月別アーカイブ / 2016年04月

普段は『行ってもない旅日記』という、架空の旅日記を書いているブログですが、
五輪エンブレム案が大変な反響でして、それを理由に、ここを覗きに来られる方が多いので、『負けエンブレム展』の大賞発表までは、『行ってもない旅日記』は、しばらくお休みさせてください(誰も待ってねーよ)。


さて。


絵本を描きはじめた時の話。
僕が0.03ミリの黒ボールペン一本で描いたことを指して、
「これは、絵本じゃない!絵本をナメるな!絵本というのは、もっと考え抜かれて、手数を減らすものであり…素人はこれだから…」
と言ってくる絵本作家が一定数いたんだよね。

逆に、お笑い業界でも、M-1グランプリなどにアイドルの女の子が参加するのを指して、
「漫才をナメるな。漫才というものはアイドルが一朝一夕でやれるものではない!」
と言う芸人や放送作家が必ず一定数いる。


今回もそう。


一般公募されたので面白そうだし参加してみて、その作品が話題になるやいなや、
「大衆からは支持されているが、何も分かっちゃいない。あれはデザインではなくアートだ。ロゴというのは、どこで使われるかを考えなければならないものであり…我々プロはその辺りを踏まえていて…」
というデザイナーが一定数いる。
 
 
そういうプロの皆さんに言っておくね。
 
 

ガタガタうるせーよ、バカ。


「専門学校でキチンと学んだ」や「肩書き」なんかには、1ミリの価値もねーんだよ。
他人から求められるものが価値なんだよ。


お前ら、プロフィールに「絵本作家」とか書いておいて、アルバイトしてるだろ?
こちとら、お前がアルバイトをしている間、血が出るほどペンを握ってるからな。
お前がアルバイトをしている間に、全国各地、海外も飛び回って、何千人、何万人…一人一人と話して、サインをして、頭を下げて、絵本を届けてるからな。
お前がアルバイトをしている間、恥ずかしい思いも、悔しい思いもしているからな。


アイドルがノリで漫才を始めたっていいじゃない。
それをキッカケに漫才に興味を持ってくれるお客さんがいるわけだから。
そこで、アイドルに漫才で負けたら、そこまでだろ。
遊び半分だろうが、ノリだろうが、どんどん参加してもらって、
プロの技で、グウの音も出ないぐらい、ねじ伏せちゃえばいいじゃない。
それだけの話でしょ?


デザイナーにしてもそう。
佐野さんのエンブレムに文句言って、
最終候補の4作品に文句言って、
タレントが片手間でデザインしたであろうエンブレムに文句言って、
その文句が、まるで世に出ていない。
ましてや、自分がデザインした作品が、まるで話題になっていない。
これまでの活動が、自分の影響力に繋がっていない。
それが全てだろ。それが、お前の結果だろ。


そういう奴らに限って、「大衆に認められることが全てではない。そもそもゴッホは…」
とか言い始める。
出たよ、最後の切り札『生前評価されなかった僕らの味方・ゴッホ』。
あぁ、うるせー。


お前ら、この世界に入った初日に同じコト言ってた?
結果が出せない自分を肯定する為に、微妙に下方修正を繰り返して、導き出した答えだろソレ。
そういう連中同士で集まって、傷をペロペロナメあって、いつまでもウジウジウジウジ気持ち悪い。

肩書きで語るな、バカ。
肩書きそのものには1ミリの価値もないし、
肩書きに守ってもらおうとするな、タコ、

文句があるんだったら、圧倒的な作品を世に出して、作品の力でブッちぎってみろよ。
意見があるんだったら、一人であろうと、権力に噛みついてみろよ。
その力がないんだったら、その覚悟がないんだったら黙ってろ。



『負けエンブレム展』
まだまだ作品は募集しています。
(応募方法は、二つ前の記事を確認してください)
すでに200作品以上の応募がありました。
素敵な作品もたくさんあります。
これを機に、世間の見つかってほしいな。
作品も、作者も。

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朝の情報番組で取り上げていただいたり、いろんなところでニュースになったりナンジャカンジャありまして、にわかに盛り上がってまいりました『負けエンブレム展』。
すでにたくさんのご応募をいただいております。

(応募方法は一つ前の記事をご覧ください)


個性的な作品がたくさんあって楽しいです。
同時に、「せっかく素敵なデザインなのだから、もっと、多くの人見つかるべきだ」という思いが日に日に膨らんでおります。

落選した作品が『負け』だとは思いませんが、『負けエンブレム展』とさせていただいたのは、その方が作品が応援されるであろう、という狙いからです。
何卒、ご理解くださいませ。

そして、せっかく、これだけ素敵な作品が集まっているので、
「ただ並べて紹介するだけ」というのも面白くありません。
そこで、僕のモーレツな独断と偏見(クレームは完全に無視)で、
『審査員特別賞』
『優秀賞』
『大賞』
を決めさせていただこうかと思います。
発表は4月25日(2020年東京五輪公式エンブレム発表後)。

『審査員特別賞』と『優秀賞』は名前だけですが、
『大賞』に選ばれた方には、僕のポケットマネーから10万円を贈呈いたします。

遊び半分で、是非、ご参加ください。
この企画により、皆様が丹精込めて作られたデザインが、一人でも多くの方に見つかることを願います。





『負けエンブレム展』実行委員長・西野亮廣






















14599作品が集まった東京五輪のエンブレム。

蓋を開けてみると、最終候補4作品は、おそろしく無難なデザインばかり。
おそらく皆様方と同意見だと思いますが
「悪くもないが、良くもなくて、超ツマンナイ」
です。

しかし、あれだけの人数に募集をかけて、あれだけの人数で選考したわけですから、「無難」という結論に至るのは当然です。

選考基準に文句があるのならば参加しなければいいだけの話ですし、「全然つまんない」と言うのであれば、選考方法が決まった段階で声を上げるべきだと僕は思います。
そもそも、近年の五輪エンブレムは恐ろしく無難なデザインばかりです。
細かすぎる規定や利用前提があるので、当然と言えば当然でしょう。


僕は、最終選考に残った作品の中から、もっとも優秀な作品が選ばれていいと思っていますし、その作品のデザインの良し悪しなんて「喉元すぎれば何とやら」で、オリンピックが始まってしまえば、誰も議論しなくなると思っています。


ただ一方で、今回の公募に応募し、落選した僕自身の頭によぎるのは、「もしかしたら、落選した作品の中に素晴らしいデザインがあったのではないか?」という疑問です。

僕は芸人なので「こんなエンブレムを考えてましたー」とギャグで済ませることができますが、今回の公募が、デザイナー・イラストレーターを目指す方々にとって、とても大きなチャンスだったことは明白です。
もしかしたら、とんでもない才能を埋もれさせているかもしれません。

それとは逆に、
佐野研二郎さんの一件があったので、プロのデザイナーさんが作品を出品することを渋って、コンペ全体のレベルが恐ろしく低く(素人大会)なってしまい、あのような4作品が残ってしまったのかもしれません。


今回のコンペに参加したデザイナー・イラストレーターにチャンスを与えたくて、
そして、あまりにもブラックボックスすぎる今回のコンペの質を知りたくて、
僕と同じように、今回のコンペに参加し、落選した方々へ向けて、
僕のブログ上で、『負けエンブレム展』を開催することにしました。


参加資格は「今回のコンペに参加し、落選した人」です。

応募作品の中から、僕の独断と偏見で「この作品(この人)は世に出るべきだ!」という作品を選ばせていただきます。
僕のブログは通常時で10万人ほど見られているので、それを「宣伝」としていただければと。
あと、まあまあ関係者も見ています。


募集方法は以下のとおり。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【作者名】
ニシノアキヒロ

【作者連絡先】
@nishinoakihiro(ツイッター等のアカウントなど。※ブログ読者がエンブレム作者に連絡をとる為のものなので、この項目は空白でも構いません)

【作品名】
和衷共同

【画像】
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【コンセプト】
東京の伝統工芸品『江戸漆器』をベースにした蝶は、1つの胴体と4枚の羽根、計5つのパーツ(5大陸)が協力することで空に舞う(協力しない空に舞うことができない)様子を表現しています。

【東京五輪の公募に募集した事を証明できる画像(※必須)】
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・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


こんな感じで項目を埋めて、僕(ニシノアキヒロ)のFacebookまで(友達申請をした上で)DMください。
五輪エンブレムの決定後(25日)に発表させていただきます。

『負けエンブレム展』への参加作品が、
次のデザインの仕事に繋がったり、
誰かの話のネタになったり、
東京五輪への興味に繋がることを願います。



『負けエンブレム展』委員長・西野亮廣






























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