PCR検査1980円、東京駅近くに開業 初日はアクセスが殺到…「需要ここまでとは」
2020年12月11日 08時04分
新型コロナウイルスのPCR検査が1回1980円(税込み)で受けられる施設が10日、JR東京駅近くにオープンした。施設の運営会社は「無症状の感染者の発見につなげたい。気軽に安心して検査を受けてほしい」と話している。(デジタル編集部・三輪喜人)
オープンしたのは、「SmartAmp Station“駅前検査”」。検査は、綿棒のようなもので唾液を採取して、ウイルスの感染を調べる。
検査に必要な時間は3分ほど。採取した唾液は都内の検査所に運ばれ、検査の結果は翌日通知される。当日に結果を知ることもでき、料金は9900円(税込み)になる。インターネットから申し込むため待ち時間はないという。今後、郵送の検査も受け付ける。
初日は、10日午前0時から検査の受付を始めたが、アクセスが殺到し、サーバーがダウン。つながりにくくなった。担当者は「ここまでニーズがあるとは思っていなかった」と驚く。
理化学研究所と神奈川県衛生研究所が共同で開発した独自のPCR検査法「SmartAmp 法」を使用。従来のPCR法では2時間程度かかっていたウイルスの検出時間を約40分に短縮したという。
同社によると、クリニックで自費で検査を受けると2万~4万円程度かかり、自分で唾液などを採取して郵送で検査する手法でも7000円程度が主流という。
施設は、理研発のベンチャーで、検査試薬の販売開発をする「ダナフォーム」の子会社「SS Dnaform」が運営する。同社によると、自社開発の試薬や装置を使うことで低価格を実現した。
来週までに1日6000人分を検査できる態勢を整える予定。検査施設は貸し会議室を使うことで、駅近くの好立地に場所を構えることができた。今後も店舗を広げていくという。
10日午後4時50分時点では、申し込みサイトにつながりにくい状況が続き、受付を停止している。サイトはこちら。
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