[リオデジャネイロ/サンパウロ 16日 ロイター] - ブラジルで16日、新型コロナウイルスの新規感染者数が7万人を超え過去最多を更新し、累計感染者は700万人超となった。
ブラジルは、新型コロナによる死者が18万人を超え、米国に次ぐ世界2位の多さとなっている。
16日の新規感染者数は7万0574人で、7月29日の最多記録(6万9074人)を塗り替えた。累計感染者数は704万0608人。ただし、これには感染拡大が最も深刻なサンパウロ州の数字は入っていない。同州のデータはシステムの問題で提供できない状況という。
死者は936人増えて18万3735人。1日の死者数は3カ月ぶりに2日連続で900人を超えた。
ブラジルの1日あたりの感染者数や死者数は7月下旬をピークに11月初めまでは減少傾向にあったが、その後増加に転じた。
ロイターが取材した疫学の専門家は、社会的距離規制の緩和やマスクを着用する人が減ったことが感染の第2波をもたらしたと指摘する。
また、第1波は、長期間隔離する手段をもたない貧困層を中心に広がったが、第2波では、生活にゆとりのある人が仕事や外食、通勤など規制対象の行動をして感染しているという。
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