文在寅(ムン・ジェイン)大統領は13日、中央災難安全対策本部の会議を開き、「今コロナの拡散を抑えられなければ、ソーシャルディスタンス第3段階への引き上げも検討しなければならない。絶体絶命のときであり、本当に厳しく非常事態だ」と述べた。韓国国内の新型コロナウイルス新規感染者数が1人に1000人を超え、最も厳しい社会活動規制の実施を警告した格好だ。
コロナ拡大を防ぐため、可能な手段を全て動員しなければならない。しかし、一歩ずつ手遅れだったり、現実とはずれていたりした政府の措置を見ていると信頼を持てない。政府は10月12日、「1日の確定患者数50人未満」という条件を満たしていないにもかかわらず、ソーシャルディスタンス規制を1段階緩和し、景気対策のクーポン発行を再開した。19日には大統領が「最近防疫状況が徐々に安定化している」と発言した。しかし、文大統領の発言から2日後、1日の確定患者数は100人を突破し、今回の第3波のスタート点となった。