GoTo停止も抜け道だらけ…「年末年始も感染拡大」の逆効果
停止中の都市の近隣で宿を取れば「Go To」の対象となり、日中は停止地域内でも旅行を楽しめる。東京なら、横浜やディズニーリゾートがある千葉県浦安、大阪なら京都や神戸など、電車で数十分の宿泊地が山ほどあるのだ。局地的な先行停止は意味を成さない。
さらに宿泊施設には、一斉停止後も旅行客を呼び込めるチャンスが残っている。「Go To」の予約分がキャンセルされた場合、ホテルなどの事業者には宿泊代金の50%が国から補填される。
そのため、キャンセルで空いた部屋をホテル独自で35%引きにすれば、客は「Go To」と同じ価格で利用でき、ホテル側も損失を免れる。いくら国が止めても、お得な旅行ができてしまうのだ。
全てが後手後手の菅政権。外出自粛の効果は、約2週間後に表れるとされる。28日から停止しても、効果が出始めるのは来月11日以降だ。多くの医療施設が休みに入る年末年始も感染拡大が収まらず、大混乱となりかねない。今すぐ止めないと、取り返しのつかないことになる。