GoToで感染拡大に根拠 スコットランド首相「旅行が原因」

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新型コロナウイルスの感染拡大は旅行が原因だった」

 英スコットランド自治政府のスタージョン首相が9日の会見で発表した。


 根拠となったのは、国内の科学者らが作成した、英専門家会議「SAGE(非常時科学諮問委員会)」向けの報告書だ。

 ウイルスの遺伝子配列を解析し、スコットランド内での「第1波」と「第2波」それぞれで蔓延したウイルスの種類を突き止めた。

 その結果、第1波を封じ込めた後に持ち込まれた、全く別系統のウイルスによって、第2波が引き起こされたことが分かった。

 なぜ、異なる系統の遺伝子配列を持つウイルスが存在したのか?

 スコットランドでは、3月に実施したロックダウンによって、7月にはウイルスの封じ込めに成功。ところが、ロックダウン解除後の7~8月末にかけて夏季の旅行が盛り上がった。その結果、イギリス国内に加え、他のヨーロッパ諸国やアジアから入ってきたウイルスがスコットランド内に広がってしまったのだ。最も蔓延したのはヨーロッパ本土から入ってきた系統だったことが判明している。

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