注意)男のオリキャラと東方キャラがネチョい事になる話です。苦手な方は引き返した方がいいかもしれません。
砂糖菓子シリーズの作品をもろもろ既読推奨です。
外の世界へと帰還してまず視界に入ったのは、辺り一面に広がる海だった。
さらに周囲を見渡すと、どうやら自分がどこかの砂浜に立っていることに気付く。背後には木々が鬱蒼と茂る森があった。ここはどこだ。少なくとも、海が眼前に広がっているからには、外の世界であることは疑いようも無いのだが。
「ん、何だこれ?」
ふと足下を見ると、俺は紙が一枚石で固定されていることに気付く。拾い上げてみると、それはどうやら手紙のようだった。
『洋菓子屋さんへ。久しぶりに吸う外の世界の空気はどうかしら? あなたが今いる場所は、飛行機事故の現場から五キロほど離れた場所にある、無人島よ。あなたはそこに流れ着いて、記憶を失ったまま二年半の間生き延びていた‥‥ということにしておきなさい。少し前から藍と橙をそこに送り込んで、綺麗な水の小川を作らせたり、果物や食用の野草を植えさせておいたわ。これであなたが生き延びていたことも不自然ではなくなるはずよ! あとは、これから三日後に貨物船が普段の航路から外れてそこを通るよう、私が細工しておくわ。正午の頃に、煙を上げて助けを求めるといいわ。それでは、ご機嫌よう。 八雲紫
【追伸】この手紙は、読み終わり次第火にくべて燃やすこと』
なるほど、紫さんはそこまで考えていてくれたのか。手紙のすぐ近くには、ライターとサバイバルナイフがご丁寧に置いてあった。俺は紫さんに感謝しつつそれを拾い上げて、あと三日間を生き延びるべく森の中へ向かって行き、薪や食糧を探しはじめた。
◇◇◇
紫さんの手紙の通り三日後には貨物船が島の近くまで来て、俺の上げた狼煙に気付いて俺を救出してくれた。俺は、つい数日前まで記憶を失っていたことや、二年半前の飛行機事故で奇跡的に生き延びてこの島に流れ着いたことなどを船員に説明し、無事日本の本土まで送り届けてもらった。
その後は、当然死亡認定扱いになっていた戸籍を元に戻し、両親や知人にも一通り連絡して少しずつ元の生活へと戻って行った。奇跡的な生還を遂げたということで、少しだけニュースなんかで取り上げられもしたが、一ヶ月も経たないうちにそんな騒ぎも落ち着いていった。
それから三ヶ月あまりが経過して、俺はようやく以前と同じように、小さいながらも自分の洋菓子店を再び開くところまで漕ぎ着けることができた。幻想郷での暮らしとは違い、この現実世界はやたらと時間の流れが速いように感じてしまう。
「何をボサっとしてるのよ、店長さん。ほら、明日開店なんだから、もっとしっかり掃除しないとダメでしょ」
俺が物思いに耽っていると、バイトとしてここで働く予定の菫子ちゃんが声を上げた。ちなみに、既に推薦で進学も決定しているのでほとんど毎日、放課後にこの店でバイトしてくれることになっている。学生服の上からエプロンを羽織ったその姿が、とても可愛らしい。
「ああごめん、でも今日はこのくらいで大丈夫だよ。明日の開店前も掃除するから。今日はもう上がっていいよ、菫子ちゃん」
「はーい、分かりました。それじゃあお疲れ様、店長さん」
菫子ちゃんは笑顔でそう答えると、エプロンを外しながら店の奥へと歩き去って行く。こうしてスムーズに新しい店を開店に漕ぎ着けたのも、菫子ちゃんの熱心な協力あってのことなので、とても感謝している。
程なくして菫子ちゃんは制服姿で鞄を持って、店の奥から戻って来る。
「それじゃあ私は帰るね、店長さん。‥‥でもその前に、ちょっとだけ」
言いながら菫子ちゃんは鞄を床に置いて、俺の方にぐっと近付いて軽く背伸びをしてくる。俺はその意図を察して、菫子ちゃんの背中に手を回しつつ唇を重ねていく。
ちゅっ、ちゅぷ、れろ‥‥ちゅぅっ、ちゅむっ
まあ、何だかんだでこういう関係も続いてしまっている。
俺は菫子ちゃんの柔らかくぷにぷにした唇を、じっくりと味わうようにして口付けを交わしつつ舌を絡めて、唾液の混じり合う水音をじゅぷじゅぷと立てていく。といっても、菫子ちゃんが「ちょっとだけ」と言っていたように、明日は開店日のため長時間こうしているわけにもいかない。いかないのだが。
「んっ、ちゅぅっ、じゅぷ‥‥ぷはっ。ね、ねえ店長さん、硬くなっちゃった?」
菫子ちゃんが指摘する通り、唇を絡め合ううちに俺の一物はギンギンに膨れ上がってしまい、衣服越しに菫子ちゃんの柔らかい太ももに当たってしまっていた。
「い、いやまあこれは、仕方が無いというか‥‥。でも、明日は忙しくなるし、気にしなくていいよ」
「うーん‥‥。気にするな、というのは無理な話よね。大丈夫、すぐに出させてあげるから、そのまま立ってて。お店も汚さないようにするから」
そう言うと、菫子ちゃんは床に膝立ちの体勢で屈み込んで俺のズボンのベルトをかちゃかちゃと外しはじめる。短いスカートはいい感じに捲れて、菫子ちゃんのむっちりとした太ももがよく見える。こんな光景を目の前にして、欲望に打ち勝てる男がこの世にいるわけもないだろう。
「ご、ごめんね菫子ちゃん」
俺が言うのとほぼ同時に菫子ちゃんはベルトを外し終え、下着ごとズボンをぐいと脱がしてしまう。菫子ちゃんの眼前にはビンと勃起しきった肉棒がそそり立ち、少し顔を赤らめながら菫子ちゃんはその根元へそっと手を伸ばしていく。
「遠慮しないで、好きな時に出しちゃっていいから‥‥んっ、ちゅっ、ぺろっ」
菫子ちゃんはさらにぐっと屈みこんで、竿を手で持ち上げながら玉袋へ唇と舌を触れさせていく。
ぺろっ、れるっ、ちゅぅっ、れるれるっ、ちゅぽっ
もはや俺のツボをすっかり心得ている菫子ちゃんは、焦らすようにじっくりと玉袋全体へ舌をれろれろと丁寧に這わせ、時に唇で玉袋を覆い口の中でころころと転がしたりしながら、玉袋を唾液でぐっしょりと濡らしていく。同時に、竿に添えた手を小刻みに上下させて扱き、じわじわと快楽を高めていく。
「菫子ちゃんっ‥‥気持ちいいよ」
俺が呟くと、菫子ちゃんはちゅぽんと音を立てながら玉袋から唇を離し、こちらへ嬉しそうに笑みを向ける。しかしすぐにまた一物の方へ視線を戻すと、今度は竿の根元へと舌を這わせて少しずつ上へと移動させていく。そのまま可愛らしい舌先が裏筋を沿って上がって行き、やがて亀頭の先端へと到達する。菫子ちゃんは亀頭の回りへと舌をれろれろと絡め、ちゅっ、ちゅっ、とわざとらしく音を立てて亀頭の先端に唇でキスをする。その間も、絶え間なく片手で玉袋を優しくむにむにと揉んで、刺激を加えることも忘れない。
「それじゃあ‥‥我慢しないで口に出してね」
そう呟くと、菫子ちゃんは癖のある茶髪を片手で耳の上にかき上げながら、唇で亀頭を覆いはじめる。
じゅぷっ、ちゅむっ、ちゅぷぷ‥‥じゅっ、じゅぷっ、じゅぽっ
菫子ちゃんの柔らかな唇は俺の竿を覆い、温かい口の中で舌をれろれろと執拗に絡めながら前後に動きはじめる。俺の一物はすぐに菫子ちゃんの唾液でぐっしょり濡れそぼり、菫子ちゃんの唇が往復するのに合わせて、じゅぽじゅぽと淫猥な水音が響き渡る。菫子ちゃんはその動きに合わせて、竿の根元に添えた手も前後させて一物を扱いていく。俺を絶頂に導こうと懸命に奉仕しているその姿も扇情的で、俺は菫子ちゃんの唇の感触を堪能しつつその髪を撫でる。
じゅぽっ、じゅぷっ、ぐぷっ、じゅるるっ、れろれろっ
次第に菫子ちゃんの唇の動きはさらに早まって行き、俺の一物は快楽のあまりびくびくと震え出してしまう。絶頂を悟ったであろう菫子ちゃんは、一度俺の肉棒から口を離すと上目使いで俺に向けて口を開く。
「もうイきそう? 飲んであげるから、全部出しちゃってね」
俺が頷きを返すと、菫子ちゃんは再度肉棒を咥え込み、根元近くまで口内に含んだかと思うと勢い良く唇を上下に動かして扱きはじめる。両側で結んだおさげの髪を乱しながら、菫子ちゃんはじゅぽじゅぽと一物を咥えて刺激していく。俺の肉棒はその強い快楽にあっけなく屈してしまい、腰の奥から熱いものが一気に先端へと駆け上がってくる。
「出るよっ、菫子ちゃんっ‥‥」
「んっ、じゅぷっ、じゅぽっ‥‥んんんんっ!?」
どぴゅっ、びゅるるるっ、どくどくっ、どくん、びゅっ、びゅくくっ
菫子ちゃんが肉棒を深く咥え込んだタイミングで俺は達してしまい、びゅるびゅると喉奥へ容赦の無い射精をしてしまう。一瞬むせかけた菫子ちゃんだったが、それに耐えて口から精液をこぼさずに受け止め、そして喉を鳴らしてごくごくと飲みはじめる。
「んむっ、んんん‥‥んっ、ゴクっ、ゴク‥‥ゴクゴクっ、ゴクン‥‥んん‥‥ゴク」
俺が射精を続けている間も、菫子ちゃんは竿の根元を手でゆっくりと扱き続ける。俺は菫子ちゃんの口内で何度もどくどくと肉棒を脈打たせながら精液を吐き出してしまい、菫子ちゃんは苦しそうに眉を歪めながらも何とか俺の精子を全て飲み干してくれた。
「ぷはぁっ‥‥。す、凄い量だったわね店長さん。‥‥こっちの世界には幻想郷ほどお相手がいないから、溜まっちゃってるのかしら?」
「あ、いやその‥‥ははは、気持ち良かったよ、菫子ちゃん」
俺が幻想郷から去った後、何だかんだで俺の幻想郷での女性関係が一部菫子ちゃんにばれてしまい、おかげでこうして時折皮肉を言われてしまうのである。まあそれでも、何だかんだで許してくれたけれど。ちなみにこちらの世界では、菫子ちゃん以外に肉体関係を結んだ相手は特にいない。
俺がズボンを上げて衣服を整えていると、菫子ちゃんは床に置いた鞄を拾って立ち上がり、店の出口へと歩きはじめた。
「それじゃあ店長さん、今度こそ私は帰るわね。明日、頑張ろうね」
菫子ちゃんは店の外に出て、歩き去っていった。
俺はズボンのベルトを締め直して、小さく息をついてから店の奥へと歩きはじめる。ちなみにこの店はかなり小さく、店の奥は大半をキッチンが占めており、他には小さなロッカールームがあるだけだった。俺の生活するスペースは全て二階になっている。
「明日の準備も万端だし、今日は早めに休むかな‥‥」
キッチンで明日の仕込み具合を再確認しつつ、俺は一人呟いた。
そして、そう言い終わるのとほぼ同時。
いきなり目の前の空間が、ぐにゃりと捻じ曲がるようにして歪んだ。突然のことに俺は驚いてしまうが、しかしよく考えるとその光景には見覚えがあった。歪んだ空間にはやがて裂け目がスゥ、と入り、そしてぱっくりと開く。幻想郷に居た時に、紫さんが使っていたスキマとかいう能力が、ちょうどこんな感じだった。
「はぁい、お元気かしら、洋菓子屋さん」
そのスキマから、ひょっこりと紫さんが美しい金髪を揺らしながら、姿を見せた。
「お、お久しぶりです、紫さん。まさかそんなふうに、突然いらっしゃるとは思ってませんでした」
「あら、霊夢を通じて手紙を取りに来い、と言ったのはあなたでしょう。いろいろと都合がついたから、博麗大結界を抜けて外の世界まで来てあげたのよ」
紫さんは紫色のワンピース型ドレスを身に着けており、相変わらず豊かな乳房の谷間が胸元から見え隠れしている。人間離れした美しい顔立ちも健在であり、こうしてしばらく現世で過ごしてみると、本当に幻想郷の妖怪や神々が並外れた美貌や可愛らしさを持ち合わせていたことを痛感する。
「そ、そうでしたか、ありがとうございます。この三ヶ月の間に全員分書き終えてますので、すぐに持って来ます」
俺は慌てて二階へ向かい、それぞれの宛名を書いた封書を約七十通分入れた紙袋を持って一階に戻る。紫さんはその間に店内を見て回っていたようで、店舗スペースの方から歩いて戻って来た。
「残念、どうやら明日開店みたいね。せっかくだから、あなたの作った洋菓子でもいただいてから帰ろうと思ったのだけれど」
「す、すみません、事前に来ると分かっていれば、俺もいろいろと準備したんですが‥‥。それにしても、妖怪である紫さんがこうして外の世界に出て来てしまうのは、大丈夫なんですか? 来てくれるよう頼んだ俺が言うのも何ですけど」
俺が尋ねると、紫さんはいつもの日傘を片手に笑みを浮かべながら答える。
「もちろん、良くないことね。私が滞在し続けることでこの世界に瘴気が漏れ出てしまい、その影響で心霊現象が起きたり、あるいはもっと良くないものを呼び寄せてしまう可能性もあるわね」
「え、そ、そうなんですか? お、俺の店は大丈夫でしょうか‥‥」
「ふふふ、その点なら大丈夫よ。この私を誰だと思っているのかしら? 境界を自在に操る大妖怪、八雲紫よ。スキマをくぐってここに来る直前に、私自身の妖怪と人の境界を操作して、限りなく人に近い状態に今はなっているわ。だから安心なさい」
「そ、そうなんですか、それは良かった。でもそんな状態で、あのスキマとかいう能力を使って幻想郷に帰れるんですか?」
人間に限りなく近いのであれば、妖力的なものは使えないのでは? という俺の疑問に対して、紫さんは頷きを返す。
「ええ、その通り。私自身には今その力は無いわ。でもその点は大丈夫よ。この日傘には、事前に私の妖力を込めてスキマ一回分だけ発動できるように細工を施してあるのよ。見ての通り、こうして日傘を振るえば幻想郷に帰るためにスキマが‥‥」
言いながら、紫さんは傘を上から下へと一振りする。しかし、特に目の前の空間が裂けたりすることはない。紫さんは首を傾げてから、再度傘を振る。しかし、結果は変わらない。
「紫さん、大丈夫ですか?」
「お、おかしいわね、確かに昨日の夜はこの傘に妖気を込めたはずだわ」
そう言って何度も傘を振るが、一向に変化がない。紫さんは冷や汗を一筋垂らしつつ、額に手を当てて考え込む。
「き、昨日は確かその後白玉楼で幽々子とお酒を飲んで‥‥。そういえば、私が酔って少し寝ちゃってた間に、起きないと悪戯するとか何とか幽々子が言ってたような‥‥まさか、あの子ったら!」
言いながら紫さんは日傘を手に取り、じっと模様を観察し、そして慌てた様子で声を上げた。
「こ、これは模様が似た別の傘じゃない! 幽々子ったら、何てことをしてくれたのよ!?」
「あ、あの、大丈夫ですか、紫さん? でもきっと紫さんのことだから、他にも帰る手段はあるんですよね?」
俺が問いかけると、紫さんは青ざめた表情で首を横に振る。
「‥‥無いわ。あなたのお店に瘴気を少しでも残さないように、限りなく自分を人間と同じ状態にしてしまったから、妖力は全く使えないのよ。藍が私の不在に気付けば、きっとここに迎えに来るかもしれないけれど、そもそも私は何ヶ月も自宅を留守にすることもザラだわ。藍が助けに来るのを待っても、いつになるか見当もつかないわね‥‥」
「そ、そうなんですか。一応聞きますが、紫さんはこっちの世界で暮らすための場所とか、お金なんかは持っているんでしょうか?」
「全く無いわ。な、何しろ手紙だけ受け取ったらすぐに帰るつもりだったから‥‥」
何ということだ。しかし、そもそもここに紫さんが来たのは俺が手紙を取りに来てくれるよう頼んだことが原因だ。まして幻想郷でも俺の命を取らずに洋菓子屋として生きて行く道を与えて、そして元の世界に戻る手筈まで整えてくれたのも紫さんだ。ひとまず、ここは俺が紫さんを助けてあげるべきだろう。
「わかりました紫さん、藍さんが迎えに来るまでの間、紫さんのことは俺が何とかします。‥‥といっても、あいにく開店を控えた状況で金銭に余裕が無いので、アパートなんかを借りることはできません。なので、この店で寝泊まりしていただくことになるのですが、それでもいいでしょうか?」
「わ、悪いわね洋菓子屋さん、気を使わせてしまって‥‥。でもまあ、せっかくこうして久々に外の世界へ出て来たことだし、藍には悪いけど結界の管理は全部任せて、私は羽根を伸ばさせてもらおうかしら」
切り替えの早いもので、紫さんは先ほどまでの青ざめた表情から一転、むしろこの状況を何だか楽しんでいるような明るい表情を浮かべていた。俺は藍さんの苦労を忍びながら、紫さんへ向けて声を上げた。
「ひとまず、最低限の着替えと日用品を買い揃える必要がありますね。安物しか買ってあげられませんが、これから近くのデパートに行ってきます。紫さんはどうしますか?」
「ふふっ、せっかくだから私もご一緒するわ。こうして外の世界を満喫するのも久しぶりね」
といった具合に、紫さんはすっかりこの状況を楽しみながら、俺とともに近くのデパートへと向かっていった。
一応、この世界でも違和感が無いようにと長い髪は後ろで束ねて、ドレスの上には俺のコートを羽織ってもらったのだが、それでも圧倒的な美貌を誇る紫さんは周囲の視線を集めてしまっていた。まして、そんな紫さんが俺の腕を積極的に組んで歩くものだから、余計目立ってしょうがない。
「あ、あの、紫さん。なぜ腕を組むんです?」
「ふふふ、殿方にエスコートいただくのだから、当然ではなくて? はぐれたら大変ですもの」
そうは言っても、豊かな胸が腕にむにむに当たって、股間がかなり危ない状況なのである。俺は必死に心を鎮めながら、洋服売り場を回って紫さんの服を物色していく。当然下着も購入することになるのだが、うっかり見てしまったブラのサイズはFだった。
やがて一通り必要そうな物を購入してから帰る頃には、外はすっかり暗くなってしまっていた。想定外の出費にはなってしまったが、まあ幻想郷でお世話になった紫さんのためなら安いものである。
店に戻った後は、紫さんと夕食を取って風呂を沸かし、先に紫さんを入れて食事の後片付けをしてから、俺も風呂に入った。
◇◇◇
「ふぅ‥‥いい湯だった」
言いながら二階の自室に戻ると、既に紫さんは就寝用のネグリジェを身に着けて、ベッドに腰掛けていた。いつもの帽子はベッドの脇に置いて、美しい金髪を露わにしている。このネグリジェはデパートで買った一番の安物だが、紫さんが着ているとものすごい高級品に見えてしまう。湯上がりでほんのり上気した様子の紫さんも凄まじく色気があって、この美女と同じ空間でいろいろと我慢が続くか不安になってしまう。
「と、とりあえずベッドは紫さんが使ってください。俺は予備の毛布をかぶって床に寝ますから」
狭いこの部屋には予備の布団も無く、体を横たえるだけのソファも置いていないのである。紫さんは俺の言葉を聞くと、少し考える素振りを見せてから答える。
「そうね、せっかくだからベッドを使わせてもらおうかしら。‥‥ねえ洋菓子屋さん、良かったら寝る前に、買っていただいた服が似合っているか、感想をいただけないかしら?」
そう言うと、紫さんはベッドから立ち上がってネグリジェ姿を俺に見せる。
「ええ、とても似合ってますよ」
「そう、ありがとう。なら、こっちはどうかしら?」
紫さんはネグリジェの裾を指先で摘まむと、あろうことか少しずつそれを捲り上げはじめる。当然のように、艶めかしい太ももが段々と露わになって行き、そしてその中に穿いた下着まで見えてしまう。
「ゆ、紫さん!? いやあの、似合ってますけど、それはあの‥‥」
「あら、下着だって服には変わりないでしょう?」
さらに紫さんは、背中に手を回してネグリジェの結び目をほどき、ぱさりと床に下ろしてしまう。ブラジャーに覆われた豊満な乳房も露わになるが、あまりに扇情的なその姿に俺はどうしても視線を逸らすことができない。ごくり、と自分が生唾を飲み込む音が聞こえる。
「ゆ、紫さん、それ以上からかわれると、ちょっと抑え切れなくなると思います」
「ふふ、それはつまり興奮してくれるくらい、よく似合っているということね? 嬉しいわ、洋菓子屋さん」
そう言うと、紫さんはベッドにどさりと倒れ込み、俺に向けて妖艶な視線を向ける。これ、完全に誘ってますよね。据え膳食わぬは男の恥、もはや言葉は不要だろう。俺はベッドに向けて歩み寄り、そして紫さんの上に跨がるようにして体を近付けてから、口を開く。
「‥‥いいんですね、紫さん?」
俺が尋ねると、紫さんは下から手を伸ばして俺の体を抱き寄せ、そしてこれが答えだと言わんばかりに自ら唇を重ねた。
ちゅぷ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅぅっ
どこか余裕を感じさせるような、触れる程度の口付けだった。俺は紫さんのペースに合わせて、こちらも急に舌をねじ込むようなことはせず、ベッドの上で体を寄せ合いながらじっくりと唇を重ね合わせていく。時折唇の間から漏れ出す紫さんの艶めかしい吐息が、たまらなく興奮を誘う。
俺と紫さんは、どちらからともなく自然に互いの指を絡め合って片手を繋ぎ、もう片方の手で互いの背中を抱き合う。俺の胸板には柔らかな乳房が押し付けられて、逆に俺も硬くなった肉棒を紫さんの下腹部に押し当てていた。紫さんの表情は次第にとろんと蕩けたように紅潮して行き、溢れ出る欲望のまま俺は紫さんの口内へと舌を這わせていく。
れろっ、じゅぷっ、れるるっ、ちゅむっ、じゅぷぷっ
紫さんもそれに応えて俺の舌を受け入れると、そこからは一気に口付けが激しさを増していく。繋いでいた手を解いて両手で互いをぎゅっと抱きしめ合いながら、交互に舌を相手の口内へと潜り込ませて唾液の音をじゅぷじゅぷと鳴らしつつ、唇や舌の粘膜が痺れるほどに激しく互いを求め合っていく。
そうして紫さんとの口付けに没頭していると、不意に紫さんが片手を俺の下半身へと伸ばしていった。細くしなやかなその指は、ズボン越しに俺の怒張した肉棒を優しく撫で回す。まるで一物の硬さや形を確認するかのような、丁寧なその動きに俺の一物はぴくぴくと震えてしまう。
「んっ、ちゅぅっ、れろっ‥‥ぷはっ、随分とお上手ですわね、洋菓子屋さん。それよりも、私一人だけ下着姿ではなんだか不公平ですわ。ちょっと失礼するわね」
そう言うと紫さんはまず俺のシャツの裾を掴み、そのままぐっと一気に捲り上げて上半身を裸にしてしまう。さらに、下半身のズボンも就寝用のスウェットパンツであったため、腰に手を当てると下着ごと一気に脱がされてしまった。ガチガチに怒張した肉棒がビンと姿を見せて、紫さんは満足げに微笑みを浮かべる。いかん、このままではペースを握られっぱなしになってしまう。
「それなら紫さんも、下着を脱がないといけませんね」
俺はそう言って、紫さんの背中に両手を回してブラのホックをぷつりと外す。そうしてブラを脱がすと、その豊満な乳房がたぷんと揺れながら俺の眼前に露わになる。乳輪も乳首も綺麗な桃色で、俺はその淫猥な光景に興奮してほとんど無意識のうちに、紫さんをベッドへと押し倒していた。
「あんっ、洋菓子屋さん、随分と興奮なさっているみたいね」
「紫さんがこんなに美しくて、エロい体をしているからですよ」
俺は紫さんの乳房へと両手を伸ばして行き、その柔らかく張りのある大きな乳房を揉みしだきはじめる。紫さんの乳房は手の平に収まり切らない程に豊満で、そして指を沈み込ませると官能的な柔らかさとともにむにむにと形を変えていく。それでいて、適度な張りと弾力も兼ね備えているため、まさに極上と言えるほどの揉み心地だった。
「あっ、んん‥‥はぁっ」
乳房を揉みはじめるとすぐに、紫さんの唇から悩ましい吐息が漏れはじめる。こうなると、もう俺も完全に欲情して止まらなくなってしまう。俺は紫さんの乳房を正面から鷲づかみにしたり、横から寄せるようにして揉みしだいたり、時折あえてやや強めにこね回し、緩急を交えてじっくりと紫さんを刺激していく。その間にも、乳首を指の間でコリコリと摘まみ、手の平で転がすようにくにくにと擦り、弄り回していく。次第に紫さんの乳首はピンと硬くなっていく。
俺は乳首へとしゃぶりついて、舌を這わせて口内でちゅうちゅうと吸い付き、そして軽く甘噛みして欲望のままに紫さんの乳房を蹂躙していく。
「あんっ、やぁっ、凄っ、洋菓子屋さんっ、上手過ぎっ‥‥」
言いながら、紫さんは下半身をもじもじと動かし始める。俺は乳房を刺激しながらもその動きを見逃さず、乳首へと舌を這わせながら片手を紫さんの下半身に伸ばしていく。すると予想通り、下着越しにじっとりと愛液による染みが出来ていた。俺は下着の上から指を秘所に当てて、くにくにと押し当てていく。
「ああっ、んっ、はぁっ‥‥」
「濡れちゃってるみたいですね、紫さん」
「ふふ‥‥せっかく買っていただいた下着を汚すのも悪いから、よければ脱がして下さるかしら?」
そんな事を言われて断る男がこの世にいるだろうか。俺は一度乳房から離れると、紫さんに言われた通り下着へと両手を添えて、そしてするすると脱がしていく。すぐに足下まで脱がし終えて、俺と紫さんはベッドの上で互いに一糸纏わぬ姿になる。俺はそのまま紫さんの股の間へと潜り込み、紫さんの秘所へと顔を近付けていく。
ちゅぅっ、じゅるるるっ、れろろっ、れるっ、ちゅぅぅぅ
「はぁっ、あああ‥‥あっ、そんなっ、いきなり激しくっ‥‥」
俺は紫さんの裂け目へ唇を当てると、既に溢れつつあった愛液を音を立てながら吸い付き、そして秘所の中へ押し込むようにして舌を這わせていく。紫さんは快楽に体をくねらせて、喘ぎ声を上げながら俺の愛撫に夢中になっていく。俺は紫さんの両足を抱えて腰ごとぐっと持ち上げるようにして、いわゆるマン繰り返しの体勢をとって執拗に紫さんの秘所を舌で舐め回していく。
「よ、洋菓子屋さんっ、あああっ、ダメっ、ちょっと、こ、ここまで気持ちいいのは計算外だから‥‥やああっ!」
次第に紫さんの表情からは余裕が失われて行き、もはや快楽のあまり喘ぎ声も抑え切れなくなっているようだった。であれば、このまま一気に攻めきってしまおう。俺は秘所から口を離すと、そのぐっしょりと愛液で濡れそぼった裂け目へと指を二本、一気にぐっと突き入れる。
ずぶっ、ぐちゅっ、ぐちょっ、ずぷぷっ、ずちゅっ
「あ、あああっ、ダメダメっ、お願いっ、少し、待って、本当に、イっちゃうからっ、やっ、ああああっ!」
ぷしゅう、びゅっ、びゅるるっ、ぷしゅっ、ぷしゅぅ
紫さんは秘所から盛大に潮を噴き出してしまい、俺の腕やらベッドのシーツをびっしょりと濡らしていく。俺が指を抜き去ると、びくん、びくんと腰を震わせながら紫さんはベッドに倒れ込む。
「ふぅ‥‥大丈夫ですか、紫さん?」
「はぁっ、はぁ‥‥さすが、幻想郷で数々の有力者を屈服させて来ただけのことはあるわね。正直、これほどとは思わなかったわ。‥‥けれど、今度はこちらの番ね」
そう言うと、紫さんはむくりと起き上がり、俺をベッドに仰向けて寝かせる。そして俺の下半身の方へと体を動かして行き、両手で俺の足をぐっと持ち上げる。一体どうする気なのだろうか、と思っていると紫さんは自身の太ももの上に俺の腰を乗せた。勃起した肉棒の目の前には、紫さんの豊満な乳房がたぷんと揺れる。なるほど、こう来るか。
「さて、覚悟してもらうわよ、洋菓子屋さん」
そんな嬉しい覚悟ならいつでも大歓迎である。そう思っていると、紫さんは俺の肉棒を自身の大きな乳房の谷間へと挟み込んでいく。俺の一物は乳房の温かい柔肉に覆われて、これから与えられるであろう快楽への期待にぴくんと震えてしまう。紫さんは唇の間から唾液を垂らして、谷間に流していく。それは当然俺の肉棒にも絡みついて行き、紫さんは乳房を横から押さえつつ上下にゆさゆさと揺らしはじめる。
ぬちゅっ、ずちゅっ、にゅるっ、ぐちゅっ
豊満で形の良い乳房が肉棒をすっぽりと覆い、唾液を潤滑油代わりにして柔らかい谷間の中でぐちゅぐちゅと扱かれていく。紫さんは美しく長い金髪を揺らしながら、時折淫猥に唾液を垂らしつつ乳房を上下にたぷたぷと揺らしていく。何よりも、紫さんのような並外れた美女がこのように卑猥な行為に没頭しているという、その光景がよりいっそう俺の興奮を増していく。
れろっ、ちゅぷっ、ちゅっ、れるるっ、ずちゅっ、ぬちゅっ
やがて紫さんは、乳房の間から顔を覗かせていた亀頭へと舌をれろれろと這わせ、そして唇で覆っていく。そうした動きの最中も、乳房は絶え間なく肉棒を挟み込んでぬるぬると扱き続けてくる。その光景の淫猥さに加え、直接一物へと与えられる快楽も極上であり、射精感がぐんぐん高まっていく。
「ゆ、紫さん、気持ち良過ぎですっ‥‥」
「れろっ、じゅるっ、ちゅぽっ‥‥ふふっ、そのままイっちゃいなさい」
そう言うと、紫さんはよりいっそう激しく乳房を上下にたぷたぷと揺らしつつ、唇で亀頭を覆い小刻みにじゅぽじゅぽと咥え込んでいく。もはや俺の一物はこれ以上無いほどの幸福に包まれながら、絶頂へと誘われて行く。
「くっ‥‥」
どくどくっ、びゅるっ、びゅるるっ、びゅーっ、どくん、どくっ、どぷぷっ
「んむっ、んん‥‥ゴクっ、ゴク、ゴクン‥‥ゴクゴクっ、ゴクン‥‥ぷはっ。ふふふ、たくさん射精して偉いわね、洋菓子屋さん。とっても美味しかったわ」
俺が紫さんの胸の間で絶頂を果たすと、紫さんは乳房で肉棒を抱きしめるかのようにぎゅっと両側から抱え込みながら、亀頭を咥えて迸る精液を一滴残さず飲み干していった。俺は凄まじい程の快楽に身を委ねながら、紫さんが精液を飲む淫猥な姿を堪能する。やがて射精が収まると、紫さんは亀頭から唇を離して乳房の間から一物を解放する。
しかし大量の精液を吐き出したはずのその肉棒は、どうやらまだ射精し足りないようで、まだギンギンに勃起したまま萎える気配を見せなかった。紫さんもそれに気付くと、さすがに少しばかり呆れたような表情を浮かべた。
「ま、まだ勃起したままなのね。あなたの絶倫ぶりは知っていたけれど、改めて目の当たりにするとなかなか凄いものがあるわね」
「い、いやあ、すみません紫さん」
「ふふっ、まあいいわ。それなら、きっちり満足させてあげないといけないわね。洋菓子屋さんはそのまま寝てていいわ。私がこのまま搾り尽くしてあげるから‥‥」
紫さんはそう言うと体を起こし、俺の腰の上に跨がるような体勢を取る。せっかく紫さんがそう言ってくれるのであれば、ひとまず身を任せることにしよう。
「お、お願いします、紫さん」
「ふふっ、いくら洋菓子屋さんといえど、果たしてこの私を満足させられるかしら‥‥んっ、あああっ‥‥」
紫さんは自身の膣口と亀頭の先端を触れさせると、少しの間じっくりとその感触を楽しむようにして、挿入せずに裂け目にくちゅくちゅと押し当てる。俺の亀頭は紫さんの秘所の内部に半分ほど侵入しては再び外に出されてしまい、焦らすようなその動きに肉棒はギンギンに滾ってしまう。
しかし紫さんも次第に欲望を我慢仕切れなくなってしまったようで、やがて少しずつ腰を下ろしはじめて、ずぷずぷと俺の肉棒が紫さんの膣内へと挿入されていく。
ずちゅっ、ずぷぷ‥‥ずっ、ぬちゅっ
「あっ、はあぁ‥‥か、硬くてっ、凄く熱いっ‥‥」
とうとう根元まで紫さんの膣内へ侵入を果たすと、同時に俺の肉棒はきゅっと熱い秘肉に覆われる。愛液をたっぷりと分泌させながら、熱く柔らかな秘肉で締め上げられるその感触は、天にも昇るような快楽を俺に容赦なく与えてくる。紫さんも俺の一物をじっくりと味わうかのように、腰を緩やかにくねらせて行く。
下から見上げた紫さんの肢体は、その美しく整った顔立ちや豊満で完璧な形の乳房は言うまでも無く、さらにシミ一つ無い白く美しい肌艶に、見事な程の腰のくびれまで、全てがもはや芸術品のような美しさを誇っていた。そんな女性が俺の腰の上で、一物を秘所で咥え込んで淫猥に腰をくねらせている。なんと素晴らしい光景か。
「あっ、んんっ、はっ、凄いっ、いいわっ、洋菓子屋さんっ‥‥」
やがて紫さんは呼吸を少しずつ荒げながら、腰を上下に振りはじめる。
ずぷっ、ずっ、ずちゅっ、ずぽっ、ずぷぷっ、ぐちゅっ
紫さんはそのきつく締まる秘肉で一物を扱き上げながら、快楽に夢中になって俺の上で腰を繰り返し上下させる。その動きに合わせて長く美しい金髪が少しずつ乱れ、豊満な乳房がたぷん、たぷんと淫靡に揺れ動く。あまりの気持ちよさに、俺はうっかり早撃ちしてしまわぬよう注意しながらも、一物へ与えられる温かな刺激と紫さんの乱れた姿を堪能していく。俺は下から手を伸ばし、紫さんの揺れる乳房をやや乱暴に鷲づかみにしてむにむにと揉みしだく。それに合わせて、紫さんの喘ぎ声も激しさを増していく。
「ああんっ、いいっ、洋菓子屋さんっ、凄いわっ、もっと奥まで、おちんぽっ、突き立ててっ」
そう言われたら、応えないわけには行かない。俺は紫さんが腰を振る動作に合わせて、下から腰を突き上げて紫さんの尻に叩きつけるようにして、膣奥へと一物を突き入れていく。
ぱんっ、ぱんっ、ずちゅっ、ずぽっ、ぱんっ
「ああああっ、それ凄いっ、ダメっ、それ以上されたらっ、変になるっ、やあああっ!」
少し激しくやり過ぎたためか、紫さんはあまりの快楽に体をびくびく震わせて俺の体の上にへなへなと倒れ込んでしまう。俺は一物を膣内へと挿入させたまま、一度動きを止めて紫さんの体をぎゅっと抱きしめる。紫さんはうっとりした表情を俺に向けると、そのまま唇を重ねてくる。
ちゅっ、じゅぷっ、れろっ、れるるっ、ちゅぅっ
舌を絡めて口付けを交わすと、紫さんの秘肉がきゅぅきゅぅと悦んでいるかのように、肉棒を締めつけてくる。俺の一物はガチガチに勃起してぴくぴく震えながら、それに応える。
「んっ、ちゅぅっ、れろっ‥‥ねえ洋菓子屋さん、今度はあなたに上から突いて欲しいわ」
「了解しました‥‥っと」
俺はそう答えると、紫さんの体を抱きかかえたままぐっと体を反転させて、紫さんをベッドに寝かせて正常位の体勢をとる。紫さんは下からうっとりと蕩けた視線を俺に向けており、俺はその期待に応えるべく紫さんの太ももをぐっと掴んで、腰を前後に動かしはじめる。
ずぽっ、ずぷっ、ずぷぷっ、ぐちゅっ、ずちゅっ
「やぁっ、奥までっ、洋菓子屋さんの熱いのがっ、届いてっ‥‥気持ち、いいっ、ああああっ!」
俺はガチガチに勃起した肉棒を、紫さんの熱く濡れた膣内へずぽずぽと繰り返し挿入させていく。紫さんは腰をくねらせて、乳房をゆさゆさと揺らしながら、喘ぎ声を上げて快楽に没頭していた。やがて紫さんが両手を俺の手へと伸ばして来て、二人の指を交互に絡めて恋人のように繋ぎつつも、俺は腰を夢中で振っていく。
次第に紫さんの膣内はさらに熱さを増して行き、繰り返しきゅうきゅうと収縮して肉棒へと激しい快楽を与えて来るようになる。おそらく絶頂が近いのだろう。当然ながら、俺の一物もあまりに強いその刺激にもはや我慢の限界で、びくびくと先ほどからだらしなく膣内で震えていた。
「ゆ、紫さんっ、もう出ますっ」
「あんっ、やぁっ、洋菓子屋さんっ、そのまま膣内にっ、熱いのを注ぎ込んでっ‥‥」
こっちの世界で迂闊に膣内出ししてはいろいろとまずいような気もするが、もはや俺の頭の中は紫さんの膣内に子種を注ぎ込みたいという、その欲望に完全に支配されていた。男として、これほどの美女と交わった以上その欲望に抗うのは不可能に近い。
ずぽっ、ずちゅっ、ずぷっ、ぐちゅっ、ずぽっ
腰の奥から熱いものが急速にこみ上げて来る。紫さんの秘所もぎゅっと搾り取るかのように一層強く締まり、俺の射精を促してくる。俺はあまりの気持ちよさに、頭が真っ白になってしまう。
「出しますよっ、紫さんっ」
どぴゅっ、びゅっ、びゅるるるっ、どくどくっ、どくん、びゅるっ、どぷぷっ
「あ、あ、ああああっ、精子っ、膣内で凄く出てるっ、あ、凄いっ、イくっ、イっちゃうっ、やああああっ!」
俺は紫さんの膣内へと凄まじい勢いでどくどくと射精してしまい、紫さんは絶頂して背中をぴくぴくと反らし軽く痙攣しながら、秘肉をきゅうきゅう収縮させて俺の精液を執拗に絞り上げていく。紫さんは両足を俺の腰の後ろに回してぎゅっと抱き寄せながら、両手も俺の背中に回して全身を密着させる。その体勢で俺と紫さんは口付けを軽く交わしながら、射精が収まってからもしばらくは繋がり合ったまま、快楽の余韻に二人で浸っていた。
その後、何だかんだで行為の片付けを終えてから、俺と紫さんは同じベッドで寝ることになった。まあ、あそこまでヤってしまったので今さら遠慮しても仕方ない。紫さんはベッドの中で、俺の腕を抱きながら口を開いた。
「幻想郷に自力で帰れなくなったのは痛手だけれど、そのおかげで洋菓子屋さんとこうして交わることが出来たわね。怪我の功名、といった所かしら?」
「いやあ、俺の方こそラッキーでしたよ。紫さんのような美しい方を抱けて、男冥利に尽きます」
「‥‥本当はね、あなたが次々に幻想郷の有力者を手籠めにするのを見ていて、私もあなたに興味を持っていたのよ。ただ、私と会うこと自体があなたの記憶を呼び覚ますきっかけになる可能性があったから、ずっと黙って見ているしかできなかったのよ」
「そ、そうだったんですか‥‥。何だかすみません、思えば幻想郷では女性を手籠めにしてばかりだったような気がします」
紫さんは俺の方を向くと、呆れたような笑みを浮かべる。そんな表情も美しい。
「ふふ、まったくよ。でもまあ、あなたのおかげで性格が丸くなったり、トラブルを起こさなくなった妖怪もいたから、幻想郷の管理者として私も結構助かっていたのよ。‥‥さて、そんなことよりも、こうして何も考えずにセックスに没頭できる環境も久しぶりだから、今夜の一回だけで終わらせる気は無いわよ。今日ももう一発して、明日以降も精液が枯れ果てるまで抱いてもらうから、覚悟することね」
「ひ、ひええ‥‥お手柔らかにお願いします」
◇◇◇
そうして、一週間ばかりが経過した。紫さんは宣言通り、毎晩俺と体を重ねては精液をこれでもかとばかりに搾り尽くし、俺も負けじと紫さんを何度も絶頂させて夜を過ごしていった。紫さんは昼間の間はずっと俺のベッドで寝て過ごし、夕方に軽く散歩する程度の外出をして、夜はセックス漬けという生活を送っていた。果たしてこれでいいのだろうか、と思いつつも俺は紫さんとの性生活があまりに素晴らし過ぎて、そんな爛れた毎日を過ごしてしまっていた。
そして、今夜もベッドの上で互いに服を脱ぎ、さて始めようかと思ったその時。
不意に部屋の中で空間がぐにゃりと歪み、そして空間の裂け目が出来てそこからひょっこりと、藍さんが姿を見せた。藍さんは、俺と紫さんが裸で抱き合っている姿を見ると、呆れて溜息を吐き出した。
「まったく、予想通りの光景ですね‥‥。ああ失礼、久しぶりですね洋菓子屋さん。そして紫様、早く幻想郷に帰りますよ」
「ら、藍さん!? お、お久しぶりです。いやあ、なんというかすみません、こんな格好で」
「いえ、それは予想していたので構いません。むしろ、これからという時にお邪魔して申し訳無いくらいです」
さすがは藍さん、こんな状況を目の前にしても落ち着いたものである。一方の紫さんはというと、俺の背中に隠れて藍さんへと焦ったような視線を向けていた。
「ど、どうしてこんなに早く迎えに来たのよ!? 普段から、一ヶ月くらいは留守にすることはザラなのに!」
「幽々子様から伝言を言付かった妖夢が、私の所に来たんです。『紫もいい息抜きになっただろうから、そろそろお迎えに行ってあげて』、と。さあ紫様、博麗大結界の管理は私だけでは大変なんですよ。大人しく幻想郷に帰ってください」
「い、嫌よ! 私はこのままここで、爛れた生活を飽きるまで続けるんだから!」
藍さんはその言葉に耳を貸さず、紫さんの体をひょいと脇に抱えてしまう。紫さんはじたばたともがくが、藍さんは淡々と紫さんを抱えてスキマへと戻っていく。去り際に、俺の方を向いて口を開く。
「本当は、私も少し洋菓子屋さんと遊んで行きたかったけれど‥‥残念ながら、外の世界に影響を与えないよう全身を結界で覆っているから、長居はできないのよ。また会えたらいいわね、洋菓子屋さん。お元気で」
「ら、藍さんもお元気で。皆さんによろしくお伝えください」
藍さんは最後に笑顔を返してから、紫さんを抱えたままスキマの向こう側へと姿を消して行った。スキマはすぐに閉じて、そこはもう何の変哲も無い空間が静かに佇んでいるだけだった。‥‥結局、当初の目的であった手紙はこの部屋に置きっ放しである。また取りに来てもらえるのだろうか。
とまあ、こんな具合に少々間抜けな幕引きながらも、俺と幻想郷の関わりは一旦の終焉を迎えることになった。これから先の未来で、何らかの異変で幻想郷の少女が外の世界に来たり、はたまた俺が幻想郷に再度行けるようになったりすれば嬉しいなあ、と俺はぼんやりと思う。そんな素敵な出来事が起こるかどうか、今の時点では当然まったく予想もできないけれど。仮に起こったとしたら、それはまた別のお話、ということになるのだろう。
おわり
砂糖菓子シリーズの作品をもろもろ既読推奨です。
外の世界へと帰還してまず視界に入ったのは、辺り一面に広がる海だった。
さらに周囲を見渡すと、どうやら自分がどこかの砂浜に立っていることに気付く。背後には木々が鬱蒼と茂る森があった。ここはどこだ。少なくとも、海が眼前に広がっているからには、外の世界であることは疑いようも無いのだが。
「ん、何だこれ?」
ふと足下を見ると、俺は紙が一枚石で固定されていることに気付く。拾い上げてみると、それはどうやら手紙のようだった。
『洋菓子屋さんへ。久しぶりに吸う外の世界の空気はどうかしら? あなたが今いる場所は、飛行機事故の現場から五キロほど離れた場所にある、無人島よ。あなたはそこに流れ着いて、記憶を失ったまま二年半の間生き延びていた‥‥ということにしておきなさい。少し前から藍と橙をそこに送り込んで、綺麗な水の小川を作らせたり、果物や食用の野草を植えさせておいたわ。これであなたが生き延びていたことも不自然ではなくなるはずよ! あとは、これから三日後に貨物船が普段の航路から外れてそこを通るよう、私が細工しておくわ。正午の頃に、煙を上げて助けを求めるといいわ。それでは、ご機嫌よう。 八雲紫
【追伸】この手紙は、読み終わり次第火にくべて燃やすこと』
なるほど、紫さんはそこまで考えていてくれたのか。手紙のすぐ近くには、ライターとサバイバルナイフがご丁寧に置いてあった。俺は紫さんに感謝しつつそれを拾い上げて、あと三日間を生き延びるべく森の中へ向かって行き、薪や食糧を探しはじめた。
◇◇◇
紫さんの手紙の通り三日後には貨物船が島の近くまで来て、俺の上げた狼煙に気付いて俺を救出してくれた。俺は、つい数日前まで記憶を失っていたことや、二年半前の飛行機事故で奇跡的に生き延びてこの島に流れ着いたことなどを船員に説明し、無事日本の本土まで送り届けてもらった。
その後は、当然死亡認定扱いになっていた戸籍を元に戻し、両親や知人にも一通り連絡して少しずつ元の生活へと戻って行った。奇跡的な生還を遂げたということで、少しだけニュースなんかで取り上げられもしたが、一ヶ月も経たないうちにそんな騒ぎも落ち着いていった。
それから三ヶ月あまりが経過して、俺はようやく以前と同じように、小さいながらも自分の洋菓子店を再び開くところまで漕ぎ着けることができた。幻想郷での暮らしとは違い、この現実世界はやたらと時間の流れが速いように感じてしまう。
「何をボサっとしてるのよ、店長さん。ほら、明日開店なんだから、もっとしっかり掃除しないとダメでしょ」
俺が物思いに耽っていると、バイトとしてここで働く予定の菫子ちゃんが声を上げた。ちなみに、既に推薦で進学も決定しているのでほとんど毎日、放課後にこの店でバイトしてくれることになっている。学生服の上からエプロンを羽織ったその姿が、とても可愛らしい。
「ああごめん、でも今日はこのくらいで大丈夫だよ。明日の開店前も掃除するから。今日はもう上がっていいよ、菫子ちゃん」
「はーい、分かりました。それじゃあお疲れ様、店長さん」
菫子ちゃんは笑顔でそう答えると、エプロンを外しながら店の奥へと歩き去って行く。こうしてスムーズに新しい店を開店に漕ぎ着けたのも、菫子ちゃんの熱心な協力あってのことなので、とても感謝している。
程なくして菫子ちゃんは制服姿で鞄を持って、店の奥から戻って来る。
「それじゃあ私は帰るね、店長さん。‥‥でもその前に、ちょっとだけ」
言いながら菫子ちゃんは鞄を床に置いて、俺の方にぐっと近付いて軽く背伸びをしてくる。俺はその意図を察して、菫子ちゃんの背中に手を回しつつ唇を重ねていく。
ちゅっ、ちゅぷ、れろ‥‥ちゅぅっ、ちゅむっ
まあ、何だかんだでこういう関係も続いてしまっている。
俺は菫子ちゃんの柔らかくぷにぷにした唇を、じっくりと味わうようにして口付けを交わしつつ舌を絡めて、唾液の混じり合う水音をじゅぷじゅぷと立てていく。といっても、菫子ちゃんが「ちょっとだけ」と言っていたように、明日は開店日のため長時間こうしているわけにもいかない。いかないのだが。
「んっ、ちゅぅっ、じゅぷ‥‥ぷはっ。ね、ねえ店長さん、硬くなっちゃった?」
菫子ちゃんが指摘する通り、唇を絡め合ううちに俺の一物はギンギンに膨れ上がってしまい、衣服越しに菫子ちゃんの柔らかい太ももに当たってしまっていた。
「い、いやまあこれは、仕方が無いというか‥‥。でも、明日は忙しくなるし、気にしなくていいよ」
「うーん‥‥。気にするな、というのは無理な話よね。大丈夫、すぐに出させてあげるから、そのまま立ってて。お店も汚さないようにするから」
そう言うと、菫子ちゃんは床に膝立ちの体勢で屈み込んで俺のズボンのベルトをかちゃかちゃと外しはじめる。短いスカートはいい感じに捲れて、菫子ちゃんのむっちりとした太ももがよく見える。こんな光景を目の前にして、欲望に打ち勝てる男がこの世にいるわけもないだろう。
「ご、ごめんね菫子ちゃん」
俺が言うのとほぼ同時に菫子ちゃんはベルトを外し終え、下着ごとズボンをぐいと脱がしてしまう。菫子ちゃんの眼前にはビンと勃起しきった肉棒がそそり立ち、少し顔を赤らめながら菫子ちゃんはその根元へそっと手を伸ばしていく。
「遠慮しないで、好きな時に出しちゃっていいから‥‥んっ、ちゅっ、ぺろっ」
菫子ちゃんはさらにぐっと屈みこんで、竿を手で持ち上げながら玉袋へ唇と舌を触れさせていく。
ぺろっ、れるっ、ちゅぅっ、れるれるっ、ちゅぽっ
もはや俺のツボをすっかり心得ている菫子ちゃんは、焦らすようにじっくりと玉袋全体へ舌をれろれろと丁寧に這わせ、時に唇で玉袋を覆い口の中でころころと転がしたりしながら、玉袋を唾液でぐっしょりと濡らしていく。同時に、竿に添えた手を小刻みに上下させて扱き、じわじわと快楽を高めていく。
「菫子ちゃんっ‥‥気持ちいいよ」
俺が呟くと、菫子ちゃんはちゅぽんと音を立てながら玉袋から唇を離し、こちらへ嬉しそうに笑みを向ける。しかしすぐにまた一物の方へ視線を戻すと、今度は竿の根元へと舌を這わせて少しずつ上へと移動させていく。そのまま可愛らしい舌先が裏筋を沿って上がって行き、やがて亀頭の先端へと到達する。菫子ちゃんは亀頭の回りへと舌をれろれろと絡め、ちゅっ、ちゅっ、とわざとらしく音を立てて亀頭の先端に唇でキスをする。その間も、絶え間なく片手で玉袋を優しくむにむにと揉んで、刺激を加えることも忘れない。
「それじゃあ‥‥我慢しないで口に出してね」
そう呟くと、菫子ちゃんは癖のある茶髪を片手で耳の上にかき上げながら、唇で亀頭を覆いはじめる。
じゅぷっ、ちゅむっ、ちゅぷぷ‥‥じゅっ、じゅぷっ、じゅぽっ
菫子ちゃんの柔らかな唇は俺の竿を覆い、温かい口の中で舌をれろれろと執拗に絡めながら前後に動きはじめる。俺の一物はすぐに菫子ちゃんの唾液でぐっしょり濡れそぼり、菫子ちゃんの唇が往復するのに合わせて、じゅぽじゅぽと淫猥な水音が響き渡る。菫子ちゃんはその動きに合わせて、竿の根元に添えた手も前後させて一物を扱いていく。俺を絶頂に導こうと懸命に奉仕しているその姿も扇情的で、俺は菫子ちゃんの唇の感触を堪能しつつその髪を撫でる。
じゅぽっ、じゅぷっ、ぐぷっ、じゅるるっ、れろれろっ
次第に菫子ちゃんの唇の動きはさらに早まって行き、俺の一物は快楽のあまりびくびくと震え出してしまう。絶頂を悟ったであろう菫子ちゃんは、一度俺の肉棒から口を離すと上目使いで俺に向けて口を開く。
「もうイきそう? 飲んであげるから、全部出しちゃってね」
俺が頷きを返すと、菫子ちゃんは再度肉棒を咥え込み、根元近くまで口内に含んだかと思うと勢い良く唇を上下に動かして扱きはじめる。両側で結んだおさげの髪を乱しながら、菫子ちゃんはじゅぽじゅぽと一物を咥えて刺激していく。俺の肉棒はその強い快楽にあっけなく屈してしまい、腰の奥から熱いものが一気に先端へと駆け上がってくる。
「出るよっ、菫子ちゃんっ‥‥」
「んっ、じゅぷっ、じゅぽっ‥‥んんんんっ!?」
どぴゅっ、びゅるるるっ、どくどくっ、どくん、びゅっ、びゅくくっ
菫子ちゃんが肉棒を深く咥え込んだタイミングで俺は達してしまい、びゅるびゅると喉奥へ容赦の無い射精をしてしまう。一瞬むせかけた菫子ちゃんだったが、それに耐えて口から精液をこぼさずに受け止め、そして喉を鳴らしてごくごくと飲みはじめる。
「んむっ、んんん‥‥んっ、ゴクっ、ゴク‥‥ゴクゴクっ、ゴクン‥‥んん‥‥ゴク」
俺が射精を続けている間も、菫子ちゃんは竿の根元を手でゆっくりと扱き続ける。俺は菫子ちゃんの口内で何度もどくどくと肉棒を脈打たせながら精液を吐き出してしまい、菫子ちゃんは苦しそうに眉を歪めながらも何とか俺の精子を全て飲み干してくれた。
「ぷはぁっ‥‥。す、凄い量だったわね店長さん。‥‥こっちの世界には幻想郷ほどお相手がいないから、溜まっちゃってるのかしら?」
「あ、いやその‥‥ははは、気持ち良かったよ、菫子ちゃん」
俺が幻想郷から去った後、何だかんだで俺の幻想郷での女性関係が一部菫子ちゃんにばれてしまい、おかげでこうして時折皮肉を言われてしまうのである。まあそれでも、何だかんだで許してくれたけれど。ちなみにこちらの世界では、菫子ちゃん以外に肉体関係を結んだ相手は特にいない。
俺がズボンを上げて衣服を整えていると、菫子ちゃんは床に置いた鞄を拾って立ち上がり、店の出口へと歩きはじめた。
「それじゃあ店長さん、今度こそ私は帰るわね。明日、頑張ろうね」
菫子ちゃんは店の外に出て、歩き去っていった。
俺はズボンのベルトを締め直して、小さく息をついてから店の奥へと歩きはじめる。ちなみにこの店はかなり小さく、店の奥は大半をキッチンが占めており、他には小さなロッカールームがあるだけだった。俺の生活するスペースは全て二階になっている。
「明日の準備も万端だし、今日は早めに休むかな‥‥」
キッチンで明日の仕込み具合を再確認しつつ、俺は一人呟いた。
そして、そう言い終わるのとほぼ同時。
いきなり目の前の空間が、ぐにゃりと捻じ曲がるようにして歪んだ。突然のことに俺は驚いてしまうが、しかしよく考えるとその光景には見覚えがあった。歪んだ空間にはやがて裂け目がスゥ、と入り、そしてぱっくりと開く。幻想郷に居た時に、紫さんが使っていたスキマとかいう能力が、ちょうどこんな感じだった。
「はぁい、お元気かしら、洋菓子屋さん」
そのスキマから、ひょっこりと紫さんが美しい金髪を揺らしながら、姿を見せた。
「お、お久しぶりです、紫さん。まさかそんなふうに、突然いらっしゃるとは思ってませんでした」
「あら、霊夢を通じて手紙を取りに来い、と言ったのはあなたでしょう。いろいろと都合がついたから、博麗大結界を抜けて外の世界まで来てあげたのよ」
紫さんは紫色のワンピース型ドレスを身に着けており、相変わらず豊かな乳房の谷間が胸元から見え隠れしている。人間離れした美しい顔立ちも健在であり、こうしてしばらく現世で過ごしてみると、本当に幻想郷の妖怪や神々が並外れた美貌や可愛らしさを持ち合わせていたことを痛感する。
「そ、そうでしたか、ありがとうございます。この三ヶ月の間に全員分書き終えてますので、すぐに持って来ます」
俺は慌てて二階へ向かい、それぞれの宛名を書いた封書を約七十通分入れた紙袋を持って一階に戻る。紫さんはその間に店内を見て回っていたようで、店舗スペースの方から歩いて戻って来た。
「残念、どうやら明日開店みたいね。せっかくだから、あなたの作った洋菓子でもいただいてから帰ろうと思ったのだけれど」
「す、すみません、事前に来ると分かっていれば、俺もいろいろと準備したんですが‥‥。それにしても、妖怪である紫さんがこうして外の世界に出て来てしまうのは、大丈夫なんですか? 来てくれるよう頼んだ俺が言うのも何ですけど」
俺が尋ねると、紫さんはいつもの日傘を片手に笑みを浮かべながら答える。
「もちろん、良くないことね。私が滞在し続けることでこの世界に瘴気が漏れ出てしまい、その影響で心霊現象が起きたり、あるいはもっと良くないものを呼び寄せてしまう可能性もあるわね」
「え、そ、そうなんですか? お、俺の店は大丈夫でしょうか‥‥」
「ふふふ、その点なら大丈夫よ。この私を誰だと思っているのかしら? 境界を自在に操る大妖怪、八雲紫よ。スキマをくぐってここに来る直前に、私自身の妖怪と人の境界を操作して、限りなく人に近い状態に今はなっているわ。だから安心なさい」
「そ、そうなんですか、それは良かった。でもそんな状態で、あのスキマとかいう能力を使って幻想郷に帰れるんですか?」
人間に限りなく近いのであれば、妖力的なものは使えないのでは? という俺の疑問に対して、紫さんは頷きを返す。
「ええ、その通り。私自身には今その力は無いわ。でもその点は大丈夫よ。この日傘には、事前に私の妖力を込めてスキマ一回分だけ発動できるように細工を施してあるのよ。見ての通り、こうして日傘を振るえば幻想郷に帰るためにスキマが‥‥」
言いながら、紫さんは傘を上から下へと一振りする。しかし、特に目の前の空間が裂けたりすることはない。紫さんは首を傾げてから、再度傘を振る。しかし、結果は変わらない。
「紫さん、大丈夫ですか?」
「お、おかしいわね、確かに昨日の夜はこの傘に妖気を込めたはずだわ」
そう言って何度も傘を振るが、一向に変化がない。紫さんは冷や汗を一筋垂らしつつ、額に手を当てて考え込む。
「き、昨日は確かその後白玉楼で幽々子とお酒を飲んで‥‥。そういえば、私が酔って少し寝ちゃってた間に、起きないと悪戯するとか何とか幽々子が言ってたような‥‥まさか、あの子ったら!」
言いながら紫さんは日傘を手に取り、じっと模様を観察し、そして慌てた様子で声を上げた。
「こ、これは模様が似た別の傘じゃない! 幽々子ったら、何てことをしてくれたのよ!?」
「あ、あの、大丈夫ですか、紫さん? でもきっと紫さんのことだから、他にも帰る手段はあるんですよね?」
俺が問いかけると、紫さんは青ざめた表情で首を横に振る。
「‥‥無いわ。あなたのお店に瘴気を少しでも残さないように、限りなく自分を人間と同じ状態にしてしまったから、妖力は全く使えないのよ。藍が私の不在に気付けば、きっとここに迎えに来るかもしれないけれど、そもそも私は何ヶ月も自宅を留守にすることもザラだわ。藍が助けに来るのを待っても、いつになるか見当もつかないわね‥‥」
「そ、そうなんですか。一応聞きますが、紫さんはこっちの世界で暮らすための場所とか、お金なんかは持っているんでしょうか?」
「全く無いわ。な、何しろ手紙だけ受け取ったらすぐに帰るつもりだったから‥‥」
何ということだ。しかし、そもそもここに紫さんが来たのは俺が手紙を取りに来てくれるよう頼んだことが原因だ。まして幻想郷でも俺の命を取らずに洋菓子屋として生きて行く道を与えて、そして元の世界に戻る手筈まで整えてくれたのも紫さんだ。ひとまず、ここは俺が紫さんを助けてあげるべきだろう。
「わかりました紫さん、藍さんが迎えに来るまでの間、紫さんのことは俺が何とかします。‥‥といっても、あいにく開店を控えた状況で金銭に余裕が無いので、アパートなんかを借りることはできません。なので、この店で寝泊まりしていただくことになるのですが、それでもいいでしょうか?」
「わ、悪いわね洋菓子屋さん、気を使わせてしまって‥‥。でもまあ、せっかくこうして久々に外の世界へ出て来たことだし、藍には悪いけど結界の管理は全部任せて、私は羽根を伸ばさせてもらおうかしら」
切り替えの早いもので、紫さんは先ほどまでの青ざめた表情から一転、むしろこの状況を何だか楽しんでいるような明るい表情を浮かべていた。俺は藍さんの苦労を忍びながら、紫さんへ向けて声を上げた。
「ひとまず、最低限の着替えと日用品を買い揃える必要がありますね。安物しか買ってあげられませんが、これから近くのデパートに行ってきます。紫さんはどうしますか?」
「ふふっ、せっかくだから私もご一緒するわ。こうして外の世界を満喫するのも久しぶりね」
といった具合に、紫さんはすっかりこの状況を楽しみながら、俺とともに近くのデパートへと向かっていった。
一応、この世界でも違和感が無いようにと長い髪は後ろで束ねて、ドレスの上には俺のコートを羽織ってもらったのだが、それでも圧倒的な美貌を誇る紫さんは周囲の視線を集めてしまっていた。まして、そんな紫さんが俺の腕を積極的に組んで歩くものだから、余計目立ってしょうがない。
「あ、あの、紫さん。なぜ腕を組むんです?」
「ふふふ、殿方にエスコートいただくのだから、当然ではなくて? はぐれたら大変ですもの」
そうは言っても、豊かな胸が腕にむにむに当たって、股間がかなり危ない状況なのである。俺は必死に心を鎮めながら、洋服売り場を回って紫さんの服を物色していく。当然下着も購入することになるのだが、うっかり見てしまったブラのサイズはFだった。
やがて一通り必要そうな物を購入してから帰る頃には、外はすっかり暗くなってしまっていた。想定外の出費にはなってしまったが、まあ幻想郷でお世話になった紫さんのためなら安いものである。
店に戻った後は、紫さんと夕食を取って風呂を沸かし、先に紫さんを入れて食事の後片付けをしてから、俺も風呂に入った。
◇◇◇
「ふぅ‥‥いい湯だった」
言いながら二階の自室に戻ると、既に紫さんは就寝用のネグリジェを身に着けて、ベッドに腰掛けていた。いつもの帽子はベッドの脇に置いて、美しい金髪を露わにしている。このネグリジェはデパートで買った一番の安物だが、紫さんが着ているとものすごい高級品に見えてしまう。湯上がりでほんのり上気した様子の紫さんも凄まじく色気があって、この美女と同じ空間でいろいろと我慢が続くか不安になってしまう。
「と、とりあえずベッドは紫さんが使ってください。俺は予備の毛布をかぶって床に寝ますから」
狭いこの部屋には予備の布団も無く、体を横たえるだけのソファも置いていないのである。紫さんは俺の言葉を聞くと、少し考える素振りを見せてから答える。
「そうね、せっかくだからベッドを使わせてもらおうかしら。‥‥ねえ洋菓子屋さん、良かったら寝る前に、買っていただいた服が似合っているか、感想をいただけないかしら?」
そう言うと、紫さんはベッドから立ち上がってネグリジェ姿を俺に見せる。
「ええ、とても似合ってますよ」
「そう、ありがとう。なら、こっちはどうかしら?」
紫さんはネグリジェの裾を指先で摘まむと、あろうことか少しずつそれを捲り上げはじめる。当然のように、艶めかしい太ももが段々と露わになって行き、そしてその中に穿いた下着まで見えてしまう。
「ゆ、紫さん!? いやあの、似合ってますけど、それはあの‥‥」
「あら、下着だって服には変わりないでしょう?」
さらに紫さんは、背中に手を回してネグリジェの結び目をほどき、ぱさりと床に下ろしてしまう。ブラジャーに覆われた豊満な乳房も露わになるが、あまりに扇情的なその姿に俺はどうしても視線を逸らすことができない。ごくり、と自分が生唾を飲み込む音が聞こえる。
「ゆ、紫さん、それ以上からかわれると、ちょっと抑え切れなくなると思います」
「ふふ、それはつまり興奮してくれるくらい、よく似合っているということね? 嬉しいわ、洋菓子屋さん」
そう言うと、紫さんはベッドにどさりと倒れ込み、俺に向けて妖艶な視線を向ける。これ、完全に誘ってますよね。据え膳食わぬは男の恥、もはや言葉は不要だろう。俺はベッドに向けて歩み寄り、そして紫さんの上に跨がるようにして体を近付けてから、口を開く。
「‥‥いいんですね、紫さん?」
俺が尋ねると、紫さんは下から手を伸ばして俺の体を抱き寄せ、そしてこれが答えだと言わんばかりに自ら唇を重ねた。
ちゅぷ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅぅっ
どこか余裕を感じさせるような、触れる程度の口付けだった。俺は紫さんのペースに合わせて、こちらも急に舌をねじ込むようなことはせず、ベッドの上で体を寄せ合いながらじっくりと唇を重ね合わせていく。時折唇の間から漏れ出す紫さんの艶めかしい吐息が、たまらなく興奮を誘う。
俺と紫さんは、どちらからともなく自然に互いの指を絡め合って片手を繋ぎ、もう片方の手で互いの背中を抱き合う。俺の胸板には柔らかな乳房が押し付けられて、逆に俺も硬くなった肉棒を紫さんの下腹部に押し当てていた。紫さんの表情は次第にとろんと蕩けたように紅潮して行き、溢れ出る欲望のまま俺は紫さんの口内へと舌を這わせていく。
れろっ、じゅぷっ、れるるっ、ちゅむっ、じゅぷぷっ
紫さんもそれに応えて俺の舌を受け入れると、そこからは一気に口付けが激しさを増していく。繋いでいた手を解いて両手で互いをぎゅっと抱きしめ合いながら、交互に舌を相手の口内へと潜り込ませて唾液の音をじゅぷじゅぷと鳴らしつつ、唇や舌の粘膜が痺れるほどに激しく互いを求め合っていく。
そうして紫さんとの口付けに没頭していると、不意に紫さんが片手を俺の下半身へと伸ばしていった。細くしなやかなその指は、ズボン越しに俺の怒張した肉棒を優しく撫で回す。まるで一物の硬さや形を確認するかのような、丁寧なその動きに俺の一物はぴくぴくと震えてしまう。
「んっ、ちゅぅっ、れろっ‥‥ぷはっ、随分とお上手ですわね、洋菓子屋さん。それよりも、私一人だけ下着姿ではなんだか不公平ですわ。ちょっと失礼するわね」
そう言うと紫さんはまず俺のシャツの裾を掴み、そのままぐっと一気に捲り上げて上半身を裸にしてしまう。さらに、下半身のズボンも就寝用のスウェットパンツであったため、腰に手を当てると下着ごと一気に脱がされてしまった。ガチガチに怒張した肉棒がビンと姿を見せて、紫さんは満足げに微笑みを浮かべる。いかん、このままではペースを握られっぱなしになってしまう。
「それなら紫さんも、下着を脱がないといけませんね」
俺はそう言って、紫さんの背中に両手を回してブラのホックをぷつりと外す。そうしてブラを脱がすと、その豊満な乳房がたぷんと揺れながら俺の眼前に露わになる。乳輪も乳首も綺麗な桃色で、俺はその淫猥な光景に興奮してほとんど無意識のうちに、紫さんをベッドへと押し倒していた。
「あんっ、洋菓子屋さん、随分と興奮なさっているみたいね」
「紫さんがこんなに美しくて、エロい体をしているからですよ」
俺は紫さんの乳房へと両手を伸ばして行き、その柔らかく張りのある大きな乳房を揉みしだきはじめる。紫さんの乳房は手の平に収まり切らない程に豊満で、そして指を沈み込ませると官能的な柔らかさとともにむにむにと形を変えていく。それでいて、適度な張りと弾力も兼ね備えているため、まさに極上と言えるほどの揉み心地だった。
「あっ、んん‥‥はぁっ」
乳房を揉みはじめるとすぐに、紫さんの唇から悩ましい吐息が漏れはじめる。こうなると、もう俺も完全に欲情して止まらなくなってしまう。俺は紫さんの乳房を正面から鷲づかみにしたり、横から寄せるようにして揉みしだいたり、時折あえてやや強めにこね回し、緩急を交えてじっくりと紫さんを刺激していく。その間にも、乳首を指の間でコリコリと摘まみ、手の平で転がすようにくにくにと擦り、弄り回していく。次第に紫さんの乳首はピンと硬くなっていく。
俺は乳首へとしゃぶりついて、舌を這わせて口内でちゅうちゅうと吸い付き、そして軽く甘噛みして欲望のままに紫さんの乳房を蹂躙していく。
「あんっ、やぁっ、凄っ、洋菓子屋さんっ、上手過ぎっ‥‥」
言いながら、紫さんは下半身をもじもじと動かし始める。俺は乳房を刺激しながらもその動きを見逃さず、乳首へと舌を這わせながら片手を紫さんの下半身に伸ばしていく。すると予想通り、下着越しにじっとりと愛液による染みが出来ていた。俺は下着の上から指を秘所に当てて、くにくにと押し当てていく。
「ああっ、んっ、はぁっ‥‥」
「濡れちゃってるみたいですね、紫さん」
「ふふ‥‥せっかく買っていただいた下着を汚すのも悪いから、よければ脱がして下さるかしら?」
そんな事を言われて断る男がこの世にいるだろうか。俺は一度乳房から離れると、紫さんに言われた通り下着へと両手を添えて、そしてするすると脱がしていく。すぐに足下まで脱がし終えて、俺と紫さんはベッドの上で互いに一糸纏わぬ姿になる。俺はそのまま紫さんの股の間へと潜り込み、紫さんの秘所へと顔を近付けていく。
ちゅぅっ、じゅるるるっ、れろろっ、れるっ、ちゅぅぅぅ
「はぁっ、あああ‥‥あっ、そんなっ、いきなり激しくっ‥‥」
俺は紫さんの裂け目へ唇を当てると、既に溢れつつあった愛液を音を立てながら吸い付き、そして秘所の中へ押し込むようにして舌を這わせていく。紫さんは快楽に体をくねらせて、喘ぎ声を上げながら俺の愛撫に夢中になっていく。俺は紫さんの両足を抱えて腰ごとぐっと持ち上げるようにして、いわゆるマン繰り返しの体勢をとって執拗に紫さんの秘所を舌で舐め回していく。
「よ、洋菓子屋さんっ、あああっ、ダメっ、ちょっと、こ、ここまで気持ちいいのは計算外だから‥‥やああっ!」
次第に紫さんの表情からは余裕が失われて行き、もはや快楽のあまり喘ぎ声も抑え切れなくなっているようだった。であれば、このまま一気に攻めきってしまおう。俺は秘所から口を離すと、そのぐっしょりと愛液で濡れそぼった裂け目へと指を二本、一気にぐっと突き入れる。
ずぶっ、ぐちゅっ、ぐちょっ、ずぷぷっ、ずちゅっ
「あ、あああっ、ダメダメっ、お願いっ、少し、待って、本当に、イっちゃうからっ、やっ、ああああっ!」
ぷしゅう、びゅっ、びゅるるっ、ぷしゅっ、ぷしゅぅ
紫さんは秘所から盛大に潮を噴き出してしまい、俺の腕やらベッドのシーツをびっしょりと濡らしていく。俺が指を抜き去ると、びくん、びくんと腰を震わせながら紫さんはベッドに倒れ込む。
「ふぅ‥‥大丈夫ですか、紫さん?」
「はぁっ、はぁ‥‥さすが、幻想郷で数々の有力者を屈服させて来ただけのことはあるわね。正直、これほどとは思わなかったわ。‥‥けれど、今度はこちらの番ね」
そう言うと、紫さんはむくりと起き上がり、俺をベッドに仰向けて寝かせる。そして俺の下半身の方へと体を動かして行き、両手で俺の足をぐっと持ち上げる。一体どうする気なのだろうか、と思っていると紫さんは自身の太ももの上に俺の腰を乗せた。勃起した肉棒の目の前には、紫さんの豊満な乳房がたぷんと揺れる。なるほど、こう来るか。
「さて、覚悟してもらうわよ、洋菓子屋さん」
そんな嬉しい覚悟ならいつでも大歓迎である。そう思っていると、紫さんは俺の肉棒を自身の大きな乳房の谷間へと挟み込んでいく。俺の一物は乳房の温かい柔肉に覆われて、これから与えられるであろう快楽への期待にぴくんと震えてしまう。紫さんは唇の間から唾液を垂らして、谷間に流していく。それは当然俺の肉棒にも絡みついて行き、紫さんは乳房を横から押さえつつ上下にゆさゆさと揺らしはじめる。
ぬちゅっ、ずちゅっ、にゅるっ、ぐちゅっ
豊満で形の良い乳房が肉棒をすっぽりと覆い、唾液を潤滑油代わりにして柔らかい谷間の中でぐちゅぐちゅと扱かれていく。紫さんは美しく長い金髪を揺らしながら、時折淫猥に唾液を垂らしつつ乳房を上下にたぷたぷと揺らしていく。何よりも、紫さんのような並外れた美女がこのように卑猥な行為に没頭しているという、その光景がよりいっそう俺の興奮を増していく。
れろっ、ちゅぷっ、ちゅっ、れるるっ、ずちゅっ、ぬちゅっ
やがて紫さんは、乳房の間から顔を覗かせていた亀頭へと舌をれろれろと這わせ、そして唇で覆っていく。そうした動きの最中も、乳房は絶え間なく肉棒を挟み込んでぬるぬると扱き続けてくる。その光景の淫猥さに加え、直接一物へと与えられる快楽も極上であり、射精感がぐんぐん高まっていく。
「ゆ、紫さん、気持ち良過ぎですっ‥‥」
「れろっ、じゅるっ、ちゅぽっ‥‥ふふっ、そのままイっちゃいなさい」
そう言うと、紫さんはよりいっそう激しく乳房を上下にたぷたぷと揺らしつつ、唇で亀頭を覆い小刻みにじゅぽじゅぽと咥え込んでいく。もはや俺の一物はこれ以上無いほどの幸福に包まれながら、絶頂へと誘われて行く。
「くっ‥‥」
どくどくっ、びゅるっ、びゅるるっ、びゅーっ、どくん、どくっ、どぷぷっ
「んむっ、んん‥‥ゴクっ、ゴク、ゴクン‥‥ゴクゴクっ、ゴクン‥‥ぷはっ。ふふふ、たくさん射精して偉いわね、洋菓子屋さん。とっても美味しかったわ」
俺が紫さんの胸の間で絶頂を果たすと、紫さんは乳房で肉棒を抱きしめるかのようにぎゅっと両側から抱え込みながら、亀頭を咥えて迸る精液を一滴残さず飲み干していった。俺は凄まじい程の快楽に身を委ねながら、紫さんが精液を飲む淫猥な姿を堪能する。やがて射精が収まると、紫さんは亀頭から唇を離して乳房の間から一物を解放する。
しかし大量の精液を吐き出したはずのその肉棒は、どうやらまだ射精し足りないようで、まだギンギンに勃起したまま萎える気配を見せなかった。紫さんもそれに気付くと、さすがに少しばかり呆れたような表情を浮かべた。
「ま、まだ勃起したままなのね。あなたの絶倫ぶりは知っていたけれど、改めて目の当たりにするとなかなか凄いものがあるわね」
「い、いやあ、すみません紫さん」
「ふふっ、まあいいわ。それなら、きっちり満足させてあげないといけないわね。洋菓子屋さんはそのまま寝てていいわ。私がこのまま搾り尽くしてあげるから‥‥」
紫さんはそう言うと体を起こし、俺の腰の上に跨がるような体勢を取る。せっかく紫さんがそう言ってくれるのであれば、ひとまず身を任せることにしよう。
「お、お願いします、紫さん」
「ふふっ、いくら洋菓子屋さんといえど、果たしてこの私を満足させられるかしら‥‥んっ、あああっ‥‥」
紫さんは自身の膣口と亀頭の先端を触れさせると、少しの間じっくりとその感触を楽しむようにして、挿入せずに裂け目にくちゅくちゅと押し当てる。俺の亀頭は紫さんの秘所の内部に半分ほど侵入しては再び外に出されてしまい、焦らすようなその動きに肉棒はギンギンに滾ってしまう。
しかし紫さんも次第に欲望を我慢仕切れなくなってしまったようで、やがて少しずつ腰を下ろしはじめて、ずぷずぷと俺の肉棒が紫さんの膣内へと挿入されていく。
ずちゅっ、ずぷぷ‥‥ずっ、ぬちゅっ
「あっ、はあぁ‥‥か、硬くてっ、凄く熱いっ‥‥」
とうとう根元まで紫さんの膣内へ侵入を果たすと、同時に俺の肉棒はきゅっと熱い秘肉に覆われる。愛液をたっぷりと分泌させながら、熱く柔らかな秘肉で締め上げられるその感触は、天にも昇るような快楽を俺に容赦なく与えてくる。紫さんも俺の一物をじっくりと味わうかのように、腰を緩やかにくねらせて行く。
下から見上げた紫さんの肢体は、その美しく整った顔立ちや豊満で完璧な形の乳房は言うまでも無く、さらにシミ一つ無い白く美しい肌艶に、見事な程の腰のくびれまで、全てがもはや芸術品のような美しさを誇っていた。そんな女性が俺の腰の上で、一物を秘所で咥え込んで淫猥に腰をくねらせている。なんと素晴らしい光景か。
「あっ、んんっ、はっ、凄いっ、いいわっ、洋菓子屋さんっ‥‥」
やがて紫さんは呼吸を少しずつ荒げながら、腰を上下に振りはじめる。
ずぷっ、ずっ、ずちゅっ、ずぽっ、ずぷぷっ、ぐちゅっ
紫さんはそのきつく締まる秘肉で一物を扱き上げながら、快楽に夢中になって俺の上で腰を繰り返し上下させる。その動きに合わせて長く美しい金髪が少しずつ乱れ、豊満な乳房がたぷん、たぷんと淫靡に揺れ動く。あまりの気持ちよさに、俺はうっかり早撃ちしてしまわぬよう注意しながらも、一物へ与えられる温かな刺激と紫さんの乱れた姿を堪能していく。俺は下から手を伸ばし、紫さんの揺れる乳房をやや乱暴に鷲づかみにしてむにむにと揉みしだく。それに合わせて、紫さんの喘ぎ声も激しさを増していく。
「ああんっ、いいっ、洋菓子屋さんっ、凄いわっ、もっと奥まで、おちんぽっ、突き立ててっ」
そう言われたら、応えないわけには行かない。俺は紫さんが腰を振る動作に合わせて、下から腰を突き上げて紫さんの尻に叩きつけるようにして、膣奥へと一物を突き入れていく。
ぱんっ、ぱんっ、ずちゅっ、ずぽっ、ぱんっ
「ああああっ、それ凄いっ、ダメっ、それ以上されたらっ、変になるっ、やあああっ!」
少し激しくやり過ぎたためか、紫さんはあまりの快楽に体をびくびく震わせて俺の体の上にへなへなと倒れ込んでしまう。俺は一物を膣内へと挿入させたまま、一度動きを止めて紫さんの体をぎゅっと抱きしめる。紫さんはうっとりした表情を俺に向けると、そのまま唇を重ねてくる。
ちゅっ、じゅぷっ、れろっ、れるるっ、ちゅぅっ
舌を絡めて口付けを交わすと、紫さんの秘肉がきゅぅきゅぅと悦んでいるかのように、肉棒を締めつけてくる。俺の一物はガチガチに勃起してぴくぴく震えながら、それに応える。
「んっ、ちゅぅっ、れろっ‥‥ねえ洋菓子屋さん、今度はあなたに上から突いて欲しいわ」
「了解しました‥‥っと」
俺はそう答えると、紫さんの体を抱きかかえたままぐっと体を反転させて、紫さんをベッドに寝かせて正常位の体勢をとる。紫さんは下からうっとりと蕩けた視線を俺に向けており、俺はその期待に応えるべく紫さんの太ももをぐっと掴んで、腰を前後に動かしはじめる。
ずぽっ、ずぷっ、ずぷぷっ、ぐちゅっ、ずちゅっ
「やぁっ、奥までっ、洋菓子屋さんの熱いのがっ、届いてっ‥‥気持ち、いいっ、ああああっ!」
俺はガチガチに勃起した肉棒を、紫さんの熱く濡れた膣内へずぽずぽと繰り返し挿入させていく。紫さんは腰をくねらせて、乳房をゆさゆさと揺らしながら、喘ぎ声を上げて快楽に没頭していた。やがて紫さんが両手を俺の手へと伸ばして来て、二人の指を交互に絡めて恋人のように繋ぎつつも、俺は腰を夢中で振っていく。
次第に紫さんの膣内はさらに熱さを増して行き、繰り返しきゅうきゅうと収縮して肉棒へと激しい快楽を与えて来るようになる。おそらく絶頂が近いのだろう。当然ながら、俺の一物もあまりに強いその刺激にもはや我慢の限界で、びくびくと先ほどからだらしなく膣内で震えていた。
「ゆ、紫さんっ、もう出ますっ」
「あんっ、やぁっ、洋菓子屋さんっ、そのまま膣内にっ、熱いのを注ぎ込んでっ‥‥」
こっちの世界で迂闊に膣内出ししてはいろいろとまずいような気もするが、もはや俺の頭の中は紫さんの膣内に子種を注ぎ込みたいという、その欲望に完全に支配されていた。男として、これほどの美女と交わった以上その欲望に抗うのは不可能に近い。
ずぽっ、ずちゅっ、ずぷっ、ぐちゅっ、ずぽっ
腰の奥から熱いものが急速にこみ上げて来る。紫さんの秘所もぎゅっと搾り取るかのように一層強く締まり、俺の射精を促してくる。俺はあまりの気持ちよさに、頭が真っ白になってしまう。
「出しますよっ、紫さんっ」
どぴゅっ、びゅっ、びゅるるるっ、どくどくっ、どくん、びゅるっ、どぷぷっ
「あ、あ、ああああっ、精子っ、膣内で凄く出てるっ、あ、凄いっ、イくっ、イっちゃうっ、やああああっ!」
俺は紫さんの膣内へと凄まじい勢いでどくどくと射精してしまい、紫さんは絶頂して背中をぴくぴくと反らし軽く痙攣しながら、秘肉をきゅうきゅう収縮させて俺の精液を執拗に絞り上げていく。紫さんは両足を俺の腰の後ろに回してぎゅっと抱き寄せながら、両手も俺の背中に回して全身を密着させる。その体勢で俺と紫さんは口付けを軽く交わしながら、射精が収まってからもしばらくは繋がり合ったまま、快楽の余韻に二人で浸っていた。
その後、何だかんだで行為の片付けを終えてから、俺と紫さんは同じベッドで寝ることになった。まあ、あそこまでヤってしまったので今さら遠慮しても仕方ない。紫さんはベッドの中で、俺の腕を抱きながら口を開いた。
「幻想郷に自力で帰れなくなったのは痛手だけれど、そのおかげで洋菓子屋さんとこうして交わることが出来たわね。怪我の功名、といった所かしら?」
「いやあ、俺の方こそラッキーでしたよ。紫さんのような美しい方を抱けて、男冥利に尽きます」
「‥‥本当はね、あなたが次々に幻想郷の有力者を手籠めにするのを見ていて、私もあなたに興味を持っていたのよ。ただ、私と会うこと自体があなたの記憶を呼び覚ますきっかけになる可能性があったから、ずっと黙って見ているしかできなかったのよ」
「そ、そうだったんですか‥‥。何だかすみません、思えば幻想郷では女性を手籠めにしてばかりだったような気がします」
紫さんは俺の方を向くと、呆れたような笑みを浮かべる。そんな表情も美しい。
「ふふ、まったくよ。でもまあ、あなたのおかげで性格が丸くなったり、トラブルを起こさなくなった妖怪もいたから、幻想郷の管理者として私も結構助かっていたのよ。‥‥さて、そんなことよりも、こうして何も考えずにセックスに没頭できる環境も久しぶりだから、今夜の一回だけで終わらせる気は無いわよ。今日ももう一発して、明日以降も精液が枯れ果てるまで抱いてもらうから、覚悟することね」
「ひ、ひええ‥‥お手柔らかにお願いします」
◇◇◇
そうして、一週間ばかりが経過した。紫さんは宣言通り、毎晩俺と体を重ねては精液をこれでもかとばかりに搾り尽くし、俺も負けじと紫さんを何度も絶頂させて夜を過ごしていった。紫さんは昼間の間はずっと俺のベッドで寝て過ごし、夕方に軽く散歩する程度の外出をして、夜はセックス漬けという生活を送っていた。果たしてこれでいいのだろうか、と思いつつも俺は紫さんとの性生活があまりに素晴らし過ぎて、そんな爛れた毎日を過ごしてしまっていた。
そして、今夜もベッドの上で互いに服を脱ぎ、さて始めようかと思ったその時。
不意に部屋の中で空間がぐにゃりと歪み、そして空間の裂け目が出来てそこからひょっこりと、藍さんが姿を見せた。藍さんは、俺と紫さんが裸で抱き合っている姿を見ると、呆れて溜息を吐き出した。
「まったく、予想通りの光景ですね‥‥。ああ失礼、久しぶりですね洋菓子屋さん。そして紫様、早く幻想郷に帰りますよ」
「ら、藍さん!? お、お久しぶりです。いやあ、なんというかすみません、こんな格好で」
「いえ、それは予想していたので構いません。むしろ、これからという時にお邪魔して申し訳無いくらいです」
さすがは藍さん、こんな状況を目の前にしても落ち着いたものである。一方の紫さんはというと、俺の背中に隠れて藍さんへと焦ったような視線を向けていた。
「ど、どうしてこんなに早く迎えに来たのよ!? 普段から、一ヶ月くらいは留守にすることはザラなのに!」
「幽々子様から伝言を言付かった妖夢が、私の所に来たんです。『紫もいい息抜きになっただろうから、そろそろお迎えに行ってあげて』、と。さあ紫様、博麗大結界の管理は私だけでは大変なんですよ。大人しく幻想郷に帰ってください」
「い、嫌よ! 私はこのままここで、爛れた生活を飽きるまで続けるんだから!」
藍さんはその言葉に耳を貸さず、紫さんの体をひょいと脇に抱えてしまう。紫さんはじたばたともがくが、藍さんは淡々と紫さんを抱えてスキマへと戻っていく。去り際に、俺の方を向いて口を開く。
「本当は、私も少し洋菓子屋さんと遊んで行きたかったけれど‥‥残念ながら、外の世界に影響を与えないよう全身を結界で覆っているから、長居はできないのよ。また会えたらいいわね、洋菓子屋さん。お元気で」
「ら、藍さんもお元気で。皆さんによろしくお伝えください」
藍さんは最後に笑顔を返してから、紫さんを抱えたままスキマの向こう側へと姿を消して行った。スキマはすぐに閉じて、そこはもう何の変哲も無い空間が静かに佇んでいるだけだった。‥‥結局、当初の目的であった手紙はこの部屋に置きっ放しである。また取りに来てもらえるのだろうか。
とまあ、こんな具合に少々間抜けな幕引きながらも、俺と幻想郷の関わりは一旦の終焉を迎えることになった。これから先の未来で、何らかの異変で幻想郷の少女が外の世界に来たり、はたまた俺が幻想郷に再度行けるようになったりすれば嬉しいなあ、と俺はぼんやりと思う。そんな素敵な出来事が起こるかどうか、今の時点では当然まったく予想もできないけれど。仮に起こったとしたら、それはまた別のお話、ということになるのだろう。
おわり
洋菓子屋も無事に元の世界へ帰って可愛い彼女までできて最後まで裏山けしからん
最後に幻想郷また行きたいとか思ってるけど、ほぼ全員に洋菓子屋に関する記憶が残ってる=まさかの70マタ発覚(一部既に知ってるけど)
からの幻想郷行った菫子がドヤ顔で「あの人の恋人はワ・タ・シ」宣言による正妻争奪異変勃発で参考人招致食らうからきっと近いうちに叶うだろうねw
足掛け5年半の大作お疲れ様でした
なんかほっこりしました。やっぱり東方キャラなんだなって。
しかし知ってる中で東方のネチョ小説界隈でここまでの長編、しかも完結させた作品ってのは中々ないと思います。いっその事同人誌として出版してしまうのはどうでしょう。書き下ろしを入れるだけでここの読者はみんな買い込みますぜ(ゲス顔)
長い長い砂糖菓子シリーズも完結ですか、この洋菓子屋は最後の最後まで裏山けしからんやつでしたね
最初の話が投稿されて6年近くやってたんですね…長い間楽しませていただきました
次回作?が新作なのか番外編なのかはわかりませんがまた首を長くしてお待ちしております
完結おめでとう、そしてお疲れ様でした
万雷の拍手を。
なにはともあれ完結お疲れ様でした。
これからこの小説が読めなくなるのは少し残念です
今までありがとうございました
一番最初の投稿から今回の完結まで、いつも楽しませていただきました。
洋菓子屋の憎めないキャラクターは安心して見ることが出来、幻想郷の娘達も本当に可愛かったです。
この完結を機に再度ストーリーを読み返し、また楽しませて頂きたいと思います。
ありがとうございました。
お疲れさまでした、毎回楽しませて頂きました!
次回作には時間が掛かるとのことですが気長に待たせて貰います。
そして実用性も高く長い間大変お世話になりました。
砂糖菓子シリーズの為だけに夜伽をちょくちょく覗きにくる生活も終わりかぁ。いやいや番外編も楽しみにしてますよ!感動と工口をありがとう!