11月の白物家電出荷額、16.8%増 空気清浄機が過去最高
日本電機工業会(JEMA)は21日、11月のルームエアコンや冷蔵庫など白物家電の国内出荷額が前年同月比16.8%増の2011億円だったと発表した。2カ月連続で前年実績を上回り、11月単月では統計を取り始めて以来、過去5番目の高水準となった。新型コロナウイルス下での室内環境への意識の高まりから空気清浄機は過去最高の出荷額を記録した。
ルームエアコンなど出荷額が大きい大型家電が好調だった。ルームエアコンは前年同月比19.1%増の456億円、冷蔵庫は同15.6%増の320億円、洗濯機は同21.4%増の308億円と、いずれも2カ月連続で前年実績を上回った。2019年11月が消費増税前の駆け込み需要の反動で低水準だったことも影響しているようだ。
新型コロナの感染再拡大の影響で空気に関連する製品の出荷額も大幅に増えた。空気清浄機の出荷額は前年実績の2倍近くの142億円に達し、11月単月では1986年以降で過去最高を記録。加湿器の出荷額も同61.2%増と大幅に増え、出荷台数ベースでは過去2番目の高水準だった。
在宅時間の増加による「巣ごもり需要」で調理家電も好調を持続。電子レンジやジャー炊飯器、トースターが軒並み前年同月と比べて2桁台の伸びとなった。ホットプレートは3月から9カ月連続で前年実績を上回った。(菅野気宇)
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