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更新日:令和2(2020)年3月11日
千葉県がんセンター研究所
所長:永瀬 浩喜
千葉県がんセンターは、千葉県におけるがん対策の中核的役割を果たすことを目的として1972 年に開設され、研究所も研究局として開設当初より県内における唯一のがん専門試験研究機関として併設されています。センターは、現在47 年目を迎え、がんを専門とする最先端の診療部門と研究機関である研究所を併設する地域型のコンプリヘンシブキャンサーセンター(総合がんセンター)として地域のがん医療およびがん行政に貢献してきました。2013年4 月より千葉県がんセンター研究局は、千葉県がんセンター研究所に名称を変更しました。研究局としての40 年間に、崎山名誉センター長、中川原章元病院長をはじめ歴代の高名な研究局長によって素晴らしい発展を遂げて参りました。
研究所は、第3期千葉県がん対策基本計画において4つの柱として設定された「科学的根拠に基づくがん検診の受診率向上と精度管理等を促進」、「がん診療連携拠点病院等を中心としたがん医療の均てん化と質の向上」、「緩和ケア、治療と仕事の両立支援、相談支援・情報提供の充実等を推進」そして「千葉県がんセンター等を中心として、がん研究、がん登録を推進」を念頭に、がん研究・がん登録を推進し、未病の状態からがんのリスクを把握し、超早期に診断できる、もしくはリスク回避や検診主審率の向上、化学予防法の開発、個人に最適化されたがん医療を実現するゲノム創薬やがんゲノム医療、がん免疫療法、がん患者試料・細胞のバンキングにも重点的に力を入れ、診断法、治療法、予防法、そして創薬やがんの実態を把握するがん登録事業を行い、加えてがんを知ってもらうことで個々人の生活や人生の質の向上といったがんとの共生をも目指した医療研究開発・啓発活動を行い ○ がんをなおす ○ がんを早くみつける ○ がんにならない ための研究に邁進し、成果をひろく県民に提供します。また、千葉大学大学院医学薬学府の連携大学院などの学生、研究者の教育や小学生から癌を知ってもらう活動にも力を入れています。
日本の玄関である成田国際空港を擁する千葉にとって世界中の国々に発信できる国際的がん研究・がん臨床のセンターを創出することは極めて重要であり、内外に認められる研究所へと発展するよう精進していきます。今後も、国際的研究成果を出し、地域がん行政へ貢献し、研究者育成、がん教育啓発活動にも参加することで広く地域に根差した研究所として発展するよう精進いたします。引き続き県民の皆様からのご支援よろしくお願いいたします。