【期間限定ポイントアップ】 柴田淳『蓮の花がひらく時』 オーディオ評論家 潮晴男がサウンド・インプレッション!

2020/12/23

来年2021年にデビュー20周年を迎えるシンガー、柴田淳が、約2年ぶりとなるオリジナル・アルバム『蓮の花がひらく時』をリリース。今作では、柴田淳の不変の魅力はそのままに、冨田恵一、山本隆二という新たなアレンジャーを迎え、これまでにないアプローチで新たな地平に踏み出した傑作となっている。e-onkyo musicでは、オーディオ評論家、潮晴男氏によるサウンド・インプレッションのご紹介に加え、リリースを記念したカタログ・ポイントアップを実施。


デビュー19 周年を迎え、開けた未開の扉
新たなる地平へ踏み出した傑作の誕生!!
蓮の花がひらく時』/柴田淳


前作「ブライニクル」から約2年ぶりとなる13枚目のオリジナルアルバム。今作では新たな試みとして、アレンジャーに冨田恵一、山本隆二を迎え、今までになかったアプローチのトラックから、多重コーラスの曲など、新しい柴田淳を楽しめる1枚になっている。

【クレジット】
Produced by 柴田淳

Sound producer 松浦晃久 / 冨田恵一 / 森俊之 / 山本隆二

All songs mixed by 工藤雅史(Zapp)
Except M-3.4.9. mixed by 冨田恵一

Recorded at Victor Studio( M-5.6.7.8. ) /  Matzura studio( M-1.2.10. ) /  TOMITA LAB STUDIO (M-3.4.9. )
All songs Vocal recorded by 北澤聖士(Victor Studio) / 後藤哲(Victor Studio)

Masterd by 内田孝弘(FLAIR MASTERING WORKS)


01.はじまりはじまり
作詞 作曲 柴田淳/編曲 松浦晃久
Sound Produced by 松浦晃久
All Programming & Keyboards 
松浦晃久Electric Guitar 是永巧一
Track Recorded by 松浦晃久
Mixed by 工藤雅史(Zapp)

02.ループ
作詞 作曲 柴田淳/編曲 松浦晃久
Sound Produced by 松浦晃久
All Programming & Keyboards 松浦晃久
Electric Guitar 是永巧一
Recorded by 松浦晃久
Mixed by 工藤雅史(Zapp)

03.ハイウェイ
作詞 作曲 柴田淳/編曲 冨田恵一
Sound Produced by 冨田恵一
Instruments & Treatments by 冨田恵一
Recorded & Mixed by 冨田恵一

04.紫とピンク
作詞 作曲 柴田淳/編曲 冨田恵一
Sound Produced by 冨田恵一
Instruments & Treatments by 冨田恵一
Recorded & Mixed by 冨田恵一

05.真っ白な真っ黒
作詞 作曲 柴田淳/編曲 山本隆二
Sound Produced by 山本隆二
Acoustic & Electric Guitar 設楽博臣
Bass 沖山優司
Drums 佐野康夫
Strings 美央strings
Piano / Programming 山本隆二
Recorded & Mixed by 工藤雅史(Zapp)

06.私が居てもいい世界
作詞 作曲 柴田淳/編曲 森俊之
Sound Produced by 森俊之
Electric Guitar 石成正人
Bass 松原秀樹
Drums 江口信夫
Piano 柴田淳
moog Synthesizer Orchestration 森俊之
Recorded & Mixed by 工藤雅史(Zapp)

07.シャンデリアの下で
作詞 作曲 柴田淳/編曲 森俊之
Sound Produced by 森俊之
Electric Guitar 石成正人
Bass 松原秀樹
Drums 江口信夫
Trumpet エリック・ミヤシロ
Alto sax 本田雅人
Trombone  中川英二郎 
Piano / Programming 森俊之
Recorded & Mixed by 工藤雅史(Zapp)

08.珈琲の中
作詞 作曲 柴田淳/編曲 山本隆二
Sound Produced by 山本隆二
Acoustic & Electric Guitar / Mandolin 設楽博臣
Bass 沖山優司
Drums 佐野康夫
Cello 笠原あやの
Piano, Organ / Programming 山本隆二
Recorded & Mixed by 工藤雅史(Zapp)

09.可愛いあなた
作詞 作曲 柴田淳/編曲 冨田恵一
Sound Produced by 冨田恵一
Instruments & Treatments by 冨田恵一
Recorded & Mixed by 冨田恵一

10.エンディング
作詞 作曲 柴田淳/編曲 松浦晃久
Sound Produced by 松浦晃久
All Programming & Keyboards 松浦晃久
Electric Guitar 今剛
Recorded by 松浦晃久
Mixed by 工藤雅史(Zapp)




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■『蓮の花がひらく時』サウンド・インプレッション by 潮晴男


 2021年にデビュー20周年を迎える柴田淳が、通算13作目となるニューアルバム、「蓮の花がひらくとき」をリリースした。J-POPのフィールドでシンガーソングライターとしてこれまでにも数々の素晴らしい作品を残してきた柴田だが、このアルバムは彼女自身の言葉を借りると今まで以上に分かりづらい歌詞が並んでいるという。コロナ禍やある俳優の死といった衝撃の出来事が創作活動に影響を与えたせいだろうか。過激ともとれる言葉の重み発露する作品になったことは間違いなさそうだ。

 オープニングの「はじまりはじまり」はロック・ギータのヘヴィな演奏とサビで聴かせる中近東風のメロディが柴田の持つ独自の世界へと誘う。プログラミングによって仕上げられたイントロのベースラインと彼女の声に圧倒される仕上がりである。オーディオ的に言えば、出だしの無機質な低音域をどう再生するか、システムの真価が問われる曲といってもいいだろう。2曲目の「ループ」も一曲目と同じくプログラミングとキーボードを担当する松浦晃久のプロデュースだが、オープニング曲とは打って変わって、曲調はバラード風になり冒頭の荘厳なシンセサウンドがダイナミックに迫る。このあたりの音色の提示の仕方も大変面白いと思うが、やはりポイントは柴田のボーカルの魅力をいかに引き出すかである。

 続く「ハイウェイ」からプロデューサーが冨田恵一に代わる。この曲では電子楽器でプログラミングされたテンポの良い調べに乗せて、柴田はここでも彼女本来の伸びやかなボーカルを聴かせるし、「紫とピンク」では切々とした歌詞とは裏腹に屈託のない表情の豊かなボーカルを楽しんでほしい。
 
 5曲目の「真っ白な真っ黒」はアコースティック・ギターやストリングスの入る、いわゆる生音系のバッキングによるややスローなバラード曲だが、そうした楽器の持つ響きに囲まれてのびのびと歌う柴田の姿が目に浮かぶような作りである。プロデュースはピアノとプログラミングを担当する山本隆二。ゴージャスだがどこか憂いのある音作りと彼女の持ち味を生かした芯の強いボーカルがしっかりと味わえる一曲だ。

 6曲目の「私が居てもいい世界」は柴田が弾くピアノとムーグのシンセサイザーがイントロを彩る。プロデュースはムーグ・シンセサイザーの使い手、森俊之。懐かしい音色とピアノの絡みの中で少しばかりアンニュイなボーカルを聴かせる柴田。エンディングのピアノの響きはフェードアウトなしで、そのままに捉えられている点も心憎い。弱音部の描き出しと強音部のコントラストの付け方だけでなく、弱音部での音の品位の良さもこの曲の聴きどころである。

 7曲目の「シャンデリアの下で」はプロデュースは同じだが、編成がガラッと変わり、トランペット、アルトサックス、トロンボーンといった管楽器が加わることで、スイングした大人の雰囲気が満ち溢れた楽曲に仕上げられている。ご機嫌なバッキングに応える柴田のノリの良いボーカルがどのように再現されるのかも聴きどころである。

 8曲目の「珈琲の中」は再び山本隆二のプロデュースになる楽曲だが、チェロが加わることで、悠久の時の流れを感じさせてくれる。打楽器もベースもそうした曲調を丁寧にサポートしているし、音作りにも広がり感や奥行き感が与えられていて、3次元的なパースペクティブがどこまで引き出せるのか、といった点もオーディオ的には注目したい。

 9曲目の「可愛いあなた」は再び冨田恵一のプロデュースになるプログラミング・サウンドのバッキングになるが、ベースラインの扱いの巧みさととともに、辛い歌詞を空間に解き放つ柴田のボーカルもこの曲の聴きどころといえるだろう。心を込めた歌い方の中に、切なさと強いエネルギー感が共存する一曲であり、声力とでもいえる声の持つ力を引き出したい。

 10曲目の「エンディング」はオープニングの同様、松浦晃久のプロデュースする楽曲である。ドラスティックなサウンドで始まるが、バラードの調べに載せて歌う柴田。厳しい歌詞にもかかわらず、わだかまりを感じさせない彼女のクリアなボーカルが心に染み入る一曲である。

 音の解像度が高くなると細やかさが増して音が優しくなる。小手先で音の輪郭を際立たせても、一瞬そうしたイメージを作ることができるが聴き手の心にまで本当のやさしさは届かない。柴田のニューアルバムは複数のプロデューサーによって、とてもバラエティに富んだ作品になっている。それだけにボーカルトラックを担当したビクタースタジオの二人のエンジニアは、柴田の声の捉え方に随分と気を使ったことだろう。どの曲も丁寧なミックスによって音色の豊かな作品に仕上げられているだけにニュアンスの違いを味わっていただきたい。ハイレゾファンならぜひともスピーカーを通して彼女の歌声に込められたメッセージを耳だけではなく体全体で受け止めてほしいと思う。



潮 晴男(うしおはるお)
オーディオ・ビジュアル評論家・ウルトラアートレコード代表・米子ふるさと観光大使。
オーディオ・ビジュアル専門誌をはじめ情報誌、音楽誌など幅広い執筆活動をおこなう一方、音響監督として劇場公開映画やCDソフトの制作・演出に携わる。ハリウッドの映画関係者との親交も深く制作現場の情報にも詳しい。2017年、高音質ジャズレーベル、ウルトラアートレコードを麻倉怜士と設立しパッケージソフトのリリースとハイレゾ配信を開始する。米子ふるさと観光大使として鳥取県米子市の魅力を発信している。




■柴田淳 関連作品












■柴田淳 Billboard Live 2021

【ビルボードライブ大阪】(1日2回公演)
2021/2/3(水)1stステージ 開場17:30 開演18:30 / 2ndステージ 開場20:30 開演21:30
[お問い合わせ] ビルボードライブ大阪: 06-6342-7722

【ビルボードライブ横浜】(1日2回公演)
2021/2/10(水)1stステージ 開場17:00 開演18:00 / 2ndステージ 開場20:00 開演21:00
[お問い合わせ] ビルボードライブ横浜: 0570-05-6565

【ビルボードライブ東京】(1日2回公演)
2021/2/13(土)1stステージ 開場15:30 開演16:30 / 2ndステージ 開場18:30 開演19:30
[お問い合わせ] ビルボードライブ東京: 03-3405-1133

[チケット発売日]
ファンクラブ先行=11/19(木) 18:00より
Club BBL会員先行=12/17(木)12:00正午より
一般予約受付開始=12/24(木)12:00正午より

■ビルボードライブ オフィシャルサイト⇒

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