皇帝(emperor)は市民より強く、
市民は、奴隷より強い。
しかし奴隷は虐げられる者、失うものが何もない。
だから皇帝には勝てるという、利根川との一戦を思い出した。
今の僕は地位も名誉も、お金も捨ててしまったような、奴隷的存在。
だから失うものは何もない。
あの時にすべて捨ててきた。
自分はカイジに似ているところがあるかも知れない。
どうしようもなく、救いようのないクズかもしれない。
いつかは世界を変えるなんて妄想も現実になるかは分からない。
しかし、自分が決してやってはいけないと思う事。
それは、人を欺き、人から金銭を巻き上げ、それを自分の稼ぎだと思いこむような輩にはなりたくなかった。
結局、今の方向性で進もうと思ったのは、
結局1:1の対等な関係で物事が言い合えるクライアント様を大切にしたいと思ったからというのもあるし、
自分が社会不適合者であるという烙印を押されたからだと思ってる。
そう、あの時に。
自分は社会の中で適合できない人間で、何の価値も無いのだと思ってる。
だから、自己肯定感なんてゼロに等しいし、
自分がやったことで満足したことなんて一度もない。
ただ、人生を省みて一番恥ずべきことは、
自分が一番やりたくなかったことをやっていたあの時間だけだった。
毎日が苦痛で、成約が取れても全然うれしくなくて。
ただただ、心が病んでいくだけだった。
あれからもう2年が経とうとしている。
今の自分に何ができるだろうか。
このまま死ぬまで、このモヤモヤを抱えたまま生きていくのか。
と考えた時に、終わったことだからいいや。では済ませることが出来なかった。
普通に考えたらどうしようもなく、バカで損得で言えば、損しかないけど、
それでもふたを閉めて隠し通すことはできなかった。
目の前で苦しんでいる人を前にして、見て見ぬふりはできなかった。
それじゃあ、あの時と同じ。
職も身分を賭してでも、
救わなきゃいけない。そんな使命感を感じた。
誰も守ってくれないし、守ってもらう気もさらさらない。
ただ、良くなりますようにと祈るばかり。
決して僕のエンディングダイアリーではないので、
勘違いしないように!
命を絶つのはもうやめます。
それは最上級の逃げでしかないから。
でも、どう足掻いてもそれしか方法が無いんだとしたら、
その時はそうするかもしれない。
自分が生きている価値など、無いに等しいのだから。