ここ2,3年、サントリーのシングルモルトウイスキー山崎がノンエイジですらプレミアムが付き、購入困難になっていましたが、最近になって定価販売するお店が増えているようです。
私も先日、某店舗に行くと、一人一本限定ではあったものの、山崎のノンエイジが定価で売られていて、思わずゲットしてしまいました。
改めて、なぜ山崎が入手困難になったかを振り返ろうと思います。
日本のウイスキー自体、1983年をピークに消費が激減し、2008年には1/3にまで落ち込んでいました。
そのため原酒自体がだぶついてしまいましたが、それを逆手にとって、サントリーは長期熟成のウイスキーをどんどん出すようになりました。
シングルモルトウイスキー山崎は、1984年に12年物をリリースした後、エントリーモデルとして10年、さらに長期熟成された18年、25年をリリースしました。
しかしサントリーがきっかけを作った角ハイボールが大ブームになったことで、一気に原酒不足に陥る事態になり、サントリーは長期熟成のラインナップを一気に減らして見直しを行うことになりました。
山崎においても、10年物が終売となり、2012年にノンエイジをリリースしました。
このノンエイジでは、従来のラインナップで使っていなかったワイン樽原酒を使って、長期熟成原酒の枯渇を抑えようという工夫がされています。
さらに日本では、サントリーのウイスキー製造にもかかわった竹鶴政孝をモデルとして、2015年に放送されたNHKの連続テレビ小説「マッサン」の影響によって、角瓶以外のサントリーのウイスキーも売れるようになり、全体的な品薄状態になりました。
そして拍車をかけたのは、高度経済成長によって裕福になった中国人観光客による爆買いでした。
3年ほど前までは、日本人以外にはあまり人気のなかった山崎や白州のノンエイジも、お土産や転売目的で大量に買われるようになり、店頭から完全に姿を消し、通販においては定価の倍以上のプレミアがつくようになりました。
ネットにおいて、店頭で一人当たり1本限定の条件が付いているものの、山崎のノンエイジや12年物が店頭に並ぶようになった情報が出回るようになりました。
考えられる理由としては、新型コロナウイルスによって中国からの入国をビジネス客に制限したことと、日本のウイスキー人気が落ち着いたことで、転売目的で仕入れて高値で売っても買い手がつかなくなっていることが挙げられるでしょう。
ネットオークションを見ても、定価の倍近い値がつけられた山崎、白州のノンエイジには入札がないことも散見されます。
来年においても、まだ新型コロナウイルスによる入国規制は続くと思われますが、それが終息してしまうと、中国の景気が一気に悪化する状況が生まれないと、再び品薄状態になるのは十分考えられます。
もし店頭で見かけたら、今のうちに1本ストックしたほうがいいでしょう。
私も先日、某店舗に行くと、一人一本限定ではあったものの、山崎のノンエイジが定価で売られていて、思わずゲットしてしまいました。
改めて、なぜ山崎が入手困難になったかを振り返ろうと思います。
角ハイボールブーム、ノンエイジの発売
そのため原酒自体がだぶついてしまいましたが、それを逆手にとって、サントリーは長期熟成のウイスキーをどんどん出すようになりました。
シングルモルトウイスキー山崎は、1984年に12年物をリリースした後、エントリーモデルとして10年、さらに長期熟成された18年、25年をリリースしました。
しかしサントリーがきっかけを作った角ハイボールが大ブームになったことで、一気に原酒不足に陥る事態になり、サントリーは長期熟成のラインナップを一気に減らして見直しを行うことになりました。
山崎においても、10年物が終売となり、2012年にノンエイジをリリースしました。
このノンエイジでは、従来のラインナップで使っていなかったワイン樽原酒を使って、長期熟成原酒の枯渇を抑えようという工夫がされています。
海外の評価、マッサンブーム、そして爆買い
その後山崎は、ワールドウイスキーアワードやISCなどで数多くの賞を獲得するようになり、海外でも山崎のブランドイメージが向上し、海外での販売数も増やしていきました。さらに日本では、サントリーのウイスキー製造にもかかわった竹鶴政孝をモデルとして、2015年に放送されたNHKの連続テレビ小説「マッサン」の影響によって、角瓶以外のサントリーのウイスキーも売れるようになり、全体的な品薄状態になりました。
そして拍車をかけたのは、高度経済成長によって裕福になった中国人観光客による爆買いでした。
3年ほど前までは、日本人以外にはあまり人気のなかった山崎や白州のノンエイジも、お土産や転売目的で大量に買われるようになり、店頭から完全に姿を消し、通販においては定価の倍以上のプレミアがつくようになりました。
新型コロナ禍で一変?
そんな状況に変化が現れたのは今年の秋ごろからでした。ネットにおいて、店頭で一人当たり1本限定の条件が付いているものの、山崎のノンエイジや12年物が店頭に並ぶようになった情報が出回るようになりました。
考えられる理由としては、新型コロナウイルスによって中国からの入国をビジネス客に制限したことと、日本のウイスキー人気が落ち着いたことで、転売目的で仕入れて高値で売っても買い手がつかなくなっていることが挙げられるでしょう。
ネットオークションを見ても、定価の倍近い値がつけられた山崎、白州のノンエイジには入札がないことも散見されます。
来年においても、まだ新型コロナウイルスによる入国規制は続くと思われますが、それが終息してしまうと、中国の景気が一気に悪化する状況が生まれないと、再び品薄状態になるのは十分考えられます。
もし店頭で見かけたら、今のうちに1本ストックしたほうがいいでしょう。