コロナ時代の移住先ランキング関東1位は「群馬県で3番目に小さい町」 東北は同率で2市
同点1位の秋田市は人口30万人超、東北日本海側最大の都市で、秋田新幹線、秋田空港で東京などへダイレクトにつながる。大規模商業施設が充実し、「買い物」は10点満点。秋田大学医学部附属病院、秋田赤十字病院など「医療」の充実度も高いポイントを得ている。
続いては関東。トップは群馬県吉岡町だった。
県庁所在地の前橋市に隣接し、群馬県最大の都市である高崎市とも近い。群馬県で3番目に小さい町だが、吉岡バイパスなどの幹線道路沿いには大型の商業施設が並んでいて、最近もドン・キホーテの群馬吉岡店がオープン。豊かな自然と町の将来性を評価して首都圏などから移住してくる人も少なくない。町企画室は「通勤に便利で、町内に大きなショッピングセンターもあって、買い物にも便利で、人口が増加しています」。
2位の千葉県柏市は人口40万人を超え、JR柏駅の周辺には百貨店や大規模商業施設も多い。一方、つくばエクスプレス沿線は柏の葉キャンパス駅を中心に大学、研究所などが並ぶ文教エリアで、子育て世代の流入が目立つ。
同点2位の神奈川県開成町は関東で最も面積が小さい町だが、駅前には大手スーパー、幹線道路沿いには家電などの量販店が並び、人口も増えていることがランキングを押し上げた。
4位に入った埼玉県三芳町は、ホームページで「東京から一番近い町」をうたっている。同町秘書広報室は「東京から30キロ圏内にありながら、ホタルが見られるなど自然豊かな“トカイナカ三芳町”。農業が盛んで落ち葉堆肥農法は日本農業遺産に認定されています」とアピールする。(住宅ジャーナリスト・山下和之、ライター・吉松こころ)
※AERA 2020年8月10日-17日合併号より抜粋
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