Dr.ナイフ(ドクター・ナイフ) @knife900
政治に関心がない人生を過ごしてきましたが、 安倍政権以降の政治劣化に疑問を持ち、2018年にTwitterを始めました。 左翼と言われますが(笑)、政治理念はなく支持政党もありません。 自分では無党派層に近い感覚でつぶやいています。本業は医療業界で研究開発、マーケティング、ITを専門に活動しています。
憲法改正に関わる政治家のみなさん。実態を知っていますか?
実はこの「改憲4項目」は自民党内で十分に議論され、合意されたものかというと、そうではないようです。
2018年の自民党総裁選挙の際に、安倍首相の対抗馬として立候補した石破茂氏が「改憲4項目は党内で十分に議論されていない。何度説明を求めても執行部から説明がない」と愚痴っていました。
これには背景があり、もともと2012年の「自民党改正草案」に石破さんは深く関わっています。「国防軍」などは、軍事に詳しい石破さんのこだわりがあったのでしょう。
しかし安倍首相(当時)の意向として、憲法改正のハードルを下げるため、9条に関してはマイルドな内容にするという意思が働きました。つまり「自衛隊の明記」という、国民から反対されにくいマイルドな内容にすり替えた。それもひとつの考え方だと思いますが、憲法を改正して国防力を高めるという立場からしたら、「自衛隊の明記」は妥協でしかありません。
石破さんは、妥協せずあえて正攻法で9条改正を国民に提案したいという意思があったのでしょう。
この石破さんのジレンマを、同じように「国防力を高めるには憲法改正が不可欠だ」という意見を持つ人に問いたいです。本当にいまの「改憲4項目」でいいのですか?
そして、改憲反対派の方は、「自民党改正草案」と「改憲4項目」の違い、そして自民党自身が抱えるジレンマについて、ぜひ知ってほしいです。機会があれば、改憲派に対して「自民党内もまとまってないみたいですよ」とか「そんな妥協案で本当にいいのですか?」と問うてみてください。
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