Dr.ナイフ(ドクター・ナイフ) @knife900
政治に関心がない人生を過ごしてきましたが、 安倍政権以降の政治劣化に疑問を持ち、2018年にTwitterを始めました。 左翼と言われますが(笑)、政治理念はなく支持政党もありません。 自分では無党派層に近い感覚でつぶやいています。本業は医療業界で研究開発、マーケティング、ITを専門に活動しています。
憲法改正に関わる政治家のみなさん。実態を知っていますか?
僕は現状でははっきりと「改憲反対派」です。
現状と書いたのは、将来に渡って絶対に憲法改正は認めないという考えではありません。もし将来、憲法を改正するなら、最初に第96条の改正が必要だと思っています。
日本国憲法第96条
この憲法の改正は、各議院の総議員の三分の二以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。
憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体を成すものとして、直ちにこれを公布する。
憲法の大きな役割は権力者から国民を守ることです。
権力者を縛るはずの憲法が、権力側で発議されるのは強い違和感があります。最後は国民が国民投票で決めるわけですが、最大政党(与党)の意向が強く反映されることは容易に想像できます。
憲法改正のための条項を改正するというのは難しい課題かもしれませんが、ぜひ議論してほしいと思います。
僕がこの考えに至ったのは、安倍、菅政権での政治不信を嫌というほど味わったからです。
国会で平気で嘘を付く、質問に真摯に答えない、不都合な文書は改ざんする、破棄する。中立機関への人事介入。
民主主義の破壊とも言える行為を平気で繰り返す政権のもとで、憲法改正の議論などできるでしょうか。そして将来、再び反民主的な政権が出てきたとき、権力側の都合で憲法改正を推進されないよう、まずは改正プロセスを明記した第96条の改正が最優先だと思います。
”憲法改正議論は、誠実で民主主義を重んじる政権の下で”
”まずは憲法改正プロセスを明記した第96条の改正を”
これがDr.ナイフの憲法改正に対する意見です。
最後に。
もしこの記事を、憲法改正に関わる政治家の誰かが読んでくれたなら、お願いがあります。
SNSではおそらく、あなた方の想像を超えた憲法議論が飛び交っています。間違った知識、誤った理解、飛躍した議論、感情論。憲法に詳しく、長く取り組んできた政治家のみなさんからしたら、あり得ない話かもしれません。しかしこれが実態です。憲法審査会などで議論されている話とは、あまりに距離感がありすぎるのです。
しかし考えてみてください。SNS上で憲法のことを発信する人たちは、改憲派であれ、反対派であれ、実は普通に探してもなかなか見つからない、憲法に関心を持つ国民です。この人たちから話を聞かないで、誰から話を聞くんですか?
まずは、この人たちとの距離感を縮めることから準備を始めませんか。
そこから憲法改正の第一歩が始まると思います。
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