フィリップス、任天堂と和解 特許侵害巡る訴訟

【フランクフルト=加藤貴行】フィリップスは2日、任天堂に起こしていた特許侵害を巡る訴訟で両社が和解したと発表した。両社が持つ特許を互いに使える「クロスライセンス」で合意した。フィリップスはドイツ、英国、フランス、米国での訴訟を取り下げる。クロスライセンスの詳細は明らかにしていない。

フィリップスは任天堂の家庭用ゲーム機「Wii」などに使われている体の動きを感知する技術などが自社の特許を侵害していると主張。5月に損害賠償や製品の販売差し止めを求める訴訟を起こした。英高等法院は6月、フィリップスが侵害を訴えた3つの特許のうち2件で任天堂側の侵害を認めている。

フィリップスは声明で自社が持つ幅広い知的財産権の価値が認められことなどを指摘し、和解は「両社が知財権の重要性を認めたことを示すものだ」と強調した。

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