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給食センターでぼや、通報10時間後 川崎、出火物廃棄も

社会 | 神奈川新聞 | 2020年12月14日(月) 19:58

1日当たり最大1万5千食の給食を提供できる学校給食センター=川崎市幸区

 川崎市南部学校給食センター(同市幸区)でぼやが発生していながら、消防への通報が10時間後と大幅に遅れていたことが14日、明らかになった。出火した延長コードが廃棄されるなど、原因究明ができない事態に陥っていたことも判明。市教育委員会は事実を公表していなかった。

 同日の市議会第6回定例会本会議で、田村京三氏(みらい)の一般質問に市教委などが答えた。

 市消防局などによると、ぼやの発生は9月23日午後6時ごろ。翌朝出勤した受託業者職員が気づき、センターが市教委に連絡した。一方、午後5時10分ごろの通報を受け幸消防署の署員が駆け付けたところ、センター側は「責任者がいない」と現場入りを拒否。午後7時ごろ調査できたものの、焼けた壁面は塗料で修復され、コードも処分されており、日迫善行消防局長は「原因調査に必要な証拠となるので現場保存をするよう指導した」とした。

 小田嶋満教育長は、消防への通報が遅れたことについて「報告時点でコードが撤去、壁面清掃なども行われ、火災発生時の対応を直ちに行うとの認識に至らなかった」と説明、「適切な対応がなされるよう徹底する」とした。事実を公表しなかったことについては、「電気系統や周辺設備等の異常が確認されず、公表を行う判断には至らなかった」と釈明した。

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