千葉県内で15日、新型コロナウイルスに感染した3人の死亡と、男女119人の感染が判明した。また、市原市内の高齢者施設では新たにクラスター(感染者集団)が発生。県内の死者は累計101人、感染者数は8388人になった。
県疾病対策課は2人の死亡を発表。いずれも呼吸器と循環器に持病があった。このうち、90代以上の男性は、検査時は無症状だったが、入院後に症状が悪化したという。
また県は、市原市二日市場の軽費老人ホーム「ケアハウス向日葵」でクラスター(感染者集団)が発生したと発表。新たに80代の入居者2人と40代~70代の職員5人の感染が分かり、これまでに陽性が判明している3人と合わせて計10人となった。今後、通所利用者ら約40人を検査予定。
クラスターが発生している我孫子市中峠の障害者福祉施設「東葛中部地区総合開発事務組合立みどり園」では、新たに40代~60代の入所者4人の感染が判明。同施設の感染者は計20人となった。
千葉市は、クラスターが発生した若葉区の特別養護老人ホーム「清和園」に入所していた80代男性が14日に死亡したと発表した。同ホームでの死者は初めて。男性は入院し酸素投与を受けていた。
また同市は、20代~60代の男女18人の感染も発表。うち6人が市内の同じ専門学校に通う学生で、同居していたりアルバイト先が同じだったりしており、市保健所が調査している。
船橋市は、クラスターが発生している市立船橋高校=臨時休校中=で、新たに生徒8人の感染が分かったと発表した。同校の感染者は100人(生徒87人、教員13人)となった。
同市は同校生徒以外に、中学生を含む10代~90代までの15人の感染も発表した。このうち、少なくとも7人の感染経路が不明。
柏市は、市立名戸ケ谷小の男子児童1人を含む10歳未満~80代の男女9人の感染を発表した。
15日に感染が確認された人の居住地は▽船橋市19人▽千葉市17人▽市川市15人▽市原市、流山市が各8人▽柏市が7人▽浦安市、鎌ケ谷市が各6人▽我孫子市5人▽松戸市、習志野市が各4人▽八千代市、野田市、木更津市、袖ケ浦市が各2人▽成田市、四街道市、白井市、南房総市、神崎町が各1人▽県外7人だった。