「優しい」の英語も、1つの英単語だけでは表現できません。
辞書だけで調べて表現すると、とても角ばった英語になっているのが、日本人の英語の特徴です。
「優しい」の英語には、「kind」や「sweet」、「gentle」など様々な表現があります。
正しい使い分けのコツは、「本来の意味から連想したニュアンスやイメージで使い分ける」ということです。
「優しい」の表現は、『「性格」を英語で表現する!厳選97個の英単語とフレーズ』にある性格表現の1つで、自己紹介や誰かに友達を紹介する時など欠かせないものです。
目次:
1.よく使う「優しい」英語の使い分け:口語編
1-1.英語の「nice」の意味で「優しい」を表現
1-2.英語の「kind」の意味で「優しい」を表現
1-3.英語の「gentle」の意味で「優しい」を表現
1-4.英語の「tender」の意味で「優しい」を表現
1-5.英語の「sweet」の意味で「優しい」を表現
1-6.英語の「caring」の意味で「優しい」を表現
1-7.英語の「friendly」の意味で「優しい」を表現
1-8.英語の「generous」の意味で「優しい」を表現
2.その他の英語の「優しい」:文語編
1.よく使う「優しい」英語の使い分け:口語編
特に口語(実際に声を出して話す時)、「優しい」の表現には様々な言い方が英語にはあります。
基本的に英語の形容詞を使います。形容詞の正しい使い方については、『英語の形容詞|これで十分!絶対に知っておきたい2つの用法』の記事も参考にしてみて下さい。
ここでは、英会話の中でネイティブが良く使う「優しい」の英語をピックアップしています。
それらのニュアンスやイメージから「優しい」の英語として捉えて下さい。
1-1.英語の「nice」の意味で「優しい」を表現
「nice」は、「(人や事柄が)良い」という意味での「優しい」を表現しています。
「nice」の読み方と発音記号は下記となります。
例文
- 英語:He is so nice.
- 日本語:彼はとても優しい(いい人です)。
※「nice weather(いい天気)」などでも表現できます。
※「Be nice to him.(彼には優しくしなさい!/よくしなさい!)」という命令形で使うことも多々あります。
1-2.英語の「kind」の意味で「優しい」を表現
「kind」は、日本人でも聞き慣れたことがある単語で、「親切」という意味です。
性格を表す時によく使われる表現です。
「kind」の読み方と発音記号は下記となります。
- 英語:Tom is a kind person.
- 日本語:トムは優しい(親切な)人です。
※「Be nice」と同様に、「Be kind to her.(彼女に優しくしなさい!)」という表現も良く使います。
「女性に優しい」など「~に優しい」という場合は、前置詞の「to」を使います。「nice」の時と同様です。
「kind」の名詞は、「kindness(カインドネス)」となります。
「kind」の表現は会話でも頻繁に使います。『「親切」の英語|基本表現と発音と3つの役立つフレーズ』の記事も参考にしてみて下さい。
1-3.英語の「gentle」の意味で「優しい」を表現
「gentle」は、「穏やかな」という意味があります。
「gentle」の読み方と発音記号は下記となります。
- 英語:She is gentle with the elderly. ※前置詞は「with」を使います。
- 日本語:彼女はお年寄りたちに優しい。
※「gentle wind(穏やかな風)」などとしても使います。
※「Ladies and Gentlemen」の「Gentlemen」は、紳士という意味で使われています。
「gentle」の名詞は「gentleness(ジェントルネス)」です。
1-4.英語の「tender」の意味で「優しい」を表現
「tender」は、「思いやりがある」が直訳です。
「tender」の読み方と発音記号は下記となります。
- 英語:She has a tender heart.
- 日本語:彼女は優しい(彼女は思いやりがある心を持っています)。
※「tender meat(やわらかい肉)」のような表現も出来ます。
「tender」の名詞は「tenderness(テンダネス)」です。
1-5.英語の「sweet」の意味で「優しい」を表現
「sweet」は、「とても優しい」という形容詞で、女性に対して主に使う「優しい」です。
「sweet」の読み方と発音記号は下記となります。
- 英語:My boyfriend is so sweet.
- 日本語:私の彼氏はとても優しい。
※「sweets」と、名詞の複数形にして「お菓子(甘いものなど)」の名詞で表現することも多いです。
※相手を愛情を込めて呼ぶ場合は、「Sweet heart」を使うことも多いです。また、スラングで「sweety(スウィーティー)」と口語で言う場合もあります。
優しいの場合の「sweet」の名詞は「sweetness」です。
しかし、「sweet」そのままでも名詞として使えますが、その場合は「(甘い)お菓子」となるので使い分けに注意しましょう。
1-6.英語の「caring」の意味で「優しい」を表現
「caring」は、「面倒見がいい」という表現です。
「caring」の読み方と発音記号は下記となります。
- 英語:Mike is such a caring person.
- 日本語:マイクはとても優しい(面倒見がいい)。
※「Care」は、世話をする、介護をするという動詞です。
1-7.英語の「friendly」の意味で「優しい」を表現
「friendly」は、「気さくな、親しみやすい、友好的」という意味です。
「friendly」の読み方と発音記号は下記となります。
- 英語:He is always friendly to everyone.
- 日本語:彼はいつも誰にでも優しい(きさくです)。
※「User-friendly(ユーザーに優しい)」や「eco-friendly(エコに優しい)」などで頻繁に使われます。
1-8.英語の「generous」の意味で「優しい」を表現
「generous」の「寛大な、気前のよい」で、「優しい」を表現します。
「generous」の読み方と発音記号は下記となります。
- 英語:It is generous of you.
- 日本語:寛大ですね!
※「He is generous with his money.(彼はお金に関してケチじゃない)」という表現もあります。
2.その他の英語の「優しい」:文語編
8つの口語で使う主な「優しい」を紹介しましたが、他にも文章など文語的に使う色々な表現があります。
例えば、下記のようなものです。
- benign(ビナイン):行動などがとても親切な
- cordial(コージョル):誠心誠意の「優しさ」
- affectionate(アフェクショニット):愛情が深い
- benevolent(ビネヴォレント):情け深い
文語的に使われるケースが多いですが、口語的には頻繁に使われるものではありませんが、リーディングの時などに知っておくと役立ちますね。
「優しい」の形容詞を用いて、「優しい声:gentle(sweet) voice」など様々あります。
まとめ:英語の「優しい」は、英単語の本来の意味からイメージしよう!
先ずは、口語で頻繁に使う「優しい」の英語をマスターすることから始めましょう。
その人や事柄を表現する時には、その単語そのものの意味をしっかりと理解して上での使い分けが重要です。
より豊かで、そして的確な楽しい英会話のやりとりに近づきます。是非、参考にしてみて下さい。