大阪は時短要請効果ナシ…対象外の夜の街でドンチャン騒ぎ
大阪府では新型コロナウイルスの重症者数が141人となり、重症病床使用率は68・4%で、実際に運用されているベッド数は81%と医療体制が逼迫。看護師も不足し、吉村洋文府知事は急きょ、自衛隊に派遣要請をするなど、危機的状況だ。吉村知事はこれ以上の感染拡大を防ぐため、先月27日から今月15日まで酒類を提供する大阪市北区と中央区の飲食店を対象に、営業時間を午後9時まで短縮するよう協力を求めている。
大阪市24区のうち、北新地がある北区と、心斎橋、難波、千日前がある中央区を対象としたのは、市内の飲食店約5万店舗のうち、半分を占める約2万5000店舗が両区に集中しているからだ。
大阪最大の繁華街を抱える北区と中央区の飲食店が時短営業すれば、感染拡大を阻止できる――という狙いだった。
ところが北区と中央区で夕食を済ませた客たちが、そのまま近隣の福島区や都島区、西区に繰り出し、ハシゴをするケースが目立つというのだ。これでは、とてもじゃないが感染拡大は止められない。