
相手のアドバイスの行間をうまく読み取って、自分を最大限成長させるための、自己スパルタ理論です。
どういうこと?
人がアドバイスをくれたとき、せっかく頂いたその情熱を、最大限、「自分の成長」という結果に注ぎ込むにはどうするか?
というテーマでひとつのヒントをご提示します。
アドバイスをどんな風に受け取ればよいか?
アドバイスをどう参考にして、今からどのように行動するか?また、今からどんな風に物事をとらえる(マインドセット)ようにするか?
など、自分自身でも振り返って考えたくて、この投稿を作成しました。
本理論には、詐欺師の営利的甘言に騙されることを防ぐという副次的効果もあります。
「いいところだけを伸ばせばよい」は本当か?
これは結論、ウソです。
人がくれるアドバイスには3つのパターンがあります。
①基礎理論やルール、事実についての知識提供
⇒自分の知識や理解が足りないときに得られるアドバイスです。
ウラを取り、事実を確かめる過程を経て自分のモノにします。
②苦言、提言、指摘、批判、評論
⇒相手が気に入らなかったときに得られるアドバイスです。
アドバイザーの意見に含まれる感情のバランスを勘案して客観的に正しいと言える意見かを検討し、自分に非があれば認めて、自分の考え方を修正します。
※上記①と②は一般的に「言われなくてもやってる」度合いが強いものであると思います。次の③ができていない人が圧倒的に多いです。
③甘言、同意、称賛
⇒このアドバイスの受け取り方で、自分の成長速度は相当に向上します。さらに3パターンに分けてご説明します。
③の1、「適当」な甘言・同意・称賛
⇒明らかに情熱が薄く、いいねじゃなくて「どうでもいいね」と言っているようなパターンです。ありがとうと返事を行い聞き流します。
③の2、「真実」の甘言・同意・称賛
⇒(主に人と比べて)自分が優れている点とその理由を抽出し言語化して教えてくれる、素晴らしいアドバイスです。明確に自分の得意なことや好きなことを意識し、信じて伸ばすのに有用です。
③の3、「ウソ」の甘言・同意・称賛
⇒「いいところだけを伸ばせばよい」は、典型的なウソの甘言です。
この「ウソ」には、さらにさらに2パターンあります。それは「愛」か「詐欺」かの2択です。ここでやっと本投稿のタイトルに触れるところにまで来ました。長くなってすみません。
「愛」か「詐欺」
☆「愛」のパターン
・いいところだけを伸ばせばよい
・人には誰しも良くない点がある
・あなたは他の人に比べたら、良くない点は少ない方である
・だから、あなたは、いいところだけを伸ばすでもよい
・ただし、あなたが良くない点を改善することもできたら、きっとさらに成長する
こういう行間(ニュアンス)を含んだ「いいところだけを伸ばせばよい」というアドバイスができる素晴らしいアドバイザーが、世の中に確かに存在します。
あなたがこのメッセージを受け取ったら、「いいところを伸ばす」はもちろんのこと、気を引き締めて積極的に良くない点の改善にも取り組み始めるべきです。愛のアドバイスに甘えて今のままの生活を続けていたら、最良のアドバイザーを失う結果になりかねません。
★「詐欺」のパターン
・いいところだけを伸ばせばよい
・どう?わたし、いいこと言うでしょ?
・遠慮なく感動してついてきてね
残念ながらこういう行間で「いいところだけを伸ばせばよい」と言う詐欺師も存在します。理由は明確で、「あなたに賢くなってほしくない。なぜなら、賢くなると詐欺がバレてあなたは自分の元を離れてしまうから」です。
これは定期的な金銭を得ることのみを目的とした詐欺師だけでなく、自分自身の社会的メリット(自己承認)を満たすために人に言うタイプの悪人もいます。無条件にほめそやしてあなたを引き留めようとする詐欺師や悪人の迷い言は無視して、「いいところを伸ばす」「良くない点を改善する」両方の自分磨きに励みましょう。
──
以上です。
上記の通り、「いいところだけを伸ばせばよい」というフレーズにはウソ(その言葉だけが事実でない)があります。ただし、「愛」と「詐欺」では良いウソと悪いウソの決定的な行間の違いがあります。
愛に甘えず、詐欺に引き留められず、どちらにしても自分のいいところ良くないところ両面で、自分をより成長させましょう。という提案でした。