ユニットバスのオプション選びに失敗。3年暮らして、こうしておけば…
バスルームをオリジナルで造作すると、壁やバスタブなどは当然好みのものを選ぶことができ、満足度の高い空間になります。ただし当然お値段もそれなりにかかります。
壁はタイル、バスタブは陶器を使った造作のバスルームに憧れたものの、予算の都合でリーズナブルなユニットバスを選んだ住宅ライターの永井理恵子さん。
丸3年暮らしてみて、多少値が張っても付けておけばよかったと後悔しているオプションや、これはいらなかったと感じているアイテムが3つあるそうです。詳しくお話を聞きました。
掃除がしやすい鏡面仕上げの壁にすればよかった!
1つめはユニットバスの壁の材質。筆者が選んだプランでは、アクセントウォールと呼ばれるシャワーや鏡を取りつける壁のみ鏡面仕上げ。
あとの三面は光沢エンボスと呼ばれるツヤのない白い壁。
搬入の日のユニットバスの壁は鏡面仕上げの壁だけでしたが、翌日、光沢エンボスの壁が取りつけられました。
鏡面仕上げの壁は、風呂用の洗剤を吹き付けてしばらくおき、シャワーでサッと温水をかければキレイになるのですが、ほかの三面はツルツルしていないので、少々汚れが落ちにくい印象。
特にフタを立てかけている部分はふと気付くと水アカがついていて、スポンジでしっかりこすらないと汚れが落ちず、こんなことなら四面ぜんぶを鏡面仕上げにすればよかったと後悔しています。
というのも、結構な差額を取られるのでは?と思っていたのですが、差額は35,000円ほど。ユニットバスの耐用年数は15〜20年ほどと言われており、その間の掃除のしやすさを考えたら全然痛くない金額だった!ととても後悔しています。
夫がシェービングに使うはずのカウンター、いらなかった!
鏡の前にあるカウンター。夫が「シェービングのときに必要だ」と珍しく強く言うので渋々取りつけたのですが、やっぱり不要でした。
というのも、カウンターの下の部分に空気がこもるせいか汚れやすく、カウンターの下に潜り込むようにして床掃除をしなければならないので、意外に面倒なのです。
聞けば、シェービングするとき、お湯を張った洗面器をカウンターに置きたかったからだというのですが、フタをバスタブの上に置けば代用できたのでは、と今となっては思います。譲歩して取りつけたことを心から後悔しています。
プラスチックの収納棚、いらなかった!
壁には取り外しができるプラスチックの収納棚が3つ、縦に並んでついています。水が抜けるよう工夫がしてあり、ものすごく汚れるというわけではないのですが、それでもちょっと掃除をサボると白い汚れがついてしまいます。
収納棚は差し込み式。壁と棚をつなぐパーツにも結構汚れが付着するので、外したときにぎょっとすることもしばしば。
収納棚に置いてあるモノは、シェービングローションやシェーバー、洗顔料とごくわずか。正直いらなかったと後悔しています。
シャンプーやボディーソープのボトル類と一緒にステンレス製のラックに収納して置いた方がよかったかもしれません。その方がよほど掃除がしやすいし、ボトル類の底が水アカかで汚れることもなく、見た目もスッキリしていたのではないかと思います。
ちなみに、ユニットバスの仕様を決めるときは、譲れないオプションを伝えた上で、高価格のシリーズと低価格のシリーズ、2パターンつくってもらいました。そしてその2つが同じくらいの金額になるように見積もりをつくってもらったのです。おかげで、カタログを見比べるよりもずっとスペックを理解しやすかったです。
家づくりの際は「あれも入れたい」「これも付けたい」とつい盛り上がってしまいがちですが、自分たちの暮らしぶりをよく把握したうえで「これはいらない!」と切り捨てることも必要だったのかも、とバスルームの掃除をするたびに思うのです。