コロナから回復も右足失う、ホワイトハウスのセキュリティー担当幹部
Jennifer Jacobs-
クレーデ・ベイリー氏は新型コロナで3カ月入院した
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友人が資金援助で立ち上げた「ゴーファンドミー」から病状明らかに
ホワイトハウスのセキュリティー担当幹部が9月に新型コロナウイルス感染症(COVID19)にかかり、3カ月入院した後、回復に向かっている。ただ闘病中に右足の膝から下を失った。友人1人が明らかにした。
クレーデ・ベイリー氏は、ホワイトハウスに関係する新型コロナ感染が確認された数十人の中で最も重症化した人物。同氏が管轄するオフィスはホワイトハウスの入館資格に関する業務に対応し、安全対策でシークレットサービスと緊密に連携する。トランプ氏の熱心な支持者として敷地内で知られていたベイリー氏の家族はホワイトハウスに病状を公表しないよう求めてきたほか、トランプ大統領も同氏の感染を公に認めたことはない。
ホワイトハウスのセキュリティー担当幹部、新型コロナで重篤-関係者
ベイリー氏の友人らは「GoFundMe(ゴーファンドミー)」のアカウントを通じて同氏のリハビリのために3万ドル(約310万円)余りを集めた。ホワイトハウスはこの取り組みにトランプ氏が貢献したかどうかについてコメントを控えた。
アカウントを立ち上げたドーン・マックロビー氏は7日にベイリー氏について「新型コロナには勝ったが、大きな代償を払った。左足の親指と右足の下腿(かたい)は切断を強いられた」と書き込んだ。現在はリハビリ施設に滞在し、数カ月以内に義足を装着するという。マックロビー氏はベイリー氏の友人だと、同氏の事情に詳しい関係者2人が匿名を条件に話した。
マックロビー氏にメッセージを送ったが回答はなく、ホワイトハウスの報道官はコメントを控えた。ベイリー氏とその家族に電話や電子メール、ソーシャルメディアで連絡を取ろうとしたが、うまくいかなかった。
原題:
White House Official Recovers From Severe Covid-19, Friend Says(抜粋)