フランス政府は１５日から、夜間を除き外出禁止措置を解除しますが、新型コロナウイルスの感染第２波の抑制状況が目標値に達しない見込みだとして、劇場や映画館の閉鎖を継続するなど一部の制限緩和を見送りました。

　フランスのカステックス首相らは１０日、記者会見し、新型コロナの新規感染者がロックダウン開始当初よりは減っているものの、目標としてきた５０００人には届かない見通しだと指摘。当初の予定より制限緩和を狭めることを明らかにしました。

　来週１５日からは午後８時から午前６時までを除く外出は許可され、１０月３０日から続いた２回目のロックダウンが実質的に解除される一方、開業を許可するとしていた映画館や劇場、美術館などについては来月７日まで閉鎖を続けるということです。また、２４日のクリスマスイブは夜８時以降の外出を許可しますが、大晦日の３１日は禁止するとしています。

　１０日発表のフランスの一日の新規感染者は１万３７５０人となっています。