初めに
この作品には、
原作崩壊、性格、一人称が違います。
さらに、乙女紫、紫のイメージが大きく異なる、タグで分かる通り友人である幽々子様に対しての扱いが酷いなど、貴方の気分を害する可能性があります。
また、この作品は安心と信頼の低クォリティー、ナハトの提供です。
以上、一つでも駄目な方は戻りましょう。そして、寝ましょう(笑)
「ま、ゆかりん好きだし、見てやんよ」
「ゆかりんだとっ!? 許せる!!」
「俺、貴方の作品好きですから」
等と、いう心が広く、誠に稀有な方はそのまま本編をお楽しみください。
※※※
「…あら? こんなところまで流れてくる人間は珍しいわね」
彼との出会いは、私が作り出した境界の中であった。
「…」
「ふふふ、古今東西、あらゆるものが流れるこのスキマ。流されない貴方は一体何者かしら?」
私が人を食べる妖怪と知ってか知らずか、彼は礼儀正しくお辞儀をし、勝手に入ってきた非礼を詫びる。
その言葉から、彼は私のスキマに流されて来たのではなく、自分からスキマに入り、幻想郷へとやってきた事が伺え、その言葉を聞いた私は少なからずとも彼に興味を持った。
普通の人間が事情を知らぬまま幻想郷に来ても、妖怪に食われるか、のたれ死ぬのが関の山だ。
「…」
「普通の人間? そうは見えないけれど…その普通の人間がこんなところに何の用かしら?」
「…」
「…え? ちょっと気になったから入ってみた、ですって?」
正直なところ、少しお腹が空いており、ある程度事情を聞いたら食べてしまおうと私は思っていた。
だが、彼は幻想郷の危険を知ってなお、彼は自らの意志でスキマに入ったのだと言う。
しかも、その口ぶりが、散歩をしに来た、と言わんばかりの気軽さであった為、私は思わず驚きを露わにする。
「…」
「あっ!? ちょ、ちょっと待ちなさい!!」
妖怪の私からでも感じるその独特な雰囲気を持った彼は、もう一度このスキマに入ってきた事を詫びると、そのまま背を向けて歩いていく。
安定しないスキマ内を、しっかりとした足取りで歩ける彼にも驚いたが、それ以上に歩く先のスキマを開け、このスキマと博麗神社へと繋いだ事に驚き、思わず呼び止める。
「…」
「っ!? だから人の話を…って、もうっ!!」
すると、彼は一度だけこちらを振り返り、笑顔を見せるとそのまま博麗神社へと向かって行った。
その笑顔に、私の心は大きく揺らぎ、何故か顔も熱くなった。
その時は、何故彼をもう一度ここに呼ばなかったのか、無理にでも連れて来なかったのか、自分から会いに行かなかったのかが全く分からなかった。
そして、これが一目惚れだというのに気付いたのは、白玉楼での一悶着が終わり、再び彼が私の前に姿を現した時であった。
※※※
「…」
「まあっ、私が寝ている間にそんな事があったのね?」
とある昼下がり、目だった異変も起こらず、私は彼を家へと招待し、楽しく談笑をしていた。
霊夢にすら教えていないこの家に人間を呼ぶ事は、食べる目的以外ではまず無い。だから、ただお茶に誘ったとあれば、藍から小言を言われるかと少し覚悟をしていたが、その藍自身も彼と面識があり、どうやらその時に彼の事を気に入っていた為に、二つ返事でお茶を了承した。
…まあ、仮に反論したところで無理やり言う事を聞かせるだけだけどね。
「…」
「ふふふ、幽々子に悪気は無いわ。もしそれで気を悪くしていたら、彼女の友人として謝るわ」
「…」
「…本当に、貴方は優しいのね」
そして、彼が白玉楼に招かれ、妖夢の庭弄りを幽々子と一緒に見ていた際に、何故か刀が自分へと飛んできて、危うく死に掛けた話を聞き、私は幽々子に代わって彼に謝る。
もちろん、彼は首を横に振って、自分は大丈夫だと言う。人だけでなく、妖怪や神、あの何でも白黒つけたがる閻魔ですら惹きつける彼の魅力はここにあるのではないかと思う。
決して誰にも染まらずに、それでいて誰にでも平等であり、差別や贔屓をしない。言ってしまえば、トランプでいうジョーカー、花札でいう鬼札のようなものだ。
そういうところは、霊夢に似ているが、彼女はただ周りに無頓着なだけであって、逆に彼は周りに真摯な態度を取る。それが、彼と彼女の最大の違いだ。
(…ま、おかげ様で、永夜異変の時には敵同士になったけど)
「…?」
「何でもないわ、気にしないで」
そんな風に彼の事を考えていると、いつの間にか黙っていたのか、気付けば心配そうな顔で私を見つめてくれる彼が目の前にいた。
本当に、どうしようもなく他人に甘く、優しい彼。
だからこそ、幻想郷にやってきてから現在に至るまで、特定の人物と親密を超えた関係には至っていない。
だが、それも時間の問題だろう。何故ならば、色んなところで彼を見続けて来たが、恐らくは彼に会ったほとんどの人が、彼を狙っている。
しかし、それも今日で終わりだ。今日彼を呼んだのは、ただ単にお茶を誘ったわけではなく、彼を私の物にする為に呼んだのだから…。
「貴方、私の式になりなさい」
「…?」
「っ!!? ゆ、紫様!! いきなり何を仰るのですか!!?」
そして、会話がひと段落ついたところで、私は話を切り出した。
彼が私の式になれば、何時でも一緒にいられるし、寿命なんてものも気にしないで好きなだけいちゃつく事が出来る。
生憎、彼は式の意味が分からなかったのか、きょとんとした顔で私を見つめる。その顔が見られただけでも話を切り出したかいがあったというもの。
…それにしても藍がうるさいわね。
「え~、いいじゃない? 私この子の事、気に入ったんだしぃ~」
「!?」
「だ、だからって、式にする事は無いでしょうに!!」
彼を無理やり式にするよりも早く、藍がツッコミを入れたせいで、私の計画は崩れてしまい、そんな藍に見せびらかすように彼の腕を抱きしめる。
私の双子山を彼の腕に押し付けた瞬間。藍は思いっきり口を開けたまま驚き、彼は顔を伏せる。
横からではあまり良く分からないが、恐らく彼の顔は真っ赤になっているのだろう。そう思っただけで、鼻から忠誠心…ではなくて鼻血が出そうになる。
「ま、まずは彼から離れてあげて下さい!! 胸が当たっていますよ!!」
「や~ね~、藍。これは当たっているんじゃなくて、あ・て・て・ん・の・よ」
「っ!?」
「ああっ、もう!! とにかく離れてください!!」
「っ!!?」
「あぁんっ」
すると、何を思ったのか藍がいきなり彼の手を掴み、引っ張り始める。
無論、私がそれを許すはずも無く、さらに彼の腕に胸を押し付けながら抵抗する。
しかし、藍は私と同じように彼の腕に胸を押し付けながら、そのまま自分のほうへと思いっきり引っ張る。
思いもよらぬ行動に、私は思わず手を離してしまった。
「ちょ、藍!! 何をやっているのよ!!」
「っ!?」
そして、目の前には少し危ない状態で抱き合う二人がおり、それを見た私は軽い怒りを感じながら、彼を起こし、背中にのしかかって藍を睨みつける。
「彼を式にしようだなんて、無茶もいいとこですよ!!」
「あら、いいじゃない? 貴方だってそのほうが嬉しいでしょう?」
「そ、それは…そうですが」
すると、藍は起き上がりながら彼を式にする事に反論する。
もちろんそれは私の式としての言葉である事を知っていた私は、笑みを浮かべながら藍の本音の部分を意識した上で再度提案する。
それを聞いた藍は、顔を少し赤らめながら素直に頷く。
まったく、分かりやすくて助かる。
「ありがとう、藍。…さて、あ・と・は、貴方が私の物になるという契約をすればこの剣は終了ね」
「…?」
「っ!!?」
そんな藍の反応を肯定ととった私は、彼を二人の間に置き、耳元で優しく囁く。
相変わらず私が何を言っているのか理解できないという顔をしていたが、契約さえしてしまえばこっちのものだ。
「駄目です!! 絶対に駄目ですよ!!!!」
「…なぁに? さっきまではとても嬉しそうな顔をしていたくせに」
「…」
だが、何を思ったのか、さっきまで大人しかった藍が急に私を睨みつけながら反論する。
思わぬところからの反撃に、私は気分を害し、彼女を睨み返す。
そんな私たちの間に挟まっている彼は、辺りを見渡しながらオロオロし始めていた。
「そんなに一緒にいたいのなら…」
「彼が私の式になれば…」
彼に構ってあげたいところだったが、それよりも先に、今は藍を制しなければならない。
彼が式になった時の利点を一瞬で計算し、それを彼女に伝える為に口を開く。
しかし、私が口を開くと同時に、彼女も口を開いており、
「紫様が彼の恋人になれば良いじゃないですかっ!!!!?」
「ずっと一緒にいられるし、彼の世話ができるのよっ!!!!?」
自分の意見を言うと同時に、彼女の意見を聞く事となった。
…どう考えても彼が式になったほうが、藍にも利点がある…あれ?
「…恋、人?」
「…彼の世話?」
「…?」
私は藍の言葉、藍は私の言葉を鵜呑みにしてしまい、思わず二人して間にいる彼を見つめた。
二人の視線に、彼は不思議そうに首を傾げたが、それを可愛いと思う間もなく、私の思考は恋人として彼と付き合った場合のイメージが頭の中を駆け巡っていた。
※※※
「…遅いわ、小半刻の遅刻ね」
「…っ!!」
紅魔館へと続く幻想郷で最も大きな湖。
そこで私はデートの待ち合わせをしており、小半刻を過ぎたところでようやく彼が姿を現す。
「全く、時間通りに来られないのならば予め連絡をしなさい」
「…」
もちろん、彼が来てくれた事自体が嬉しいのだが、女性を待たせるというのは話が別だ。
必死に言い訳をしようとする彼に対して、私は少し冷たい態度で切り捨てる。
その言葉を聞いた彼は、本当に申し訳なさそうに頭を垂れた。
「…そうしないと、期待して早くやってきた私が馬鹿見たいじゃない」
「…?」
「な、なんでもないわっ!! それじゃあ、行きましょう!!」
「っ!!?」
落ち込む彼に、私は小さい声で呟く。そう、私はこの日のデートが楽しみで仕方が無く、実は約束の半刻前からここに来ていたのだ。
すると、気付くと彼が不思議そうな顔で私を見つめており、私は顔を真っ赤にしながら彼の手を握り、無理やり引っ張る。
恋人同士になる前は、自分の本音を言えたものの、いざ好き同士になってみるとここまで素直になれないとは思ってもみなかった。
…全く、私は今まで何をして生きてきたのやら。
※※※
「はぁん…ん、やぁん…」
そして、湖の畔を散歩し、お互いの雰囲気が良くなったところで私たちはスキマを使って私の家へと移動し、布団の中で体を重ねる。
「…んぅっ!? 痛っ!! もう少し優しく出来ないの?」
彼の胸の愛撫の最中に、私はわざとらしく声を上げる。
本当は痛いどころかとても気持ち良いし、愛撫自体も優しい彼ならではの愛撫だ。
しかし、ここでも素直になれない私は口を尖らせながら文句を言う。
「…」
「ん…ふぁ…ふふ、やれば、ぁんっ…できるじゃない…んんぅっ」
だが、優しい彼はそんな私のいちゃもんに対しても顔色一つ変えずに、先ほどよりもさらに優しい手つきで愛撫を再開する。
思い通りに彼を動かす支配欲と、私ばかり我侭を言い、彼に迷惑をかけているのではないかという心配が交差する中でも、私は上から目線の発言で彼の愛撫に酔いしれる。
「んぅっ…ふぅ、はぁっ…いいっ…いいわっ…んっ!? い、イクっ、イッちゃうぅっ!!!!」
そして、愛する人の愛撫に、私の感情は高ぶっていき、達してしまう。
初めはただくすぐったかっただけの胸の感度も、今では彼専用の立派な性感帯だ。
彼が愛撫してくれると思っただけで、私の秘所はすでにお漏らししているかのように濡れている。
もちろん、ここでも素直になれない性格が災いしてか、
「…んぅっ、良かったわ。初めの痛みが無かったら、の話だけどね」
と、彼に難癖をつける。いつも行為の後に激しく後悔するくせに、どうしても治せない私の性格。
「…はぁ~」
「…?」
「え? な、何でも無いわよ。何でも無いってば!!」
そう思うと近くに彼がいるにも関わらず、ため息が漏れてしまい、その訳を聞こうとする彼に、私は恥ずかしさのあまり、突き放した言い方をしてしまう。
「…」
「…え、何? 元気にしてあげる? 一体どういう…きゃあっ!!?」
しかし、そんな自分でも嫌だと思う私に、彼は優しく私の頬にキスをすると、私の耳元で囁く。
その言葉の意味を聞く前に、彼はいきなり私を押し倒した。
「んぅっ!!? な、何をするのよっ!! …んひゃうっ!!?」
「…」
「や、やぁっ…そ、そこは…さっきので、まだ…びんか、はぁんっ!!?」
いきなりの行動に、私は彼が何をしたいのか分からず、思わず彼を睨みつける。
すると、彼は一度微笑んだ後で、達して敏感のままの胸を先ほどよりも強く激しく愛撫し始める。
今まで自分に合わせて愛撫をしてもらっていた為に、彼の動きが分からず、私は思わず声を上げてしまう。
「…」
「ひゃうっ!!? んぁっ!! ん、やぁあっ!!? だ、駄目ぇっ!!!!」
そして、彼は左胸で愛撫を続けつつ、右胸の乳首を舐め始める。
恥ずかしい話だが、今まで私は舌での愛撫をされた事が無い。
胸の感度が良くなる前から、愛撫方法自体は知っていたのだが、大好きな彼にそれをしてもらうとどうなってしまうのかが怖く、今までやってもらう事を拒否し続けてきた。
そして、今、いきなりの舌使いに私は悲鳴に近い喘ぎ声を上げながら彼の頭を強く押さえる。
藍が橙と一緒に妖怪の山に行っていて本当に良かったと思った。そう思えるほど、彼の愛撫は素晴らしく、気持ちの良いものだった。
「あっ、あぅ…や、やぁん!! んっ、んひっ…あっ、あっ…はああぁっ!!? ら、らめてぇっ!! イク…イッちゃうううぅ~っ!!!!」
左胸では彼が指で私の乳首を弾き、反対の胸ではまるで母乳を求める子どものように吸い付くという同時愛撫に、はしたない事と思いながらも、私は口から涎が流れるのを止める事が出来なかった。
そして、彼が一度乳首を甘く噛み、その快感に私が震えている間に、勢い良く乳首を吸い上げる。
不意打ちに不意打ちを重ねたその行動の前に、私は呆気なく達してしまい、秘所からも潮が噴出した。それも、もはや下着の戦線復帰は見込めそうにも無いぐらいに。
「あ~っ、あっ…ふぅ、ふぅ…んんぅっ!!? こ、今度は何っ!!?」
「…」
「んひっ!? や、やぁあっ!! さ、擦らないでぇっ!!!!」
達した後の余韻中に、何とか呼吸を整えて自身を落ち着かせようとする私。
だが、その間にも彼は私の下半身へと移動し、ぐっしょりと濡れてしまった下着の上から秘所を弄る。
「…」
「ひゃうっ!!? や、い、言わないで…んんぅっ!! に、匂いも嗅いじゃやぁ~っ!!!!」
彼に下着の様子を言われ、私は顔を真っ赤にする。さらに、顔を近づけながら鼻を鳴らす彼に、私は首を振りながら涙目になる。
彼を突き放す事は簡単だったが、そうしてしまう事で、彼は二度と私の元に来てくれないかも知れない。
そう思うと、私は彼の行動を遮る事が出来ず、必死に快感に耐える事しか出来なかった。
「…」
「やっ、駄目っ!! い、今脱がしたらぁっ!! あっ…はああぁぁっ!!!!」
すると、彼はゆっくりと私の下着をずらし、秘所を露わにする。
今まで見せた事の無い場所を見られてしまうという状況の中、私の頭は真っ白になってしまい、露わになった秘所に彼の吐息がかかった瞬間に、現実に引き戻されると同時に軽く達してしまった。
※※※
「はぁぁっ!! つ、ツンツンしにゃいでぇっ!! そ、そこはぁっ!! び、敏感にゃのぉ~っ!!!! んはぁっ!!? らめぇっ!! また、まひゃイッちゃうぅ~っ!!!!!!」
その後、何回イカされたのだろうか? 彼の手、指、口、舌で、私の秘所全てが愛されてしまい、その度に私は達してしまう。
彼が好きだと思えば思うほど、彼の愛撫が二倍、三倍に気持ち良くなり、それだけで達してしまう。
もはや、彼の愛撫無しでは生きていけなくなるのではないかと思うほどだったが、今ではそれすらも考えられないくらいに私は乱れていた。
「んひっ…んひぃっ…ぁんっ!? …ふわぁっ!? や…そ、そんな…う、嘘でしょう? だ、だって…私、まだイッてるさいちゅっ!!? はあああぁあっ!!!!!!」
余韻すらも快感へと変わっていた私の足を、彼は思いっきり開脚させると、既に戦闘態勢に入っていた一物を秘所へとあてがう。
それだけでも軽いエクスタシーを感じてしまう私。そんな私が、彼の一物を入れられたらどうなってしまうのか。
そう考えると、何だか怖くなってしまい、私は懇願するように首を横に振る。
だが、彼は問答無用と言わんばかりに一物を私の膣内へと侵入させた。
「うわあぁああああっ!!!!? はひぃっ!!!! や、やらぁっ!! 感じっ、すぎちゃ…はああああぁぁっ!!!!」
彼の一物を全部入っただけでこんな状態だ。それにピストン運動が加わったら? 普段だったらそこまでの計算を瞬時に導き出せる私であったが、もはや頭の中には彼がどうしようもなく好きな事と、そんな彼から貰える幸せがどうしようもなく嬉しく、幸せに感じる事しか残っていなかった。
「…」
「ぅ、うんっ!! 動いて!! 動いてぇっ!!!! はぁんっ!!!! しゅき、しゅきなのぉっ!!!! もっとぉっ、もっとめちゃくちゃにしてぇっ!!!!!!」
そして、動くよ、という彼の言葉で、僅かに残された私の理性は完全に吹き飛び、自らも腰を動かしながら彼に抱きつき、快感に酔いしれる。
「んあああぁっ!!? んぅっ!! ちゅぴ…ぁむっ、んんぅっ…ぷぁっ!! あ、愛してぇっ!! 胸も、体も全部、じぇんぶぅっ!!!!!!」
もはや自分が何を口走っているのかすら分からないまま、私はひたすら彼を求め続ける。
「~っ」
「んんぅっ!!? 出る? 出るの? 出しちゃうの?」
「っ!!?」
すると、彼も一度動きを止め、少しだけ身震いをする。それが、射精の合図だと気付いた私は、足で彼の腰を蟹挟みし、彼が一物を抜かないようにした。
「いいよぉっ!!!! 赤ちゃんの素…出してっ!! そのまま、膣内にっ!! んひぃっ!!!!? ふわあああああっ!!!!!!」
「~~~っ!!!!」
そして、好きで好きで堪らない彼を強く、誰にも渡さないぐらいの想いで抱きしめ、膣内に射精されているのを感じながら、私たちは達するのであった。
※※※
(そう、彼の言う、私を元気にさせるのは、結婚を前提に赤ちゃんを作る事で…)
「うふ…うふふふふ」
と、恋人と聞いて、私と彼の関係、そして結婚に至るまでの妄想に、私はとても幸せな気分になり、思わず口から笑い声が漏れてしまう。
「ちょ、紫様!! 大変です!! 彼がいないですよっ!!?」
「っ!!? 何ですって!!!!?」
しかし、そんな中、藍の信じられない一言によって、私は現実に戻り、その後、滅多に見せない本気を使用し、家の中にいるであろう彼を全力で捜索する。
※※※
「っ!!!!?」
「むぁ~ちぃ~なぁ~さぁ~いぃ~!!!!!!」
そして、ものの数分後。屋敷から外へ出ようとする彼を、藍が発見し、スキマで先回りし、私たちは家内で鬼ごっこを始めていた。
何故鬼ごっこという比喩を使ったかというと、彼が、まるで本物の鬼二匹に追われているかのような表情をしながら逃げ回るからであった。
いや、こんな美少女二人を捕まえて鬼とは失礼な。
「っ!!!!?」
「ふ、ふふふ…行き止まりですねぇ~、紫様」
「ふふふ…そうねぇ~、藍」
「~~~っ!!!!」
そして、この家の見取り図を知らない彼はとある廊下の突き当たりで立ち止まり、そんな彼をゆっくりと追い詰めながら私たちは笑顔でお互いの顔を見つめる。
藍の顔が、普段から考えると物凄く悪い顔になっていた。私はそんな顔はしていない…はず。
とにかく、私たちは彼を捕まえる事が出来た。
…そう確信していた。
「っ!!!!」
「んなっ!!!!?」
「スキマっ!!?」
そう、彼の能力の一つ、“境界を利用する程度の能力”が発動し、彼は文字通りスキマをぬってその場から脱出した。
能力名は私が勝手につけたものであり、その真偽は定かではないが、ある程度の能力でなければ幻想郷に来る事は出来ない。だが、彼自身は、私のように好きに移動できるわけではなく、既に作ってある、もしくは作られたスキマを利用できるだけだ。
そして、よりによってそこに放置してあったスキマの先は…。
「っ!!? まずいわっ!! このスキマ、白玉楼に繋がっている!!」
「…? 幽々子様のところでしたら、問題は無いのでは?」
私が焦りながらスキマの先を言うと、藍は不思議そうな顔で私を見つめる。
駄目だ、この子は事の大きさが分かっていない。庭の手入れ中に、普通刀が飛んでくるのか? 否、私の考えが正しければ…。
「っくっ!! 入れないように、スキマを捻ったわねっ!!!!」
「…いえ、ですから、幽々子様でしたら既にお亡くなりになられているので…」
「甘いわ藍。あの子は開幕ザキ子よ? 気に入った相手、気に入らない相手には必ずといっていいほど能力を使うわ」
「…えっ? す、すると…」
「彼が彼女のものになるって事よっ!!!!」
「っ!!!!?」
彼が入った後のスキマに入ろうとするものの、空間を捻ったのか、中々スキマが開かない。
そんな中、のん気そうに幽々子だったら大丈夫、等と希望的観測をする藍に、私は活を入れ、強引にスキマを開ける。
「開幕ザキ子に先を越されてなるものですかっ!!」
「ああっ!? 抜け駆けはいけませんよっ!! 私も連れて行って下さい!!」
そして、私たち二人は、スキマの中に入り、開幕ザキ子こと、西行寺幽々子が住む白玉楼へと向かうのであった。
続きはブログで(笑)
しかも愛を通り越して依存レベルになる可能性が・・・(まぁ、大好物なんですけどね)
次は幽々子編突入か。楽しみにしています。
次の白玉楼編に期待です。
最初からこのシリーズ読んでて思いますが、このシリーズ俺得すぎるw
一つ気になったのですが、西園寺幽々子はわざとですか?
書いていただけるのですかッ! こんなに嬉しいことはない・・・!
右手を供えながらお待ちしております
・・・ゆかりんマジ乙女
( 罪)<ゆかりんうぼぁー
紫と藍の同時進行と白玉楼に続くくだりはいいですね。
自分ゆかりんはそんなにって感じでしたが
やはりあなたが書くといいですね。うん最高。
ああ小傘待ち遠しいですが幽々子様の反応が見てみたい!
という建て前とともにみょんの反応もっ!見たい!っ
頑張ってください!
自分も何か書こうかな・・・
いいエロでした!!
ちくしょー!!3日間なんてまてね!!
せめて、2日に1作品でお願いします!!
あと、雛様の妄想シリーズをリクエストします!!
このシリーズ、ここまで読破してまいりました。
乙女なゆかりんはこうなるのか。素晴らしい。
内容も良いのですが、更新が早いのも凄いですね。
ゆゆ様以外だと神奈子様あたりが見てみたいかも。
次回作楽しみにしてますからね~。
そして聖さまの妄想シリーズも待っています。
どう転がっても美味しい展開じゃありませんか
よし。俺が変わってやろう