本屋
本屋(ほんや)とは雑誌などの書物を取り扱う商店のこと。
発祥[編集]
時は戦後、検閲が廃止されたことで人々が自由に本を読んだり書いたりできるようになった。そして人口と学校数も増えたことから図書室・図書館が増えた。当時はみんな貧乏だったため、本は売り物にするのではなくみんなに貸して無料で読ませることが美徳とされていた。しかし館内では利用者同士の喧嘩、館外でも返却期限を守らない利用者とのエンドレスな戦いなど、まさに内外では図書館戦争の様相を呈していた。そこで司書たちは「館内利用と貸し出しを廃止して本を売る商売をすれば返却処理の煩わしさがなくなるのでは」と考え試しにやってみたところ予想が的中し、面倒くさい返却処理もなくなって収益が出たことから一石二鳥の効果を上げた。
業態[編集]
ゆとり教育のお陰で本の読書量が減少し、スマートフォンやタブレットの普及で電子書籍が台頭した平成以降では本が売れなくなっているため、本屋は生き残りをかけて新しい業態にチャレンジしている。
- 古本屋
- 図書館なら読まなくなった本は返却すればいいだけの話だが、本屋ではレシートがないと返却できないため、本は紙としてリサイクルするか廃品回収車・行政代執行を待つしかなかった。しかしもったいないばあさんや環境保護団体から批判されるようになったため、神保町などに古本を扱う業者が誕生することとなった。その後は環境省の圧力で家電やCD/DVDの再利用を行う古本屋も登場したため、古書業界はより環境にやさしい商売へ生まれ変わろうとしている。
- 一方で近年はフリマアプリの品ぞろえに対抗できずに廃業する古本屋も続出しているため、古本屋から買い取った古本を扱う業者も現れている。
- 喫茶店併設型
- 最近は料理を本で勉強する人たちが増えているが、喫茶店併設型の本屋なら本を買ってすぐに厨房でレシピを試せるという強みがあるため、料理教室に通う収入のない人々から高い支持を得ている。さらに喫茶店なのでおいしいコーヒーも提供されており、不眠不休でグルメ漫画を読み漁る人々も集まる場所となっている。
- ネットカフェ型
- 夜間だと、飲み会終わりに終電を逃してしまった大学生たちが始発までの間に暇つぶしとして利用することが多い。
- 所変わって学期末だと、教科書を買ってからすぐにレポートを仕上げようとする学生たちの利用が多くなる。
- 多目的トイレ・女子トイレ併設型
- 百貨店がトイレの整備に力を入れている状況を参考にして、本屋でもトイレを充実させるようにしている。店舗内のトイレは万引きに悪用されるため忌避される傾向があるが、本屋でのトイレは誰にも邪魔されない最高の読書スペースになるため読書家たちにとって有難い存在である。トイレは個室空間でもあるため、図書館みたいに利用者同士のトラブルを心配する必要がないという利点もある。
- 特に同人誌・18禁書籍を読む方々や保健体育の自習をする中学生・高校生による利用が多く、[1]トイレットペーパーの消費も早くなる傾向が専門家により指摘されている。
オンライン販売[編集]
新型コロナウイルスに伴うStay Home が叫ばれて以来、オンラインの本屋が注目されている。その先駆けと言われているのがAmazonであり、本を買うと関連する商品を自動で推薦する機能も搭載されている。例えば「ぴーな本を買うとティッシュやコンドームが推薦される」といった具合である。その後はGoogleも二番煎じながらオンライン本屋事業を始めたが肝心のGoogle先生がGoogle検索結果でAmazon商品を表示してしまうという戦略ミスによりAmazonの牙城を崩すことはできず、Googleの歴史に汚点を残してしまった。
こうしてAmazonに対抗できる勢力が特にないことから「このままではAmazonによって既存の本屋が駆逐されるのではないか」と危惧する評論家もいたが、2020年には市民団体のアムネスティインターナショナルが本屋からの寄付金集めキャンペーンの一環としてSNS上で「Amazonによる人権問題」を集中的に取り上げるようになったため、[2]従来型の本屋にとって予想外の追い風となっている。