世界的に途轍もない被害を与えている新型コロナウイルス。
初めての被害が発生してから1年が過ぎベールに包まれていた新型コロナウイルスそのものに対する特性もひとつふたつと明らかになっている。
だが新型コロナウイルスの「生存能力」に対する秘密はまだ完全に明らかになっていない。
ひとまずウイルスはプラスチック上では1週間までも生きることが明らかになったが、紙の上では数時間過ぎれば感染性をなくすと報告された。
紙や布のような多孔性表面より、なめらかな非多孔性表面でさらに長く生存するということだ。
このような違いはさまざまな実験を通じ繰り返し確認されたが、理由はまだ確実でない。
実験過程で布や紙に吸着したウイルスをまともに切り分けることができなかったためかもしれないという指摘もあった。
だが最近ウイルスの生存時間を説明するいくつかの仮説が提示され注目されている。
◇表面が水分吸収すれば長く生きられない
仏トゥールーズ大学獣医学科のドニオ・コルフェ名誉教授は4日、医学的仮説ジャーナルに寄稿した論文で、「多孔性表面ではウイルスがすぐに乾燥し長く生きられないとみられる」という仮説を提示した。
これと違いポリプロピレンやプラスチック、ガラスなどのように水分が吸収されない防水表面では水滴が残っておりウイルスを乾燥から守るという。
コルフェ教授は「ウイルスの中に水分はないと考えるが、インフルエンザウイルスの場合、乾燥重量の150~230%の水が入っている。コロナウイルスやインフルエンザウイルスの場合、外膜で包まれているが、細胞にあった水が含まれているとみられる」と指摘した。
細胞からウイルスが離れて行く時に細胞膜とともに細胞質の水分もともに持っていくということだ。
コルフェ教授は「ウイルスが構造的に安定するには外膜の両側に水分がなければならない。多孔性表面より非多孔性表面はウイルスの水分を奪わないためウイルスの生存に有利だ」と説明した。
コルフェ教授は「相対湿度が20%以下か相対湿度が80%以上の条件では新型コロナウイルス感染はあまり起こらない。乾燥した条件で感染が起きないのは多孔性表面が水分を吸収するという仮説と合致する」と主張した。
しかし彼は相対湿度80%以上の条件でウイルス感染が減少する理由に対しては言及を避けた。
これと関連し一部では、人がせきやくしゃみ、対話の際に排出された唾液の飛沫が高い湿度では速く蒸発しないことが原因と指摘する。
水分が維持されたエアゾールは重さのため遠くまで広がらずに落ち、このためウイルス感染があまり起こらないということだ。
多孔質ではない銅の表面でウイルスが早く死滅することと関連しコルフェ教授は「銅は伝導度が高くて水分蒸発が速く、銅の表面で活性酸素が生成されウイルスを不活性化するためだろう」と説明した。
コルフェ教授は「今回の仮説が具体的に確認されれば、どんな表面でウイルスがどれくらい持ちこたえられるか予測が可能になり、それにより新たな多孔性物体を設計してウイルス生存を抑制することもできるだろう」と強調した。
◇薄い液体フィルムがウイルス保護
インドのムンバイにあるインド技術研究所の研究チームは先月24日、流体物理学誌に発表した論文で、唾液の飛沫が蒸発してもナノメートル(1ナノメートル=10億分の1メートル)水準の薄い液体フィルムが表面に吸着したウイルスを保護すると主張した。
呼吸器から排出される唾液の飛沫の水分の99.9%以上は数分で蒸発してしまうが、残った液体フィルムはとてもゆっくり蒸発するためウイルスが数時間あるいは数日間生存できるということだ。
研究チームは「液体フィルムでも蒸発が起きるが、表面によって違いがある。モデル分析の結果、銅で最も速くポリプロピレンで最も遅いことがわかった」と明らかにした。
ボール紙や織物のような多孔性表面の場合の分析はしなかったが、多孔性表面では乾燥がさらに速くなるだろうとインド研究チームは予想した。
一方、先月20日に英国のインペリアル・カレッジ・ロンドンとスイスのバーゼル大学などの研究チームは論文事前公開サイト「medRxiv」に発表した論文で、「地域社会の新型コロナウイルス感染で表面汚染を通じた感染が占める割合は0.2~5%とそれほど高くない」と指摘した。
汚染された表面に触れた手を通じて感染するより、空気中に漂うウイルスを吸入して感染するリスクがはるかに大きいということだ。
しかし研究チームは横断歩道の信号押しボタンや公共交通のボタン、キャッシュディスペンサー(ATM)、階段の手すりなどに頻繁に触れるほど感染リスクが高まるだけに、手洗いをしっかり行い手指消毒剤を広く使う既存の戦略は必要だと付け加えた。
研究チームはまた、「マスクは物体表面汚染による感染を抑制するのにも役立つ」と説明した。
飛沫が生成され広がるのを防ぐため、手と物体表面の汚染を減らすことができ、手と口の接触頻度を減らすためだ。
初めての被害が発生してから1年が過ぎベールに包まれていた新型コロナウイルスそのものに対する特性もひとつふたつと明らかになっている。
だが新型コロナウイルスの「生存能力」に対する秘密はまだ完全に明らかになっていない。
ひとまずウイルスはプラスチック上では1週間までも生きることが明らかになったが、紙の上では数時間過ぎれば感染性をなくすと報告された。
紙や布のような多孔性表面より、なめらかな非多孔性表面でさらに長く生存するということだ。
このような違いはさまざまな実験を通じ繰り返し確認されたが、理由はまだ確実でない。
実験過程で布や紙に吸着したウイルスをまともに切り分けることができなかったためかもしれないという指摘もあった。
だが最近ウイルスの生存時間を説明するいくつかの仮説が提示され注目されている。
◇表面が水分吸収すれば長く生きられない
仏トゥールーズ大学獣医学科のドニオ・コルフェ名誉教授は4日、医学的仮説ジャーナルに寄稿した論文で、「多孔性表面ではウイルスがすぐに乾燥し長く生きられないとみられる」という仮説を提示した。
これと違いポリプロピレンやプラスチック、ガラスなどのように水分が吸収されない防水表面では水滴が残っておりウイルスを乾燥から守るという。
コルフェ教授は「ウイルスの中に水分はないと考えるが、インフルエンザウイルスの場合、乾燥重量の150~230%の水が入っている。コロナウイルスやインフルエンザウイルスの場合、外膜で包まれているが、細胞にあった水が含まれているとみられる」と指摘した。
細胞からウイルスが離れて行く時に細胞膜とともに細胞質の水分もともに持っていくということだ。
コルフェ教授は「ウイルスが構造的に安定するには外膜の両側に水分がなければならない。多孔性表面より非多孔性表面はウイルスの水分を奪わないためウイルスの生存に有利だ」と説明した。
コルフェ教授は「相対湿度が20%以下か相対湿度が80%以上の条件では新型コロナウイルス感染はあまり起こらない。乾燥した条件で感染が起きないのは多孔性表面が水分を吸収するという仮説と合致する」と主張した。
しかし彼は相対湿度80%以上の条件でウイルス感染が減少する理由に対しては言及を避けた。
これと関連し一部では、人がせきやくしゃみ、対話の際に排出された唾液の飛沫が高い湿度では速く蒸発しないことが原因と指摘する。
水分が維持されたエアゾールは重さのため遠くまで広がらずに落ち、このためウイルス感染があまり起こらないということだ。
多孔質ではない銅の表面でウイルスが早く死滅することと関連しコルフェ教授は「銅は伝導度が高くて水分蒸発が速く、銅の表面で活性酸素が生成されウイルスを不活性化するためだろう」と説明した。
コルフェ教授は「今回の仮説が具体的に確認されれば、どんな表面でウイルスがどれくらい持ちこたえられるか予測が可能になり、それにより新たな多孔性物体を設計してウイルス生存を抑制することもできるだろう」と強調した。
◇薄い液体フィルムがウイルス保護
インドのムンバイにあるインド技術研究所の研究チームは先月24日、流体物理学誌に発表した論文で、唾液の飛沫が蒸発してもナノメートル(1ナノメートル=10億分の1メートル)水準の薄い液体フィルムが表面に吸着したウイルスを保護すると主張した。
呼吸器から排出される唾液の飛沫の水分の99.9%以上は数分で蒸発してしまうが、残った液体フィルムはとてもゆっくり蒸発するためウイルスが数時間あるいは数日間生存できるということだ。
研究チームは「液体フィルムでも蒸発が起きるが、表面によって違いがある。モデル分析の結果、銅で最も速くポリプロピレンで最も遅いことがわかった」と明らかにした。
ボール紙や織物のような多孔性表面の場合の分析はしなかったが、多孔性表面では乾燥がさらに速くなるだろうとインド研究チームは予想した。
一方、先月20日に英国のインペリアル・カレッジ・ロンドンとスイスのバーゼル大学などの研究チームは論文事前公開サイト「medRxiv」に発表した論文で、「地域社会の新型コロナウイルス感染で表面汚染を通じた感染が占める割合は0.2~5%とそれほど高くない」と指摘した。
汚染された表面に触れた手を通じて感染するより、空気中に漂うウイルスを吸入して感染するリスクがはるかに大きいということだ。
しかし研究チームは横断歩道の信号押しボタンや公共交通のボタン、キャッシュディスペンサー(ATM)、階段の手すりなどに頻繁に触れるほど感染リスクが高まるだけに、手洗いをしっかり行い手指消毒剤を広く使う既存の戦略は必要だと付け加えた。
研究チームはまた、「マスクは物体表面汚染による感染を抑制するのにも役立つ」と説明した。
飛沫が生成され広がるのを防ぐため、手と物体表面の汚染を減らすことができ、手と口の接触頻度を減らすためだ。
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