TRUSCO MEMBER 05

新入社員座談会

新入社員は初年度の1年2か月、物流センターへ配属となります。業界最大の在庫アイテムと、全国を網羅する物流網が強みのトラスコ中山にとって、事業の要ともいえる拠点です。2018年10月に本格稼働を始めたプラネット埼玉で働く、2019年新卒入社の新入社員5名による座談会を開催しました。

  • 藤井 遥日Haruka Fujii
    京都女子大学
    法学部卒
  • 大城 華莉絵Karie Oshiro
    慶應義塾大学
    環境情報学部卒
  • 栗川 有里加Yurika Kurikawa
    和歌山大学
    経済学部卒
  • 下田 将平Shohei Shimoda
    同志社大学
    グローバル地域文化学部卒
  • 店本 健吾Kengo Misemoto
    近畿大学
    農学部卒

NEW EMPLOYEE’S TALK 011年目社員の声が現場を変える

物流センターで働いてみての感想や、仕事のやりがいとは?

栗川
まず、私は物流のイメージが変わりました。ネットで買い物をすると、当たり前のように商品が翌日届いたりしますが、それを実現するために、見えないところでどれだけの人が関わって、どんな苦労があるのかというのを今ものすごく感じています。特に当社は、ドライバー1本でもお客様が必要な商品をすぐにお届けできるのが強みの商社なので、そのための物流の現場を学ぶのは大事なんだろうなと思います。
藤井
「明日欲しい」という急な注文にも応えられるのはトラスコ中山の良さですね。最近だと、台風などの自然災害の影響でテープやブルーシートがかなりの数、出荷されました。ピッキングをしていると商品の動きから世の中の流れが見えますし、特に災害対策用品などでは、自分の仕事が人の役に立っていると実感することができます。
下田
プラネット埼玉に関していうと、まだ本稼働を始めてようやく1年で、決まりきった文化がないというのもポイントだと思います。入社1年目の社員とそれ以外の社員が半々という状況なので、僕たち1年目が主体的に動かないと何も回りません。
店本
今はセンター内で新入社員が中心となった改善活動を進めています。例えば、以前入荷を担当していたときには入荷場のレイアウト変更を行いました。従来は同じ場所でやっていた仕分けと検品を、作業性を考えて空間的に分けてみたのですが、後日パートさんから「前より働きやすくなった」と言ってもらって嬉しかったですね。
栗川
上司との関係がフランクなのをいつも感じています。「もっとこうした方が効率良いのでは」と思うことを上司に伝えると、「じゃあ試しに変えてみよう」とすぐに変えて、うまくいったらそのまま継続して、ダメだったらまた前に戻すということが頻繁に行われています。40代、50代のベテラン社員と、新卒社員が仕事の進め方についてフラットに話し合えるというのはすごいことじゃないかと思います。
大城
向上心を引き出してもらう機会が多いですね。「このままでいいや」とか「いつも通りでいこう」とはならず、どうすればもっと良くなるかを考えさせられるし、考えたくなる環境です。とにかく商品数が多くて、覚えるべきことばかりで大変ですが、当社にはどういう商品があって、日々どのぐらいの数が動くのかを肌感覚で知っておくのは、今後営業を経験するときにも活きてくるのではと思っています。

NEW EMPLOYEE’S TALK 02自分なりの工夫を積み重ねていく

入社後に感じたギャップや、ぶつかった「壁」はありますか?

店本
実は、僕は大学時代にも他社の物流センターでアルバイトをしていて、1年目は物流センター配属と聞いていたので似たような仕事かなと思っていました。でも、いざ働き始めて驚いたのは、想像していたよりはるかに頭を使うということ。バイトでは言われたことを正確にこなすのが大切でしたが、今は現場を見て、どこにどんな問題があるのか、改善するためにはどうすべきなのかを自分の仕事として考えなければなりません。
下田
パートさんに頼られる立場にいるのを常に感じます。僕も学生時代のアルバイトでは、その会社の社員さんを頼ってきましたが、今度は逆の立場に自分がいるということ。作業中に何か問題があるとパートさんは僕たちに指示を仰いでくれて、その責任はやっぱり重いですね。
大城
正直、周りの人と自分を比べて「あの人はちゃんとできているのに、なんで自分はダメなんだろう」と落ち込むこともあります。けれど、焦っているだけでは何も変わらないので、作業効率をいかに上げ、ミスをなくすために自分なりに工夫するしかないと思っています。毎日頭も体もフルパワーという感じです。
下田
自分の力だけではどうしようもないときもあるので、周りの力を適切に借りることも大切です。件数が多くて出荷時間に間に合わない!という状況で、自力で何とかしようとしたばかりに失敗して、上司に「無理だと思ったらすぐ言え」と叱られたこともありました。「自分で解決したいというのは勝手な都合で、一番困るのはお客様だ」と言われてハッとしましたね。
藤井
私も、溜まっていく仕事を何とか捌こうと知識不足のままに進めて、結局周りに迷惑をかけて自己嫌悪に陥ったりしました。あと私は、入社するまで残業にあまり抵抗がなかったのですが、いざ仕事を始めると、限られた時間の中できっちり終わらせられる人がカッコいい!と思えるようになりました。そういう人はデスク周りも整理整頓されていたりして、自己管理が上手というのはこういうことか、と感じさせられます。
栗川
全く同感で、私も最初は「仕事が終わらないなら残業は当たり前」と考えるタイプでした。でも、業務時間が延びると当然疲れます。質の高い仕事をするためにも、時間を意識することが大事だと気づきました。一方で、職場環境や待遇へのギャップはほとんどなかったです。就職活動中に出会った社員の方たちが、こちらが驚くぐらい何でもオープンに話してくれたおかげです。嘘がない会社だなというのは今も思っています。

NEW EMPLOYEE’S TALK 03社員同士がさまざまな場でつながり合う

就職活動中の学生に伝えたい、トラスコ中山の魅力とは?

大城
これは私自身が就職活動中の話ですが、学生を応援してくれる姿勢を強く感じたのが印象的でした。就職試験ではどういう準備をすればいいのか企業の立場から教えてくれたり、時事問題の勉強の仕方を教えてくれたり。また、制度面でも「おしどり転勤制度」や「ウェルカムバック制度」があって女性が長く働き続けられそうな環境にひかれたのですが、実際に福利厚生や人事制度は充実していてありがたいです。
店本
面接後、合格の連絡がものすごく速くて驚きましたね。面接が終わって帰っている途中に電話があって、もう結果を知らせてくれるようなスピード感で、そういうところにも学生を大事にする姿勢が表れている気がしました。あと、トラスコ新社会人支度金として初任給とは別で、入社前に20万円が支給されたのも嬉しかったです。おかげで家具・家電を買ったりなど社会人スタートの準備に充てることができました。
藤井
とにかく意見を言いやすいのが魅力です。当社には、「オープンジャッジシステム」という人事評価制度がありますが、これは上司が部下を評価するだけではなく、逆に部下も上司を評価するという制度です。なので、私たちはパートさんからも同期社員からも評価されるし、逆に上司も評価します。上とか下という立場による壁が本当にないのだと思います。
下田
社員同士がいろいろなところでつながっていて、顔の分かる関係があると感じることが多く、僕はそれがいいなと思っています。ジョブローテーションがあるからだと思いますが、例えば今後、今一緒に働いている同期の仲間と分かれて全国の拠点に散らばっても、またいつか別の仕事で絡める可能性が大いにあります。先輩たちを見ていると、そういう絆の深さを感じます。
栗川
メーカーと小売店をつなぐのが商社ですが、最近では商社不要論などを聞くことがあります。でも、モノづくり現場で必要な商品を扱うメーカーの数は非常に多く、またモノづくり現場も全国各地の至るところに存在します。その間に入り、小売店を通して、「必要な時に、必要なモノを、必要なだけ」お届けできる機能は、これからも社会に必要とされると思います。

※掲載内容は取材当時のものです。