理想の上司がいるからこそ
明確な目標ができた

鉄塔工事への好奇心が、現在の仕事に結びついているという寶亀史悟。新人研修を経て得たもの、そして、「10年経験して一人前」といわれる送電業界で「理想の現場代理人」を目指し、邁進する寶亀を支えている人たちについて聞きました。

社会人としての基本を学び、同期との絆を築いた新人研修

iPadを活用し、ジブクレーン(写真右側)と電線との離隔距離や旋回範囲について検討している様子

私は入社以前から送電線工事に興味をもっていました。山の頂上に建つ鉄塔がどんな施工方法で建設されたのかとても気になっていたのです。調べてみると、資材や工具の運搬に索道やヘリコプターを使用することを知り、そんなスケールの大きな工事に魅力を感じました。仕事として私も携わりたいと思ったのが富士古河E&Cを受けた理由です。入社して1年間参加した新人研修では、現場実習が3回に分けて行われ(現在2回め)、興味のある部門での体験も叶えられました。配属希望の部門を決めていない方には、この実習が部門選択のいい機会になると思いますよ。今でも受けてよかったと思えるのは、社会人としての正しい敬語の使い方や、立ち居振る舞いを学ぶビジネスマナー講習です。私たちの仕事は、相手に自分の考えを的確に伝えることが重要。基本を身に付けられたからこそ、意見もスムーズに伝えることができ、上司とも依頼主様ともコミュニケーションも円滑に取ることができています。何より研修では同期との絆が深まりました。男性社員は全寮制ということもあり、交流する機会がたくさんあります。同期全員で行った海外研修で、ベトナムのプラント見学ができたのはいい思い出の一つです。研修のときに培った絆は現在も続いていて、仕事でもプライベートでも、困ったことがあれば相談してよくアドバイスをもらっています。

送電業界で、1日でも早く一人前になるために

鉄塔に塔上するため、ノンクライム(昇塔防止装置)の開放作業をする寶亀

送電線業界では、「10年経験してようやく一人前」といわれています。その10年を少しでも短縮するため、知識や施工技術の習得に日々励んでいます。現在の目標は、1日でも早く送電線工事を理解し、現場代理人になること。そのために1級施工管理技士(電気・土木)の資格取得を目指して猛勉強しています。私が理想とする現場代理人とは、現場作業員の方たちが円滑に動けるよう、数カ月先の現場状況を思い描き、申請書の提出や施工に必要な材料の手配といった事前準備がしっかりとできること。また、現場において的確な指示を出せること。そうすることで、施工班の方々の手戻り作業(一つ前の段階に戻ってやり直すこと)が減り、最終的に労働災害の防止にも繋がると考えています。さらに、どうしたら効率よく作業できるのかということを、常に考えて仕事に臨んでいます。より円滑な現場になるように、送電線工事についての講習は積極的に受講したり、積極的に上司に質問したり。施工のポイントを学び、知識を深めているところです。

頼りになる上司がいるから、自分も成長できる

既設鉄塔を撤去する手順を確認中。工程や安全面など確認してから実業に入ります

私にはとても頼りになる上司がいます。その上司はどんなときでも冷静に物事を分析し、困難な出来事やトラブルさえも解決してしまう。私の計算ミスで鉄塔の据付寸法を間違えてしまったときも、施工班への的確な指示のおかげで、問題なく施工を終えることができました。私は結構慌ててしまうタイプなので、今後は経験を重ねて、上司のようになりたいと思っています。富士古河E&Cは、土木・建築から空調・電設までさまざまな部門がありますが、部門を越えた交流があります。イベントやサークル活動も盛ん。さらに、出身地ごとの集まり「県人会」もよく開催されています。こういった機会に他部門の方との交流も深めることが、私自身の人間形成にも、風通しのいい社内づくりにも繋がり、よりよい仕事ができているんだと思っています。総合設備エンジニアリング企業である富士古河E&Cが目指すのは、施工班の指揮をとり、無事故・無災害で工事を終えることだと考えています。そうして施工した「鉄塔」や「送電線」は、強風や大雨、台風などの悪天候にさらされながらも何十年とトラブルなく、皆さんの生活を支える電気を送り続けていきます。手がけた現場がずっと形あるものとして残っていく。これほどやりがいのある仕事はありません。

プロフィール

寶亀 史悟(ほうき しんご)

2014年4月 入社。工事技術本部 技術研修センター 技術研修所配属

2015年4月 電力・情報流通事業本部 送電事業部に配属、現在に至る

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