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2020年12月14日

お知らせ 臨海セミナーのホームページにおける発表について


先般Yahoo!ニュースで報じられた「大手学習塾『臨海セミナー』に同業19社が抗議 『悪質勧誘』『合格者水増し』告発される」という記事に関連して、臨海セミナーを運営する株式会社臨海(以下、「臨海」)がホームページ上に多くの声明を発表しています。弊塾(株式会社ステップ)にもお問い合わせや各メディアからの取材をいただいておりますので、弊塾としての見解を発表させていただきます。

①はじめに
まずこれまでの経緯を簡単にご説明いたします。
11月23日(月)に受験情報サイト「カナガク」にて、塾名を特定しない形で「内部告発文」とその証拠として個人情報を収集したとされるリストが掲載されました。この「内部告発文」及び資料は、公表しませんでしたが弊塾にも送られてきており、それをきっかけにしてその内部告発者が臨海セミナーの現役社員であることを確認いたしました。
一方で、夏頃からステップの塾生や保護者の方から、臨海セミナーの強引な生徒勧誘に関するご相談が相次いだため、状況を調査し、10月末頃から塾生に注意喚起をしておりました。そこにこの告発文が送られてきたため、リスト上に名前の挙がっていた塾様と計19社共同で、個人情報の扱いについて質す申入書を12月3日付けで臨海に送りました。
そして12月8日にJ-CASTニュースの取材が弊塾にあり、12月10日に先述の記事が配信されました。

②臨海との話し合いの経緯について
12月12日(土)に弊塾より臨海に対し、臨海による謝罪と共同声明の提案を行っております。そしてその内容について、12月13日(日)に臨海の佐藤社長に直接ご提案をさせていただきました。席上、佐藤社長も「学習塾業界の健全な発展」を目指すところは反対されることなく、弊塾からの提案について12月14日(月)11時00分(その後のやりとりで12時00分に変更)を期限に検討するということで話は終了しました。しかしながら、その日の夜に臨海から送られてきた「改定案」は、ステップの謝罪が含まれた、当初の弊塾の提案とは大きく異なるものでした。その翌日、佐藤社長に電話で説明を求めたところ、「『水増しすることにつながり』という表現は虚偽実績と捉えられかねない。その表現をステップが塾生向けのお知らせで一部使っているのは不本意で、それについての謝罪がほしい」とのことだったため、12月14日(月)11時39分に、それについては弊塾も表現を改める旨をお伝えし、改めて弊塾提案の改定案と共同声明案をお送りしました。そして、それとほぼ同時刻に臨海から「新たな提案」を送った旨の連絡をいただきましたが、実際には「機械トラブル」とのことで送られてこず、11時57分に「改めて提案を添付したので12時00分までにご回答をもらえないか」とのメールと添付ファイル、そして11時58分にその添付ファイルのパスワードが送られてきました。しかし、あまりに直前のご連絡であったこと、そしていただいた提案がそれまでの話し合いとはまったく異なる内容であったため、到底受け入れることができず、互いの提案について合意に至りませんでした。以上が、臨海に対しての提案とその経緯です。

なお、弊塾が提案した具体的な内容、共同声明案は以下の通りです。
(1)臨海は以下5点の内容を声明にして発表する。
・臨海は個人情報収集にあたり、未成年の生徒に依頼する場合は該当生徒の保護者の同意を得て、目的を開示して行う。
・臨海は、一部の行き過ぎた勧誘活動について反省し謝罪する。
・臨海は合格実績のカウントの開示方法について、一部誤解を招くやり方が含まれていたことを反省し改善する。
・臨海は合格実績の公表にあたり、全国学習塾協会の自主基準を尊重しそれに準拠する。
・臨海は他塾の生徒を特待生度を用いて強引に勧誘することは慎む。
(2)その後、ステップと臨海が以下の共同声明を発表し、本件をめぐる混乱を終結させ、互いに学習塾業界の健全な発展のために努力していく。
「両社は今後、生徒の学力の充実を通した社会への貢献、そして学習塾業界の健全な発展のためにお互いに透明性のある競合関係のもとで切磋琢磨していくことで合意した。」
以上が弊塾の提案内容です。

③内部告発者に関して
臨海は、内部告発者について「株式会社ステップの元職員で、株式会社ステップから転職してきた神奈川県内の教室に勤務する弊塾男性職員」と特定したと発表しています。これについて弊塾としては、告発者が自ら明かさない限りは、告発者保護の立場からコメントはできませんことをご了承ください。その立場から臨海に対しても、そのようなことを掲載すべきではないと伝えており、提案をめぐる話し合いの期間は掲載しないことを臨海に了承いただいたものです。
ただ、その告発者がどういう方だったとしても、その告発内容は弊塾がそれまで塾生や保護者の方からうかがっていた事実と反しない内容であり、信用性の高いものだと判断し臨海に申入書を送ったことを申し添えておきます。

令和2年12月14日
株式会社ステップ
代表取締役社長
遠藤 陽介