八雲紫の世界
幻想郷。
そこはありとあらゆることが許され、自由に生きることができる場所。
だからこそ、規則で縛られ、己の絶対的な信念を曲げようともせず奉仕を続ける、そんなメイドには、ちょっとした罰を与えてやったわけだ。
十六夜咲夜。
彼女には男性器を与えてやった。
そうしたら彼女は面白いことをやってのけたわけだ。
それは時間を操り、一日後の自分を呼び出して、性交の処理道具として利用した。
その様は、なんとも激しく獣としか思えない、無秩序な世界であった。
「んっ、んふぅ、んんっ!!」
「はあ……はふぅ、ひぎっ!!ひぃ、ひぃ!ひい!!」
「ちゅぱ、あむぅ、れろれろぉ~……ぷはあっ!」
30人、約一カ月分の自分を呼び出した咲夜は、誰彼かわまずに己の欲望を吐き出し続けた。自分とキスをして、自分の胸に肉棒を挟み、扱きながら、射精を繰り返し、そして自分の肉棒を自分の秘所に押し込み、腰を激しく振りながら、そのまま射精を繰り返す。30日目の咲夜などは、もはや目に光はなく、ただ目の前の自分に溺れてしまっていた。
さて、ここまで話をしたのだが、元凶である八雲紫は、このような倒錯的な行為をいたく気に入ってしまったのである。
自分という存在を味わうことなど普通ではできない。
妖怪という数百年を優に生きることができる存在にしては、だいたいの性的欲求を満たす行為は行っているわけだ。
だからこそ、咲夜よりももっと激しく味わって、初めての経験を紫は求めたのだった。
「だからといって、私は咲夜のように、無秩序に絡まり続けるのは、プライドが許さないのよね」
「フフ……隠せないわよ?本当は、あんな風に堕ちるのが怖いんでしょう?」
隙間の世界の中、既に全裸になってしまっている八雲紫の目の前に、対峙する鏡写しになっているもう一人の紫。
2人ともその豊満な柔らかそうな胸から、しまった腰、そこから生える長い脚、そして、咲夜以上に大きな肉棒まで何もかもが瓜二つである。紫は、笑みを浮かべながら、もう一人の自分にと近づき、腰に手を回せば、相手も同じように手を回す。
「だって……、自分の恐ろしさは自分が一番よくわかってるもの」
「いいじゃない、一緒に堕ちましょ?堕ちるところまで……紫」
「んっ……ちゅ、ちゅぅ、ちゅぅ」
「くふ……んっ、んふぅ、んん……」
2人は近づき合い、もう少し互いを見ていたかったが、興奮した互いの熱い体、乳首同士のキスから柔らかい胸のつぶれる感覚。
さらに、2人の既にガチガチになった肉棒同士がキスをしてしまって、たまらなくなり、2人はそのまま口同士でも激しくキスをかわしていく。
舌を伸ばし、相手の舌をからみ取れば、相手も同じように舌を伸ばし根元からからみついてくる。
いやらしい唾液の音が頭を響く中、唇の向きを何度も代えながら深くキスを繰り返していく。
やがて空いている手は、腰から、その下にあるこれもまた柔らかい尻肉を掴み、それを激しくこねまわしていく。
だが、その動きさえもまた、同じで、自分の尻肉を揉みほぐされつまれていく。
「「んんんんっ!!!ぷはあ~~」」
同じタイミングで、唇を離し、相手に唾液と息を顔にと吐きかける2人の紫。
顔を相手の、自分…八雲紫の唾液に汚されながら、熱い息を互いに吹き掛け合う。
「さ、さすがは私ね?ど、どこまでも……んひっ!?い、一緒」
「お、同じ……あんっ!ゆ、紫だから……し、仕方ないじゃないっ!」
「気持ちいところも一緒……はあん、そ、そんなに強く揉んじゃ」
「そ、そっちこそ、お尻ぃ!」
2人は目を輝かせながら、相手の、自分の気持ちいところをどこまでも刺激を繰り返していく。
乳首はガチガチに固くなり、同じ固さの乳首と激しくぶつけあり合っている。
それだけでも電撃が走る感触に、たまらないと言った感じで、何度も擦りつけていく。
そして、2人の紫は、隙間を先ほどから口以上に何度もキスをして、もうどっちの先走りの液かもわからないくらいになっている巨大な肉棒の先端に隙間をかぶせる。2人の視線が交錯する。
「ひぎいいいいい!!!!」「ああああああああっ!!!!」
同じ声色で、同じ喘ぎ声をあげる2人の紫。2人は、そのまま、互いにしがみつくようにしながら、口をへの字にして耐えている。
もう耐えることは何もないのだが、2人の肉棒はいままさに先ほどまでさんざん揉んでいたお尻の穴にと挿入されたのである。
尻穴は、その太すぎる肉棒に悲鳴を上げる。
肉棒は、その狭すぎる尻穴に悲鳴を上げた。
2人の紫は、気が狂ったように、腰を振り、その尻穴を犯していく。
目の前の自分を見れば痛みに涙を浮かべ、唾液をこぼし、舌をだしている。きっと自分もそんな顔をしているのだろうと思うと、目の前の自分に深い愛情さえ抱いてしまう。2人は舌を伸ばし、絡めながら、尻穴を激しく犯していく。あまりの狭さに、太さに、肉棒は限界だった。
「あ、ああっ……で、でるぅ、でちゃう……」
「無理ぃ、無理ぃ、こんなのぉ、が、我慢できなひぃ……」
「「ひゃああああああああああっっ!!」」
2人は激しくドロドロに固まった精液をたたき込んでいく。
お尻の穴を焼くほどの熱い精液に、2人の紫は、目を見開く。
その刺激に、射精をしたばかりの肉棒がビクンと震える。そう思った時には、たまらず射精をしていた。
既に尻穴は精液と腸液でなめらかに動くようになり、強すぎる締め付けも、肉棒に拡張されてしまったのか、そこまで強くはなくなってきていた。
逆に、肉棒を受け入れるかのように刺激をする。2人は、先ほどまでの悲鳴から、甘い吐息を漏らすようになり始めている。
「じ、自分の尻穴を犯して喜ぶなんて……へ、変態ね?」
「さっきから射精しすぎなんだけど、少しは抑えてよね?」
「早漏なのは貴方でしょ?」
「変態なのは貴方でしょ?」
2人は笑みを浮かべながら、隙間を閉じて、相手の体から、ゆっくりと離れる。
尻穴から引き抜かれただけで、2人の肉棒はビクビクと射精し、2人の下半身を精液で汚していく。
「「はぁ……はぁ……」」
さすがにあれだけだせば疲労もするが、でも、まだ足りない。全然足りない。
2人は腰を落とす。
さきほどまでさんざん犯し、完全に広がってしまった尻穴が地面に触れただけで、空気が入ってくるだけで感じてしまう。
もしかしたらこのまま自分自身の性奴隷にでもなってしまうんじゃないか……互いの体を首輪で繋ぎ、秘所同士に大きなパイプ管を挿入させ、それを肉棒にとつなぎ、精液は強制的に、秘所にと叩きこまれ、尻穴同士にもバイブを突っ込まれ、振動させれば、勝手に絶頂する。そんな互いを調教し合うそんな恐ろしい妄想をしてしまい、2人の紫の肉棒がまた固くなり、先走りの液をばがしていく。
「淫乱ね……我ながら」
「酷い妄想……」
紫と紫は、足を広げながら、先ほど精液をかけてベトベトになった下半身、そして先ほどから触れられていなかった秘所を見せ合う。
既に愛液で太ももあたりまで濡れていた個所。
2人の紫は、笑みを浮かべながら、足をからめ、ゆっくりと距離を縮める。
「行くわよ?」
「ええ……」
2人の腰がぶつかり合う。
「はああああああああああっ!!!」
同じ形と大きさをした秘所はぴったりと寸分の違いもなく重なり、熱い愛液を一気に唯一の出口に向かって流し込んでいく。
熱い愛液がどんどん流し込まれながら、それだけじゃ足りないとばかりに、腰を激しく振り、敏感な突起を擦りつける。
「ふひいいいいいっ!!」
「ああふううううう!!」
2人の紫は、背をそらしながら、尻を浮かして、グチャグチャという音ともに、秘所同士をこすりつけていく。
2人が秘所を狂ったように擦りつけていくと、そのすぐ上にある肉棒同士も刀の鍔迫り合いのようにぶつかってしまう。
それがまた別の快楽を呼び、2人は下半身の熱さに意識が飛びそうなっていた。
もっともっと狂いたい!!
紫と紫がそうおもったのもまた同時で、2人は片手を伸ばし、そのつば競り合いを行っていた同じ大きさと形、匂いさえも同じ二つの肉棒をまとめてつかみ取る。
両手で、その巨大な肉棒を激しく扱き始める紫達。
十本の指、どれも紫の手であり、別の紫の手である。
それががむしゃらに動きながら、扱きたてていく。あまりの刺激に耐えられず、2人は大きな胸を上下に揺らしながら、そのまま射精してしまう。亀頭同士を押し付け合い射精した精液を高らかに天井にと降り注ぎ、同じ紫の精液を混ぜ合わせて、重量に従い、2人にと降り注ぐ。そして射精をした衝撃で秘所同士も潮を吹き、唯一の入り口であるもう一人の紫の秘所にと叩きこんだ。それも一滴も外に漏れることなく。
「「!!?」」
目を見開いた2人の紫は、その激しすぎる衝撃に、口を開けて声にならない声をあげながら、再度愛液を噴き上げ、また別の紫にと叩きつける。そしてそれがさらに紫の愛液を噴き上げてしまって……。
「ひぃひぃ!!と、止めてぇ!!こんなの無理ぃぃぃぃぃ!!」
「あっ、ああっ!!そ、そっちが、紫が止めてぇえええええ!!!」
「とまらなひぃ!!紫っ、紫っ!ひぐひぐぅぅ!!!」
「許してぇ、ゆるしへぇえっ!!!
2人はそのまま精液を噴き上げ、秘所からは愛液を噴き上げ続けた。
「……う、っ……」
「はっ……あっ……」
次に目が覚めたとき、2人は倒れていた。
鼻につく異常な匂い。
それはまさしく自分たちが先ほどまでさんざん噴き上げていたものである。
体の隅から隅までもはやどちらがだしたものかもわからない……いや、同じ紫の精液で汚され、下半身はどちらともつかない、紫の愛液でグチャグチャになっていた。こうしているだけで、2人の秘所からはいまだに愛液が、流れ落ちていく。
2人は体を起こすと、目の前の精液まみれになっている自分自身の卑猥さに、笑みを浮かべる。相手は鏡……。自分もまたこうなっていることは想像しやすい。2人は、ゆっくりと体を近づけ、舌をのばし、頬を舐める。舌は、相手の体に就いた精液を丁寧に舐めていく。2人は体を震わしながら視線をかわし、頬を舐め、鼻のてっぺんを咥え、鼻の穴にまで舌を伸ばし、舐める。さらには、頬を押し付け合わせながら、耳の穴にも舌を伸ばし、唾液で濡らしながら、次は、首筋。鎖骨、胸も乳首を咥え、コリッと噛めば、肉棒がビクンと震える。
「ふ、ふふふ……す、すごいわ。こんなに出したのは初めてね」
「本当にそうね……、困ったわ。もう貴方とじゃないと、満足できないかもしれないわね」
「そうね、責任……とってね?紫」
「ええ、だから……最後まで」
「最後まで……」
2人はそういうとゆっくりと立ちあがり、相手にとしがみつよくように抱きつく。
そしてそのまま、2人は様々な境界を操作し始める。
自分と相手の感覚の境界を重ね、
相手と自分の思考の境界も重ね、
互いのことなど自分だからわかるものも、もっともっとくっつきたい狂いたいという気持ちが高まっていた。
それは最初に抱いていたプライドなど等に忘れている。
「「はあ、はあ……いくわよ?」」
「「ああ、心が混じっちゃってるから、同じ言葉しか出てこないわね?」」
「「まあ、それはそれで本当に自分を犯しているみたいで……」」
「「いいわ!!」」
2人は一気に自分の秘所に肉棒を突き立てる。
「「ひいいいいいいいいいいい!!!!!」」
同じ口から同じ言葉が吐き出される。
相手に挿入された肉棒の感覚
自分が挿入した肉棒の感覚
それが相手のも相まって二倍になって襲ってくる。
こんなものに耐えられるわけがない。
2人は一気に射精してしまう。
だが、その射精する快楽、射精させらる快楽までもが倍になって襲いかかってくる。
「「ひぎいいいいいいいいいいいいい!!!!」」
「「くはあ、しゅご、しゅごひぃぃぃ!!!」」
「「ひぐっ!まだ、まだ入ってくるのぉ!?」」
2人の紫はそのまま子宮にまで肉棒を突き入れていく。
射精をしながら、体中を押し付けて、足をからめ、くっつける。
胸同士もつぶれあい、あまりの刺激に、母乳までもが噴き出しはじめている。
自分のやろうとしていることを、全部相手がやってくるので、手加減も何もない。
自分の想うことをお互いやり続ける。
「「妊娠、妊娠するぅぅぅぅぅぅ!!!!」」
「「いやあああああっ!!射精とまらなひぃぃぃぃぃぃ!!!」」
「「狂う、狂っちゃうぅぅ!!!」」
紫同士は、そのまま、目の前の自分に溺れてしまった。
唇を重ね、キスをしながら、自分に射精し、射精させれていく。
母乳も、愛液も噴き出しながら、2人の紫は、互いに溺れ、堕ちていく。
「紫様~~~?」
八雲藍は、ため息をつきながら、部屋を探していた。
ここ一週間、姿を見せない八雲紫を探していたのである。
「あら?藍、どうしたの?」
ふと、その声に振り替える藍。
そこには紫が立っていた。
藍は安堵した表情で。
「まったく、どこでなにをやっていたんですか?全然顔も見せないで。心配していたんですよ?」
「……ごめんなさいね。藍。私が不在だった間のお勤めを労って、御褒美をあげるわ」
「ご褒美ですか?」
胡散臭いなと藍はまったく信じていない表情で紫を見る。
「大丈夫。絶対に楽しめるから。藍?」
藍は、紫が振り返って背後で自分の名前を言うことに疑問を浮かべる。
紫の背後から姿を現したのは、なんと鏡で普段見ている自分自身だ。
驚いた表情を浮かべる2人の藍。
そんな藍を見ながら、紫は、小さく甘い息を吐いた。
でもやっぱ紫がこの設定?は一番似合うな
あとはフランとか似たようなことできそうかな?
残像、人形、特に理由はないけど、薬、夢は無限ですね