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 国の天然記念物で絶滅が危ぶまれる淡水魚、タナゴの仲間の「イタセンパラ」。この魚は2005年を最後に、本来の生息場所のひとつだった淀川から姿を消した。

 外来の肉食魚オオクチバスなどが原因だった。この魚を再び淀川に戻そうと、大阪府立環境農林水産総合研究所生物多様性センターが活躍した。

 前身の淡水魚試験場のころから長年、飼育技術などを研究しながらイタセンパラを飼っていたからだ。育てた500匹を13年、淀川本流に沿って並ぶ、池のような「ワンド」に放した。

 ボランティア団体などと地引き網を使った外来魚の駆除を続けており、繁殖していることも確認。19年の調査でも稚魚が1万匹以上見つかった。遺伝的な解析で、近親交配が進んでおらず、良好な状態だとわかっているという。

 イタセンパラは自然の中では、…

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