモーレエンジニアリングA1500シリーズパワーアンプの魅力を語る

オートサウンドウェブグランプリ2020のブロンズアワードのひとつとなったダモーレエンジニアリングのパワーアンプA1500.2およびA1500.4。ステレオ機ではデュアルモノーラル設計、4ch機ではデュアルステレオ設計とし、電源回路までも分離して搭載する。定格出力は4Ω負荷時で350W×2(A1500.2)、325W×4(A1500.4)、ブリッジ接続時には2,000W×1(A1500.2、2Ω負荷)、1,000W×2(4Ω負荷)を誇る超弩級モデル。VUメーターをイメージしたLEDによる出力インジケーターが特長的なデザインだ。シャーシとヒートシンクは6061アルミ材の切削加工によるもので、重厚なルックスと実用性を兼ね備えている。ブランド名は同社創設者であり開発技術者のアンソニー・ダモーレ氏にちなむ。本記事では、グランプリ製品選考会直後に選考メンバーがダモーレエンジニアリングA1500パワーアンプの魅力を語った座談会である、最後までお読みいただきたい。[編集部]

画像: オートサウンドウェブグランプリ選考メンバー。左から石田功氏、鈴木裕氏、藤原陽祐氏、黛健司氏、脇森宏氏、長谷川圭氏。

オートサウンドウェブグランプリ選考メンバー。左から石田功氏、鈴木裕氏、藤原陽祐氏、黛健司氏、脇森宏氏、長谷川圭氏。

パネラー・オートサウンドウェブグランプリ選考メンバー
[石田功、鈴木裕、藤原陽祐、黛健司、脇森宏、長谷川圭]
(まとめ=ASW編集部/写真=嶋津彰夫)

画像2: Auto Sound Web Grand Prix 2020:【特別座談会】ブロンズアワード獲得 ダモーレエンジニアリングA1500シリーズパワーアンプの魅力を語る

ASW:ブロンズアワード獲得モデルについてお話をうかがいます。2つとなったブロンズアワードのひとつでありますダモーレエンジニアリングのパワーアンプA1500シリーズについてお話をうかがってまいりたいと思います。本ブランドは、過去にロックフォードフォズゲートで2006年にリリースされたT15KWというモンスターパワーアンプがありましたが、その開発者が独立して2011年に立ち上げたブランドですね。それではまず藤原先生からお願いします。

藤原陽祐(以下、藤原):ダモーレエンジニアリングのほうがロックフォードよりもかなりいい印象ですね。ゴージャスな感じは、アメリカのいい時代の大出力アンプという印象です。音に粘りがあって、とてもしなやかで、懐が深いというか、ここというときにはビュンと出て……AVナビで語られた一体機の世界とは全く違う……このアンプの場合、それを一言でいうとゴージャスということになるんだけれど、音場空間の出方もそうだし、楽器の音色も低音の質感もたまらないです。

 これまでも大型の大出力パワーアンプは聴いてきたけれど、こういう質感で聴けるモデルはなかなかないので、圧倒的なインパクトがありました。もう少し安かったらいいなとも思うけれど、でも、こういう音の製品は他にないですしね。

 音の方向としては、スピード方向……レスポンスの良さがあって、過渡応答というところ……だけれども、やっぱりゴージャス。細かな特性の良さもあるけれど、そういう理屈をはるかに超えた音楽の楽しみ方みたいなものを目の前に突きつけられた感じすらします。ハッとさせられる音ですね。

画像: 藤原陽祐氏。

藤原陽祐氏。

長谷川 圭(以下、長谷川):確かにそういう印象ありました。音が出た瞬間に『そうそう、こういう世界があったよね!』と思わされてしまった。

ASW:ありがとうございます。では、鈴木先生はいかがでしたか?

鈴木 裕(以下鈴木):2chと4chがあって、どちらもとてもいいんですけれど、たっぷりした鳴り方……ジューシーで濃密でやわらかくて、音楽の極上な聴かせ方という面で2chが素晴らしかった。ハイレゾでチャイコフスキーのヴァイオリンコンチェルトを聴いたときに、ヴァイオリニストが身体の向きを変えて演奏する場面をちゃんと表現するんです。その情報量の多さも素晴らしいし、位相もしっかり整っている、良くできたアンプだと思います。

 試聴時のメモには「そこらのホーム用アンプよりいい」って書いてあるんです(笑)。

一同:(笑)。

藤原:言いたくなる気持ちわかる(笑)。

鈴木:カーオーディオのコンテスト会場にはいいクルマが集まっていて……ドイツやイタリアの高級車、上質な室内で赤いレザーシートだったりするクルマに乗り込むことがあります。そういうときに思う『あぁ、こんな音が聴けたらいいなぁ』という“こんな音”がこのダモーレエンジニアリングのアンプだと聴ける。ひじょうにオーディオ的に魅力があります。最近こういう音が聴ける製品が少ないので、値段は高いけれどこのモデルがいつまでもあって欲しいと思いました。

画像: 鈴木裕氏。

鈴木裕氏。

ASW:ありがとうございます。脇森先生の印象はいかがでしたか?

脇森 宏(以下、脇森):2チャンネル機のA1500.2の話になりますが、聴いたときにオーディソンのHV Ventiそっくりだと感じたんです。なぜイタリアとアメリカのアンプの話になるか、どこでつながるのか自分でもよくわからないんですが、もしかすると同じような感性の人が造ったのかなと思ったりもしました。あと時代も違っていて、かたや10年以上昔の製品、なのですがひじょうに近いところにいる……音色など含めて音全般にそう感じました。いまこの機械を直接すぐ聴ける人って少ないかもしれないけれど、もしイメージとして捉えるのであればHV Ventiの搭載車を聴いてもらえれば、『こういうニュアンスの音が聴けるのか』と想像しやすいんじゃないかと思います。

 これは偏見だったかもしれないけれど、ああいう音ってイタリアの人が得意とする造り方なのかなと思っていたんです。でもそれがアメリカで……、ロックフォードで……なぜできたんだろう……と(笑)。

一同:(笑)。

石田 功(以下、石田):ナゾなんですね?(笑)

脇森:そう。自分の中でつながらないんです(笑)。

鈴木:この設計者にはインタビューとかしてみたいですよね。

長谷川:ダモーレさんですね。

画像: 脇森宏氏。

脇森宏氏。

ASW:輸入販売元のイース・コーポレーションに確認してみます。コロナが収束してからになるでしょうが、機会があるようでしたらお話をうかがってみたいですね。それでは、石田さんのお話もうかがわせてください。

石田:はい。あの、最初にこのアンプを見たときにはちょっと……

ASW:取材の時、微妙な表情されましたよね?(笑)。

石田:(笑)。いや、あの……。

ASW:『これを聴くの?』というように見受けられたんですが(笑)。

石田:最初はね……(笑)。でも、音を聴いてみたら、びっくりしました。弾力感があるというか、躍動感もあってね。意外に感じたのは、ちゃんと音像がはっきり出るところ。しかも実在感があるのにも驚きました。なんといっても音が楽しい。久しぶりにいい音のアンプを聴いた気がしました。A1500.2だと、モノーラルアンプを2台合体させた構成で、その良さが音によく出ていました。

 こんな音が出せるなら個人的にも欲しいと思わせるんですけれど、これを使ってマルチアンプドライブをと考えると……いろいろ大変なことになる……悩ましい製品でもあります。

ASW:試聴取材されたときに、石田先生はこのアンプでいくつかスピーカーも聴かれていましたが、スピーカーによる音の違いもよく出していましたよね?

石田:そう。はっきり出ていましたね。しかも、どのスピーカーも違ってながら全部いいんです。たとえばグランプリを獲ったイートンのスピーカーなど、ダモーレで鳴らしたとき凄くよかった。カロッツェリアのTS-Z900PRSでは鳥肌たちましたし。聴き応えがすごい。

画像: 石田功氏。

石田功氏。

ASW:ありがとうございます。続いて、黛先生はいかがでしたか?

黛 健司(以下、黛):値段も値段ですし、製品のサイズなどさまざまなことから考えて、この製品を使う人というのは限られてくると思うんです。ましてやこれを聴かないで買うというのはまずないでしょう。だからやはりデモカーなどで、自分で聴いてこの音が気に入って入手されるという方がほとんどだろうと思います。

 でも、こういう製品、たとえば今回グランプリを受賞しているマイクロプレシジョンなどもですが、よき時代のカーオーディオの世界をまた思い出させるようなところがあります。最近贅沢な物ってなくなってしまいましたよね? クルマも変わってきてしまったし、実際問題、これだけのものをどうやって載せるのか、クルマによっては載せられない物もあるだろうと思います。でも、この音が本当に良いなと感じた方は、「万難を排してでもお車につけられたらどうでしょう」と言いたい。

長谷川:確かに、いまこのアンプをどれだけの人が買われるんだろうと思いますが、でも、SNSなどではこのアンプを載せたクルマの情報がちらほら見受けられますね。

:やはり音を聴いて、完全にこの世界に魅入られて購入を決断する人がいるんですよ。それだけの魅力を持っているということですね。

画像: 黛健司氏。

黛健司氏。

長谷川:おっしゃるとおりだと思います。私も『この音を聴いたら恋に落ちるというか参ってしまう人は少なくないだろうな』と思いました。

石田:これがもっと小さいアンプだったら、迷いなく選ぶでしょうね。

長谷川:T15KWを造った人ですしね、それから比べるとA1500はかなりコンパクトになってますから、もしかしたらより小型のモデルも造ってしまうかもしれないですね。

石田:そうか、T15KWってとんでもなく大きかったですもんね。あれから比べたら確かに劇的に小さくなっている。

長谷川:要望があれば、もしかするとコンパクトなダモーレエンジニアリングアンプが誕生するかもですよ。

石田:個人的にはトップパネルのメーターとかいらないから、小さくして……。

長谷川:ブランドロゴにも描かれている象徴的なデザインですから、あのメーターがなくなるのは考えにくいでしょう(笑)。

ASW:今後の製品開発にも期待が持てるとは、A1500シリーズの評価はかなり高いことがわかりますね。この記事をお読みの皆さんにも、ぜひ聴いてみていただきたいですね。

画像: Auto Sound Web Grand Prix 2020:【特別座談会】ブロンズアワード獲得 ダモーレエンジニアリングA1500シリーズパワーアンプの魅力を語る
ステレオサウンドストア
2020年のキーは既存技術の熟成。革新が起こらないいっぽうで、4Kテレビが完成度を極めた
画像1: 第36回 HiViグランプリ2020 選考結果一覧【ゴールド、シルバー、ブロンズ アウォード】プロが選んだ最高のオーディオビジュアル製品

 オーディオビジュアルの専門誌として30年以上の伝統を誇る月刊HiViが主催する「HiViグランプリ」は、その年のAV界を牽引した優秀製品を選定するビッグイベントであり、業界でもっとも権威のある年間アウォードとして、定着した催しとなっている。

 選考委員は、麻倉怜士委員長以下、本誌その他で活躍中の6名のAV評論家と、本誌編集部で構成されている。選考会を2020年11月4日に開催し、名誉ある各賞を決定した。ここでは各賞に選出された製品を紹介する。

 選考経緯や選考理由等の詳細は、2020年12月17日発売のHiVi2021年1月号に掲載されているので、ぜひご覧いただきたい。

選考委員長 麻倉怜士
選考委員 潮晴男、小原由夫、高津修、藤原陽祐、山本浩司、HiVi編集部

ゴールド・アウォード

画像2: 第36回 HiViグランプリ2020 選考結果一覧【ゴールド、シルバー、ブロンズ アウォード】プロが選んだ最高のオーディオビジュアル製品

4K OLED DISPLAY
PANASONIC
TH-65HZ2000
オープン価格(実勢価格49万円前後)

画像: ゴールド・アウォード

10月に発売された、パナソニックの2020年有機ELディスプレイ最上位モデル。型番から分かる通り昨年モデルGZ2000の後継機にあたり、自社設計・組立てのパネルを搭載することが一大特徴だ。この点はGZ2000から承前であり、スペック上の差分としては音声再生の自動調整機能「Space Tune Auto」に対応したことが挙げられる。しかし、ここで評価されたのは、主に磨き上げられた画質。発光制御を全面的に見直し、階調表現力をさらに高めている

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シルバー・アウォード

画像3: 第36回 HiViグランプリ2020 選考結果一覧【ゴールド、シルバー、ブロンズ アウォード】プロが選んだ最高のオーディオビジュアル製品

AV CENTER
DENON
AVC-A110
¥680,000+税

画像1: シルバー・アウォード

現在もデノンの最高級品として継続されるAVC-X8500Hをブラッシュアップ。デノンの110周年を記念し、コストを度外視してつくられたという特別モデル。13chアンプを内蔵し、本機のみで最大7.1.6のドルビーアトモスに対応するなど、基本設計はAVC-X8500Hと同等だが、パーツの選定を突き詰めることで品質向上が図られた。HDMI基板は最新仕様にアップデートされており、8K/60p信号のパススルーに対応することも見逃せないポイントだ

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https://www.denon.jp/ja-jp/shop/denonapac-avreceiver_ap/avca110

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シルバー・アウォード

画像4: 第36回 HiViグランプリ2020 選考結果一覧【ゴールド、シルバー、ブロンズ アウォード】プロが選んだ最高のオーディオビジュアル製品

8K LCD DISPLAY
SHARP
8T-C70CX1
オープン価格(実勢価格60万円前後)

画像2: シルバー・アウォード

2018年HiViグランプリでゴールド・アウォードを獲得したAX1シリーズに連なる、「AQUOS 8K」の最新モデル。パネルにおいて純度の低い光波長を取り除くことで色彩の表現力を高めた、VA仕様の「8K Pure Colorパネル」を搭載。BT.2020色域で81%をカバーする。さらにこれを8Kパネルのためのエンジン「Medalist Z1」で駆動。「8K精細感復元アップコンバート」などを駆使して独自の8K映像表現に挑んだ

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ブロンズ・アウォード

画像5: 第36回 HiViグランプリ2020 選考結果一覧【ゴールド、シルバー、ブロンズ アウォード】プロが選んだ最高のオーディオビジュアル製品

8K OLED DISPLAY
LG
OLED 77ZXPJA
オープン価格(実勢価格250万円前後)

画像1: ブロンズ・アウォード

2019年HiViグランプリのゴールド・アウォードを獲得したのが、LGの“8K対応”有機ELテレビOLED 88Z9PJA。2020年はついにBS8Kチューナーを搭載した8K有機ELテレビが登場した。それがこのOLED 77ZXPJAで、LGのプレミアムブランドである「LG SIGNATURE」に属する特別な製品だ。映像エンジンも改められ、「α9 Gen3 AI Processor 8K」へと進化。8K有機ELテレビを発売しているのは現在LGのみだ

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ブロンズ・アウォード

画像6: 第36回 HiViグランプリ2020 選考結果一覧【ゴールド、シルバー、ブロンズ アウォード】プロが選んだ最高のオーディオビジュアル製品

AV CENTER
STORM AUDIO
ISP.24 ANALOG MK2 + PA 16 MK2

CONTROL AV CENTER
ISP.24 ANALOG MK2
¥2,000,000+税

POWER AMPLIFIER
PA 16 MK2
¥1,300,000+税

画像2: ブロンズ・アウォード

ストームオーディオは、チャンネルベースのイマーシブサラウンド規格Auro-3Dの生みの親Auro Technologiesが立ち上げたブランド。現在では、Immersive Audio Technorogiesグループに移管され、サラウンドプロセッサーならびにパワーアンプをリリースしている。Auro-3Dのデコードに対応することはもちろん、ドルビーアトモスやDTS:Xのデコードにも対応。トップスピーカーは最大10本のアサインが可能だ。なお、「MK1」ユーザーは有償アップグレードサービスを利用できる

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ブロンズ・アウォード

画像7: 第36回 HiViグランプリ2020 選考結果一覧【ゴールド、シルバー、ブロンズ アウォード】プロが選んだ最高のオーディオビジュアル製品

4K OLED DISPLAY
TOSHIBA
77X9400
オープン価格(実勢価格70万円前後)

画像3: ブロンズ・アウォード

有機ELレグザの上位モデルX9400シリーズ最大サイズがこの77X9400。ドルビービジョンやHDR10+の対応など、基本設計は55型などの小型モデルと同様。「クラウドAI高画質テクノロジー」による放送番組に対する処理も当然に対応するほか、東芝流の“全録”「タイムシフトマシン」機能を備えることで放送波受信・視聴機としての価値を総合的に高めている

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技術特別賞

画像1: 第36回 HiViグランプリ2020 選考結果一覧【特別賞】プロが選んだ最高のオーディオビジュアル製品

JVCケンウッド
DLA-Vシリーズにおける新画質モード「Theater Optimizer」等の開発・提案に対して

JVCのD-ILAプロジェクターDLA-V5 / V7 / V9の3機種がソフトウェアバージョンアップにより、新機能「Theater Optimizer」(シアター・オプティマイザー)を搭載した。画面の明るさに大きく影響する画面サイズを入力しておくことで、HDR再生時のさらなる最適化を図ろうという趣旨だ

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画像: 「Theater Optimizer」は「Frame Adapt HDR」モード使用時に有効。スクリーンサイズとゲインを手動で入力する必要がある。なお、明るさの好み(Optimize Level)を3段階で調整も可能だ

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ソニー
高精細裸眼立体視を実現した「空間再現ディスプレイ」ELF-SR1の開発・実用化に対して

ELF-SR1は、3D用のメガネを必要としない、裸眼立体視可能な「空間再現ディスプレイ」。専用のソフトウェアキット(SDK)とセットで使う前提の業務用/法人向け製品で、ブルーレイ3Dなどの再生はできない。オープン価格で、実勢価格は50万円前後。4K解像度の15.6インチ液晶ディスプレイを使用しており、最大輝度は500nit、コントラストは1400:1

画像3: 技術特別賞
画像: ELF-SR1は、人の顔と視線をトラッキングし、リアルタイムで立体表示に最適な映像を表示する。さまざまな角度から観ても立体になるよう同時に複数の映像を表示するディスプレイに比べて、表示解像度的に大きなアドバンテージがある

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企画特別賞

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松竹株式会社、株式会社BSテレビ東京
映画『男はつらいよ』シリーズ全49作の4Kデジタル修復と4K放送に対して

松竹の『男はつらいよ』50周年プロジェクトとして、全作品の「4Kデジタル修復」が実施され、パッケージソフトとしては「4Kデジタル修復版」のBDが発売された。その後、この修復版のネイティブ4K解像度版がBSテレ東にて放送されている。なお、Apple TV(iTunes)アプリでもシリーズの4K解像度版をレンタル/購入可能だ

画像: ©松竹
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https://www.cinemaclassics.jp/tora-san/news/1853/

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株式会社円谷プロダクション
『ウルトラQ』『ウルトラセブン』における4K&HDR修復と4Kメディア展開に対して

昨年のHiViグランプリでは、『UHDブルーレイ「ウルトラQ」の4K&HDR高画質デジタルリマスターに対して』というタイトルで特別賞候補となっていたものの、受賞には至らず。2020年はさらに『ウルトラセブン』で継続して4Kリマスターと放送を含むメディア展開を実施。この一連の取組みが評価され、今回の特別賞受賞となった

画像1: ©円谷プロ
©円谷プロ
画像2: ©円谷プロ
©円谷プロ

▲『ウルトラセブン』4Kリマスター版はNHK BS4Kで、毎週火曜日(午後11時15分〜翌0時10分)に2話ずつ放送中

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