たつはる獣医師、臨床検査技師のダブルライセンス@tatsuharu2020·5月25日事前確率、事後確率が低いという理由で無症状者のPCR検査に反対している人達がいます。 PCR検査と同様に事前確率が低く、大規模に行う検査には、がん検診があります。 今回はがん検診とPCR検査を比較することで無症状者に行うPCR検査の有用性について調べました。無症状者にPCR検査を行ってはいけないというのは本当か?|臨床獣医師の立場からベイズの定理を用いてPCR検査の有用性を考える際の注意点を記事にしました。PCR検査の特異度は、ほぼ100%ですので事後tatsuharug.com67595
たつはる獣医師、臨床検査技師のダブルライセンス@tatsuharu2020·5月25日・事後確率について がん検診は非常に低いです。 一方、PCR検査は特異度がほぼ100%ですので高くなります。 ・早期発見、早期治療について がん検診は死亡率を低下させるという明白なエビデンスはありません。 一方、PCR検査は感染者を特定することで感染拡大の防止が期待できます。11933
名取宏(なとろむ)@NATROM·5月25日公的に推奨されているがん検診は、ランダム化比較試験などで、がん死亡率の減少が示されています。総死亡だと差が見えにくいので、単一のランダム化比較試験で差が示されたものはごく少数ですが、メタ解析や観察研究で総死亡の差が示されたものはそこそこあります。136
名取宏(なとろむ)@NATROM·5月25日また、「PCR検査は感染者を特定することで感染拡大の防止が期待できます」というのはそうかもしれませんが、一方でPCR検査が感染拡大を防止するという「明白なエビデンス」はいまのところはありません。549
名取宏(なとろむ)@NATROM·5月25日「明白なエビデンスはないけど、合理的な推測に基づいてPCR検査をもっとやろうぜ!」ならわかります(落とし穴に注意は必要ですが)。しかし、がん検診には「総死亡減少の明白なエビデンス」を求めてPCR検査には求めないのはダブルスタンダードのように見えます。2310
名取宏(なとろむ)@NATROM·5月25日「福島県で甲状腺がん検診を積極的に行うべきだ」などと主張する論者と比べると、がん検診の限界についてよくご理解されています。ただ、がん検診とPCR検査を、とくに感度・特異度を出して同列におくのはあまり筋がよろしくないと考える次第です。138
名取宏(なとろむ)@NATROM·5月25日それから、「(PCR検査は)感染者の重症化防止の面から有効性は高い」ともありますが、その理由は何でしょう?特異的治療はまだ明確ではないですよね。感染拡大防止ならともかく、PCR検査の感染者の重症化防止の有用性については状況証拠すら乏しいというのが私の認識です。239
名取宏(なとろむ)@NATROM返信先: @NATROMさん, @tatsuharu2020さん「PCR陽性者が入院先を探している間に死亡した」という事例も報道されたように記憶しています。これはPCR検査を増やしても防げず、むしろ有限のベッドを埋めてしまう側面があります。「PCR検査」ではなく「状態の悪化時にいち早く標準ケアが受けられる医療体制」のほうが大事だと思います。午後11:59 · 2020年5月25日·Twitter Web App3 件のリツイート12 件のいいね
名取宏(なとろむ)@NATROM·5月26日同時進行でやるべきです。ただ、それは検査とは別の話です。検査できさえすれば自動的に「状態の悪化時にいち早く標準ケアが受けられる医療体制」ができるわけではないです。111
black7b5544@black7b5544·5月26日返信先: @NATROMさん, @tatsuharu2020さんPCR検査を増やせば軽症のうちに発見できるのですから、有限のベッドを埋めることが少なくなる。なとろむさんはこれに反論できないと思います13
名取宏(なとろむ)@NATROM·5月26日「軽症のうちに発見・介入すれば重症化することが少ない」という、証明されていない前提がおかれています。そういう前提を置くのはいいですが、証明されていないことを承知しておくべきです。427
black7b5544@black7b5544·5月26日返信先: @NATROMさん, @tatsuharu2020さんPCR検査を増やしても、増えるのは軽症者だけのはずですから「有限のベッドを埋めてしまう」なんて事態は起きないはずですよね?1