「(バンク社の買収は)ビジネスモデルという暖簾の買収で、彼の発言を信じての『男気買収』みたいなものだった。ただ、その後の結果は期待はずれだったので、全株を譲渡した。投資とは資金リスクを引き受けることなので、65億円の損害については別に怒っていない。ただ、バンク社に貸し付けていた20億円を返すという約束でMBOを了承したのに、1年後に『返せないから(バンク社を)潰す』と言ってきたことには驚いた。結果として5億円のみ返済され、15億円の債権放棄をさせられた。個人保証を取っていなかったとはいえ、信用に対するスタンスが違いすぎると思った。できなくて約束を守れないことと、できるのに約束を守らないことは全く違うと思う」
事業を立ち上げては売却することで財を成してきた光本氏のビジネス手法については、「ビジネスを立ち上げて売却すること自体は批判することではないと思う。ただ、誠実に行うこと。それが一番大切だと思う」と語った。
光本氏に女性従業員の急死に関して問うと、「私が強制的に飲ませたり、一気飲みを煽ったりしたことはありません。テキーラを飲むゲームの最中も女性ご自身でコップにお酒を注がれ、ご自身のペースで飲まれておりました」と回答した。
DMMとのビジネスについては、「MBOは双方の合意に基づき実施されたものです」と回答した。
亀山会長はこう最後に付け加えた。
「今回の事件を聞いて、私も悲しい気持ちになりました。お金は稼ぎ方と同じくらい、使い方も大事であると思います」
12月17日(木)発売の「週刊文春」では、光本氏の夜の豪遊ぶりや有名実業家たちとの交遊関係などについて詳報する。
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