俺たちを虜にした昭和洋楽
クソガキだった俺たちにいつも寄り添ってくれた邦楽。一方、積極的に情報を探らねばならないのが洋楽だった。オヤジがありがたがる舶来品と同じように俺たちは洋楽をとらえ、洋楽に詳しいヤツこそナウでオシャレなヤング、に見えた。そして、もっと詳しくなるぞと涙ぐましい努力を続けたのだ。我々編集部では、昭和40年男世代がそんな風に親しんでいった、昭和50年から昭和が幕を閉じるまでの洋楽を「昭和洋楽」と命名した。西洋料理を日本流にアレンジした「洋食」と同様、欧米のチャートを追いかけつつも、日本の洋楽は独自の文化を創り上げていた。邦題や帯に見られる、ちょっと笑えたりもするけど質の高いクリエイティブワーク。イイものはイイと素直なリスナーの耳によって日本で人気沸騰、その波が本国へ逆輸入、なんてアーティストも多かった。そう、まるで洋食屋のカレーが、本家本元の舶来カレーと全く異なるウマい食い物になったごとし、なのだ。「昭和洋楽はカレーだ!」を合言葉にグツグツ煮込んだこの特集、皆さんのお口にもきっと合うハズだ。
夢、あふれていた俺たちの時代12歳(昭和52年)
昭和40年男が少年から青年を経て大人への道をまっしぐらに歩んでいた時期は、日本経済が沸点へ向かって急上昇し続けた時期とピッタリ重なる。そうした勢いを肌で感じながら成長してきたのだから、きっと時代の影響を多大に受けてきたハズだ。この連載特集は、俺たちが過ごした「夢、あふれていた時代」からある1年に焦点を当て、さまざまな出来事をふり返りながら世代的ルーツの一端を探り、「再検証」してみる試みだ。今回は昭和40年男たちが12歳になる「昭和52年(1977年)」へ、時間の旅に出かけよう!
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