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成吉思汗の秘密 新装版 (光文社文庫)

感想・レビュー
63

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シンチャイナ
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再読、30年前以上に読み、感動した覚えが有るが、読み返して見ると、古さを感じる。
ま~くん
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日本の歴史上の大ヒーローの一人、源義経と世界史で勉強したモンゴル帝国の祖ジンギスカンが同一人物ではないかという荒唐無稽なお話かと思いきや、ドはまりしてしまった。神津恭介程の天才が真っ向から挑んだこの謎解き。真偽は読者の判断任せになるが、読み物としては一級の娯楽作品。中国最後の清王朝迄がまさかね・・と思いつつ。中国は絶対に認めないと思うけど・・。私は一人二役説を信じたいなと。夢があるじゃないですか。本編終了後に、高木彬光とジンギスカンの対談が実現した時は興奮しました!
まいAMI西
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【再読】 新装版なので厳密には再読ではないが、カッパノベルス版の「邪馬台国の秘密」の中で知り、35年ほど前に当時出ていた文庫版で初めて読んだ。 もともと古代史等は好きなので難なく入り込めた。義経=成吉思汗なかなか面白い内容だ。
ちゃま坊
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「源義経がジンギスカンと同一人物だった」という怪しい伝説を、名探偵の神津恭介が病床で推理する。史実と史実をつなげて、すき間を作家の想像力で埋めていくのが歴史小説だとすると、推理小説の探偵がやることと似ている。史実からいかに離れるかというのも読者の楽しみ。井村博士らとの議論では古今東西のたくさんの歴史上の人物が出てきた。中学生のころに読んだ本だが、歴史の入門書となった一冊。モンゴル草原を馬で駆ける義経を想像するとなんだか楽しい。
ヨーコ・オクダ
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ベッド・ディテクディヴで有名な「時の娘」のオマージュと言うてエエんかな?アッペで入院中の神津の暇つぶしとして「源義経=成吉思汗」説を検証していく。入り口は「なんか面白そう!」と思たんやけど、日本史知識はまぁまぁ&世界史と地理が苦手なワタクシには読んでいて挫折しそうな箇所もチラホラ。文学としての推理小説を超えて、歴史学の分野に石を投げ込んでしもたような…。でも、最後に仁科東子氏が発見した説をつけ加えたことでまた文学分野にウマいこと帰着。この作品に関するエッセイも収録されていて、そちらも楽しい。
ヨーコ・オクダ

最後に「ロンドン塔の判官」ていう短編も併録。歴史に強い方には是非是非オススメ。

01/08 13:31
まき
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ネタバレ急性盲腸炎で入院した神津恭介。 退屈しのぎの徒然に、成吉思汗と源義経が一人二役であるか否かを推理する。 物語として読むのならロマンがあって壮大で良い話だなあと思うけど、この説が決定的とは言えない気がします。 病室に乗り込んできて論争した井村助教授、彼の後押しもあった大麻鎮子とはどうなったか。
みふゆ
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ネタバレ神津に萌える為だけに読む高木彬光。ワースト候補かもしれない。真偽が不明の文献や伝承を何の検証もせずにほいほい信じる神津さんがやばい(せめて文中に何世紀頃に書かれた文献なのか示しておくべきでしょう)。日本とモンゴルの文化の類似点を上げてるけど、海を挟んだ日本と陸続きの大陸となら大陸の文化的影響の方がより強い筈なのに読者の思考誘導する為に都合のいい情報しか載せてないのが丸わかりで、何よりこんな浅薄な推理を披露して満足してる神津さんを見てると「神津さん…入院生活で心が病んでんだね…」って同情せざるをえなかった
猫背
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ネタバレ歴史の謎として夢があるチンギスハン=源義経説を神津先生が真面目に検証する、というあらすじだけ聞けば少々肩透かし感があるのだが、内容は面白かった。解説にも書かれていたけど、書下ろし部分が無かったら不満の残る結果になっていたので、書下ろしがあって良かった。井村助教授は最後まで降参しないで欲しかったんだけどな…。まだ井村先生のほうが強い資料持ってるでしょ…。
Berlin1888
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トンデモ歴史のおさらい再読その5。外国からきた人が日本で何かをやるというパターンではなくて、こちらは日本から外国へ出て行った人が何かをやるというお話。明治~大正に流行した源義経=成吉思汗説の戦後昭和におけるリバイバル。どこまでが既存の説の踏襲でどこからがオリジナルの解釈なのかは判別がつかず。戦前の説から覇権主義、軍国主義の匂いを抜いて歴史のロマンに振り切った感じながら、やはり戦前の教育を受けた作家のせいか、そこかしこに「日本人すごい」の優秀さアピールが目について残念。モンゴルや中国の皆さんごめんなさい。
Berlin1888

源義経=チンギス・ハーンの同一人物説のみならず、欲張って満州族の清朝皇帝家まで源義経=チンギス・ハーンの子孫にされてしまいました。本の中では「モンゴル族の後裔は満州族」みたいな曖昧な根拠で血の繋がりがあることになっていますが、実際のところ、モンゴル族の後裔は満州族だといわれているのは、十七世紀まで細々と続いていたモンゴル帝国をホンタイジが滅ぼしてハーン位を簒奪したため。私はこの知識を荒山徹著『柳生大戦争』で教えていただきました。

12/31 01:22
chobi
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時の娘読んだら、こちらもよね…と、こちらも再読。初読時は成吉思汗で時の娘への言及があったので読んだんだよな、と、遠い昔に想いを馳せる。春に某劇団で勧進帳を元にした舞台を見て、購入してあったのをやっと読了。学生時代、何度も読み返した神津恭介シリーズの久々の再読に、あの時から随分遠くに来たなあと、しみじみ。大麻嬢に思い入れできなくなってる。 歴史ミステリとしては、おおおお!随所で、そうであったと当時よりはマシな知識で思い出したり。併録の「ロンドン塔の判官」おお!ここでも倫敦塔と、嬉しくなっちゃいましたぜ。
megyumi
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800年前のことに対しては推論に推論を重ねていくしかなくて、これぞ! という事実の開陳も見受けられず、証拠となる文献は向こうからやってくるという感じで/この小説ではチンギス・ハン、ひいては元や清や満州といった王朝が内容に密接に関わってくるのだけど、初版が発行された1958年ってラストエンペラーはまだ存命だし満州が滅亡したのもついこの間なんだよね。読者的にも今よりずっと身近な題材だったのかもしれない
megyumi

本作の成功を受けて神津京介は『邪馬台国の秘密』でも『古代天皇の秘密』でも入院してベッドの上で推理しなければならなくなったって面白いな

09/20 07:12
Berlin1888

「成吉思汗の秘密」はまだおとなしい方で、明治の末松謙澄はまだ清朝が滅んでいない(日清戦争もまだ)時点で、源義経とチンギス・ハーンは同一人物で、チンギス・ハーンの子孫から満州族の清朝皇帝家が出たと主張していたりします。まだ存在する他の国の支配者の御先祖さまを勝手に異民族の英雄に認定した上、その異民族の英雄は実は日本人だったというんだから、むちゃくちゃアクロバット。モンゴル人と中国人(満州族)の御意見をうかがいたいです。

12/31 01:17
4件のコメントを全て見る
金森まりあ
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天才イケメン名探偵の神津恭介が清涼院流水めいた傾奇推理を披露すると周りのひとが神津恭介を「天才!」「さすが神津恭介!」などと言ってべた褒めするのが面白かったです。俺は神津に反証をぶつける井村先生を応援していたのに負けてしまって残念でした。実際義経が成吉思汗だったのかはともかく、歴史でここまで傾奇推理できてるのがすごい。よくここまでこじつけられたなあという感じです。
たくぞう
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以前から読みたかった本。期待しすぎたのか。ハローバイバイ関の都市伝説と、どっこいどっこいに感じた。著者には、大変申し訳なく思う。
るぴん
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高木彬光さん初読み。源義経=成吉思汗の謎を解く、安楽椅子探偵もの。初版は昭和30年代。口調や緊急連絡手段が電報というのに時代を感じる(^_^;)義経は青森、北海道くらいまでは辿り着いていたのかも…程度に考えていたけれど、シベリア、モンゴルまで渡れた⁈と思えるような浪漫溢れる作品だった。新装版で追加されたという16章がないと、少しもやもやしたまま終わっていたかも。作者と義経が夢で対面する「お忘れですか?モンゴルに渡った義経です」は、いらなかったかなぁ。神津恭介と大麻鎮子がその後どうなったのかが気になる…。
nanashi

二人のその後については、『成吉思汗の秘密』で始まった神津恭介ベッドディテクティブ三部作の最終作『古代天皇の秘密』(1986) 冒頭で触れられてますよ。

02/20 23:58
るぴん

nanashiさん>情報ありがとうございます。さっそく『邪馬台国の秘密』『古代天皇の秘密』を読みたい本に登録しました。探してみます(^^)

02/21 15:01
Satoshi
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学生時代以来の再読。当時は高木彬光、凄いなと素直に思っていたが、今読むとトンデモ学説を過去の事実をもとに検証していき、その判断は読者に委ねるという著者の趣味をふんだんに盛り込んだ作品だなという感想を持った。ただ、歴史エンターテイメントとしての面白さは格別であり、清王朝の始祖まで繋がる血筋(著者の想像)は胸を熱くさせられる。最後の成吉思汗と著者の空想対話は蛇足だと思う。次は未読である古代天皇の秘密を読んでみよう。
にっきぃ
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素直に面白かった! トンデモ学説、都市伝説の類だと思ってた「義経=成吉思汗」説が、なんだかありえることのように思えてきた。 思わず誰かに話したくなって、感想を共有したくなる。 最終章では感動すら覚えた。 歴史のロマンっていいなぁ。
wish
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ジョセフィン・テイの「時の娘」に触発されて著者が書いた歴史ミステリ。源義経=チンギスハン説を病床の神津が史料を元に検証していくスタイル。日本人に馴染みのあるテーマのため本家より取っつきやすい。使っている史料の偏りやこじつけもあるだろうけど、推理によって歴史を検証していくのは楽しい。否定派の井村助教授を出したり神津の恋愛事情を絡ませたりと単調にならずにどんどん読ませます。こういう推論を展開できるあたりやっぱり歴史はロマンがあって面白い。ところで鎮子との仲は最後どうなったの?それが一番気になる。
wish

本作にはロンドン塔の判官という小編も付いてます。解説によると高木彬光さんは歴史を題材にした作品も書いており、特に本作と邪馬台国の秘密、古代天皇の秘密で三部作となっているそうです。入手でき次第読みたい。

10/26 21:23
mnagami
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歴史ミステリは苦手なのでちょっと読みにくいところもあったが、飽きさせない仕掛けもあってまずまず楽しめた。特に最終章の話の背景は秀逸
uechan
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義経=ジンギスカン、という伝説を、学術書的な描写で書かず、あくまで探偵小説という形式で描いたのが良かった。特に後半の井村助教授との対決は、探偵小説的であり、結末もロマンの色彩が濃く、大変面白く読めました。
タリホー
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神津恭介らが源義経=成吉思汗という一人二役のトリック証明に挑む歴史ミステリー。史学会で何度も否定されたこの大胆な説を様々な角度から検証。当然ながら地名・人名は膨大に出るが、学術書のような堅苦しさは無いので読みやすい。全部で16章から成る本作の最終章は後に追加されたものだが、この最終章の存在感はなかなか凄い。これによってミステリーの価値が上がったと言っても過言ではないと思う。歴史上の人物のロマンチストな一面を垣間見た次第である。
shira
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書かれたのが昭和中期なので会話の仕方とかが現代とは違い少し読み疲れた(汗) 内容は濃い。 殺人とかの事件ではなく歴史の曖昧な部分を論理立てて裏表を検証していく姿に、ずいぶんとスピードアップして読み切った。 この話題は実際に歴史ロマンとして言われていることだし、実際北海道には本文に出てくる神社も存在しているので、一度参拝してこようと思う。
いの
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非常に濃厚でした。『源義経イコール成吉思汗ではないか』という謎に挑戦する歴史ミステリー。事実がいかなるものかはさておいて、壮大な歴史の中にロマンを感じずにはいられません。リアルタイムで確証出来ないからこそ、考察の余地が生まれる。ライバル木村教授との論戦も熱く、エンターテイメントとしても極上。昭和30年代の初版から、何度も刊行を繰り返されてるのも頷ける、愛すべきミステリーだと感じました。
いぬふぐり
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やっと読み終わったぞー!校長先生に読むといった手前、なんとなく途中棄権ができなくて、時間かかったわ。成吉思汗=義経を推理で解いていくという話し。主人公の探偵神津の恋愛模様を絡ませながら、推理で証明していくところが面白かった。
雲藤会
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自分も歴史を学んだ身だが、ジンギスカン=義経は夢のある話だと思う。 ありえないかな、とは思うが義経が北へ落ち延びたのは有り得ると思う。 「なすよしもがな」はすごい発見。
わとそん
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キット
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95点。中学時代以来50数年ぶりの再読でした。ボクを本好きにした2冊のうちの1冊。もう一冊は「ゼロの焦点」。
うろん
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やはり高木彬光氏作品は自分には合わないことを確認。氏は山田風太郎氏の作家の三分類、頭で書く人、体で書く人、感覚で書く人のうち、自分は当然頭で書き続けてきた作家だと述べている。
まうんてんブック
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やっぱりこういう話は面白い。小説の醍醐味。
Gen  Kato
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再読。意識して作り上げた「トンデモ理論」の最高峰。「ねえよ~!」な顎あんぐり感がたまらないです。
遠野りつこ
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ネタバレ一見トンデモな仮説を面白く読ませて一つの物語にするのすごいな。鎌倉から東北、蝦夷、大陸へとだんだん広がっていく仮説にワクワクした。事実はどうであれ、歴史の持つ最大の魅力であるロマンを十二分に伝えていると思う。雑誌連載リアルタイムで読んだ人はさぞ楽しかっただろうな。
ハル
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1958年初刊の歴史推理もの。病気で入院した探偵神津恭介が源義経=成吉思汗(ジンギスカン)という仮説の証明に挑む。最大の特徴は終始ベッドの上で、あるいは室内で話が進行すること。ベッド・デテクティブと呼ぶそうである種の安楽椅子探偵のような感じ。1951年に出た 時の娘/ジョセフィン・テイの手法だそうで日本で初めてこれを本格的に取り入れたのが本書とのこと。
なつみかん
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かなり前からこの本のタイトルは好奇心と一緒に覚えていて、ようやく読みました! でも、僕が気になるのはココ、じゃぁ言葉はどうしたんた? と、まぁそれは置いておいて、やっぱりロマンだねぇ ^_^「炎立つ/高橋克彦」の藤原三代の物語と頭の中で重ねながら読んでました。
神津恭介
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最高のラブストーリー 壮大過ぎるし切なすぎるこれが事実でいいんじゃないって思ってしまう この作品を読んでから鶴岡八幡で舞台を見る度に目がウルウルです
teddy11015544
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57年前の作品。30年前くらいに読んで、また読みたいなと最近思ってましたがアマゾンで新刊が手に入ったので再読。(昔は角川文庫だった気がする。どこを探しても見つからなかったのですが。捨てたのかな?)さて歴史の謎にはこういった小説の形は理解しやすいですね。虚構と事実の間の線引きが自分の中では難しくなりますが・・・。荒唐無稽と言われればそれまでなのでしょうが、こういった物語は妙に気持ちを引き立てます。今まで繰り返し浮かび上がって伝説になってきた理由もうなずけます。
四四三屋
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歴史ミステリで、源義経=成吉思汗(チンギス・ハーン)という俗説に真っ向から挑戦した作品です。神津恭介が推論に推論を重ねてゆく様はスリリングです。歴史学は事実の積み重ねで、状況証拠はできるだけ回避しようとします。本書の説が事実であるとはいえませんが、時にはこうした仮説が事実を射貫くことがあるかもしれない、そんな気がしました。
ササジマシュンイチ
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源義経が大陸に渡ってチンギスハンになった、という伝説も基にした歴史ミステリ。ただ単に伝説を追うだけではなくて、途中の歴史学者との論争シーンはかなりスリリングでミステリ的。最後の方はちょっと論理的でない感じがするけれど…。やはり判官びいき体質の日本人としては、そうであってほしいな~とは思う。
Aiko
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真相がどのような物かは知る由もないが、読み物として大変面白かった。これは「推理小説」であるので、義経=ジンギスカンの真偽がどうこうよりも、作中で展開される推理が面白かったのでそれで充分であると思う。論敵の井村さんも中々いいキャラで、彼が登場する後半からはページが止まらない。後、「時の私生児」やら「時のパパ」など不意打ちで笑わせるワードが何故か多かった。
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