個人間で匿名配送はできる?郵便局/ヤマト運輸を使って匿名で荷物を送る方法

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「ネットで知り合った人に荷物を送りたい、でも自分の住所は知られたくない…。」というあなたに。
SNS経由でのチケット売買、TwitterやYoutubeのプレゼント企画など、お互いの住所を知らせずに荷物を送る方法をまとめました。
(2020.06.15追記 ※SNS取引アプリ「アズカリ」の情報を追記しました。)

目次

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個人間で匿名配送するためのサービスまとめ

個人間の匿名配送に使用できるサービスは下記の5つです。
それぞれ特徴が異なりますので、用途にわけて使い分けてみてください!

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 ※コンビニ受け取りは特定の通販サイトのみ利用可能で、個人では利用できません

小さなもののプレゼント企画なら日本郵便の郵便局留めサービス(送料:84円〜)

宛名および発送元をそれぞれ最寄りの郵便局にします。相手は郵便局で荷物を受け取ることができます。
利用は無料で、定型郵便や定形外郵便など通常の送料のみがかかります。
お互いの住所は隠せる一方で、受取人の名前は本名の必要があることに注意です。
(荷物の受け取り時に、運転免許証などの身分証が必要となります)

  • 冊子やチケットなど、軽くて小さいものを送りたい場合
  • 着払いで送りたい場合(ゆうパック、ゆうメール、ゆうパケットのみ)

着払いで送るならヤマト運輸の宅急便センター受け取りサービス(送料:517円〜)

宛名および発送元をそれぞれ最寄りの営業所(宅急便センター)にします。相手は宅急便センターで荷物を受け取ります。
通常送料は60サイズ961円ですが、持ち込み割やクロネコメンバーズ割を駆使することで最大517円まで安くすることが可能です。

  • ある程度大きい荷物を、安く送りたい場合
  • 着払いで送りたい場合

こちらもお互いの住所は隠せる一方で、受取人の名前は本名の必要があることに注意です。
(荷物の受け取り時に、運転免許証などの身分証が必要となります)

大きなもののプレゼント企画ならゆうパックスマホ割(かんたんSNSでお届け機能)(送料:520円〜)

ゆうパックのスマホ用アプリから荷物の申し込みをします。電話番号、SMS、LINEのいずれかでURLを共有すると、相手は郵便局コンビニ(ローソン、ミニストップ、ファミリーマート)宅配ロッカーで荷物を受け取ることができます。発送は郵便局に持ち込まないといけないので注意です。

  • ある程度大きい荷物を、安く送りたい場合
  • コンビニ宅配ロッカーに送るのが相手にとって便利な場合

少額な商品の売買ならSNS取引アプリ「アズカリ」(送料:180円 ※別途手数料)

SNSのみで取引が完結する場合は、SNS取引アプリを利用して品物を送ることもできます。
現在キャンペーンで3000円までの商品は手数料0円となっています!
また、3001円〜15000円までは手数料500円、15001円以上は販売価格の3%の手数料で利用できるため、商品価格が5000円以上であればメルカリやヤフオクの一般会員よりもお得です。
フリマアプリよりもお得な手数料ですので、SNS経由で商品を販売して匿名配送したい場合はぜひ使ってみてください。
配送方法はネコポス(A4サイズ、厚さ3cm以下)のため、大きな荷物は送れないことにご注意ください。

azkari.jp

  • チケットを譲るなど、送料以外に金銭のやりとりが発生する場合
  • A4サイズ以下の小さな品物を少額(3000円以下)で譲る場合
  • 送料は抑えつつ、相手の自宅に直接郵送したい場合

高額な商品の売買ならフリマアプリ(メルカリ、ヤフオク!、PayPayフリマ、ラクマなど)(送料:175円〜 ※別途手数料)

フリマアプリの匿名配送サービスを利用します。相手は自宅で荷物を受け取ることができます。出品価格に応じた手数料をフリマアプリに徴収されますので、注意が必要です。

  • チケットを譲るなど、送料以外に金銭のやりとりが発生する場合
  • 送料は抑えつつ、相手の自宅に直接郵送したい場合

送料の元払い/着払いどちらも対応

日本郵便の郵便局留めサービス(送料:84円〜)

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相手に住所を知られたくない場合、もっとも簡単なのは最寄りの郵便局の住所を利用して荷物を送る方法です。

郵便局留・郵便私書箱 - 日本郵便

  1. 相手に最寄りの郵便局を教えてもらい、宛名に「◉◉郵便局留/営業所留」と書く
    ※最寄りの郵便局は「郵便局を探す」から探せます
    相手の抵抗がない場合は、自宅の住所を教えてもらって書いてもOKです。
  2. 発送元の住所を自分の最寄りの郵便局留めとする
    発送元を最寄りの郵便局留めにすることで、万が一宛名が間違っていた場合も荷物が戻って来て受け取ることができます。
    郵便局/営業所留め以外にも「架空の住所を使用する」「「同上」と書く」「発送元を書かない」という方法もありますが、こちらは宛先不明だった場合に荷物が破棄されてしまいますのでオススメいたしません。
    また、私書箱*1を利用しても発送元の自宅住所を隠せますが、個人で私書箱を利用するのはハードルが高くオススメいたしません。 (毎日郵便物を受け取る人などの制限があります)
    日本郵便の場合、「定形・定形外郵便」「書留・速達」「ゆうパック」「レターパック」「クリックポスト」「代引」「着払」「国際郵便物」などのサービスを郵便局留めで利用することができます。

    メリット

    • 通常の配送料金のみのため、もっとも安く荷物を配送できる

    デメリット

    • 自宅に直接送れない。最寄りの郵便局が自宅から遠い場合は不便
    • チルドゆうパックや冷凍ゆうパックなどの特殊な荷物の場合、本局でないと受け取れない

    ヤマト運輸の「宅急便センター受け取りサービス」(送料:517円〜)

    郵便局留と同様、 ヤマト運輸(クロネコヤマト)でも宅急便センター留で荷物を送ることができます。着払いも可。
    サービスの詳細については、下記のリンクからどうぞ。

    宅急便センター受け取りサービス | ヤマト運輸

    佐川急便でも営業所止めは可能ですが、送料は割高になります。(送料:770円〜)

    送料の元払いのみ対応

    ゆうパックスマホ割アプリの「かんたんSNSでお届け」(送料:520円〜)

    iPhone/Android向けアプリ内の「かんたんSNSでお届け」機能を使っても、住所が分からない相手に荷物を届けることができます。

    配送先は下記の3種類から選べます。相手の自宅への直送はできません。

    • 全国の郵便局
    • コンビニ(ローソン、ミニストップ、ファミリーマート)
    • はこぽす(荷物の受取用ロッカー)

    メリット

    • スマホ割が使え、ゆうパック通常料金から180円引きになる(送料520円〜)
    • 匿名配送のためのムダな手数料がかからず、安価に利用できる

    デメリット

    • 相手の自宅への郵送はできない
      (差出人が受取場所を指定するため、相手の自宅に郵送する場合は受取人の住所がバレてしまいます)

    SNS取引アプリ「アズカリ」(送料:180円(ネコポス) ※別途手数料)

    2020年4月にできた新しいサービスです。
    販売相手はSNSで探して、匿名配送と代金のやりとりをアズカリが代行してくれます。
    「個人情報が流出」「代金を支払ったのに届かない」といったトラブルを防ぐことができます。

    azkari.jp

    メリット

    • 本名、住所の両方を隠して、完全に匿名配送することができる
    • クレジットカードコンビニ支払いに対応しており、銀行口座や送金アプリのアカウントを教える必要がない
    • 相手の自宅に直接郵送することができる
    • キャンペーン中で3000円以下の手数料が0円のため、少額のものを送るのに便利

    デメリット

    • 配送はネコポス(A4サイズまで)のため、大きい品物は送れない
    • 送料+αの金額を受取人に支払ってもらう必要がある(プレゼント企画には不向き)
    • 売上金はAmazonギフト券で受け取る(口座振込の場合は別途手数料200円)
    • 3001円〜15000円までは手数料500円15001円以上は価格の3%のため、金額によってはフリマアプリの方が手数料がお得
    • 販売者、受取人ともにお互いアプリに新規で会員登録する必要がある

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    フリマアプリ(メルカリ、ヤフオク!、PayPayフリマ、ラクマなど)(送料:175円〜 ※別途手数料)

    受取人がお金を支払ってもOKな場合は、フリマアプリを利用するとラクに匿名配送ができます。
    ほかの人に商品を購入されないよう、検索に引っかかるキーワードなどを書かずに出品します。

    メリット

    • 本名、住所の両方を隠して、完全に匿名配送することができる
    • 相手の自宅に直接郵送することができる
    • コンビニからも配送できる
    • クレジットカードコンビニ支払に対応しており、銀行口座や送金アプリのアカウントを教える必要がない

    デメリット

    • 送料+αの金額を受取人に支払ってもらう必要がある(プレゼント企画には不向き
    • 出品価格の10%程度の手数料を支払う必要がある
      (メルカリ、PayPayフリマ、ヤフオク!(通常会員)は10%、ヤフオク!プレミアム会員は8.64%、ラクマは3.85%
    • お互いにフリマアプリのアカウントを持っている必要がある

    送料

    ローソン / 郵便局から発送

    • ゆうパケット175円(A4サイズ、厚さ3cmまで)、179円(ラクマ)
    • ゆうパケットプラス 375円(メルカリのみ)
    • ゆうパック 600円〜(PayPayフリマ)、700円〜(メルカリ、ヤフオク!)、800円〜(ラクマ)

    セブンイレブン / ファミリーマートから発送

    • ネコポス 195円 / 200円(ラクマ)
    • 宅急便コンパクト 380円〜(専用BOX代別途65円)/ 530円〜(ラクマ)
    • 宅急便 700円〜 / 800円〜(ラクマ)

    メルカリで匿名配送(送料:175円〜 ※別途出品価格の10%手数料)

    アカウントを持っている人が多いため、利用しやすいのがメルカリです。
    ゆうゆうメルカリ便もしくはらくらくメルカリ便を利用します。

    ヤフオク!で匿名配送(送料:175円〜 ※別途出品価格の10%手数料)

    ヤフオク!を利用する場合、1円から出品でき1円から振込申請できるため、手数料を安く抑えることができます。

    PayPayフリマで匿名配送(送料:175円〜 ※別途出品価格の10%手数料)

    メルカリとほとんど送料は変わりませんが、ゆうパックの60サイズを利用する場合のみ100円安くなります。

    ラクマで匿名配送(送料:179円〜 ※別途出品価格の3.85%手数料)

    A4サイズ、厚さ3cm以下のものを送料179円で送ることができます。
    他サービスより4円高いですが、手数料が3.85%と低いため全体の支払金額は抑えることができます。

    faq.fril.jp

    終了済のサービス

    ネットで検索していると下記のサービスが紹介されていることがありますが、すでに終了していますのでご注意くださいませ。

    日本郵便のあてな変換ゆうパック

    2018年3月にサービスが終了しました。
    もともとは楽天オークション(現在はサービス終了)向けの匿名配送サービスです。

    ヤマト運輸のオークション宅急便

    2017年9月30日にサービスが終了しました。*2
    現在はメルカリ、ヤフオク!などフリマアプリ向けにのみ匿名配送サービスを行なっています。

    メルアド宅配便、SNS宅配便

    2019年12月にサービスが終了しました。

    www.mailaddbin.com

    *1:郵便局に自分専用の郵便受けを作れるサービス。利用は無料。

www.post.japanpost.jp

*2:参考: