うえさきえみの紹介
はじめまして、理学療法士で終活ライフケアプランナーの うえさきえみ です。
「元気な終活」にお越しいただきどうもありがとうございます。
終活とは「最後を見つめることで、今をより良く生きる活動」という意味です。
このサイトは、「元気なうちに終活をはじめ、終活をすることでより充実した人生を送ってもらいたい」という思いではじめました。
人生100年時代となり老いが長期化する中、一人ひとりが「自分らしい最期」を考えることで
「今をよりよく生き、よりよく逝く」ために何をしたらいいのかを考えるべき時期が来ていると思います。
2025年、団塊の世代が後期高齢者となり、日本は未曾有の超高齢化社会に突入します。
この社会の変化に対応して、医療者の立場からも高齢期におけるいろいろな問題を解決するために
「終活」にもっと関心を持たなくてはならないと考えています。
「終活」というと「死」に向き合うというイメージがあり、なかなか気が向かない方もいらっしゃると思います。
ですが私がお伝えしたいのは、「終活」は決して後ろ向きなものではありません。
自分で備えるという「自助」への気づきを大切にして
どんな人生にしたいのか、これからやりたいことは何なのか、
立ち止まって考えていただける方が増えたらいいと思っています。
なぜ私が「終活」が大切だと思ったのか
私にはアルツハイマー病の祖父がいました。
1996年、当時私は小学生、まだ介護保険もなく、認知症の在宅介護についても理解が進んでいませんでした。
祖父はアルツハイマーになり、徐々に記憶が混乱する中、
施設へ入所してから一度も家に帰ることなく、1年ほどで亡くなりました。
私は幼いながらも、祖父の人生は果たして幸せだったのか、とても気になりました。
祖父は何を思い亡くなったのか、そんなことをずっと考えていました。
そして時を経て、私は理学療法士になりました。
リハビリという仕事は、医療職の中でも特別多くの時間を患者さんと過ごします。
入院であればほぼ毎日、訪問であれば何年も治療の度にお会いしてお話をします。
その中で信頼関係を築いていくうちに、身体のことだけではなく、家族にはなかなか言えないこと、
介護に対する本心や、お金の心配、家族の心配、いろいろな悩みを聞くことがあります。
私が15年間病院で働いて感じたのは、
多くの方がもしものときに備えられていないということ、
そして本当の気持ちを家族と共有できていないということです。
介護に関しても、住まいに関しても、お金の管理に関しても、相続に関しても……
自分らしい老後を実現するためには何ができるのだろうか。
私はいつしかそう考えるようになりました。
もしかしたら祖父も、こんな話を入所先の施設のスタッフの方としていたのかもしれませんし、あるいはできていなかったかもしれません。
残念ながら今となっては全く分からないのですが、もし今祖父が生きていたときに戻れるならば、祖父の話を聞いてあげたかったと思いました。
そこで私は、もしもに備えてエンディングノートを元気なうちに書いて、
誰かと共有することが当たり前になって欲しいと思うようになりました。
自分と家族のこれからの人生をより豊かなものにするために、
後悔しない人生のために、元気なうちに人生を整理して想いを残しておいていただきたい、
それが私の願いです。
理学療法士
介護支援専門員
ファイナンシャルプランナー(AFP)
福祉住環境コーディネーター2級
- 理学療法士として総合病院に15年間勤務。急性期~在宅まで幅広く経験。
- 1200人を越える患者様の老後の生活をサポート。
- リハビリテーション科の課長としても多くの人材育成に携わる。
- 介護保険分野、地域の医療福祉に関して専門的に学び、介護支援専門員、理学療法士の上位資格である認定理学療法士(地域理学療法)を取得。
- 自身の担当した患者様の看取りや孤独死の問題に直面し、「終活」に強い関心を持つ。
- 地域の高齢者の健康寿命を引き上げることが終活の一環として重要であると考え、豊島区の介護予防事業に携わる。
- 終活ライフケアプランナーとして、終活の普及啓発活動を行っている。