~はじめに~
この作品はオリキャラ(女)メインの作品となっています。
オリキャラは受け付けないという方はお戻りすることをお勧めします。
もう一つ、一応少し前に自分が投稿した「誰かが望んだ世界」の続編となっています。
この作品だけでも楽しんでいただけるとは思いますが、読んでいただけると作者が喜びます。
私が幻想郷に来た目的の一つは達成した。
「次は…」
霊夢さんに会うか、白蓮さんに会うか…
霊夢さんに関しては純粋に会話がしてみたいと思っている。
これは後々お茶菓子でも持って会いに行こう。
となれば次の行き先は。
「命蓮寺、ですね」
何故この二人に会うのか。
霊夢さんは誰に対しても平等に「好意」も「悪意」も持たず接している。
対して白蓮さんは誰に対しても平等に「好意」を持って接している。
これが私の彼女らに対する印象であるからだ。
だからこそ、私は彼女達に会いたい。
会って、嫌われなければ、ならない。
「思ったより近かったみたいね」
私の前には「命蓮寺」と書かれたお寺が有った。
「分かりやすくて良いですね。こんなに立派なものだとは思っていませんでしたが」
想像より命蓮寺は大きかった。
さすが、八坂神奈子が手を貸しただけの事は有る、といったところか。
「命蓮寺に何か御用ですか?」
門の前でぼうっとしていると、急に話しかけられた。
見るとそこには金と黒の混じった短髪に、中性的な顔立ちを持った女性が立っていた。
寅丸星、か…丁度良い。
「白蓮さんに会いに来たのですけれど…」
「聖に?分かりました、こちらへどうぞ」
彼女はすぐに踵を返し、奥へと歩き始める。
「どこからいらっしゃったのですか?」
「えっと、里の方からです」
「そうですか、それでは喉も渇いているんじゃありませんか?何かお飲み物をお持ちいたしましょうか?」
…寅丸星が敬語を使う事は分かっていたけれど、ここまで丁寧とは想像していなかった。
「お気遣いありがとうございます。ですが、それよりも今は貴女に聞きたい事が有りまして」
「私に?なんでしょうか?」
「貴女は白蓮さんの事をどう思っているのですか?」
「聖はとても素晴らしい方です。彼女は妖怪も人間も等しく守ろうとしておられます。そして、深い慈愛の精神と寛容な心を合わせ持っておられるのです」
まるで布教用に考えられたかの様な言葉だと思った。
寅丸星が白蓮さんを尊敬している事は良く分かった。
しかし、私が聞きたいのはそういう事ではない。
「成程…それでは、貴女個人は白蓮さんの事をどう思っているのですか?」
「ですから、素晴らしい方だと」
「質問を変えます。単刀直入に聞きましょう。貴女は白蓮さんの事が、一人の女性として好きですか?」
「それはつまり、私が聖に対して恋愛感情を持っているか、と言う事でしょうか?」
「ええ、その通りです」
「あはは、まさか、そんな。私と聖は同じ女性ですし、種族も違います。恋愛なんてできる訳が…」
「貴女が望めば、叶う事です」
寅丸星の表情が変わる。
「どういう、事ですか?」
「一つ良い事を教えてあげましょう。私の能力の事を」
「貴方の、能力?貴方は、里の人間じゃ…?」
「人間が能力を持ってはいけませんか?霊夢さんや十六夜咲夜、この幻想郷には人が持つには大きすぎる力を持った人が何人もいますけど」
寅丸星は戸惑った表情を見せてから、少し身構える。
どうやら私を敵だと思い始めているようだ。
「そう身構えないで下さい。何も貴女や白蓮さんを襲おうというのではありません」
「…」
「私の能力は、“望みを叶える程度の能力”です」
「望みを、叶える…?」
「そう、例えそれがどんな望みであっても、私がそれを叶えようと思えば叶ってしまうんです」
「では、貴方の望みは…?」
「自分の望みは叶えられない、というのがこの能力の制約のうちの一つです」
そう、この能力の不便なところだ。
自分の望みは叶わないのに、人の望みは叶ってしまう。
なんて理不尽なんだろうか。
「話を戻しましょう。貴女が望めば、叶える事が出来ます」
「でも、私の望みを叶えた所で貴方に利点など何も無いですよね?」
「教える事は出来ませんが、貴女の望みを叶える事で私の目的の一つを果たす事が出来るのですよ」
「目的…?」
「ですが私の目的など詮無き事。さぁ、どうしますか?白蓮さんと愛し合う事を望みますか?」
「私は…」
「聖、白蓮さんですね?」
「はい、そうですけど…あなた、どなたでしょう?」
「名を名乗る程の者でも有りません。名前なんて詮無き事。それより、白蓮さんに質問が有るのです」
「私に、質問…ですか?あなたは私の質問に答えてくださらないのに、不公平ではありませんか?」
のんびりしている様に見えてなかなか面白い人だ。
「ふふっ、確かにそうですね。分かりました、名前以外ならお答えします」
「あなた、星に何をしたの?」
寅丸星は、今私の後ろで真っ赤な顔をして息を荒げている。
時折ビクリ、と体が震えているのを見るとかなり効いているようだ。
「私は彼女の望みを叶えてあげるだけですよ。では、私の質問に答えてもらいます」
「…なんですか?」
「白蓮さんは人間も、妖怪も、分け隔てなく接している様に見えます。何故、白蓮さんはそんな事が出来るのですか?」
「質問の意図があまり分からないけれど…私は人間で、妖怪を敬っているから、では駄目かしら」
「…ふふふっ、あははははっ!」
「私、おかしな事言ったかしら」
あまりにも、白蓮さんらしいと思ってしまった。
この人はやっぱり思っていた通りの人だ。とても、真っ直ぐな人だ。
後は、試すだけだ。
「良い答えでした。後は、見せて貰いましょう」
「何を?」
「白蓮さんが私の事をどう思うのかを、ね」
「?」
「寅丸星は今、貴女への感情が抑えきれない状態にあります」
「どういう事?」
「寅丸星は白蓮さんの事を愛しているのです」
良く分からないといった表情を浮かべる白蓮さん。
どうもここの人はそういう面に鈍いのだろうか。
まぁ、女性同士は珍しいという部分も有るからか。
「星が、私を?」
「そうみたいですよ。それも、一人の女性として」
「そうだったのですか…」
「驚かないのですか?」
「むしろ、私は悲しい。もっと早く言ってくれれば思いに応えることも出来たのに」
…この人は、予想以上だ。
まさかこんな反応をされるとは思わなかった。
「ひじり、ひじりぃ…」
「星、こっちにおいで」
まるで子供をあやす母親の様に優しく寅丸星を呼ぶ。
「好き、です…愛してます、ひじり…」
「私もよ、星。だから大丈夫、何も心配しなくて良いの。全て私に委ねなさい」
そう言って、白蓮さんは寅丸星の衣服を脱がせていく。
寅丸星の下着は既に大分湿っており、水滴が太ももを伝う。
彼女は目に涙を浮かべ、まるで怒られる幼い少女のような表情をしている。
「ごめんなさい、ひじり…こんなはしたない子でごめんなさい…」
「大丈夫、誰も怒ったりしないわ。私が抱きしめてあげる。愛してあげる」
「ふぁっ、ひ、じりぃ…!」
白蓮さんの指が、寅丸星の秘部をゆっくりとなぞる。
「に、ゃぅうん!ひじりの指、すごく、きもちいいです…!もっと、して、くださぁいぃ!」
「うふふ、星はこんなにいやらしい子だったのね。もしかして、自慰とかしてたのかしら」
「やぁっ!そんな、こと…」
否定の言葉を紡ごうとした寅丸星の秘部に、白蓮さんの指が入れられていく。
「ん、あぁぁ!」
「してない?でも、こんなに簡単に私の指を受け入れてるわ」
「やっ、いわないでっ、いわないでぇ!」
「正直に言いなさい。自慰、してたんでしょう?」
「んぁっ!ご、めん、なさい、して…ましたぁ…」
「誰を思って?」
質問の度に指の動きが激しくなっていく。
「ひあぁっ!ひ、ひじりを、んうぅぅ!ひじりのこと、かんがえて…」
「私を考えて?どんな風に?」
「ひっうぅ!ひじりがっ、わたしの、んっ、あそこを、ゆびでいじったり」
「こんな風にかしら?」
ぐちゅぐちゅと音を立てて寅丸星の中を掻き回していく。
「それから?
「んんんっ!キス、してくださって…んうっ!」
言われるがままの行為を続ける白蓮さん。
「ちゅぶっ、んっ、ぷはっ…ひじりが、わたしのおしりに、ゆびをっ…」
「お尻も気持ちいいなんて…星って、変態さんだったの?」
「ああっ!ごめん、なさいぃ!わたし、わたし…」
「あら、変態さんって言ったら中がきゅうってしてる。嬉しかったの?変態さんって言われるの」
「んあぁ!ひじりに、ひじりにいわれると、だめなんですぅっ!」
口の端からよだれを垂らし、必死に白蓮さんにしがみついている寅丸星。
様子を見る限りではかなり限界に近い様に見える。
「ひじりっ、もう、もうっ!わたし、きちゃいますぅ!」
「良いわ、私の指でイっちゃいなさい、変態さん♪」
とても楽しそうに寅丸星を追い詰める白蓮さん。
間違いなく最後の所には音符が付いている事だろうと思う。
「ふぁっ!やっ、らめっ、にゃ、あぁぁぁぁぁぁ!」
寅丸星はがくがくと膝を揺らし、床に崩れ落ちる。
「はぁっ…んんっ…」
今だ絶頂の余韻が残っているようで、時折ぴくりと体が跳ねている。
そんな寅丸星に上着を掛け、白蓮さんがこちらを向く。
さて、何を言われるか…
「ありがとうごさいます」
「…え?」
「あなたのお陰で、星の望みを叶えてあげる事が出来ました」
「…」
感謝されるなんて、思っていなかった。
私は、てっきり寅丸星を利用したことで嫌われると、そう思っていた。
「あなたは素晴らしい力をお持ちの様ですね。どうですか?命蓮寺に来ませんか?」
「なんで…?」
「?」
「なんで私にそんな優しい言葉を掛けるの?どうせ裏切るんだから、そんな優しい言葉を掛けないでっ!」
私は、無意識のうちに走り出していた。
無我夢中で走り、気付けばどことも分からない場所に迷い込んでいた。
まぁいい、どうせ誰にも探されもしないのだから。
「待ちなさい」
不意に後ろから声が掛かる。
あれは…
「八雲…紫…?」
「あらあら、私を呼び捨てにするなんて中々度胸が有る様ね、円条希」
「その名前で呼ばないでっ!私はそんな名前、いらない!」
「私がどうして名前を知っているか、不思議では無いの?」
言われてみればその通りだ。
しかし、私にとってこの名前を呼ばれる事は何よりも不快な事だ。
それを気にする余裕なんて無かった。
「あなた、このまま消えるつもり?」
「え…?」
「もしかして、自分で分かっていなかったのかしら?」
八雲紫が首を傾げる。
何を言っているのか、全く分からない。
「本当に気付いていないのね…哀れな子」
「意味が、わからないわ」
「何故あなたはそんなに嫌われたがっているの?何故あなたは消えてしまいたいと思っているの?」
「私は…」
「何故あなたは幻想郷に来たの?」
「私は、周りから必要とされていないから…」
「違うわ。仕方の無い子。そんなに分からないのなら、思い出させてあげる」
思い出す…?
「何を…」
「あなたの過去を。あなたの記憶の過去と今の境界を無くしてあげる」
過去…
いや…過去を思い出すのはいや…
「や、やめて…」
「駄目よ。あなたは消えてはならない」
「いやぁぁぁっ!」
八雲紫がそっとこちらに手をかざす。
その瞬間、私の過去の記憶がフラッシュバックし始める。
私はいわゆる富豪の一人娘として生まれた。
だから、何不自由する事無く暮らしていた。
両親は私に多くを望んだ。
習い事は数多くやらされたし、必ず結果を残せと言われていた。
私が何かで賞を取ったりしても両親は私を褒める事は無かった。
けれど私は両親の望みに応えようとした。
自分が普通の人と少し違うと思い始めたのはこの辺りからだった。
両親に望まれた事は、例え努力をしなくても成功してしまった。
周りが努力していても、それを何もしていない私が上回ってしまう。
両親は喜んでいたが、私は違った。
成功すればするほど、私の周りから人は離れてしまう。
寄ってくるのは、両親の機嫌を損ねない様私を必死におだてる、醜い大人だけだった。
友人と呼べる人はほとんど居なかった。
唯一、幼馴染の男の子が私の遊び相手だった。
彼は私より4歳年上だった。
私は彼と遊ぶのが好きだった。
彼は両親に関係無く私本人を見てくれていたし、私も彼を「お兄ちゃん」と呼んで慕っていた。
そんな彼に裏切られたのが、私が小学5年生になった時だった。
普段は外で遊んでいたのだが、その日は室内で遊ぼうという事になった。
両親は仕事に出ていて、私の家には私と彼以外誰も居なかった。
「お兄ちゃん、今日は何をして遊ぶの?」
私の問い掛けに彼は答えず、私に近づいてきた。
「お、お兄ちゃん…?」
ただならぬ雰囲気を感じ、後ずさる。
彼は私の肩を強く掴むと、私を押し倒した。
「きゃっ!」
私が小さく悲鳴を上げるのも構わず、彼は私に覆いかぶさると、服を脱がせてきた。
「お兄ちゃん、やだ、やめてっ!」
必死に抵抗するが、小さな私の力では押し返すことなど出来るはずも無かった。
すぐに、幼い身体が外気にさらされる。
「ひっ…」
彼の性器は既に怒張しきっていた。
それを私に押し当ててくる。
「やっ…お兄ちゃん、怖いよ…やめて…」
か細い声で抵抗を続けるものの、彼はもう止められる状態では無かった。
「っや、あぁぁぁあぁぁ!」
下腹部に強烈な痛みが走る。
あらん限りの悲鳴を上げるが、それも彼を興奮させる一因にしかならなかった。
「痛い、痛いよう!お、兄ちゃん、やめて、やめてぇ!」
彼は私の声など構わず、私の身体に性器を突き刺す。
当然私に快感など無く、異物感と痛みだけが私を支配していた。
「やめ…て…痛い、痛い…の…」
挿入されてまだ1分もしないうちに、私は抵抗する意志も無くなっていた。
痛みと、不安と、恐怖で涙が溢れていた。
「っぐ…」
彼が小さくうめき声を上げると、私の中の異物がビクビクと震えていた。
時間にすれば1分程度だったのだろうが、私にはとても長い時間に感じられた。
その後彼は処理を済ませ、まだ呆然とする私に服を着せると帰っていった。
私は、しばらくの間泣いていた。
痛みと、好意を寄せていた人に裏切られたという事は私を酷く傷つけた。
確かに彼は、私本人を見てくれていたのだろう。
ただし、自分に好意を寄せる女として。
その後彼とは一度も会っていない。
今何をしているのかも分からない。
ノイズが混ざった視界の次に現れたのは、唯一の同姓の友人だった。
「希ちゃんって言うんだ。私は……」
「希ちゃん、髪型変えてみない?長くてさらさらな綺麗な髪だから、ポニーテールとかきっと似合うよ!」
「いじめられたりしたら私に言ってね。絶対、希の事守ってあげる!」
中学時代の楽しかった記憶。
明るく、いつも笑っていたあの子。
今になって気付いてしまった。
私は、あの子を好きだったんだ。
友人としてではなく、恋愛の対象として。
愛してしまっていたんだ。
でも、それは叶わない望み。
そして…
やっと、思い出した。
「希なんて、消えちゃえば良いんだ」
愛する人の口から放たれた、私の全てを壊す言葉。
そうだ…私は彼女の望んだこの言葉を叶えようとしていたんだ…
「思い出したかしら?」
私は力無く頷いた。
ぽたり、と地面に水滴が落ちる。
いつの間にか涙を流してしまっていたらしい。
「今でも消えたいと思う?」
この問いにも、私は頷いていた。
「そう…それはあなた自身の望みなのかしら?」
ふるふると首を横に振る。
「消えたくない…嫌われたくない…」
「それがあなたの本心。あなたはあなた自身の能力によって蝕まれていたのよ」
そうか…だからこんなに苦しかったんだ。
「でも、私、能力を解除出来ない…望みを叶えるまでは、消えないの…」
「安心しなさい。私の力であなたの能力の境界を変えてあげる。自分の望みも叶えられる様に」
「そんなこと、出来るの…?」
「私を誰だと思っているのかしら?ただし、一つだけ約束してもらえるかしら?」
「なんですか…?」
「今の状態を解除したら、あなたの能力に制限をかけさせて。あなたに害をなす望みを叶えられないように」
そんなことで良いのだろうか。
私には利点しかない約束じゃないか。
「そんなことで、いいんですか?」
「ええ。あ、それから」
「?」
「あなた、幻想郷に暮らしなさい」
「え…?」
「あなたは、外の世界にとってはイレギュラーな存在なの。もともと幻想郷に居ればこんなことにもならずに済んだ」
「わかり、ました…」
イレギュラー、か…
元から居場所なんて無かったんだ。
「そして、あなたの望みを叶えなさい」
「私の、望み…?」
「有るのでしょう?私に教えて。あなたの望みを」
「私は…」
今まで抑えてきたものが、堰を切って溢れ出す。
「友達が、欲しい」
「それから?」
「私は、女の人が好き。女の人を愛したいし、愛されたい…」
「ただ、普通に暮らしたい…」
「良いわ、あなたの望み、その全てを叶えて差し上げます」
「だって、幻想郷は全てを受け入れるのですから」
そう言って八雲紫はゆっくりと微笑み、私を抱きしめた。
「さて、あなたに一つ代価を求めても良いかしら?」
「代価…」
やっぱり、ただでこんな良い事が有る筈は無いのだろうか。
「あなたの精気を少しいただけないかしら?」
「精気…ですか?」
「あなたみたいな力を持つ人間は珍しいのです。この幻想郷にも博麗の巫女や吸血鬼の従者など力を持つ人間は居ますが…」
八雲紫がやれやれと言った感じで少し間をおく。
「まぁその辺りの事情は割愛しましょうか」
「それで、何をすれば良いんですか…?」
「簡単な事。私と交わってくれれば良い」
「交わる…って、ええっ!?」
それって、つまり…
「私と性交してもらいます」
まるでこちらの心を読んだかの様なタイミング。
「そ、そんなはっきり言われると…」
「あら、恥ずかしいのですか?四季映姫達や聖白蓮達にあんな事をさせていたのに」
「み、見てたんですか?」
「あなたの事を観察していたのですよ。幻想郷に危険を及ぼさないかどうか」
見られてたんだ…
「まぁ、そういう事ですので。了承していただけるかしら?」
「もし、いやと言ったら…?」
「そうね、放っておくわけにもいかないから隙間送りにでもしてしまいましょうか」
それは、嫌だ。
こっちの気持ちを知ってか知らずか楽しそうな声で「あ、式神にするのも良いかもしれませんわ」なんて聞こえてきたけど気にしない事にしよう。
「わかりました…」
「ああ、良かった。断られたら困ってしまう所でしたわ」
八雲紫は手をパン、と叩き嬉しそうな顔をする。
「困るって、どうしてですか?」
「だって、人を隙間送りにするのって疲れてしまいますわ。それに、お腹も空いてますし」
「えっと…」
名前、なんて呼ぼう。
さすがに呼び捨てはもう止めた方が良い気がしてきた。
「呼び捨てでも構いませんのよ?」
その笑顔が怖いので止めておきます。
「じゃあ、紫さんで…」
「面白みは無いですが仕方ありませんね」
「紫さんは、何を食べているんですか?」
「料理は人間と大して変わりませんわ。ただ材料が違うだけで。それと、人間の精気をいただければ満足です」
「精気は必須なんですか?」
「質問の多い子ね。まぁ今は機嫌も良いから教えてあげましょう」
機嫌は、良いのか。
この人はイメージしてた限りでは気まぐれだから、少し怖い。
「必須では無いですわ。そうね…私の好みとでも言っておきましょうか」
冗談なのか本気なのか全く分からない。
「もう良いでしょう?私、そろそろ我慢出来ませんわ」
「ば、場所だけ変えて下さい」
さすがに野外でするのは恥ずかしい。
「そうですね。では少しの間目を瞑って」
紫さんが私の手を握る。
「えっ…っきゃあ!」
直後、足元の感覚が無くなって、体が落下する。
「ここならよろしいかしら?」
目を開けると、きれいなベッドの有る部屋に来ていた。
部屋は広く、私の家の自分の部屋より広かった。
「すご…ひゃんっ!」
情けない声を上げてしまった理由は、紫さんが後ろから首筋に唇を当てたからだ。
「あら、可愛い声。やっと年相応な感じですわね」
「い、いきなりですか?ちょっと早すぎませんか?」
「さっき言ったじゃない。我慢できないって」
そう言って服を脱がせようとする。
「や、待ってください!自分で、脱ぎますから…」
「服を脱がされるのが怖い?」
「…」
正直に言えば、その通りだ。
あの時の事を思い出してしまうから。
「可愛い子。じゃあ、脱いだらベッドに上がって」
「はい…」
私がベッドに上がると、紫さんが後ろから抱きしめてくる。
紫さんの胸が背中に当たって、すごくどきどきしている。
「なんで、後ろからなんですか…?」
「その方が興奮するでしょう?お互いに」
良く分からない理論を持ち出された。
「私は、少し怖いんですが…」
「大丈夫よ。全部私に委ねなさい」
話しながら紫さんがゆっくりと私の腕やお腹の辺りを撫でる。
「んっ…」
そのゆっくりな動きが、少しもどかしい。
「紫さん…」
「なぁに?」
「その…もう少し強くしても良いですよ…?」
くすりと笑うのが聞こえる。
恥ずかしくなって、顔が赤くなってしまう。
「可愛いわ、希」
いつの間にか呼び捨てにされているが、そんな事はどうでも良かった。
「ひぁ…んっ…」
紫さんの舌が、私の首筋を舐め上げる。
「首、気持ち良いのかしら?」
「く、くすぐったいです…」
続けて、胸に手が触れる。
「あら、あまり大きい方では無いのね」
「私くらいの年なら普通だと思いますけど…」
「ちょうど私の手に収まるくらいね」
ふにふにと胸を揉みしだかれる。
少し、体が熱を帯びてきているのが自分で分かる。
「んっ…はぁ…」
無意識のうちに熱っぽい吐息が漏れる。
紫さんの余った手が、下半身に触れる。
「希の身体、すべすべでとっても触り心地が良いわね」
「そう、ですか…?」
下半身に触れていた手は少しづつ上へと移動する。
そっちに気を取られていると、胸を触っていた手が、私の乳首をつまむ。
「んんっ!」
「ここ、もうこんなになってるわ」
「言わないで、ください…っ」
気持ちよさと恥ずかしさがないまぜになって、頭がぼーっとしてくる。
「希のここ、こんなに湿ってきてる」
「や、だぁっ…!」
紫さんの手が私のあそこに触れると、僅かな水音が響く。
「気持ち良いんでしょう…?」
「んうっ!いや、やあぁっ!」
気持ち良い事は自分でも分かっている。
しかし口からは何故か拒絶の言葉が出てしまっていた。
「素直じゃないのね。良いわ、一度気をやってしまえばもう少し素直になれるでしょう」
そう言って紫さんが手の動きを強くする。
「ふぁぁっ!んぁっ、だ、めぇっ!」
「ほら、気持ち良いんでしょう?」
「あっ、ん、くぅっ!」
「自分の口で言ってみなさい、気持ち良いって」
紫さんは更に私を攻め立てる。
「ひぁぁっ!い、いっ!きもち、いいですぅっ!」
「良い子ね。ご褒美をあげる」
ぐい、と首を横に向けられると、目の前には紫さんの顔が有った。
「ふうぅっ!ちゅ、んむぅっ!」
強引に口を塞がれ、口の中を舌で蹂躙される。
口の中を他人に触られるのがこんなに気持ち良いなんて思ってもみなかった。
「んんっ、んっ、ふ、ううぅっ!」
「ぷはっ…そろそろ、イっちゃいそう?」
私が頷くと、指の動きが更に激しくなる。
「ひゃぁんっ!だ、めぇっ!キちゃ、キちゃいますぅっ!」
「良いわ、イきなさい!」
それだけ喋ると、再び口を塞がれる。
3箇所を同時に攻められ、限界が訪れる。
「んーっ!んぅぅぅっ!」
全身に電流の様な快感が走り、体がびくびくと震える。
紫さんがゆっくりと口を離すと、唾液で二人の口の間に糸が伸びた。
「はっ…あっ…」
「ふう、美味しい…でも、これじゃまだ物足りないわ」
紫さんは私を四つん這いにすると、今度は私のあそこを舐める。
「んぁぁ!だめっ、まだ、イったばかりなのにぃっ!」
「ひくひくして、とってもいやらしいわね」
「やっ、あぁ!こわれちゃうぅっ!」
「壊れても良いのよ?私が責任は取ってあげる」
どう責任を取るというのだろうか。
しかしそんな事を考える余裕は私には無かった。
「んんっ、ひぅっ!ああぁっ!」
ただ喘ぎ声をあげる事しかできない。
しかし、ここで紫さんは急に動きを止めた。
「はぁっ…はぁっ…
「希、どちらか一つ選んで欲しいんだけど」
「なにを…ですか…?」
「このまま続けるのと、私に男性器を生やしてするの」
「…このままが、良いです」
「どうして?」
「こわい、から…」
「そう、わかったわ。なら、このまま続けるわね」
思ったよりあっさりと了承してくれた。
わかっていてこんな選択肢を出すのだから無理やりされるのだと思っていた。
「その代わり、さっきより激しくしますからね?」
紫さんはそう言って笑みを浮かべる。
「だいじょうぶ、です…」
正直なところ、私も物足りなくなっていた。
既に、どこか壊れてしまったのだろうか。
「じゃあ、続けるわ」
「はい…んあぁ!」
言うと同時に再開された。
しかも、いきなり指を中に入れられる。
「ふあぁっ!そこ、きもちいいのぉ!」
続けて、紫さんが私のお尻の方を舐める。
「やぁっ!?そっちは、ちがいますっ!」
私の言葉になど耳も貸さず行為を続ける。
「だめっ!そんなとこっ…きたないですよぉ…!」
「汚くなんて無いわ。それに、気持ちいいんでしょう?」
「そんな…!」
お尻を舐められる恥ずかしさと、それで本当に感じてきてしまっているという恥ずかしさで、顔をベッドに埋める。
しかし、紫さんがそれを許さなかった。
「ほら、そんなんじゃ駄目よ?顔を上げて、私に見せて」
そう言って紫さんは私の横に場所を移すと、私の後ろ髪を掴んで私の顔を持ち上げる。
その間も指での攻めは続いている。
ぐちゅぐちゅ、じゅぷじゅぷといやらしい音が響く。
「あなたのここ、私の指を咥えて離さないわ」
「やぁっ!そんなの、いわないでぇ!」
「こっちはどうかしらね…?」
紫さんはいったんあそこから指を抜くとつぷ、とお尻の穴に指を入れる。
「んうぅぅ!やだっ…!ぬいて…ぬいてぇ!」
「だーめ。それに、本当は抜いて欲しくないんでしょう?」
「そんな…ひあっ!」
実際、言われた通りだった。
最初は違和感しかなかったのに、今はお尻の方も気持ちよくなってしまっていた。
「ふあぁぁっ!」
「全く…初めてでお尻まで気持ち良くなってるなんて。希はいやらしいのね」
「ちがう…っ!ちがうのぉ!」
「何が違うの?それに私にこうやって言葉で追い詰められて喜んでるのよね」
「っ…!はっ、あぁぁ!」
どんどんと追い詰められていく。
けど、それが嫌じゃなくて、より快感を高めていく。
「そろそろイっちゃいそう?良いわよ?希の情けない顔、私に見せて?」
「やだっ…!こんなの…っくあぁん!」
「ほら!ほら!イっちゃうんでしょう?お尻で、イきなさい!」
「やっ、あっ、い、あぁぁぁぁぁっ!」
一回目よりも強い快感が私を襲う。
全身に力が入らなくなっていく。
「あっ…んんっ…」
「可愛かったわ、希」
少し時間を置いて、私はやっと喋れるくらいになった。
「紫さん…お腹、満足しました…?」
「お腹…?何の事かしら?」
「私の精気、食べたんじゃ無いんですか?」
「ああ、それ嘘ですわ」
「…え?」
「私は精気なんて食べませんわ」
「ええええっ!?じゃあ、なんでこんな事を…」
「内緒ですわ♪」
「そんなぁ…」
がっくりと力が抜ける。
そんな私をよそににこにこと笑っている紫さん。
この人は、本当に何を考えているのか分からない…
「希、もし何か有ったら私に言いなさい」
「何のことですか…?」
「幻想郷で生活するのですから」
「…」
そうだ、私はここで暮らすんだった。
「あっ…」
「どうしたの?」
「四季映姫さんと白蓮さんに謝ってこないと…」
あんな事をさせてしまったのだから。
まずは、四季映姫さんの所に行こうと思った。
この作品はオリキャラ(女)メインの作品となっています。
オリキャラは受け付けないという方はお戻りすることをお勧めします。
もう一つ、一応少し前に自分が投稿した「誰かが望んだ世界」の続編となっています。
この作品だけでも楽しんでいただけるとは思いますが、読んでいただけると作者が喜びます。
私が幻想郷に来た目的の一つは達成した。
「次は…」
霊夢さんに会うか、白蓮さんに会うか…
霊夢さんに関しては純粋に会話がしてみたいと思っている。
これは後々お茶菓子でも持って会いに行こう。
となれば次の行き先は。
「命蓮寺、ですね」
何故この二人に会うのか。
霊夢さんは誰に対しても平等に「好意」も「悪意」も持たず接している。
対して白蓮さんは誰に対しても平等に「好意」を持って接している。
これが私の彼女らに対する印象であるからだ。
だからこそ、私は彼女達に会いたい。
会って、嫌われなければ、ならない。
「思ったより近かったみたいね」
私の前には「命蓮寺」と書かれたお寺が有った。
「分かりやすくて良いですね。こんなに立派なものだとは思っていませんでしたが」
想像より命蓮寺は大きかった。
さすが、八坂神奈子が手を貸しただけの事は有る、といったところか。
「命蓮寺に何か御用ですか?」
門の前でぼうっとしていると、急に話しかけられた。
見るとそこには金と黒の混じった短髪に、中性的な顔立ちを持った女性が立っていた。
寅丸星、か…丁度良い。
「白蓮さんに会いに来たのですけれど…」
「聖に?分かりました、こちらへどうぞ」
彼女はすぐに踵を返し、奥へと歩き始める。
「どこからいらっしゃったのですか?」
「えっと、里の方からです」
「そうですか、それでは喉も渇いているんじゃありませんか?何かお飲み物をお持ちいたしましょうか?」
…寅丸星が敬語を使う事は分かっていたけれど、ここまで丁寧とは想像していなかった。
「お気遣いありがとうございます。ですが、それよりも今は貴女に聞きたい事が有りまして」
「私に?なんでしょうか?」
「貴女は白蓮さんの事をどう思っているのですか?」
「聖はとても素晴らしい方です。彼女は妖怪も人間も等しく守ろうとしておられます。そして、深い慈愛の精神と寛容な心を合わせ持っておられるのです」
まるで布教用に考えられたかの様な言葉だと思った。
寅丸星が白蓮さんを尊敬している事は良く分かった。
しかし、私が聞きたいのはそういう事ではない。
「成程…それでは、貴女個人は白蓮さんの事をどう思っているのですか?」
「ですから、素晴らしい方だと」
「質問を変えます。単刀直入に聞きましょう。貴女は白蓮さんの事が、一人の女性として好きですか?」
「それはつまり、私が聖に対して恋愛感情を持っているか、と言う事でしょうか?」
「ええ、その通りです」
「あはは、まさか、そんな。私と聖は同じ女性ですし、種族も違います。恋愛なんてできる訳が…」
「貴女が望めば、叶う事です」
寅丸星の表情が変わる。
「どういう、事ですか?」
「一つ良い事を教えてあげましょう。私の能力の事を」
「貴方の、能力?貴方は、里の人間じゃ…?」
「人間が能力を持ってはいけませんか?霊夢さんや十六夜咲夜、この幻想郷には人が持つには大きすぎる力を持った人が何人もいますけど」
寅丸星は戸惑った表情を見せてから、少し身構える。
どうやら私を敵だと思い始めているようだ。
「そう身構えないで下さい。何も貴女や白蓮さんを襲おうというのではありません」
「…」
「私の能力は、“望みを叶える程度の能力”です」
「望みを、叶える…?」
「そう、例えそれがどんな望みであっても、私がそれを叶えようと思えば叶ってしまうんです」
「では、貴方の望みは…?」
「自分の望みは叶えられない、というのがこの能力の制約のうちの一つです」
そう、この能力の不便なところだ。
自分の望みは叶わないのに、人の望みは叶ってしまう。
なんて理不尽なんだろうか。
「話を戻しましょう。貴女が望めば、叶える事が出来ます」
「でも、私の望みを叶えた所で貴方に利点など何も無いですよね?」
「教える事は出来ませんが、貴女の望みを叶える事で私の目的の一つを果たす事が出来るのですよ」
「目的…?」
「ですが私の目的など詮無き事。さぁ、どうしますか?白蓮さんと愛し合う事を望みますか?」
「私は…」
「聖、白蓮さんですね?」
「はい、そうですけど…あなた、どなたでしょう?」
「名を名乗る程の者でも有りません。名前なんて詮無き事。それより、白蓮さんに質問が有るのです」
「私に、質問…ですか?あなたは私の質問に答えてくださらないのに、不公平ではありませんか?」
のんびりしている様に見えてなかなか面白い人だ。
「ふふっ、確かにそうですね。分かりました、名前以外ならお答えします」
「あなた、星に何をしたの?」
寅丸星は、今私の後ろで真っ赤な顔をして息を荒げている。
時折ビクリ、と体が震えているのを見るとかなり効いているようだ。
「私は彼女の望みを叶えてあげるだけですよ。では、私の質問に答えてもらいます」
「…なんですか?」
「白蓮さんは人間も、妖怪も、分け隔てなく接している様に見えます。何故、白蓮さんはそんな事が出来るのですか?」
「質問の意図があまり分からないけれど…私は人間で、妖怪を敬っているから、では駄目かしら」
「…ふふふっ、あははははっ!」
「私、おかしな事言ったかしら」
あまりにも、白蓮さんらしいと思ってしまった。
この人はやっぱり思っていた通りの人だ。とても、真っ直ぐな人だ。
後は、試すだけだ。
「良い答えでした。後は、見せて貰いましょう」
「何を?」
「白蓮さんが私の事をどう思うのかを、ね」
「?」
「寅丸星は今、貴女への感情が抑えきれない状態にあります」
「どういう事?」
「寅丸星は白蓮さんの事を愛しているのです」
良く分からないといった表情を浮かべる白蓮さん。
どうもここの人はそういう面に鈍いのだろうか。
まぁ、女性同士は珍しいという部分も有るからか。
「星が、私を?」
「そうみたいですよ。それも、一人の女性として」
「そうだったのですか…」
「驚かないのですか?」
「むしろ、私は悲しい。もっと早く言ってくれれば思いに応えることも出来たのに」
…この人は、予想以上だ。
まさかこんな反応をされるとは思わなかった。
「ひじり、ひじりぃ…」
「星、こっちにおいで」
まるで子供をあやす母親の様に優しく寅丸星を呼ぶ。
「好き、です…愛してます、ひじり…」
「私もよ、星。だから大丈夫、何も心配しなくて良いの。全て私に委ねなさい」
そう言って、白蓮さんは寅丸星の衣服を脱がせていく。
寅丸星の下着は既に大分湿っており、水滴が太ももを伝う。
彼女は目に涙を浮かべ、まるで怒られる幼い少女のような表情をしている。
「ごめんなさい、ひじり…こんなはしたない子でごめんなさい…」
「大丈夫、誰も怒ったりしないわ。私が抱きしめてあげる。愛してあげる」
「ふぁっ、ひ、じりぃ…!」
白蓮さんの指が、寅丸星の秘部をゆっくりとなぞる。
「に、ゃぅうん!ひじりの指、すごく、きもちいいです…!もっと、して、くださぁいぃ!」
「うふふ、星はこんなにいやらしい子だったのね。もしかして、自慰とかしてたのかしら」
「やぁっ!そんな、こと…」
否定の言葉を紡ごうとした寅丸星の秘部に、白蓮さんの指が入れられていく。
「ん、あぁぁ!」
「してない?でも、こんなに簡単に私の指を受け入れてるわ」
「やっ、いわないでっ、いわないでぇ!」
「正直に言いなさい。自慰、してたんでしょう?」
「んぁっ!ご、めん、なさい、して…ましたぁ…」
「誰を思って?」
質問の度に指の動きが激しくなっていく。
「ひあぁっ!ひ、ひじりを、んうぅぅ!ひじりのこと、かんがえて…」
「私を考えて?どんな風に?」
「ひっうぅ!ひじりがっ、わたしの、んっ、あそこを、ゆびでいじったり」
「こんな風にかしら?」
ぐちゅぐちゅと音を立てて寅丸星の中を掻き回していく。
「それから?
「んんんっ!キス、してくださって…んうっ!」
言われるがままの行為を続ける白蓮さん。
「ちゅぶっ、んっ、ぷはっ…ひじりが、わたしのおしりに、ゆびをっ…」
「お尻も気持ちいいなんて…星って、変態さんだったの?」
「ああっ!ごめん、なさいぃ!わたし、わたし…」
「あら、変態さんって言ったら中がきゅうってしてる。嬉しかったの?変態さんって言われるの」
「んあぁ!ひじりに、ひじりにいわれると、だめなんですぅっ!」
口の端からよだれを垂らし、必死に白蓮さんにしがみついている寅丸星。
様子を見る限りではかなり限界に近い様に見える。
「ひじりっ、もう、もうっ!わたし、きちゃいますぅ!」
「良いわ、私の指でイっちゃいなさい、変態さん♪」
とても楽しそうに寅丸星を追い詰める白蓮さん。
間違いなく最後の所には音符が付いている事だろうと思う。
「ふぁっ!やっ、らめっ、にゃ、あぁぁぁぁぁぁ!」
寅丸星はがくがくと膝を揺らし、床に崩れ落ちる。
「はぁっ…んんっ…」
今だ絶頂の余韻が残っているようで、時折ぴくりと体が跳ねている。
そんな寅丸星に上着を掛け、白蓮さんがこちらを向く。
さて、何を言われるか…
「ありがとうごさいます」
「…え?」
「あなたのお陰で、星の望みを叶えてあげる事が出来ました」
「…」
感謝されるなんて、思っていなかった。
私は、てっきり寅丸星を利用したことで嫌われると、そう思っていた。
「あなたは素晴らしい力をお持ちの様ですね。どうですか?命蓮寺に来ませんか?」
「なんで…?」
「?」
「なんで私にそんな優しい言葉を掛けるの?どうせ裏切るんだから、そんな優しい言葉を掛けないでっ!」
私は、無意識のうちに走り出していた。
無我夢中で走り、気付けばどことも分からない場所に迷い込んでいた。
まぁいい、どうせ誰にも探されもしないのだから。
「待ちなさい」
不意に後ろから声が掛かる。
あれは…
「八雲…紫…?」
「あらあら、私を呼び捨てにするなんて中々度胸が有る様ね、円条希」
「その名前で呼ばないでっ!私はそんな名前、いらない!」
「私がどうして名前を知っているか、不思議では無いの?」
言われてみればその通りだ。
しかし、私にとってこの名前を呼ばれる事は何よりも不快な事だ。
それを気にする余裕なんて無かった。
「あなた、このまま消えるつもり?」
「え…?」
「もしかして、自分で分かっていなかったのかしら?」
八雲紫が首を傾げる。
何を言っているのか、全く分からない。
「本当に気付いていないのね…哀れな子」
「意味が、わからないわ」
「何故あなたはそんなに嫌われたがっているの?何故あなたは消えてしまいたいと思っているの?」
「私は…」
「何故あなたは幻想郷に来たの?」
「私は、周りから必要とされていないから…」
「違うわ。仕方の無い子。そんなに分からないのなら、思い出させてあげる」
思い出す…?
「何を…」
「あなたの過去を。あなたの記憶の過去と今の境界を無くしてあげる」
過去…
いや…過去を思い出すのはいや…
「や、やめて…」
「駄目よ。あなたは消えてはならない」
「いやぁぁぁっ!」
八雲紫がそっとこちらに手をかざす。
その瞬間、私の過去の記憶がフラッシュバックし始める。
私はいわゆる富豪の一人娘として生まれた。
だから、何不自由する事無く暮らしていた。
両親は私に多くを望んだ。
習い事は数多くやらされたし、必ず結果を残せと言われていた。
私が何かで賞を取ったりしても両親は私を褒める事は無かった。
けれど私は両親の望みに応えようとした。
自分が普通の人と少し違うと思い始めたのはこの辺りからだった。
両親に望まれた事は、例え努力をしなくても成功してしまった。
周りが努力していても、それを何もしていない私が上回ってしまう。
両親は喜んでいたが、私は違った。
成功すればするほど、私の周りから人は離れてしまう。
寄ってくるのは、両親の機嫌を損ねない様私を必死におだてる、醜い大人だけだった。
友人と呼べる人はほとんど居なかった。
唯一、幼馴染の男の子が私の遊び相手だった。
彼は私より4歳年上だった。
私は彼と遊ぶのが好きだった。
彼は両親に関係無く私本人を見てくれていたし、私も彼を「お兄ちゃん」と呼んで慕っていた。
そんな彼に裏切られたのが、私が小学5年生になった時だった。
普段は外で遊んでいたのだが、その日は室内で遊ぼうという事になった。
両親は仕事に出ていて、私の家には私と彼以外誰も居なかった。
「お兄ちゃん、今日は何をして遊ぶの?」
私の問い掛けに彼は答えず、私に近づいてきた。
「お、お兄ちゃん…?」
ただならぬ雰囲気を感じ、後ずさる。
彼は私の肩を強く掴むと、私を押し倒した。
「きゃっ!」
私が小さく悲鳴を上げるのも構わず、彼は私に覆いかぶさると、服を脱がせてきた。
「お兄ちゃん、やだ、やめてっ!」
必死に抵抗するが、小さな私の力では押し返すことなど出来るはずも無かった。
すぐに、幼い身体が外気にさらされる。
「ひっ…」
彼の性器は既に怒張しきっていた。
それを私に押し当ててくる。
「やっ…お兄ちゃん、怖いよ…やめて…」
か細い声で抵抗を続けるものの、彼はもう止められる状態では無かった。
「っや、あぁぁぁあぁぁ!」
下腹部に強烈な痛みが走る。
あらん限りの悲鳴を上げるが、それも彼を興奮させる一因にしかならなかった。
「痛い、痛いよう!お、兄ちゃん、やめて、やめてぇ!」
彼は私の声など構わず、私の身体に性器を突き刺す。
当然私に快感など無く、異物感と痛みだけが私を支配していた。
「やめ…て…痛い、痛い…の…」
挿入されてまだ1分もしないうちに、私は抵抗する意志も無くなっていた。
痛みと、不安と、恐怖で涙が溢れていた。
「っぐ…」
彼が小さくうめき声を上げると、私の中の異物がビクビクと震えていた。
時間にすれば1分程度だったのだろうが、私にはとても長い時間に感じられた。
その後彼は処理を済ませ、まだ呆然とする私に服を着せると帰っていった。
私は、しばらくの間泣いていた。
痛みと、好意を寄せていた人に裏切られたという事は私を酷く傷つけた。
確かに彼は、私本人を見てくれていたのだろう。
ただし、自分に好意を寄せる女として。
その後彼とは一度も会っていない。
今何をしているのかも分からない。
ノイズが混ざった視界の次に現れたのは、唯一の同姓の友人だった。
「希ちゃんって言うんだ。私は……」
「希ちゃん、髪型変えてみない?長くてさらさらな綺麗な髪だから、ポニーテールとかきっと似合うよ!」
「いじめられたりしたら私に言ってね。絶対、希の事守ってあげる!」
中学時代の楽しかった記憶。
明るく、いつも笑っていたあの子。
今になって気付いてしまった。
私は、あの子を好きだったんだ。
友人としてではなく、恋愛の対象として。
愛してしまっていたんだ。
でも、それは叶わない望み。
そして…
やっと、思い出した。
「希なんて、消えちゃえば良いんだ」
愛する人の口から放たれた、私の全てを壊す言葉。
そうだ…私は彼女の望んだこの言葉を叶えようとしていたんだ…
「思い出したかしら?」
私は力無く頷いた。
ぽたり、と地面に水滴が落ちる。
いつの間にか涙を流してしまっていたらしい。
「今でも消えたいと思う?」
この問いにも、私は頷いていた。
「そう…それはあなた自身の望みなのかしら?」
ふるふると首を横に振る。
「消えたくない…嫌われたくない…」
「それがあなたの本心。あなたはあなた自身の能力によって蝕まれていたのよ」
そうか…だからこんなに苦しかったんだ。
「でも、私、能力を解除出来ない…望みを叶えるまでは、消えないの…」
「安心しなさい。私の力であなたの能力の境界を変えてあげる。自分の望みも叶えられる様に」
「そんなこと、出来るの…?」
「私を誰だと思っているのかしら?ただし、一つだけ約束してもらえるかしら?」
「なんですか…?」
「今の状態を解除したら、あなたの能力に制限をかけさせて。あなたに害をなす望みを叶えられないように」
そんなことで良いのだろうか。
私には利点しかない約束じゃないか。
「そんなことで、いいんですか?」
「ええ。あ、それから」
「?」
「あなた、幻想郷に暮らしなさい」
「え…?」
「あなたは、外の世界にとってはイレギュラーな存在なの。もともと幻想郷に居ればこんなことにもならずに済んだ」
「わかり、ました…」
イレギュラー、か…
元から居場所なんて無かったんだ。
「そして、あなたの望みを叶えなさい」
「私の、望み…?」
「有るのでしょう?私に教えて。あなたの望みを」
「私は…」
今まで抑えてきたものが、堰を切って溢れ出す。
「友達が、欲しい」
「それから?」
「私は、女の人が好き。女の人を愛したいし、愛されたい…」
「ただ、普通に暮らしたい…」
「良いわ、あなたの望み、その全てを叶えて差し上げます」
「だって、幻想郷は全てを受け入れるのですから」
そう言って八雲紫はゆっくりと微笑み、私を抱きしめた。
「さて、あなたに一つ代価を求めても良いかしら?」
「代価…」
やっぱり、ただでこんな良い事が有る筈は無いのだろうか。
「あなたの精気を少しいただけないかしら?」
「精気…ですか?」
「あなたみたいな力を持つ人間は珍しいのです。この幻想郷にも博麗の巫女や吸血鬼の従者など力を持つ人間は居ますが…」
八雲紫がやれやれと言った感じで少し間をおく。
「まぁその辺りの事情は割愛しましょうか」
「それで、何をすれば良いんですか…?」
「簡単な事。私と交わってくれれば良い」
「交わる…って、ええっ!?」
それって、つまり…
「私と性交してもらいます」
まるでこちらの心を読んだかの様なタイミング。
「そ、そんなはっきり言われると…」
「あら、恥ずかしいのですか?四季映姫達や聖白蓮達にあんな事をさせていたのに」
「み、見てたんですか?」
「あなたの事を観察していたのですよ。幻想郷に危険を及ぼさないかどうか」
見られてたんだ…
「まぁ、そういう事ですので。了承していただけるかしら?」
「もし、いやと言ったら…?」
「そうね、放っておくわけにもいかないから隙間送りにでもしてしまいましょうか」
それは、嫌だ。
こっちの気持ちを知ってか知らずか楽しそうな声で「あ、式神にするのも良いかもしれませんわ」なんて聞こえてきたけど気にしない事にしよう。
「わかりました…」
「ああ、良かった。断られたら困ってしまう所でしたわ」
八雲紫は手をパン、と叩き嬉しそうな顔をする。
「困るって、どうしてですか?」
「だって、人を隙間送りにするのって疲れてしまいますわ。それに、お腹も空いてますし」
「えっと…」
名前、なんて呼ぼう。
さすがに呼び捨てはもう止めた方が良い気がしてきた。
「呼び捨てでも構いませんのよ?」
その笑顔が怖いので止めておきます。
「じゃあ、紫さんで…」
「面白みは無いですが仕方ありませんね」
「紫さんは、何を食べているんですか?」
「料理は人間と大して変わりませんわ。ただ材料が違うだけで。それと、人間の精気をいただければ満足です」
「精気は必須なんですか?」
「質問の多い子ね。まぁ今は機嫌も良いから教えてあげましょう」
機嫌は、良いのか。
この人はイメージしてた限りでは気まぐれだから、少し怖い。
「必須では無いですわ。そうね…私の好みとでも言っておきましょうか」
冗談なのか本気なのか全く分からない。
「もう良いでしょう?私、そろそろ我慢出来ませんわ」
「ば、場所だけ変えて下さい」
さすがに野外でするのは恥ずかしい。
「そうですね。では少しの間目を瞑って」
紫さんが私の手を握る。
「えっ…っきゃあ!」
直後、足元の感覚が無くなって、体が落下する。
「ここならよろしいかしら?」
目を開けると、きれいなベッドの有る部屋に来ていた。
部屋は広く、私の家の自分の部屋より広かった。
「すご…ひゃんっ!」
情けない声を上げてしまった理由は、紫さんが後ろから首筋に唇を当てたからだ。
「あら、可愛い声。やっと年相応な感じですわね」
「い、いきなりですか?ちょっと早すぎませんか?」
「さっき言ったじゃない。我慢できないって」
そう言って服を脱がせようとする。
「や、待ってください!自分で、脱ぎますから…」
「服を脱がされるのが怖い?」
「…」
正直に言えば、その通りだ。
あの時の事を思い出してしまうから。
「可愛い子。じゃあ、脱いだらベッドに上がって」
「はい…」
私がベッドに上がると、紫さんが後ろから抱きしめてくる。
紫さんの胸が背中に当たって、すごくどきどきしている。
「なんで、後ろからなんですか…?」
「その方が興奮するでしょう?お互いに」
良く分からない理論を持ち出された。
「私は、少し怖いんですが…」
「大丈夫よ。全部私に委ねなさい」
話しながら紫さんがゆっくりと私の腕やお腹の辺りを撫でる。
「んっ…」
そのゆっくりな動きが、少しもどかしい。
「紫さん…」
「なぁに?」
「その…もう少し強くしても良いですよ…?」
くすりと笑うのが聞こえる。
恥ずかしくなって、顔が赤くなってしまう。
「可愛いわ、希」
いつの間にか呼び捨てにされているが、そんな事はどうでも良かった。
「ひぁ…んっ…」
紫さんの舌が、私の首筋を舐め上げる。
「首、気持ち良いのかしら?」
「く、くすぐったいです…」
続けて、胸に手が触れる。
「あら、あまり大きい方では無いのね」
「私くらいの年なら普通だと思いますけど…」
「ちょうど私の手に収まるくらいね」
ふにふにと胸を揉みしだかれる。
少し、体が熱を帯びてきているのが自分で分かる。
「んっ…はぁ…」
無意識のうちに熱っぽい吐息が漏れる。
紫さんの余った手が、下半身に触れる。
「希の身体、すべすべでとっても触り心地が良いわね」
「そう、ですか…?」
下半身に触れていた手は少しづつ上へと移動する。
そっちに気を取られていると、胸を触っていた手が、私の乳首をつまむ。
「んんっ!」
「ここ、もうこんなになってるわ」
「言わないで、ください…っ」
気持ちよさと恥ずかしさがないまぜになって、頭がぼーっとしてくる。
「希のここ、こんなに湿ってきてる」
「や、だぁっ…!」
紫さんの手が私のあそこに触れると、僅かな水音が響く。
「気持ち良いんでしょう…?」
「んうっ!いや、やあぁっ!」
気持ち良い事は自分でも分かっている。
しかし口からは何故か拒絶の言葉が出てしまっていた。
「素直じゃないのね。良いわ、一度気をやってしまえばもう少し素直になれるでしょう」
そう言って紫さんが手の動きを強くする。
「ふぁぁっ!んぁっ、だ、めぇっ!」
「ほら、気持ち良いんでしょう?」
「あっ、ん、くぅっ!」
「自分の口で言ってみなさい、気持ち良いって」
紫さんは更に私を攻め立てる。
「ひぁぁっ!い、いっ!きもち、いいですぅっ!」
「良い子ね。ご褒美をあげる」
ぐい、と首を横に向けられると、目の前には紫さんの顔が有った。
「ふうぅっ!ちゅ、んむぅっ!」
強引に口を塞がれ、口の中を舌で蹂躙される。
口の中を他人に触られるのがこんなに気持ち良いなんて思ってもみなかった。
「んんっ、んっ、ふ、ううぅっ!」
「ぷはっ…そろそろ、イっちゃいそう?」
私が頷くと、指の動きが更に激しくなる。
「ひゃぁんっ!だ、めぇっ!キちゃ、キちゃいますぅっ!」
「良いわ、イきなさい!」
それだけ喋ると、再び口を塞がれる。
3箇所を同時に攻められ、限界が訪れる。
「んーっ!んぅぅぅっ!」
全身に電流の様な快感が走り、体がびくびくと震える。
紫さんがゆっくりと口を離すと、唾液で二人の口の間に糸が伸びた。
「はっ…あっ…」
「ふう、美味しい…でも、これじゃまだ物足りないわ」
紫さんは私を四つん這いにすると、今度は私のあそこを舐める。
「んぁぁ!だめっ、まだ、イったばかりなのにぃっ!」
「ひくひくして、とってもいやらしいわね」
「やっ、あぁ!こわれちゃうぅっ!」
「壊れても良いのよ?私が責任は取ってあげる」
どう責任を取るというのだろうか。
しかしそんな事を考える余裕は私には無かった。
「んんっ、ひぅっ!ああぁっ!」
ただ喘ぎ声をあげる事しかできない。
しかし、ここで紫さんは急に動きを止めた。
「はぁっ…はぁっ…
「希、どちらか一つ選んで欲しいんだけど」
「なにを…ですか…?」
「このまま続けるのと、私に男性器を生やしてするの」
「…このままが、良いです」
「どうして?」
「こわい、から…」
「そう、わかったわ。なら、このまま続けるわね」
思ったよりあっさりと了承してくれた。
わかっていてこんな選択肢を出すのだから無理やりされるのだと思っていた。
「その代わり、さっきより激しくしますからね?」
紫さんはそう言って笑みを浮かべる。
「だいじょうぶ、です…」
正直なところ、私も物足りなくなっていた。
既に、どこか壊れてしまったのだろうか。
「じゃあ、続けるわ」
「はい…んあぁ!」
言うと同時に再開された。
しかも、いきなり指を中に入れられる。
「ふあぁっ!そこ、きもちいいのぉ!」
続けて、紫さんが私のお尻の方を舐める。
「やぁっ!?そっちは、ちがいますっ!」
私の言葉になど耳も貸さず行為を続ける。
「だめっ!そんなとこっ…きたないですよぉ…!」
「汚くなんて無いわ。それに、気持ちいいんでしょう?」
「そんな…!」
お尻を舐められる恥ずかしさと、それで本当に感じてきてしまっているという恥ずかしさで、顔をベッドに埋める。
しかし、紫さんがそれを許さなかった。
「ほら、そんなんじゃ駄目よ?顔を上げて、私に見せて」
そう言って紫さんは私の横に場所を移すと、私の後ろ髪を掴んで私の顔を持ち上げる。
その間も指での攻めは続いている。
ぐちゅぐちゅ、じゅぷじゅぷといやらしい音が響く。
「あなたのここ、私の指を咥えて離さないわ」
「やぁっ!そんなの、いわないでぇ!」
「こっちはどうかしらね…?」
紫さんはいったんあそこから指を抜くとつぷ、とお尻の穴に指を入れる。
「んうぅぅ!やだっ…!ぬいて…ぬいてぇ!」
「だーめ。それに、本当は抜いて欲しくないんでしょう?」
「そんな…ひあっ!」
実際、言われた通りだった。
最初は違和感しかなかったのに、今はお尻の方も気持ちよくなってしまっていた。
「ふあぁぁっ!」
「全く…初めてでお尻まで気持ち良くなってるなんて。希はいやらしいのね」
「ちがう…っ!ちがうのぉ!」
「何が違うの?それに私にこうやって言葉で追い詰められて喜んでるのよね」
「っ…!はっ、あぁぁ!」
どんどんと追い詰められていく。
けど、それが嫌じゃなくて、より快感を高めていく。
「そろそろイっちゃいそう?良いわよ?希の情けない顔、私に見せて?」
「やだっ…!こんなの…っくあぁん!」
「ほら!ほら!イっちゃうんでしょう?お尻で、イきなさい!」
「やっ、あっ、い、あぁぁぁぁぁっ!」
一回目よりも強い快感が私を襲う。
全身に力が入らなくなっていく。
「あっ…んんっ…」
「可愛かったわ、希」
少し時間を置いて、私はやっと喋れるくらいになった。
「紫さん…お腹、満足しました…?」
「お腹…?何の事かしら?」
「私の精気、食べたんじゃ無いんですか?」
「ああ、それ嘘ですわ」
「…え?」
「私は精気なんて食べませんわ」
「ええええっ!?じゃあ、なんでこんな事を…」
「内緒ですわ♪」
「そんなぁ…」
がっくりと力が抜ける。
そんな私をよそににこにこと笑っている紫さん。
この人は、本当に何を考えているのか分からない…
「希、もし何か有ったら私に言いなさい」
「何のことですか…?」
「幻想郷で生活するのですから」
「…」
そうだ、私はここで暮らすんだった。
「あっ…」
「どうしたの?」
「四季映姫さんと白蓮さんに謝ってこないと…」
あんな事をさせてしまったのだから。
まずは、四季映姫さんの所に行こうと思った。
さぁ聖と星のネチョを掘り下げてもらおうか
彼女のトラウマを克服するためにトラウマ関連の人であるさとりとも何時か顔合わせさせたいな。
白蓮と星のネチョが素晴らしかった。
続き待ってます。
…マスター、星と聖のネチョを単品で一つ