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S1NEO|フランスのロードバイクブランドの歴史と評判は?2020モデルインプレッション

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この記事を見れば、「S1NEO(エスワンネオ)」というバイクブランドの全容が分かります。

フランスの新進気鋭のバイクブランドである「S1NEO(エスワンネオ)」。まだ日本では情報が少ない同ブランドの、成り立ちや歴史・2020モデルのラインナップやインプレ、ブランドの評判やイメージについて徹底解剖!

今後必ず注目が集まるであろう、「S1NEO」の魅力を、最後まで見逃さないでください。


S1NEO (エスワンネオ)とは?

S1NEOを立ち上げたヴァンソン・クロシャー氏(左)と、ジョアニー・デルマス氏(右)
ヴァンソン・クロシャー氏(左)と、ジョアニー・デルマス氏(右)

2人のフランス人サイクリストが生んだ

S1NEOは、自転車をこよなく愛し、機能、デザインにこだわり、完全なパーソナライズを目指す二人のフランス人サイクリスト、ヴァンソン・クロシャー(Vincent CROCHARD)とジョアニー・デルマス(Johanny DELMAS)によって誕生しました。

今後注目するべきバイクブランド

製品ラインナップではロード、クロス、トラックなどスポーツサイクル全般を網羅しており、美しい塗装と、他のライダーと被らないユニークなバイクが人気を呼んでいます。今後日本でも人気が高まるであろう、注目のバイクブランドです。

S1NEO JAPAN 公式サイトはこちら

ブランド名に込められた”アイデンティティー”

"S1NEO"のブランドロゴ
“S1NEO”のブランドロゴ

2009年に誕生した新興ブランド

S1NEO(エスワンネオ)は、2009年にフランス西部アンジェにて創業されました。「S1」は “シリーズ1”や、自分だけの1台 を意味し、「NEO」は新しいという意味を持ちます。

カスタムオーダーが特徴

このブランド名がまさに表しているように、S1NEOでは、ユーザーがバイクの形や塗装・パーツを選び「自分だけの1台」をカスタマイズしてオーダーすることができます。

フランスでは購入がオンラインで完結

さらに革新的なのは、それらの注文がオンライン上で完結してしまう点です。ドイツのバイクブランド「CANYON」も採用している、お客さんとメーカーが直接繋がる「ダイレクトマーケティング方式」を採用しています。

このように、自転車業界で全く新しい=”NEO” なブランドとして、著名なプロライダー達にも選ばれるようになってきています。

日本では、正規ディーラー経由で購入可能

本国フランスではダイレクト通販を採用していますが、日本では、岡山県にある正規代理店で購入が可能です。

ショップの名前は「ルヴェロガニヨン(Le vélo gagnant)」で、フランス語で「優勝したバイク」の意味を持ちます。アジアでは唯一のS1NEO正規ディーラーです。

ルヴェロガニヨン(Le vélo gagnant)S1NEO(エスワンネオ) 正規代理店
ルヴェロガニヨン S1NEO(エスワンネオ) 正規代理店

公式サイトはこちら

S1NEO創業の歴史

インタビューを受けるジョアニー・デルマス氏(右)
インタビューを受けるジョアニー・デルマス氏(右)

創業者は元自転車選手

S1NEOの創業者は、元自転車選手であるJohanny Delmas(ジョアニー・デルマス)氏。

彼はブランド創設以前、10年あまり自転車競技選手として大会に出場していました。また、20歳の頃から自転車屋で働いていたという経歴を持っています。

他とは違う高級自転車を作るんだ

かねてから「どこよりも綺麗な塗装で、他とは違う高級で良い自転車を作りたい」という思いを持ち続けていたデルマスさん。

その思いを現実にするため、選手引退後に経営を学び、パリでグラフィックやWeb関係の仕事をしていたヴァンソン・クロシャー氏とタッグを組み、自身のバイクブランド「S1NEO」を立ち上げました。

S1NEOの特徴は?

まずはS1NEOの公式YOUTUBE映像

近年では中国や台湾を中心に様々な新興ブランドが乱立していますが、S1NEOはそれらとは一線を画しています。

フランスの歴史を重んじる本格ブランド

S1NEOは、フランスにおいて歴史と文化を重んじつつ、革新的な挑戦(日本との連携など)も積極的に行っています。

ラインナップする製品は比較的高級志向であり、フランスの伝統と誇りを持ち合わせ、高い品質と洗練されたデザインで、他の一流ブランドと競合します。

フレンチ×イタリアン?目を惹く芸術的なデザイン

S1NEOのスタンダードなロードシリーズ「599」
S1NEOのスタンダードなロードシリーズ「599」

どことなくイタリアンぽい…?(個人的感想)

S1NEOは自転車の本場、フランスのブランドですが、その芸術的なフレームデザインは、イタリアンバイクのような雰囲気をも感じないでしょうか?

一部のサイクリストは共感してくれるはずです…!

“エモい”と言いたくなる

芸術的で感情的、いわゆる “エモい”と表現したくなるフレームデザインは、多くのサイクリストの目を惹くのに十分です。

ロードバイクを選ぶポイントとして、いつでも「見た目」は大きな要因になります。

高いフレーム性能

美しいデザインの影に見落としがちですが、S1NEOのフレームは走行性能も非常に高いです。

日本の「東レ」製の高品質なカーボンファイバーを使用しているほか、振動吸収やエアロを意識した工夫が各モデル随所に見られます。

トレンドもしっかり抑える

芸術的なデザインに加え、小さいリア三角形やエアロなチューブ形状、ディスクブレーキ対応など、近年のトレンドもしっかり踏襲しています。

フランスの伝統を重んじつつも、「古臭い」ことは決してありません。

フランスで丹念に行う美しい塗装

S1NEO 599シリーズ[ブラック×ゴールド]
S1NEO 599シリーズ[ブラック×ゴールド]

全台をフランスで塗装

S1NEOの全てのバイクの塗装・仕上げは、フランス本国で行われています。他の一般的なメーカーよりも塗装に多くの時間をかけ、丹念に仕上げを行っています。

最大のアイデンティティ

S1NEO 599Dシリーズ[グレー×ピンク]
S1NEO 599Dシリーズ[グレー×ピンク]

塗装・仕上げに対するこだわりは、創業者の思想である「どこよりも綺麗な塗装で、他とは違う高級で良い自転車を作りたい」という、ブランド創設の理由を現実にしたものであり、最大のアイデンティティーと言えるでしょう。

完全フランス生産のバイクも

完全フランス生産の「FP03」トラックフレーム

また、今では数少なくなった「完全フランス生産」のバイク「FP03」をラインナップするなど、 “フレンチブランドとしての誇り”を感じさせます。

S1NEO 2020年モデルのラインナップは?

S1NEO(エスワンネオ)ロードバイクラインナップを簡単に見ていきましょう。まず、2020年モデルでは、以前よりも単純・明快なシリーズ構成に変わりました。

大きく分けて、
①フレームタイプ
②デザイン(塗装仕上げ)
③カラーリング

をそれぞれ選択し、自分好みの一台を選ぶことができます。

① 4つのフレームタイプ

S1NEO 699 METAL /S1NEO JAPAN公式Twitterより

S1NEO(エスワンネオ)の2020年モデルのロードバイクは、以下の4つの基本モデルが存在します。

・シリーズ599
・シリーズ599D
・シリーズ699
・シリーズ699D

4種類のフレームはどれも同一のカーボン素材(東レT800HM)を用いており、グレードの違いはありません。ただし、フレーム形状が少し異なります。

599」はオールラウンドモデル。「699」は、よりエアロを意識した形状になっており、レーシング・エアロモデルとして位置づけられています。また、“D”はディスクブレーキを表しています。

シリーズ599

s1neoのロードバイク、シリーズ599

S1NEOが誇る、オールラウンドに活躍する軽量レーシングバイク。軽さ、快適さ、反応の良さ、これら全ての要素が高いレベルで同居する高性能フレームです。

354,000円からオーダーできます。

シリーズ599D

s1neoのロードバイク、シリーズ599D

S1NEOが誇る、オールラウンドに活躍する軽量レーシングバイク「シリーズ599」の、ディスクブレーキ用フレーム

370,000円からオーダーできます。

シリーズ699

s1neoのロードバイク、シリーズ699

空力効率を追求した、大胆で洗練されたスタイル。近年のトレンドを抑えた、S1NEOが誇るレーシングフレームです。

354,000円からオーダーできます。

シリーズ699D

s1neoのロードバイク、シリーズ699D

近年のトレンドを抑えた、S1NEOが誇るレーシングフレーム「シリーズ699」のディスクブレーキモデル。ディスクとの組み合わせで、より先進的な組み合わせになります。

419,000からオーダーできます。

② 4つのデザイン(仕上げ)

S1NEOの代名詞である、美しい塗装。上記で紹介した4つのフレーム形状を選択した上で、それぞれ4つのパターンから好みのデザインが選択できます。

・Follow(フォロー)
・Metal(メタル)
・Primo(プリモ)
・Next(ネクスト)

これは、他のメーカーで言うところの「カラーバリエーションの違い」どころではありません。フレーム表面の仕上げ方法や、デザイン・表記されるモデル名も変わってきます。

※それぞれのデザインで、フレームの形状や性能は変わりません。

Follow(フォロー)

Follow(フォロー)
599D Follow

グラデーションペイントが特徴的なデザインです。ロゴ部分は、ホログラフィックのようなデカールがはめ込まれています。美しい。

このモデルを詳しく見る

Metal(メタル)

Metal(メタル)
699D Metal

金属さながらの艷やかなメタリックカラーと、フォークに刻まれた繊細な模様が特徴のデザイン。他の3つのデザインよりも3万円程度お高くなりますが、高級感は随一です。

このモデルを詳しく見る

Primo(プリモ)

Primo(プリモ)
699D Primo

Primoは、フランス語で”一番の” “第一の”という意味を持ちます。ベーシックなツートンカラーで、非常にシンプルなデザインです。

このモデルを詳しく見る

Next(ネクスト)

Next(ネクスト)
599D Next

フォーク先端にかけてのドット柄のグラデーション、先端の差し色など、他のブランドでは珍しいデザインです。フォークエンドのアクセントが素敵で、非常に格好良い。

このモデルを詳しく見る

③カラーが選べる

S1NEOでは、各デザインそれぞれに複数の色が用意されている

上記で紹介した4つのデザイン。それらの中にも数種類のカラーリングが用意されています。

オンラインで組み合わせをシミュレーション

S1NEOがオンラインで提供している「My S1NEO」というサービスを利用すると、「フレーム形状・ペイントデザイン・カラー」の組み合わせで、自分好みのロードバイクを選ぶことができます。

これは、”完全なパーソナライズ”を目指す同ブランドの意思が表れた、革新的なシステムです。※利用にはFlash Playerが必要です。

一部選べない組み合わせも

S1NEOの公式サイトによると、フレーム形状とデザインの組み合わせによっては選べない組み合わせも存在するようです。

詳しくは、S1NEOの公式サイトを御覧いただくか、日本の正規代理店である「S1NEO JAPAN」に問い合わせてみてください。

S1NEOのイメージと評判

S1NEOが日本に初めて上陸したのは2017年末頃。日本ではまだ開始から数年しか経っていませんが、美しい塗装と、他のライダーと被らないユニークなバイクで、すでに国内でも人気を呼びつつあります。

購入者の多くから高い評価

日本の正規ディーラーである「S1NEO JAPAN」によると、購入した多くのサイクリストから高い満足の声を得ているとのことです。

彼らは、どのような理由でS1NEOを選び、バイクをどのように評価しているのでしょうか?SNS上でのつぶやきを調査してみました。 ※今後も更新予定です。

S1NEOに対する口コミon Twitter

“知り合いに増えてる” “30万円からカスタムオーダー”

“格好いい” “乗ってみたい”

“完成車で7.1kgの軽量バイク”

“アジアで唯一の正規代理店”

かなり増えているようです

“快適な巡航マシン”

※S1NEOに関する口コミはまだ不十分なため、当記事では今後も追記していく予定です。

※もしあなたのS1NEOに対する感想や質問があれば、この下にあるコメントボックスで意見を残してください!ありがとうございました。

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