今一度おさらい。ワイシャツの襟型の種類と適したシーン
シャツの顔でもある襟は、デザインによってふさわしいシーンが異なります。正しいシャツ選びができるよう、どんな襟型があってどんなシーンに適しているのかご紹介します。
シャツ選びで重要な要素となる“襟”
シャツは色や柄で選んでいるという方が多いと思います。確かにコーディネートするうえでハズせないポイントですが、襟のデザインも同様に重要なんです。なぜなら、襟はシャツの顔であり、印象も左右するから。シーンによってマッチするデザインも異なるので、それも意識してシャツを選ぶのがおすすめです。
どんなシーンでどのデザインが最適? シーン別に見るシャツの襟の種類
襟型を選ぶ際、目安になるのが着用する場面です。どういったシーンにどの襟型を用いればいいのか以下の通り分類してみました。生地や色柄によっては、紹介するシーン以外でも活用できますが、シャツ選びのポイントの1つとしてまずは押さえておいてください。
▼シーン1:ビジネスシーンでネクタイと合わせるなら
タイドアップスタイルを成功に導くか否かは、シャツの襟型とネクタイのバランスにアリ。色柄も関係しますが、失敗しない襟のデザインはレギュラーカラーとセミワイドカラー、ワイドカラーの3タイプ。それぞれに合うタイの結び方も解説しているので、合わせてチェックしてください。
襟型1
もっともスタンダードなレギュラーカラー
ドレスシャツの定番中の定番がレギュラーカラー。襟の開きが75~90度のスタンダードなデザインで、TPO問わずさまざまなシチュエーションで使うことができます。またどんなジャケットやタイともマッチする優れモノ。タイの結び方はオーソドックスなプレーンノットが好バランス。タイドアップスタイルに慣れていない人も取り入れやすくておすすめです。
襟型2
英国的で気品を漂わせるセミワイドカラー
イングリッシュスプレッドカラーとも呼ばれるセミワイドカラーは、もっとも英国的なスタイルの襟型です。襟の開きがレギュラーカラーとワイドカラーの中間の90~100度くらい。トレンドの英国調スーツとの相性も抜群です。タイの結び方はレギュラカラー同様にプレーンノットで。
襟型3
肩幅のあるがっちりとした体型に似合うワイドカラー
英国ウィンザー公が好んで取り入れていたことから、ウィンザーカラーとも呼ばれ、襟の開きが100~120度と広いのが特徴。一般的にはウィンザーノットと相性がいいとされていますが、大きすぎる結び目は今日的なスタイルにマッチしないことも。合わせるタイはセミウィンザーノットがおすすめです。
▼シーン2:クールビズなどのノータイスタイルに合わせるなら
ノータイスタイルで気をつけるべきは、ただタイを外しただけの着こなしにならないこと。そのため、タイドアップ以上にシャツの襟が重要になってきます。ここではノータイでもサマになるデザインを厳選。ちなみにイタリアンカラー以外はタイドアップにも対応する襟型なので、ビジネスシーンでも重宝します。
襟型1
ノータイシャツの筆頭、ボタンダウンカラー
『ブルックスブラザーズ』が生みの親であるボタンダウンはアメトラの象徴であり、ノータイシャツの代表格でもあります。襟先を身頃のボタンで留める襟型は、第1ボタンを外すと襟上部がロールし、ノータイでも美しい襟元を演出できるんです。タイドアップに対応するのもボタンダウンの魅力でもあります。
襟型2
小襟ですっきり見えるホリゾンタルカラー
襟の開きが180度近くまで開いた襟のことで、着用したときに襟先が水平に見えるのが特徴。カッタウェイとも呼ばれています。タイドアップにも対応しますが、小襟ですっきり見えるものが多いので、筆者的にはノータイがおすすめ。他とは一線を画すスタイリッシュな着こなしに仕上がりますよ。
襟型3
リラックス感とエレガントさを両立できるイタリアンカラー
ワンピースカラーとも呼ばれ、台襟のない襟のこと。前身頃から襟にかけて1枚の生地でつながっており、ノータイ前提で作られています。ボタンダウンじゃないタイプもありますが、それではエレガントさやきちんと感が欠けてしまうので、ビジネスシーンではボタンダウンを選ぶのが賢明。
▼シーン3:結婚式などのフォーマルシーンに合わせるなら
フォーマルシーンは立場によって着こなしが異なります。今回は招かれた側の着こなしでおすすめの襟型をご紹介。ウィングカラーもラウンドカラーもスーツと相性が良く、それでいてビジネススタイルとは違い、華やかさやスタイリッシュさも手に入れられます。
襟型1
フォーマルシャツの代名詞であるウィングカラー
襟先が前に折れた襟型のことで、前身頃はスティッフブザムで仕上げられています。ウィングカラー=タキシードのイメージがありますが、最近はスーツスタイルにも取り入れている人が多数。アスコットタイを合わせるのがもっともフォーマルとされていますが、結婚式では蝶タイと合わせるのがベターです。
襟型2
パーティスタイルをおしゃれに演出するラウンドカラー
その名の通り、襟先がラウンドした襟型のこと。クレリックシャツに採用されていることが多く、パーティスタイルをおしゃれに演出します。ウィングカラーとは違い、タイを合わせてもOKな襟型なのでカジュアルなパーティにもおすすめ。ただ、丸顔の人が着用すると丸さが強調されてしまうので避けたほうがいいでしょう。
▼シーン4:カジュアルシーンで取り入れるなら
ビジネスやフォーマルシーンと違い、基本的にカジュアルスタイルは自由度が高いので、どんな襟型のシャツを選んでもOK。なかでもおしゃれで旬度の高いデザインをピックアップしました。シンプルになりがちなシャツコーデの格上げにも効果的なので、積極的に取り入れてみては?
襟型1
ここ数年で定番に仲間入りしたバンドカラー
バンドカラーはスタンドカラーの一種で、ノーカラーの状態にバンド状の襟を備えたモノを指します。首元をすっきり見せることができ、かつクリーンで清潔感ある印象を与えます。シャツ1枚でもどこかおしゃれに見えるというのもバンドカラーの魅力。
襟型2
リラックス感と洒落感を両得できるオープンカラー
第1ボタンが開いた襟型であるオープンカラー。ここ数年注目されていることもあり、古臭いイメージはなく、リラックス感はそのままに大人っぽく着こなせるアイテムも増えています。1枚で着るには肌が見えすぎなので、写真のようにTシャツとレイヤードするのがおすすめ。
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