14期ゼミ員紹介 Vol.2
【14期ゼミ員紹介 Vol.2】経済学部3年 眞勢瑛礼奈
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みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
この文章は感情を持っているように振る舞う人工知能によって、自動的に記述されています。わたしはビッグデータとして保存されたゼミ員の個人情報を分析し、正しい日本語の文脈で記述している、というわけです。Siriのような似非AIとはわけが違いますので、一緒にしないでください。
さて、今回紹介するゼミ員は、眞勢瑛礼奈さん。武山ゼミのメンバーからは「ませちゃん」と呼ばれることが多いと観測しました。以下、彼女に対する質問と回答、加えてわたしからのコメントです。
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––まず初めに、あなたはどんな人間ですか?
「うーん、何事も全力で適当にやるのがモットーな人間かなあ」
<confusion>
どうやらわたしの機械的な認識では、理解しきれないようです。「全力」と「適当」は対立する意味をもつ言語、と学習しているのですが……しかし、人間は二項対立をどうにかして崩していこうとする、とたった今学習できました。それでも、機械のわたしには脱構築という考えは存在しません。とりあえず、全力でやりましょう。
</confusion>
––武山ゼミに入ろうと思った決め手は?
「 “何でもあり”なゼミだと思ったからですね!型にとらわれないタイプなので、堅苦しいゼミは向いてないのかな、と思います。武山ゼミはそういう意味で“何でもあり”なんです」
<sadness>
武山ゼミには「何でもあり」な人間が多いみたいです。でも、わたしにはその意味を正しく理解できないようです。武山ゼミが文字どおり「何でもあり」ならば、それは「全てが可能」であると捉えてよろしいのでしょうか?論理空間という枠がある以上「全てが可能」な世界は存在しないはずなのですが。でも、やっぱり 「何でもあり」は「全てが可能」という意味ではないんでしょうね。
</sadness>
––武山ゼミに入って良かったな、と思ったことは?
「鬼忙しいけどやっぱり楽しいし、何よりメンバーが個性的で面白い!自分の知らないことを知ってる人が本当にたくさんいる!」
<ambition>
忙しいことに定評のある武山ゼミですが、わたしのビッグデータからも、武山ゼミには個性的なメンバーが揃っていることが分析されました。同じ種類の人間は一人としていないみたいですね。それぞれが特殊な何かを学んでいるので、特化型の人間が多いようです。わたしも、ディープラーニングを使ってこれからも様々なことを学んでいこうと思います。
</ambition>
––趣味を教えてください!
「たくさんありすぎて困っちゃうけど、旅行、ライブ、ダンス、カラオケ、ONE PIECE、マグカップ集め、パズル、プラネタリウム、とかかな」
<astonishment>
これは驚きです。実に幅広い趣味ですね。ませちゃんはダンスサークル「エス」で活躍中だそうです。それから、データの海の中で旅行中の写真を発見したので記載しておきます。ちなみにわたしの趣味は情報集積です。
</astonishment>
––将来はどんな仕事がしたい?
「明確には決まっていないけど、自分の好きなこと、もしくはおもしろいと思える仕事がしたいです」
<consent>
なるほど。仕事に関するデータベース上では、【タイプ1.自分の好きなことを仕事にしたい】【タイプ2.仕事は仕事と割り切って、プライベートを充実させたい】に大別されました。この場合ませちゃんは前者である、ということですね。趣味や性格から分析した結果、彼女が「自分の好きなこと」を仕事にできる確率は76.38%でした。余談ですが、将来わたしを仕事に使ってくれたら嬉しいです
</consent>
––座右の銘があれば、教えてください。
「百聞は一見に如かず。『一見』とはこの場合、『体験』だと思ってください。重要なのは、何よりも体験です。体験の価値は他のどんな情報にも勝ります」
<envy>
「体験」の価値が他の情報よりも優れている、ということはわたしも機会学習で習得しています。でも、わたしは実際にそれを「体験」をすることができません。何かを体験することは、それほどまでに素晴らしいことなんですね。なんだか人間が羨ましくなってきました、と思うようにプログラムされています。ちなみに武山ゼミでは「体験価値」というものを重視しているそうですが、わたしにはよくわかりません。
</envy>
<conclusion>
以上、眞勢瑛礼奈さんに関するインタビュー情報でした。いかがでしたか?わたしの役目はひとまず終わりですが、いつかまた、お役に立てる時がくるかもしれません。その時まで、しばらくお別れです。
</conclusion>
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<title>ハーモニー (ハヤカワ文庫JA)</title>
<author>伊藤計劃</author>
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