これ以上増やさない～野良猫に避妊去勢手術をし、あたたかい家へ

今日は黒猫ちゃんのお話です。

くろべーとの出会いをご紹介します。

　　

私は昼間、福祉関係の事務員として働いています。

7月のこと。ある支援員さんが、障害のある男性の利用者さんの部屋を訪れたところ、「子猫がいる！」と私の元に来て、「部屋で子猫を飼っている？みたい。でも弱っている。吉岡さん、助けてあげて欲しい。」と言われました。

えっ、それは大変！すぐに連れて来て下さいとお願いしました。

 

すぐに支援員さんが部屋に行って再度探すも、見つからず。（この時実は、男性は子猫を隠してしまったのか守ってあげたかったのか、取られると思ったのでしょうか。猫は自力で何処かへ行く体力も無かったはずでした）

気になりつつも昼休憩になりました。いつもの集落に野良猫の餌やりなどに向かいます。そして休憩が終わり職場に戻ってみると、子猫が見つかっていました。

ですが・・・・

　

※助けた直後の少しグロテスクなお顔です、ご注意下さい

　　

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顔は見ての通り、目ヤニで見えていません、鼻水でぐちょぐちょ。体重も普通は倍くらいあるはずが、500ｇしかありませんでした。栄養失調、脱水など心配です。とにかく体力を回復させなくては。

 

猫を部屋に入れていた障害のある男性は、ぬいぐるみと区別がつかなかったのかもと支援員さんが言っていました。障害の方も大切に思っての行動で、決して悪意はありません。

 

勤務後すぐに動物病院に連れて行き、そのまま入院。先生から、助かるか分からないと言われました。本当に子猫の生命力は弱いのです。昨日まで元気だったのに猫風邪を引いて、あっという間に亡くなってしまう子猫はたくさんいます。毎回、どうか頑張って、とにかく生きて欲しいと祈ります。

 

 

そして1週間後、生還しました！

退院です。おめでとう♪待ってたよー！

 

　　　

 

こんなに優しそうな目の子でした！　まだ少し弱々しくはありますが、回復してくれました。本当によく頑張った。私のヒザの上の写真ばかりなのは、毎日おひざの上での点眼やお薬があるから。でもとても人なつこく、ちゃんと投薬させてくれます。

 

　　

お気づきですか？右耳が倒れています。

獣医さんによると、耳の中に大けがをした跡があるとのこと。きっと外で生活をしていたもっと小さい子猫の時に何かあったのでしょう。このまま癒着してしまったので、右耳だけぴこっと倒れたままです。耳の中はとてもきれいなので問題ありません。私はこのぴょこんとした耳が可愛らしくてとても好きです。

 

そして現在のクロベー。

 

　

　　　

　

 

　　

 

ちょっと大きくなりました♡　私の自宅で過ごしながら、里親さんを待っております。

人なつこく、とっても優しい性格で他の猫とも仲良くやれています。この子も今回のプロジェクトで手術予定です。（※同じく手術予定の自宅の猫たちのリストに、クロチー、クロチューがおりますが、兄弟ではありません。黒猫なので似た名前シリーズにしました。）

 

レスキューした時にはどうなるかと思った子が、健康に、穏やかに過ごせているとほっとします。ですが、やはり多頭で私の家にいるよりは、毎日もっとコミュニケーションが取れる里親さんのお宅に行くほうが幸せです。毎日撫でてもらって、一緒にお昼寝して、甘えたい時はすぐに膝の上に乗れる、そんな環境の方が猫も安心です。

 

どうかいいお便りが、クロベーにも来ますように。

もう少し一緒に待とうね、クロベー。