生物季節観測 対象種を大幅削減へ
イワサキクサゼミなど51種 来年1月気象庁
気象庁が1953年から実施してきた生物季節観測の対象動植物が来年1月から動物全種の23種と植物28種が観測対象から除外されるのに伴い、石垣島地方気象台でもイワサキクサゼミやサシバ、デイゴ、テッポウユリなどの観測が今後、行われないこととなる。同庁では削減の理由として、気象台周辺の環境が変化しており、適切な場所に標本木を確保することが難しくなっていることや対象の動物を見つけることが困難になっていることを挙げる。
生物季節観測は季節の遅れや進み、気候の変化を的確に捉えることを目的に1953年から全国で統一して行われており、ことし1月現在、58地点で植物34種、動物23種を対象に、開花や初鳴きなど合わせて57種64現象を観測している。
今回の変更で動物全種と植物28種の観測を取りやめることとなり、来年1月以降は植物6種(アジサイ、イチョウ、ウメ、カエデ、サクラ、ススキ)の開花や満開など9現象のみが対象となる。
このうち石垣島地方気象台ではウメの開花とヒカンザクラの開花・満開、ススキの開花の3種4現象のみの観測となる。
石垣島地方気象台の前身となる石垣島測候所の第2代所長を務めた岩崎卓爾氏発見のイワサキクサゼミや八重山の秋の使者サシバ、与那国町のシンボルに指定さているサルスベリやテッポウユリ、県の花として親しまれるデイゴも対象から外れる。
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