競合アプリを不正に攻撃する犯人の告発と対処

  • 2020年6月30日
  • 2020年12月18日
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私が開発したアプリが半年以上もの間、競合叩きに合いダウンロード数が大きく低下しました。あまりにも不自然だと思い、調査を行なった所、競合叩きによるものでGoogleからスパム認定されました。

今回はその被害状況から調査方法・対処方法まで記載しました。

星1の総件数は100件超え。6月時点で同様の被害を受けている開発者が少なくとも4デベロッパーいます。複数のデベロッパーが同一タイミングで攻撃をうけていました。

アプリリリース直後に星1を13件つけられて、アプリがダウンロードされなくなっていると嘆いていた開発者もいます。今は更に被害者が増えていると思います。

狙いはGoogleでキーワード「文字数カウント」でトップを取る事のようで、このワードに関連するアプリは1年前から平均評価が軒並み落とされています。

このワードだけでなく、該当開発者がアプリをリリースした直後、それに関連するアプリが被害をうけてるというつぶやきもTwitterで目にしました。

大量に星1を書き込む行為も悪質ですが、レビューの内容があまりに酷く、悪質レビューを意図的に釣り上げる行為まで合わせて行われた事でダウンロード数が大きく低下しました。(胸糞悪いアプリ、本当にイライラするアプリ、このアプリを選択する理由が思いつかない等のコメントを競合アプリに書き込み続けています)

以下は私のアプリ「文字数カウントメモ」が競合叩きにあった事で受けた一ヶ月分の被害です。星1を大量につけられた事でダウンロードと評価が大幅にダウンしました。

私のアプリの被害状況

レビューの書き込みと同時にユーザーが書いた高評価レビューに20件以上ものbadをつけ、自身が書き込んだ低評価レビューに20件以上のgoodをつけ、悪質レビューが上に表示されていました。

最近(11/27)、Googleとやり取りした内容はこちら

26件の星1がスパム判定されて消されています。このような事が半年以上続いています。

最初に被害をうけたアプリは文字数カウントメモだけでしたが、文字数カウントメモのレビューが消されたことに腹をたてたのか、私が所有するアプリ全てに星1を投下しています。

Googleレビュアー佐藤清、田中実」が中心となり短期間で競合叩きを行い、レビューのコメントが悪質なのが特徴です。

他の開発者の被害状況

UT appさん。こちらのアプリはリリースしてまもない中、星1を13件つけられています。私のアプリと同様に「Googleレビュアー佐藤清、田中実」が並んでいます。レビューのコメントも悪質です。リリース直後の評価が全て1なので、生命線を立たれてしまったと言っても過言ではありません。

次はDRIPさん。ここにも「Googleレビュアー佐藤清、田中実」が並んでいます。レビューのコメントも悪質です。1年前は平均評価が4.4とかでしたが3.4まで落とされています。

次はKomorebi.incさん

ここにも「Googleレビュアー佐藤清、田中実」が並んでいます。レビューのコメントも悪質です。

競合叩きの行為に一貫性がある事からスパム行為を行っているアカウントの特定に繋がりました。エゴサーチをすると誰が何をやっているのかをある程度追うことができます。

競合叩きの実態

この開発者のアプリを見ると、先程類似アプリに競合叩きをしていた「Googleレビュアー」「佐藤清」「田中実」が並び、アプリを高く評価しています。右二つはユーザーからのコメントレビューは1件もなく、全てが「Googleレビュアー」

これらのアカウントは全てスパム認定され、この開発者のレビューからも削除されています。

この開発者のアプリを見ると他にも同一アカウント名による高評価レビュー連続投稿が沢山あります。

CountablePad

競合叩きをしているアカウントで自分のアプリのアカウントに高評価を繰り返しているので特定できました。自分で書いたレビューにすぐに返信を書くのも特徴です。

最近、リリースされたばかりのアプリはこちら。

ダウンロード数100に対して星5が90件超え。デベロッパーであればわかると思いますが、通常このような事はありえません。大量のアカウントを保有しているようです。

この開発者のリリースしてる他のアプリも同じような結果になっています。

ユーザーレビューに対してはこのような発言をしています。

競合たたきの対処

私はこの開発者によって何度も平均評価を下げられています。

ですが、Googleとコンタクトを取って対処してきました。分析・対処した事で競合叩きを受けた後のリカバリーをできましたが、他のデベロッパーは対処ができずに軒並み落とされています。

せっかく作ったアプリが潰されるのは悲しいですよね。

なので、私が行った競合叩きの対処方法を明記します。

フェーズ1:スパム報告

アプリで不自然な動きがあった場合、まずはアプリのレビューの中の「スパムとして報告」から連絡を入れましょう。あくまでフェーズ1です。これをしてもレビューが消される可能性は非常に低いです。

フェーズ2:ヘルプに問い合わせをする

1.GooglePlayConsoleの画面右上にヘルプボタンがあります。ここを押します。

2.ヘルプ内のお問い合わせを選びます。

3.お問い合わせで状況を報告します。

このフェーズ2で報告内容が曖昧だと調査はしていただけません。私も何度か断られてしまいましたが、エビデンスをしっかりとつけて状況を報告したことで調査に乗り出していただけました。この記事の中で記載したような内容をGoogleに送ったことで問題視されました。

また何度か問い合わせをしました。担当者によって問題意識は異なります。これらの問題に対して適切に対処してくれる担当者がいたら担当者に配慮をしつつ、しっかりとコンタクトを取っていきましょう。

エビデンスについて

GooglePlayConsole内に個人情報は残りませんが統計は残ります。品質の評価とレビューから評価を選びます。そうすると端末ごとのレビューが表示されます。私のアプリの場合、一つの端末から短期間で星1を書き込まれている事がわかります。

ちなみに私のアプリの競合叩きを行ったデベロッパーは競合叩きのプロだと認識しています。あの手この手でアプリを潰しにかかります。

なので、おかしい動きがあったら早い段階でエビデンスを残し、それを報告することをオススメします。これをしないと同様の被害を受けた時に適切な対処をしてもらえる可能性は低くなります。

不自然な動きはすべて報告しましょう。

私のアプリの場合、過去についた星1は月に0〜3件でしたが1日で星1が8件つきはじめました。このような内容を全てエビデンスに残す必要があります。

最後に

私は7年以上個人開発をしていますが、今回のような被害は初めてです。なので基本的にはこのような攻撃をうける機会は少ないと思います。ただ、アプリの人気が出れば出るほど目をつけられる可能性は高まると思います。

Appleはこういう事態に対して厳しいので、Apple側のアプリはさほど気にする必要はありませんが、Googleアプリの場合、デベロッパーへの大きな処罰は基本的に行われず、自身が被害を受けた時にしっかりとした対処をすることで自身のアプリに対処してもらえるようになります。

アプリで価値提供をしようと思ってもこのような行為が行われるとアプリは葬り去られてしまいます。

サービスは作ったら終わりではありません。守ることも重要です。

この開発者が私のアプリに攻撃をしてきた時、Googleに報告する前に辞めましょうと呼びかけましたが、一度も返信はもらえませんでした。そして攻撃は加速しました。

私はこの開発者がアプリをリリースする前まで他のデベロッパーと競い合っていました。その時は楽しくて、もっとアプリを良くしていこうと刺激をうけていました。

今は当時競い合っていた開発者が軒並み落とされて残念に思います。

こういう行為がなくなることを強く願っています。