TVタックルで下流老人の議論をやっていたが、高齢者の4人に1人、900万人が貧困に落ちているという。
下流老人とは、生活保護基準相当の収入で暮らす困窮した高齢者のことらしい。
65歳以上の生活保護費の受給者は現在80万人に及ぶというが、本来は生活保護費は「自立支援」なのだから、高齢者だけ生活保護の受給者が伸びている現状は異常である。
年金でこういう高齢貧困層を救済できないから、生活保護で代用しているわけだ。
現在は国民の1900万世帯が貯蓄0になっていて、自分で中流と思っている人も、実はすでに下流に落ちているのだという。
確かに昔は「隠居」という言葉があったが、今は70歳過ぎても働かなければ生きていけない。
寿命が延びた分、年金も医療費も破たんするし、自分で稼がねば生きる資格がないという実態のようだ。
日本は他国に比べてホームレスが少ない、失業率が低い、それなのに貧困に落ちて、希望なく長生きする高齢者がこれから急激に増えていく。
しかも家族も地域共同体も崩壊しているから、知人に介護してもらえることもなく、孤独に引き籠って、孤独死を待つしかないのだ。
構造改革・規制緩和と延々と言っているが、真っ先に規制緩和すべきは安楽死だろう。
国民としての役割を果たし終えて、若者の迷惑にしかならない老人は安楽死するのが一番いい。