兵庫県内で20日、新たに104人の新型コロナウイルス感染が確認された。1日当たりの新規感染は6日連続で100人を超え、累計患者数は8204人に。姫路市で2人、尼崎市で1人の死亡が確認され、死者は計133人となった。

 姫路市で亡くなった2人は性別、年齢非公表。いずれも中等症で入院していた。尼崎市の死者は60代男性。13日に陽性と判明した当初は軽症だったが、容体が悪化し19日に亡くなった。

 神戸市では、これまでにクラスター(感染者集団)と認定された病院で新たな感染判明が相次いだ。この日発表された感染者(カッコ内は累計)は、市立医療センター西市民病院(長田区)=2人(計29人)▽国立病院機構神戸医療センター(須磨区)=5人(計66人)▽神戸協同病院(同市長田区)=2人(計70人)▽向陽病院(北区)=8人(計112人)−など。

 クラスターが発生している尼崎医療生協病院(尼崎市)でも関係者5人が感染。いずれもPCR検査で陰性となった後、発熱するなどし、再び検査を受けて陽性となった。同病院での感染は計56人となった。

 県所管分では、川西、伊丹市や伊丹健康福祉事務所管内(市町は非公表)で10代の学生5人が感染。いずれも県外の学校に通っており、校内で陽性患者が出たため検査したという。

 直近1週間の新規患者数は1日平均123・9人。県は「家庭や職場での感染が多い」としている。(まとめ・末永陽子)