俳優千葉真一(81)が17日、都内で「文化庁長官表彰」の授賞式に出席した。
式後に取材に応じた千葉は「私には、あんまり似合わない賞。この賞に恥じないような生き方をするのは大変。しっかりと生きていきます」と話した。
1959年(昭34)に東映にニューフェースとして入社。昨年、芸能生活60周年を祝った。「映画俳優として60年、生きてきた。(体操で)オリンピックを目指して挫折して、この世界に入った。ジャパンアクションクラブを作って真田広之君、志穂美悦子さん、堤真一君たちをスポーツマンのように『僕の記録を破ってくれ』と育てた。とっても素直に育ってくれて、そんなことでも認められたのが大変うれしい。自然体でやってきた。とても幸せなありがたい賞です」と振り返った。
長男新田真剣佑(24)と次男の眞栄田郷敦(20)は同じ俳優の道に進んでいる。千葉は「私に続くなんてとんでもない。もっともっとすてきな、大きな基礎のしっかりした俳優になってほしい。まだデビューして2年や3年ですから。もう少しだけ僕も生きて、頑張って見守りたい」と話した。
来月82歳の誕生日を迎えるとは思えないほど若々しい千葉だが、髪の毛は真っ白になった。「80歳になったら、そのままでいいだろうと染めるのを止めようと思っていた。コロナのせいもあって仕事が途絶えたので、本当の姿に戻りました。今はアトリエを作って、油絵を描いたり好きなことをしています」。
来年の仕事については「海外の人たちと、考えていることがある。残された人生でやりたいものの準備のために、体を鍛え直しているところです」と話した。
女優いしだあゆみ(72)歌手小林幸子(67)春風亭昇太(61)も出席した。