聞き手:王小燕
11月18日に、中国人学生を対象にした「第12回広島大学日本語作文スピーチコンテスト」の発表会で取材した内容をお届けします。上の写真は左から中山大学・顧詩嘉さん、天津科技大学・蒋瑩さん、首都師範大学・牟欣悦さん、中国人民大学・王代望さん、貴州大学・樊偉璇さん。
このコンテストのテーマは「日中国交正常化45周年を迎え、私が望む日中関係」。貴州大学、中国人民大学などからの大学生5人が、約120人の観衆を前に日本語によるスピーチで競い合いました。5人は日本や日本語との出会いを通して感じたことを作文に綴り、中日間の相互理解に向け、それぞれの視点から提案し、自らの抱負を語りました。
45周年を迎えた両国関係に対して、今の大学生たちは何を実体験して、どのようなことに喜びを感じたり、不安を感じたり、あるいは、どのように未来を展望するのか、今日のこの番組は、5人のスピーチの抜粋と共に、皆さんに伺った話をお送りします。
なお、広島大学北京センターは、広島大学が2002年に首都師範大学国際文化学院に設立した初の海外教育研究拠点で、2006年から毎年、「日本語作文スピーチコンテスト」を開催してきました。12回目の今年は広島大学北京研究センター、首都師範大学日本文化研究センター、福山大学北京教育研究センターが共同主催しています。広島大学北京センターによりますと、今回のコンテストには中国全土28大学から約500作品の応募があったということです。今回発表をした5人は、一次審査(作文審査)と二次審査(ネット投票による音声審査)を経て選出されました。
中国高等教育学生情報サイトによりますと、2015年12月30日現在、中国には503大学に日本専攻が設けられており、この数は英語の922大学に次いで2番目に多いです。日本の国際交流基金北京文化センターが2013年7月に発表したデータでは、中国の日本語学習の人数は2012年現在、約105万人に達し、3年前の調査に比べて26.5%増え、世界一の人数となっています。
本日の番組は現在、大学で日本語を専攻している若者5人、そして、彼らを指導する日本人教師の思いを聞いてみました。
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